二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: クロスの人々による破茶滅茶な日常。『移動してきました。』 ( No.16 )
- 日時: 2017/04/09 23:27
- 名前: ミソラ (ID: hVaFVRO5)
【長編】星船は行く、自由の為に。【カエデ編】
その日から、僕の生活は今まで以上に変なものと化してった。
ぴかぴか光るガラスみたいな星くずをパンと共に口に放り込まれたり(甘くて美味しいけどね)、お風呂はみんなで入り(ぎゅうぎゅうできつい)、夜寝る前に絵本の読み聞かせ(マイク使用、しかも大音量)を毎日のようにさせられた。
だけど、とても楽しくて暖かかった。
こういうのは初めてだった。
今までに終わりを告げた星(1つ目のパワースター)は、動力室で強く輝いていた。
第2章・入江の星と、騒めきの故郷
………
毎日が楽しく感じてきた頃、次のパワースターの反応が感じられる星(プラネット)へと降り立った。
不思議と息は苦しくない。
そこは、『星の入江』と呼ばれる場所であった。
入江の水は澄んでおり、向こうの方まで見渡せた。
景色に見とれていると、大きなペンギン(なんでしゃべるんだ)が話しかけてきた。
「君は、観光客かい?ゆっくりしていくといいよ。」
「あっ、はい。」
取り敢えず僕は船に乗り、入江の奥へとやって来た(星空が綺麗だった。また乗りたいなぁ)。
そこには大きな二本の滝、『ふたご滝』と呼ばれる滝があった。
その上に、まばゆい光が見えた。
その光を見た、黄色のチコーきいろくん(取り敢えず付けたあだ名)は、
「あの滝のてっぺんに、パワースターがあります!」
と言った。だけど僕は『滝登り』なんて出来ないし、そもそもあんな大きな滝の上にあるものなんて、空を飛ばなきゃ撮れたもんじゃない。
「だけど、あんなの取れるわけないと思うよ?僕らは滝登りなんて出来ないし。」
「そうですよねぇ。滝が凍れば、少しは登りやすそうですけど…」
「いや、そもそもこんな温暖な所でいきなり滝(しかもでかい)が凍るわけないでしょ。」
「えー…(´・ω・`)少しは夢を見てもいいじゃないですか〜。」
「あー。凍るかもよ。ペンギンが空を飛ぶくらいありえない話だけど。」
「ありえない?アリエールでしょ。」
「それ人間界のCMだから。」
「あっ。」
「ん?どうしたの?」
「私がスターリングに変身して、カエデさんを飛ばすんです!」
「もっと普通の考え方…いや、ここは作者のパラレルワールド、気にしてはいけないか。まぁ、いいんじゃない?」
「さらりとメタいことを言わないでください。それじゃあ、船から降りたらやってみますか。」
「そうだね。」
………
「終点〜ふたご滝〜ふたご滝で〜ございます。お忘れ物のないように、気を付けて下船してください。」
「本当にやるの?僕水の中になんて落ちたくないよ。」
「私を少しは信用したら如何ですか?」
「はいはい。」
「はいは一回ですよ!」
「はい。」
「じゃあ、行きますよー…へ〜ん〜し〜ん!」
ボンッ!
僕はスターリングで飛んだ…のだが…
「高い高い高〜い!ギャァァァァァ!」
ストン!
流石星の力。着地の衝撃もしっかりなくしてくれるなんて。
「どうでしたか!?」
「高い。怖い。」
「高所恐怖症なんですか。」
「うん。それと、彼処にパワースターあるよ。」
「そうですね!それじゃあ、さっさと回収しましょう!」
こうして、僕らは2つ目のパワースターを手にして星船へと帰還したのだった。
カエデたちが星船に帰った頃、とある街は不安に包まれていた。
………
ここは、カエデの故郷であるジュンエシティ。
そして、ここは神様…もといカエデのおじいちゃんが住んでいた。
「マツヒサ様ぁ!カエデ様が帰りません!」
「ほっとけ、あいつのことだ。修行をサボる為に遠回りでもしているのだろう。」
「ですが…電話も繋がりませんし…」
宇宙にいるんだ、仕方ない。by作者
「ほっとけと言っている。どうせ夜には帰るだろう。」
「承知しました。」
……
「あいつ、此処(学校)に来なくなったよな。」
「どうせサボってるんじゃない?」
「うわ〜サボるとかないわ〜。」
「本当だよな!あっはっはっはっはー!」
………
「カエデ、帰って来ないわねぇ。これで3日目よ。流石に心配よ、サボるという範囲を超えてるわよ!」
「ばあさん。ほっとけと言っているだろう。」
僕は知らなかった。この後、この旅が1つの街の崩壊に向かわせることになるとは。
………
盛大に何も始まらないフラグがたった。
以上!