二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】 ( No.117 )
- 日時: 2017/05/14 21:02
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
7,シンタローとアヤノのリア充生活!
「す、好きです!付き合ってください!」
俺は意を決して、ある人物に手を差し出した。
その場所はロマンチックとは程遠い、高校の時の帰り道の坂で。夕日が照らす、そんな日常風景の中。
その人物は俺の告白に驚き、しばらくの間もじもじとしていた。
流石の俺も、告白するのには直前まで迷った。
だって、相手に好意あるか分かんないじゃん。
そして、その上で酷い振られ方したら、もう俺生きてけないよ…
そのあとの結果が恐くて、おれはギュッと目を瞑った。そのあと、間髪入れずに、手に何か暖かいものが触れた。
驚いて顔を上げると、照れたように笑う君がいた。
「私でよければ…よろしくね?」
そう言って、君は手を握った。
彼女の目には、少しだけキラキラとしていた。
「アヤノ…」
「シンタロー、私もね?…好きだよ」
「俺も」
そうやって、2人は自然な感じで抱き合った。
アヤノの髪のシャンプーの甘い匂いが鼻をつき、少しだけどきりとした。
柔らかい体の感触に、君の匂いにもう溺れてしまいそうだ。
すると、後ろからパンッ!と爆発音が響いた。
「お兄ちゃんおめでとーー!」
「へぇ、あんたもやるじゃん」
「ごめんね、シンタローくん。見ちゃった」
後ろには、クラッカーを持ったモモ。面白そうにこっちを見る榎本。そして、困ったように微笑む遥先輩がいた。
今までの事を見られていたと思うと、体が火照ってくるが、祝われるのは悪い気分じゃない。
榎本は俺に近寄り、頭をくしゃっと撫でた。
「あんたらが、メカクシ団で最後のリア充ね〜」
と、ニヤニヤと面白そうに言った。
それにモモが便乗してそうそう!と続いた。
「最初は、団長さんとカノさんでしたね!次が、セトさんとマリーちゃんで〜、そしてそして、次が私とヒビヤくん!次が貴音さんとはるかさんですよね!」
「そうだったね〜」
モモの質問に、遥先輩が笑顔で返した。
え…?ていうか、もう俺ら以外にリア充だったの?
ていうか、モモ確かお前18だよな!?(※2年経っています)ヒビヤまだ13だぞ!?
5歳差ってかなりじゃないか!?いや…そうでもないか。
あれ?でも…
「榎本、お前いつリア充になった?」
「へ?ついさっきよ?」
「30分前だね。僕に貴音が告白してくれて〜…」
「うるさい!!」
そうやって、照れたように叩く榎本。遥先輩も痛い痛いと言っておきながら、顔は笑顔だ。
ああ、俺らもこうなるのか…
そうしみじみと思った。
「シンタロー」
「ん?」
アヤノがこちらを見つめた。
「楽しみだね」
「ああ」
俺はその言葉に、深く頷いた。
* * *