二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!!【リク大募集!】 ( No.101 )
日時: 2017/05/27 07:17
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

「あーー…うぅ〜…」

今は、バントサークルの練習が終わり、帰り道の所。
なんだか最悪な気分。

あの、新しく入ってきた依阿って子、早く弾いてほしい…!!
今回だけは紫に同意する!なにあの子!?!?私とかの前だと、天然装って毒吐き散らすし、なのに紫とか愛菜ちゃんの時は、いい子ちゃん振る。
これだと、気付くのも時間の問題だわ…
はぁ〜…それまで我慢するほかないのね…

アパートの階段を一段一段上がることすら億劫で、一段登ることに一つの重りがズシンッと乗っかって来るようで、どんどん足が重たくなってきた…
そして、廊下に着く頃には、ずりずりと足を引きずるようにして歩いた。
莉太は、今日練習もないし、パートも入ってないので一日中いる筈だ。私は、ドアを開けて、向こうに聞こえるように言った。

「ダーリンただいま〜…」

シーンと静まり返る廊下。
いないのかな?前なら、おかえりハニーとかふざけて言ったのに。でも、今は照れてるのか、おかえりと迎えるぐらいだ。それだけでも嬉しい。
それなのに、今日はいない。

きっと、お菓子か何か。タバコでも買いに行ったんだろう。
最近そればっかりだし。
私は、溜息をついて、部屋に上がった。そして、リビングを目の当たりにして、かたまってしまった。
莉太が、そこにいた。
ゴローンと床に寝っ転がり、雑誌を読んでいた。私に気づき、ちらりとこちらを見たが、何もいなかったかのように、雑誌に目を戻した。
はぁっ!?!?

私は莉太から、雑誌を取り上げた。

「あ!ちょっと!今いい所だったのに…」
「はぁっ!?ちょっとあんたそこに座りなさい!正座でよ!」
「たくっ…分かったよ」

面倒くさそうに、座り出した莉太。私は、座り切る前に思い切り叫んだ。

「ダーリンあなたは、私の気持ちを全然知らないわ!!今日は、最悪な気持ちで帰ってきて、ただいまって言ったらおかえりって言って欲しかったのに、何よ!?今になったら、知らんぷり!?冗談じゃないわ!」
「へ〜…」

気だるそうに返事をしながら、胡座をかいた。

「ていうか、ぶっちゃけそれ胡座かいてるじゃない!私は正座って言ったんですけど!?!?」
「ふーん、俺には好きな座り方でって聞こえたけど〜?」

そうやって笑う莉太。
私はムカムカと怒りが湧いてきて、「もう知らない!」と吐き棄て、自分の部屋に篭った。
何よ!
前までだったら、ごめん。次からは気をつけるって、言って健気にこちらを見つめてきたのに…
最近は言いくるめられて、全然応答してくれない。
あなたのおかげで私のハートはボロボロよ…

私は一層力強く、枕に顔を埋めた。

* * *