二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】 ( No.31 )
日時: 2017/04/09 11:51
名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)

「俺の能力はこんなもんじゃないぜ?」

クロハはクククッと喉を鳴らして笑った。
俺たちはどう来るかと、緊張した面持ちでクロハを見つめた。

「じゃ、試しに…やってやろうか?」

クロハはいやらしげに、ニィッと口の端を吊り上げると、カッとめを見開いた。それと同時に目が黄色に輝きだした。
俺らはどの能力がかわからないから、対処することが出来ない。
しかも、複数の能力を同時に使うことが出来ることから、どう転がってくるのかも予測不可能。もう、勘に頼るしかない。

するとモモ、マリー、キドの3人の目が虚ろになり、フラーッとクロハのそばによって行った。
は…?は…!?どういう事?!
スマホを見ていると、移動はしていないものの、エネの虚ろな目はちゃんとクロハの方を向いていた。

俺たち男組は、焦って今の信じられない状況を片付けるしか他なかった。
段々と女組はクロハに寄って行き、最終的には擦寄るほどまでだ…
一体何の能力なんだ…!!くそっ!!

クロハはそんなに俺たちを見て、面白そうに笑っている。
くそ…ももにマリーにキドが奪われちまった………奪われる?
あ!もしかして…!!
この能力は…!

「さすが焼き付けるだな。当たりだよ。この能力は目を奪う能力の割合が大きい」
「大きい…?って、ことは…!!」
「そうだよ。多少だが、欺くも入ってある。こいつらの好みに合わせるためさ」

何と下劣な…!!
ヤツは、本当に…また、俺らの事を…!!

「ま、そんなことは置いといて…」

クロハがそう言うと、目の黄色の輝きが消え失せ、女子組の意識が戻ってきた。
モモとマリーは恐ろしさで泣きそうな顔になりつつも、それぞれ俺とセトの後ろに隠れた。
キドに関しては、やっとクロハだと気付いたもんだから、「く…ろは…っ!!」と力なく呟いて、床にへたり込んじゃったよ。
でも、その目の前に立っているクロハは、決して黒い笑顔なんかじゃなかった。
というか、普通の顔だった。

「俺さ、もう殺すの飽きたんだよね」
「「「「「「「「『……は?』」」」」」」」」

意外な言葉があいつの口から出たもんだから、みんなポカンと呆気にとられてしまった。
あいつが…殺すのに…

飽きた?

クロハは仕方なさそうに、はぁっ…とため息をついた。

「聞こえなかった?お前らと仲良くしたいんだよ」
「「「「「「「「『え、ええーーーーーー!!!?!!???!』」」」」」」」」

クロハの表情は少し照れているようにも見えた。

うそ…だろ?