二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.140 )
日時: 2017/05/28 20:01
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

>>136

「えっと、キド…くふっwそ、それは…ふふっwどうしたのさ?うくっw」

カノは堪えきれない笑いを、隠そうと必死になっているが正直隠れていない。
言葉の間で所々笑いが漏れてるし、口はグニャグニャと曲がっていながらも、三日月状に吊りあがり、目には涙が溜まり、そして小刻みにプルプルと震えているのだ。
キドを見てみると、同様にプルプルと震えている。
あ…(察し)なるほど。
俺とセトは、キドからモモに目を移した。

「で、如月さん。なんでこんな事になったんすか?」
「え!?ちょっ、キド!ごめんって!」
「えーっと、マリーちゃんが私がたまたま見ていたテレビに、プリキュアが出まして〜」
「痛い痛い痛い!!ちょっ!ギブギブギブゥっ!!」
「で、マリーがやりたいとでも言ったのか?」
「イタタタただダァッ!!!!もうやめて!死ぬ死ぬ死ぬ!」
「うん…そのまさかだよ。で、近くにいた団長さんと私が巻き込まれたんだ」
「如月の言う通りさ。本当、勘弁して欲しいよ」

はぁ〜…と疲れた様子で、肩を回すキド。
ちらりと視界の隅に映るあいつは、ピクリとも動かない。そりゃ、あんなに叫ぶぐらいだもんな。南無阿弥陀仏、安らかに眠れ。
ま、そんなのは置いといて、4人で輪を作る。

「とにかく、マリーの動きを止めるしか…俺らが逃れる方法はない」

モモとキドは目を合わせて、溜息をついた。
そして、俺ら2人に助けを乞う目で見つめてきた。

いやいやいや…

「お願いだ…シンタローにセト。俺らを助けてくれ…」
「でも、キド…それにはうんとは頷けないっす…」
「セトさん!お兄ちゃん!お願い!このままだと、衣装まで作ってしまうから…」
「と言ってもなぁ…モモ」
「シンタロー、セト…」

キドは普段より低い声でそう言った。
2人の姿勢が無意識に伸びる。

「これは、団長命令だ…お願いだ」

そう言われると、俺らは頷く以外の選択肢はなくなったしまう。
もはや、それしか自分に成せる術はないのだ。

「「…わ、分かった(っす)…」」

俺とセトは渋々というか、無理やりな形でマリーを止めさせる事になってしまった。


* * *