二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!!【リク大募集!】 ( No.107 )
日時: 2017/06/18 21:48
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

「ん〜…ふぁ〜…」

チュンチュンと鳥の声が聞こえる朝。窓からは日差しが差し込む。
あ、言っとくけど…私はいつもダーリンと一緒に寝ている。だって、温いもん!←
莉太も「えー…ないわ…(引)」とか言いつつも、いつも寝てくれるし!
なんか嬉しくなっちゃった!ダーリンにご挨拶しようっと!
莉太は私より、お寝坊さんだからいつも起こしてあげる。いるであろう方向を向き、その方向に向かってダイブ!

「ダーリン!おは…よぉ〜……」

しかし、その場所は何故かもぬけの殻。
誰もいない。いると思って、思い切りダイブしたため、少しだけジンっと痛む身体。ちょっとイラって来て、莉太の枕を壁に向かって投げつける。
それで少しはスッキリした。
何か用事でもあるのだろうか…?
少しだけ俯きがちに考えていたが、お腹がぐぅ〜となったので、顔を上げる。

「…あ」

目の前のデスクトップ。私と莉太で2人一緒に使っている場所。
その真ん中に折りたたまれた、紙が置いてある。
私はベットから降りると、すぐにデスクに駆け寄り、その紙を掴む。開くと、莉太の走り書きの字で、「ごめん!!バンドで急に集合の合図があった!夕方ごろに帰ってくる!莉太」と書かれていた。

「…なんだ」

以外と分かってしまうと、ふっ…と肩の力が抜けた。
と、ともに何をそう緊張していたのかに、少し驚いた。
多分…悪い予感でも思っていたのかもしれない。籍をいれて、めでたく夫婦になった私達。まだ、式は挙げていないものの、ちゃんとした新米夫婦だ。
でも、やっぱり夫婦になってからというもの、恋人の頃のあの甘酸っぱいようなあの刺激がなくなった。
なんだか少しだけ…足りない気分になってしまう。
それでも、やはり…最近の莉太の態度から…そう思ってしまう…。

ふっ…と思い浮かんだ《浮気》の2文字。
そんなはず無いと、掻き消したが…やはり、消そうとすれば色濃くなるばかり。

バンドって…そんなに時間長くなる?
普通私を起こさない?
なんでそんなに早いの?
私がいたら、嫌なの?
もう…嫌いになった?

色んな憶測が頭を飛び交った。ぐしゃりと紙を強く握りしめる。
静かな部屋の中、私1人だけ。
はぁ…とため息を吐く。

「お腹…空いた」

欲は欲でも食欲の方が勝ってしまい、朝ごはんしか頭に浮かばなくなる…。
さすが三大欲求のひとつだ。一次欲求の影響力に、少し呆れる。
でも、やはり頭の片隅にその事はしっかり居て……

「……」

やめよ…変なことに頭使うと、お腹が空く…。
とりあえず、食べよ…。

紙をポケットに押し込み、部屋を出た。

* * *