二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.48 )
- 日時: 2017/10/27 20:58
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
frontstory >>47
40・Ripple Red
異空間
燃え盛る大剣と化したミラクルマターは斬撃を飛ばす、熱風を起こす、火炎流を起こす等数々の技を用いて早苗達に襲いかかる。今までの攻撃が単調だっただけに対処が難しい。リボンが新たにクリスタルを変形させて戦いに参加するもあまり大きなダメージを与えることはできなかった。これはやはり、2つがけの奇跡を上回る3つがけの奇跡を起こすしかないのだろうか。
ミラクル「どうした……もう限界か?」
早苗「熱い………クラクラする……早く倒さないとこっちがやられるわ……」
リボン「早苗さん、雛さん!お2人の力を私に貸していただけますか?」
雛「ど、どうするの?」
リボン「お2人の力をクリスタルに注ぎ、圧縮して一気に解き放つんです!」
早苗「でも、私達は切に対する技は持ってないけど……」
リボン「このクリスタルの形態になったことで、魔力の変換もできるようになったみたいです。なので、ミラクルマターがどんな形態になろうと平気です!」
雛「そういうことなら……やってみるしかないですわね。」
早苗「起こしましょう!3人の奇跡を!」
早苗と雛はクリスタルに魔力を込める。3人をリップルスターまで飛ばした時のように。しかしミラクルマターもただ待つわけにもいかずクリスタルを砕こうと切りかかった。
早苗「あと………もうちょっと………」
雛「まだなの?ミラクルマターが迫ってるわよ!」
リボン「もう少し、もう少しです!」
ミラクル「無駄だ……焼け死ね……うおっ!?」
刃がクリスタルにぶつかる直前、クリスタルが猛烈に輝きだし、その衝撃でミラクルマターを吹き飛ばした。最大まで魔力が溜まった証でもある。みなぎったクリスタルは更に変形を果たし大きな3連主砲になった。
リボン「これが……私達の全力です!」
クリスタルから3本の光の刃がミラクルマターを貫く。ミラクルマターは再度突撃し光の刃と激突する。最初は勢いも勝っていたようだが、徐々に押し返されているようだ。闇の力を更に増加させて抵抗するもそれを上回るかのように奇跡の光で押し返される。
ミラクル「フハハハハ……それでこそだ!!」
早苗「あなたにだけは、絶対に負けません!」
雛「2倍と3倍じゃ、あなたが不利になるだけよ、諦めなさいな!」
ミラクル「まだだ、我は止めぬ……進む!」
ミラクルマターは全身全霊の力を込めて突き進む。その決死の威力は奇跡の光を押し退けるほど。しかし早苗達も負けてはおらず、押し退けたミラクルマターを必死に押し返す。両者全力のぶつかり合い。徐々にミラクルマターのバリアが崩壊し、多面体の体にヒビが入る。
ミラクル「全力をもってしても勝てんか……フハハハハ……ゼロツー様よ、此度の敵は……なかなか面白い!!」
最後、ミラクルマターは奇跡の光に押し負け、体は消えてしまった。それと同時にクリスタルも砕け散り元の形に戻っていく。
ミラクルマターが敗れたことにより異空間が無くなり、早苗達はリップルスターに戻ってこれた。そばでは女王がオロオロしていたが、リボンの顔を見た途端思いっきり抱きついた。
女王「はぁーリボン!心配したんですよー!」
リボン「やりましたよ女王様………ミラクルマターを倒しました………」
早苗「はぁ……疲れた……」
早苗達は安心しきったのかその場で疲れて眠ってしまったようだ。
王宮
王宮ではミラクルマターを倒した早苗達を祝う宴が開かれていた。花が咲き乱れ虹もかかり、ゼロツーを倒したカービィ達の授賞式と同じくらい盛り上がったという。
早苗「なんだか照れますね……」
雛「今更な感じがするのは気のせいかしら。」
リボン「早苗さん、雛さん、本当にありがとうございました!こんな私の願いを聞いてくださって……」
早苗「困っている人を助けるのが巫女の役目ですから。」
雛「久々に戦えたわ、こちらこそありがとう。」
そして宴の締めくくり、早苗と雛の授賞式だ。
女王「更なる危機を救っていただいたお2人の栄光を讃え、クリスタルを授けます。」
女王は早苗と雛の首にクリスタルの首飾りをかける。奇跡の輝きを宿すクリスタルはいつまでもくすぶることなく輝いていた。
そして早苗と雛を送り返す時、リボンはクリスタルの力を応用し時空の歪みを生み出した。
リボン「寂しくなりますけど、お2人の世界も大変なことになってるんですよね……応援することしかできませんが、頑張って下さいね!」
早苗「はい、ありがとうございます!」
雛「そうね、あなたも頑張ってね。」
早苗と雛は時空の歪みに入り、消えていった。
妖怪の山
早苗「戻ってきたんですね、私達。」
雛「そうね、でもまだ終わってないの。この山を取り戻さないと!」
早苗「……そうですね、待っててください、神奈子様!諏訪子様!」
早苗はクリスタルを握り、上手くいくことを願いながら進むことを決めた。
グリル「……へぇ、ミラクルマターを倒すなんて、実力あるじゃん。これは楽しくなる気がするね。」
神奈子と諏訪子を制したグリル。純粋に強さを求めるその目に早苗はどう映ったのだろうか。