二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Interval Part.3 BTM ファストパス ( No.36 )
日時: 2017/04/28 21:09
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: v2BiiJyf)

紅菜「ビックサンダーマウンテンに乗りたい!」

開園前から、紅菜はそう言っていた。普段は大人しい紅菜がはしゃぎながら言う物だから、蒼樹だけでなく、紅菜の事を知っている人達は意外そうな顔をした。そして、ビックサンダーマウンテンの乗り場の前に来て、同じ事を言った。どのみち、みんなで乗るつもりだったのだが……

和斗「でも紅菜ちゃん。並んでいる人が多いよ。1時間待ちだって……」

和斗がスタンバイ列の待ち時間を見ながら、苦い顔で行列を指した。このアトラクションは人気なので、当然、人も多く並ぶ。今は1時間も待たなければ乗れない程、列が出来ていた。しょんぼりする紅菜に、匠はこう言う時の為に、色々と予習した知識の一つを言った。

匠「ファストパスがある。取ってきてやるからパスポート全員分のパスポートをくれ」

ファストパス。指定された時間でアトラクションに並ぶと、待ち時間が比較的に少ない時間で乗る事ができる券だ。発券するには人数分のパスポートが必要な事と、少しばかりの制約があるが、利用価値は充分にある。

明「ありがとう匠(´ω`)」

明は匠に自分のパスポートを渡した。和斗も、紅菜も、蒼樹も、匠にパスポートを渡す。匠はファストパスの発券所に向かっていった。

コール「おおきいやまだね(・ω・)」

フレイ「でもほのおがでてこないよ?(´・ω・`)」

フレイとコールがビックサンダーマウンテンにそびえる山を見ながら話す。確かに、ビックサンダーマウンテンは火山では無い。鉱山であった。和斗は二匹の会話に入り、ある事を教えてあげた。

和斗「ディズニーシーの方にある山だったら火山なんだけどなぁ……」

プロメテウス火山。ディズニーシーのエントランスからアーチをくぐり、メディテレーニアンハーバーの入口正面から見える山である。ちなみに、あの山の近くには、「センター・オブ・ジ・アース」と言うアトラクションもある。

フレイ「そうなんだ……(´・ω・`)」

フレイはがっかりした。蒼樹はフレイに寄って、慰めるように言った。

蒼樹「今度はディズニーシーにも行けたらいいね」

そう言った後、ファストパスの発券所からこちらに戻って来る匠を見て、近くにいる和斗を見て、紅菜を見て、フレイ、コール、ネリアを見て……

蒼樹(そう言えば、巡人君とディクト君はどうしたんだろう?)

蒼樹はここでようやく、シンデレラ城にいた時点でいなかった、誰かさん達の事を思い出したのであった。

ネリア「………」

ネリアは何も言わず、辺りを見回した。巡人とディクトがいない。この辺りの気配を探る。巡人とディクトの気配を感じない。溜め息をついた。

そして今度は、探る気配の範囲を広げて、二人を探し始めた。





ちなみに、「誰かさん達」こと、巡人とディクトは……

巡人「行くぞ」

ディクト「行こう」

ネリアが気配を探り始めたのと同じタイミングで、「キングダムハーツ ファイナルミックス」と言うゲームとの戦いを始めていた……。





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