二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を自己解釈で小説にしてみた!! ( No.93 )
- 日時: 2017/05/12 09:12
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
>>90
「ダーリン!あなたは私の言うこと全然聞かない!!あんなにやめてって言った、タバコもお酒も毎日2箱7缶1日たりとも欠かさず、肝臓やられてお釈迦になったって、看病してあげないからね!!」
私は、そう言葉を吐き出した。
少しだけ疲れて、ふぅ…と息を吐いて、心を落ち着かせた。
こんなに私が言うのも、これで何回めだろう…
そろそろやめないと、お隣さんにも迷惑だし…
というか、なんで聞かないのよ!!
ギッと彼を睨みつけた。少しでも反省している素振りを見せて欲しかったのに、私の眼の前でふわぁ…と大きく口を開け、欠伸をした。
「別にいいよ。肝臓悪くなっても、お前には関係ないし。逆に負担だろう?だったら、俺だけぽっくり逝かせた方が楽でしょ?」
「は、はぁ!?私、そんな事言ってな…!!」
私が全面否定しようとすると、ダーリンはこちらを嘲笑うかのように、微笑みを浮かべながら、私の方へ目を向けた。
「え?少なくとも、俺にはそう聞こえたよ?というか、ただここで吸ったり飲んだりしてほしくないだけでしょ?じゃ、ベランダで吸ってきまーす」
「は?え?!ちょ、ちょっと!!」
私が伸ばした手は、閉められたドアによって遮断され、空を掴んだ。
うぅ〜!!
なんで、ダーリンったら私がああ言ったらこう言って、簡単に逃れていって、そしてその考えをてこを使っても、動かさない気だし…
なに!?
一途なのはいいけど、なんでそんな事にいっちゃうわけ!?
ハートが煤で真っ黒くろすけにでもなってるんでしょ!この馬鹿ー!!
ダーリンがこうする行動をとるのは分かっている。
ダーリンは優しいからだ。だから、今日だって私が行った事を、深く考えて出した結論が外で吸ったり飲んだりする事。多分、匂いが気になるとでも思われたんだろう…。
前回だって、洋服を脱ぎ捨てた事を注意すると、その場所じゃなくて自分の部屋で脱ぎ捨てるようになった。
結果、どちらともやめさせたい事は、やめられなかった。
それは多分、ダーリンも一緒。だから、せめて私の負担にならないようにと、考えてくれているのは分かる。でも、なんでそれを私に頼る事にしてくれないんだろう…
ダーリンは分からないからこそ、こんな行動を取ってしまうのは、十分わかった。でも、頼るのはなんか隔たりがあるのだろうか、頼る事は全然ない。と言いきれるほどでもある。
私は、頼られて欲しい…おねだりして欲しい…
多分、おねだりしてくれたら、有頂天になって、なんかやらかしそうだから気をつけよう…
「おねだりしてみて欲しいのに…」
ひとりぼっちの部屋で、1人ぽつりと呟いた。
* * *