二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.136 )
日時: 2017/05/26 19:41
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

8,プリキュアになりたい!



「みんなー!見てみてー!」

俺とセトとカノとで、寛いでいた昼下がり。
開け放した窓からは。心地よい風が吹き、頬を撫でていた。
3人で談笑していたところ、マリーが左手にキド、右手にモモを抱えながら、キラキラした瞳で言った。
一体何が起きるのか。男3人は女3人を驚きの表情で見つめた。

マリーが勢いで言ったのか、モモとキドの表情が焦ったものになり、同時にキドは頬が赤く染まった。
こそこそと3人で話した結果、どうやらやる事になったらしい。モモは、仕方なさそうに、キドは頭を抱え、マリーはワクワクした表情だった。
なんか…楽しみ←

「じゃ、行くね!セト、カノ、シンタロー、見てて!」

マリーは、手を上に突き出し、ひらひらと振りながらな腰のあたりまで下ろした。

「今日も描いた世界を待っている…」

すると、クルリと一回転した。

「キュアフォレスト!」

そう言うと、手をパーにして前に突き出した。
男組は、みんなポカンと口を開けた。

次にモモが手をバッテンにして、前のめりになった。

「目立っちゃって困っちゃうよ…」

マリーと同じようにクルリと一回転

「キュアアテンション!」

そうすると、いつものアイドルの時のポーズ。人差し指と親指以外をまるめ、前に突き出すあのポーズ。もう片方は、ピースにして目の近くに置いている。
またもや、俺らポカン

最後にキドが溜息を吐きながら、片手を腰に、片手を前にクルリと回した。

「さあ、合図だ。クールに行こう…」

クルリと一回転。

「キュアコード」

キドは片方をポケットに手を入れ、片方の手を前に突き出した。
またもや俺らポカン…

しかし、まだこれで終わりではなかったようだ。
マリーが「3人合わせて〜」というと、グッと一つの場所に固まった。

「「「メカクシプリキュア!!」」」

そう言って、マリーが右手でモモの目を、左手でキドの目を隠した。キドとモモはモモが右手でマリーの右目を。キドが左手でマリーの右目を隠した。そして、モモとキドの余った分の手は、なんでかピストルの形にして、自分の頭に向けている。
これは…これは…

俺らがポカンとしていると、いつの間にかばらけて、マリーが満面の笑みで言った。

「どうどう?かっこいいでしょ!」

と、ぴょんぴょんと跳ねた。

正直言うと、めっちゃダサい。プリキュアバカにしてんのか?は?2次オタなめんなよ。まだ、プリキュアの足元にも及ばない。
しかし、そんなに喜ぶ様を見ると、かっこ悪いなんて言えなくて…

「あ、ああ…かっこいいぞ…」

とつい言ってしまった。

「お、俺もっス…」
「僕も…」

セトとカノは付け加えるように、言ってきた。
マリーはやったー!とどこかへと行ってしまった。残ったのは、恥ずかしさで頭を抱えるキドとモモ。そして、呆気にとられて身動きが出来ないカノとセト。そして、ありえないダサさに溜息をつく俺だけだった。

* * *