二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】 ( No.122 )
日時: 2017/05/14 22:17
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

>>117

ていうのは、3ヶ月前のお話だ。
というのも、今の俺はまずい状況にいるわけでして…

「シンタロー?これはどういうことって、聞いてるんだけど?」

ワントーン低い声でアヤノが尋ねる。
しかし、俺に取っても覚えのあることではなかった。
アヤノが手に持っているスマホには、俺のこんなやりとりがあった。


シンタロー
ーーーーーーーーー
昨日はありがとな!
またいつか寄るわ!
ーーーーーーーーー

エネ
ーーーーーーーーー
ううん!
またくるの楽しみに
してるね!
大好き!
ーーーーーーーーー

シンタロー
ーーーーーーーーー
よせってw
俺には彼女がいるん
だからw
ーーーーーーーーー

エネ
ーーーーーーー
私に変えてよ!
プンプン!
ーーーーーーー

シンタロー
ーーーーーーーーー
変えるなら変えたい
わ〜w
俺、
エネの方が好きだも
んw
ーーーーーーーーー

エネ
ーーーーーー
うれしー!!
(> v <)
ーーーーーー


そんなやりとりだが…
エネって誰!?俺知らねーぞ!?

もしかして…榎本か?いや…俺のやつ、榎本なら「貴音」って出るから違うな…
じゃあ、一体誰だよ。

しかし、それはアヤノの声によって掻き消された。

「どういうこと?エネって?貴音先輩じゃないよね?」
「ち、違う!!」
「知ってる。今日連絡取ったら違うって言われたから」
「…」

なら、なぜ聞いたし!
でも…本当に、エネって誰なんだよ…
俺、もしかして昨日の飲み会ん時、ふざけて会社の同僚の誰かと連絡取っちまったのか!?そして、あわよくば家にお邪魔したのか!?
分かんねえ…

あ。もう、2次オタコミショーヒキニートじゃないぞ!
今では、2次オタコミショーだ!!

…あんまり変わんねえ。

ま、とりあえずそん時にいた奴らに聞くか。
俺は腰を上げ、連絡を取ろうとしたが、アヤノに道を塞がれた。

「なあ、どいてくれない?俺、連絡を取りたいんだけど…」
「エネって子と?」
「いや、違う。会社の同僚に…」
「嘘ばっかり!!」

アヤノが大きな声で叫んだ。
その目には涙が溜まっている。

「シンタロー、嫌いになったら言ってよ!!何も言わずにコソコソするなんて卑怯だよ!!私…諦めきれないかもだけど…シンタローが望むならそうするよ!?」
「いや、アヤノ…これには深いわけが…」
「うるさい!!」

アヤノは涙のたまった目で、こちらをギッと睨みつけた。
自然にピッと姿勢が伸びた。

「もう、シンタローなんか…知らない!!」

アヤノはそう言うと、俺にスマホを押しつけ、二階の部屋へと閉じこもっていった。
さて…どうしようかな…

連絡をとるか…
アヤノに説明するか…
この、エネって子に話しかけるか…

どうしよう…

俺は、その場に崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。

* * *