二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】 ( No.72 )
- 日時: 2017/05/05 16:13
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
>>65
『いやー、前回同様寝ちゃえばいいんですよ!!そうすれば、前回同様消えますよ!』
そうやってドヤ顔でいう、電脳少女。否、エネ。
フンッと鼻息を吐き出すと、キラキラとした瞳でこちらを見ている…
いや、残念だが…
「ごめんね、エネちゃん…それは無理なの」
『へ?!な、なんでですか!?妹さん!』
俺が言う前に、モモが手を合わせてエネに謝った。
予想外のことで、びっくりしたのか、エネの顔は画面いっぱいになるほど、どアップになった。
モモは、申し訳なさそうに続ける。
「小説の中に【ーしばらくしてー(>>62)】ってあったじゃん?あの時に、寝かしたんだけど、逆に悪化しちゃったの!!」
『なんですと!?…で、では妹さん?悪化した…とは、一体なんでしょう?』
モモはチラリとこちらを見る。
それに合わせて、ゆっくりとみんながこっちを向いた。みんな、表情が引きつっている。
「じ、実は…」
ごくりとみんなが一斉に、生唾を飲み込む音がした。
「耳が…無くなっちゃった…」
「「「「「「『………え?』」」」」」」
みんなの表情が微妙なものになった。
何が何だか分からないのが多いだろう。だって、生えてるもんな。この耳は。
すると、エネが『ああっ!』と声をあげた。
『に、人間の耳がありませんよ!ご主人!!』
その声にみんな俺の横を見る。
キドなんか俺の顔を両手でしっかり挟んで、右に左になんども向かせ、恐ろしいほどの形相で、ブツブツと呟いている。
さすがの天然トリオ(セトとマリーとコノハ)も大変だと気づき、あたふたとしている。
そう…俺の耳は…人間の耳は……
…無くなっている。
今には、頭に生えている耳しか、みんなの声が聞き取れない。
しかも、ぴょこぴょこと自由に動かせるときた。
これ以上行くと、次は何が無くなるのか…想像するだけでゾッとする。
キドは、ふらりと立ち上がると、ボードに「禁止行為 寝る」と書き、何重にも丸で囲った。
そして、こちらをゆっくりと見た。
「以上を踏まえて……案があるやつ…」
「はい…」
「誰だ…?」
こんな状況にもかかわらず、1人の手が挙がった。