二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- アグラバー Part.0 ( No.47 )
- 日時: 2017/04/30 22:21
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
ぐったりとした明達の所に、和斗が戻って来た。顔色も足取りも、スペースマウンテンから出たばかりよりは良くなっている。トイレへと駆け込んで行って、戻って来た時がこの様子と言う事は、つまりそう言う事なのだろう。
フレイ「かずと!」
フレイが飛び込んで来る。
和斗「お前は元気だな。あんな物に乗ったばかりだってのに……」
フレイ「たのしかったんだもん!」
コール「もういっかいのろうよ!」
コールも和斗に飛び込み、スペースマウンテンの入口を指す。和斗は反射的に、
和斗「やめよ?俺には耐えられない」
と、首を横に振り続けた。
ネリア「フレイさん、コールさん、今は休みましょう。私を含めて、皆さんは疲れているのです」
和斗に同意するように、ネリアは元気が無さそうに言った。
フレイ「(´・ω・`)」
コール「(´・ω・`)」
がっかりして、和斗から離れて紅菜にしがみついた。
フレイ「あかなは?」
コール「つかれていないの?」
紅菜「大丈夫。元気いっぱいだよ(´ω`)」
紅菜がそう言うと、二匹の顔が明るくなった。つぎはどこにいく?とせがむ。
蒼樹「こら。紅菜が困るでしょ?」
蒼樹が力ない声で二匹に言う。紅菜は「私の事は気にしなくて良いよ」と笑顔で答えると、こう提案した。
紅菜「じゃあ、みんなで巡人君とディクト君の所に行かない?」
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- アグラバー Part.1 ( No.48 )
- 日時: 2017/04/30 22:23
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
まずはディープジャングルへワープドライブ。次に、下方向の未到達のワールドの間にあるワープホールへと向かった。ディクトはまだベソをかいているが、猫みたいに甘えていた。
ディクト「ぐすっ……にゃー(・ω・)」
巡人「よしよし……もう落ち着いた?」
ディクト「にゃー(・ω・)」
巡人「」
巡人はポーズメニューを開いて、ディクトを膝元からどかし、隣に置いた。
ディクト「酷いよ巡人!もうちょっといたって良いでしょ!(´;ω;`)」
巡人「乗っけるのって重いんだよ!それにもう充分だろ?」
ディクト「いやだいやだいやだ!巡人の膝が良いの!巡人の膝が良いの!」
ディクトが隣でジタバタと駄々をこねる。それを無視して、ゲームを再開した。
巡人「ほら着いたよ」
新しいワールドに着いたと教えた。駄々をこね、最後はイジケたディクトはそれを聞いて、すっかり立ち直った。
ディクト「ここは?」
巡人「アグラバー。アラジンをモチーフにした世界」
そう言いながら、巡人はアグラバーに降りた。
アグラバーに降りると、真っ先にイベントに入った。マレフィセントと、ヒョロ長い、一瞬で悪役と分かる男が映る。マレフィセントは「鍵穴は?」と男に聞いた。ハートレスに探らせている、と男は答えた。焦らなくても見つかる、とも。そして、「残る片方は」と言いかけた時、喋る赤い鳥がやって来た。男の事をジャファーと呼び、「ちっとも見つからない」と答えた。
ディクト「この鳥は何?」
巡人「イアーゴ。ジャファーのペットなのかな?」
巡人は首をかしげる。
一応言っておくと、巡人のディズニー知識は中途半端である。分かる所は分かるが、分からない所は分からない。このゲームは各ワールドごとのディズニー知識を持っていれば、より深く楽しむ事はできる。が、巡人が知っているのは、あくまでも「ゲームの攻略」だけ。だから巡人はイアーゴの名前は知っていても、イアーゴはどう言う存在なのかまでは詳しく分からなかった。
話を戻そう。イアーゴはジャスミンと言う人物を探していたみたいだ。ジャファーが言っていた、「残る片方」である探し物。ディクトは勘づいているみたいだ。何も言わなかったが。
マレフィセント曰く、住人は全て捕らえたらしい。しかし、ジャファーは「古い街だからネズミが隠れる穴も多い」と答えた。
続けて、ジャファーは「なぜジャスミン姫を?」とマレフィセントに問いかける。姫がいなくとも、鍵穴が見つかれば世界はこちらの物と言った。マレフィセントは答えた。
マレフィセント『最後の扉を開くには、プリンセスが必要なのだ。7人のプリンセスが……』
ディクト「プリンセス、か……。そんな事だろうと思ってたよ」
ディクトは舌打ちした。ジャファーは協力する事にした。ハートレスを呼び出し、ジャスミンを捜しに向かわせた。直後、闇の力に染まらないように気を付けろ、とマレフィセントが忠告した。でないと、いずれハートレスに呑み込まれる、とも。
ジャファー『このジャファーは、それほど愚か者ではない』
ディクト「笑いながら言うって事は、それ程、自信と余裕があるって事なんだろうね。見てて分かりやすいよ」
巡人「ディズニーの悪役って大抵そんな物だよ。立派に悪役として尽くしている。シンデレラとか、白雪姫とか見てみなよ。一番分かりやすいよ」
物陰から綺麗なエメラルド色の服を纏った女性がジャファーとマレフィセントの様子を窺い、隠れるシーンを見ながら、二人が言葉を交わした所でイベント終了。行動できるようになった瞬間、ハートレスが現れる。
巡人「戦闘開始。まずはここにいるハートレスを蹴散らしてからセーブする」
ディクト「了解。僕は見てるだけだけど('ω')」
言葉通り、ハートレスを蹴散らした後、視界に入った宝箱を回収した。メガポーションだった。使える。
次に物置部屋に入り、中にあったセーブポイントでセーブした。4時間5分だった。時計を見ると、12時45分だった。
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- アグラバー Part.2 ( No.49 )
- 日時: 2017/04/30 22:25
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
ふと、トントン、と肩を叩かれた。巡人はディクトの方を向いたが、ディクトは、どうしたの?と言う風に首をかしげた。後ろを見る。ディープジャングルで動物に負けた時にガチ泣きして、慰めてくれたオオカミがいた。慣れたはずなのに、巡人は驚く。吹っ飛びはしなかった。大きな声は出たが、オオカミはさらに後ろを指さした。「お前の知り合いが来てる」って言っている様に感じた。なぜなら……
明「やっと気付いたよ……。ありがとう。オオカミさん」
和斗「どこまで進んだ?」
フレイ「じゅんと。ふれいだよ(・ω・)ノ」
コール「でぃくと。こーるだよ(・ω・)ノ」
蒼樹「紅菜が巡人君達の様子が見たいって言ったから、みんなで来たんだ」
紅菜「何度か声をかけても、気付いてくれなかったからどうしたのかなって思ったよ(´・ω・`)」
匠「……」
ネリア「……」
巡人「……」
ディクト「……」
巡人は何も言わず、ソファーから立ち上がる。一度、オオカミの方に笑顔を向け、そのままソファーを跨いで明達に近付く。ディクトも付いてきた。すぐ横にいるキャストの人に笑顔を向ける。その笑顔で察したキャストは、明達を巡人側へ通してあげた……。
巡人「まあ、疲れてこっちに来たって言うなら、ゆっくりしてってよ。でも、邪魔だけはしないでね」
改めて蒼樹から詳しい事情を聞いた巡人は、そう釘をさしておいた。広いソファーで助かった。全員ソファーに座る事ができたから。ただ、フレイとコールは明の腕の中に、ディクトは巡人の膝元に乗っかっているが。
ちなみに、テーブルにはポップコーンやら何やらと、食べ物が置いてある。紅菜や明が買って来てくれたのだ。「お金はいらないから、自由に食べて」と言ってくれた。匠とネリアが「俺(私)達が買って来た物は……分かってるな(ますね)?」と言った。もちろん、そのつもりだ。後で払う。
巡人「ディクト重い」
ディクト「仕方無いでしょ。せっかくの僕の座る場所が無くなっちゃったんだもん」
ネリア「スペースならまだあるではないですか」
巡人「ネリア。そう言ったってディクトはどかない。重い以外、何とも無いから」
ネリア「なら、良いのですが……」
ディクト「(´・ω・`)」
既に物置部屋から出て、奥の方に行き、ハートレスを倒しながら進み、最初のイベントで物陰に隠れていた女性……ジャスミンと出会った。このイベントを要約すると、ジャファーの事、ジャファーが探している鍵穴の事、逃げるジャスミンを助けてくれた彼……アラジンの事。
そこまで話した所で、ジャファーに見つかる。ソラはジャスミンに逃げろと促し、キーブレードを構えた。ネイティブワークだった。
ディクト「トラヴァースタウンでリクと再会した時のキーブレードは初期装備だったのに、今のイベントはちゃんと装備しているキーブレードに反映されてる……」
巡人「あの時のは仕様でそうなったんだと思う。リクがソラのキーブレードを持ってたでしょ?それの都合で、じゃないかな?」
ディクト「なるほど……」
明「何の話?」
巡人「後で話す。それか匠に聞いて」
匠「おい」
会話している間、イベントの方では、ジャファーがソラがキーブレード……鍵を持つ少年だと認識する。ハートレスを呼び出し、ジャファーはその場を去って行った。行動できるようになると同時に、巡人はその場のハートレスを倒す。ソラのレベルが上がり、新しいアビリティ【カウンター】を覚えた。
ハートレスを全て倒した後、巡人はメニューのアビリティの項目を選び、早速ソラに【カウンター】を付けた。同時に、APも使い切ってしまった。
フレイ「てきのこうげきをはじいてから、すばやくせっきんこうげきをくりだします……だって(・ω・)」
コール「ひっとすると、よりおおくのえむぴーがかいふくします……みたいだよ(・ω・)」
明「フレイ、コール。漢字とかカタカナとかアルファベットが書いてあるのに、よく読めたね(゜д゜)」
フレイ「えっへん(´ω`)」
コール「すごいでしょ(´ω`)」
誇らしそうにフレイとコールは胸を張るが、
ネリア「それで、書いてある言葉の意味は分かるのですか?」
フレイ「……(・ω・)」
コール「……(・ω・)」
和斗「分からないのかよ……」
読めるだけで、意味は分からなかったみたいだ。代わりに匠が、出来る限り分かりやすいように教えてあげる。その間にも、巡人はゲームを進めていった。
宝箱からメガポーションを手に入れ、仕掛けを動かし、大通りへ行き、アラジンの家に向かう。アラジンの家の中にあった宝箱が「チョキグミ」を手に入れ、動いているじゅうたんに挟まっている棚を動かす。じゅうたんはソラにお礼して、砂漠の方に向かって行った。
セーブポイント付近に宝箱を見つけたので、それも回収。ラストエリクサーを手に入れた。
巡人「ラストエリクサー。パーティー全員のHPとMPを全回復するとっておきアイテム。この段階で使うべきじゃない('ω')」
そう言い切って、セーブポイントに入って、セーブした。4時間9分だった。時計を見ると、12時49分だった。
蒼樹「もうすぐ午後になるね」
蒼樹が呟く。巡人は大通りに出て、ドッジロールを駆使して砂漠まで向かった。砂漠に来て、あのじゅうたんがソラの方にやって来ると言うイベントが起きる。巡人はじゅうたんの方に行かず、メニューを開いてアイテム、装備を素早く確認して、閉じてからじゅうたんの隣のセーブポイントでセーブした。4時間10分だった。時計を見る。12時50分。1分しか経ってない。
蒼樹「砂漠でセーブすれば良かったのに……」
と、誰もが思った事を蒼樹が代弁したが、巡人は、
巡人「細かい事はいいんだよ(´ω`)」
と言って、じゅうたんに乗ったのであった……。
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- アグラバー Part.3 ( No.50 )
- 日時: 2017/04/30 22:27
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
場面が変わって、一人の男性と一匹の子猿が砂に飲み込まれようとしていた。このままでは彼らが危ない。そこへ、ソラがやって来て、ワンテンポ遅れて、砂の中からハートレスが現れた。戦闘開始だ。
ドッジロールで回避しながら、敵を攻撃する。途中、何度もダメージを喰らいHPが危なくなったが、ケアルで回復した。だが、倒しても倒してもハートレスは現れる。「リフレクトガードがあれば……」と巡人は苦い顔になるが、それでも、ある程度ハートレスを倒した所でイベントに入った。
ぐったりとする若者。ソラは彼に近付く。キリが無い。グーフィーは叫んだ。すると、若者が立ち上がる。何かを取り出し、それをこすった。
そして、こう叫ぶ。
若者『ジーニー。こいつらを追っ払え!』
物から青い煙が出てきて、青い肌をした男が現れた。彼がジーニーなのだろう。一つ目の願い、と言って、指を鳴らす。ハートレスはあっという間に消えてしまった。
紅菜「( ゜д゜)」
フレイ「( ゜д゜)」
コール「( ゜д゜)」
蒼樹「紅菜?どうしたの?」
ネリア「フレイさん?コールさん?」
明「ビックリしちゃったんだよ」
和斗「素直と言うか、何と言うか……」
横から何か聞こえるが、巡人とディクトはそっとしておいた。
砂漠に戻って来た。若者……アラジンがソラにお礼を言う。ソラは、何でアラジンはあそこにいたのかと問いかけた。砂漠の先の魔法の洞窟で、そこに眠る伝説の宝を探しに行ったらしい。
ディクト「トレジャーハンターかな?('ω')」
フレイ「『おたからをてにいれて、じぶんのものにする』んだね(´ω`)」
コール「そのあと、『おたからをうって、じぶんのさいふにいれる』んでしょ?(´ω`)」
ネリア「……」
紅菜「コール君……売っちゃったらダメなような気がするよ……(^_^;)」
コール「どうして?(´・ω・`)」
アラジンが探していたのは、何度もお世話になっている空飛ぶじゅうたん。そして、願いを言ってジーニーが叶えた、ランプ。アラジンがランプについて解説しようとした時、ジーニー……ランプの魔人がハイテンションかつ早口で解説し始めた。あまりに早すぎるので、
フレイ「( ゜д゜)」
コール「( ゜д゜)」
紅菜「?(´・ω・`)」
ネリア「………?」
一部がよく理解できないままだった。
匠「持ち主の願いは3つまで叶えられる。たが、さっき一度願ったので、今の時点で願いを叶えられるのはあと2回。これだけ分かっていれば問題無い」
匠の説明で、ようやく一部は理解できた。
ジーニーが早速アラジンに、次の願いは何かと急かす。アラジンは考え込み、大金持ちの王子にして欲しいと言った。
ディクト「よくあるお願いだね('ω') 地位に、お金……」
巡人「地位はともかく、お金は大事だからね。仕方ないね('ω')」
和斗「お金は強い。ハッキリ分かるんだな('ω')」
ジーニーはハイテンションのまま、スピーディーに願いを叶えようとする。ご一緒にドリンクはいかが?と聞かれるが、「いらない」と断られた。ディクトが小さく噴いた。フフッ、と笑ったのは和斗と明だ。ジーニーはがっかりした。
さらに、アラジンは願いを叶えるのは今すぐじゃなく、アグラバーに帰ってからと言った。ディクトは首をかしげた。グーフィーが、何で王子なの?と聞いた。
アラジン『アグラバーにいるジャスミンと、その……ちゃんと話がしたくてね。何たって、向こうはお姫様だから、今の僕じゃ、相手にして貰えないよ』
ドナルド『フーン……あれ?』
ディクト「アラジン……あれ?」
どうやらアラジンは単純ではなく、しっかり者であった。その部分に関して、ディクトは感心するが、ジャスミンと聞いて、何か忘れている様な気がした。ドナルドもだ。
だが、それはすぐに思い出した。ジャスミン?とグーフィーは呟く。その直後、ソラとディクトは思い出したように、同時に叫んだ。
ソラ『いけね。ジャスミンが大変なんだった!』
ディクト「思い出した!ジャスミンはジャファーに狙われてたんだ!」
アラジンは驚く。そして、ソラと共に行動する事になった……。
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- アグラバー Part.4 ( No.51 )
- 日時: 2017/04/30 22:29
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
パーティー選択画面になる。ドナルド、グーフィーのどちらかをアラジンに入れ替える……と思いきや、巡人は何故かドナルドとグーフィーのまま、決定してパーティー画面を閉じた。
和斗「せっかくなんだから、アラジンを入れても良かったんじゃ?どうして何もしなかったんだ?」
和斗が聞くが、巡人は、
巡人「すぐに分かるよ」
と、即答した。ディクトは、まさか……と、嫌な予感がした。匠とネリアはよく分かっていない。紅菜もフレイもコールも首をかしげていた。当然だ。
予感が正しければ、巡人がやるであろう事を、ディクトを除けば、誰一人としていないのだから。
イベントでは、ジーニーが赤裸々に魔人としての宿命を話していた。願いを全て叶えたらランプの中に閉じ込められる。次に出れるのはいつになるか分からない……。
ここで、アラジンが提案した。自分の願いで、ジーニーを自由にできないか、と。ジーニーが「それ、本当?」と聞く。アラジンは、ジャスミンを助けてから、と約束した。
アグラバーに戻り、行動できるようになったと同時に戦闘。巡人はハートレスをスルーして、物置部屋に入る。キャンプメニューを開き、アイテム欄を見る。この時点でディクトは「やっぱり」とばかりに手で顔を覆った。
カーソルを「アラジン」に合わせる。アイテムを持っていた。この時点で、匠とネリアはこれから何をしようとするのか察して、若干引き顔になった。
アラジンが持っているアイテムを、全てバックヤードに移す。ポーションを4つ、エーテルを3つ。この時点で、和斗と明は巡人を白い目で見た。蒼樹はドン引き。紅菜とフレイとコールは悲しそうな顔で巡人を見つめた。
和斗「うわあ……」
明「それはダメだよ、巡人……」
蒼樹「巡人君……君のやっている事、何て言うか知ってる……?」
ネリア「『剥ぎ取り』……ですね。見損ないましたよ。巡人さん」
匠「……俺からは何も言わない」
紅菜「(´・ω・`)」
フレイ「(´・ω・`)」
コール「(´・ω・`)」
ディクト「やると思ってた……。ターザンの時もアイテムを剥ぎ取っていたよね……。やらないだろうって、ほんの少しだけ思った僕が馬鹿だったよ……」
巡人「……」
後ろからも冷たい視線が刺す。振り返ると、ジミニーがキノピオの目を塞いでいた。アラジンのアイテムを剥ぎ取りしている様子を見せないようにした為だろう。ファウルフェローは巡人を泥棒呼ばわりし、ギデオンもファウルフェローのマネをして巡人を泥棒呼ばわりした。フェローとギデオンには言われたくないと思ったが、ゼペットじいさんは「返してあげなさい」と促したのを見て、罪悪感が湧いてきた。しかし……
巡人「……ごめんなさい(´・ω・`)」
アラジンに剥ぎ取ったアイテムを返さなかった。罪悪感を背にして、そのままセーブ。4時間16分だった。時計を見る。12時56分。
巡人「ごめんなさい……!(´;ω;`)」
巡人はそう叫んで、物置部屋から出た。
なぜか、正面から大通りへ行けなくなっていたので、端にある木箱から登った。そこで、宝箱を見つけるが、ハートレスが現れているせいで取れない。仕方が無いのでハートレスを一掃して、宝箱を回収した。メガエーテルだった。
満足そうに、巡人は裏通りを経由して、大通り、そしてアラジンの家に行くと、イベントに入った。アラジンはジャファーの狙いをソラから聞く。ここで、ジーニーが鍵穴をどこかで聞いたと言い出した。ドナルドがどこなのかと聞く。200年ばかり前に聞いたので、うろ覚えみたいだ。とにかくジャファーを止めないと大変な事になる、とソラは言った。ここで行動できるようになったので、セーブポイントでパーティーを変更した。グーフィーとアラジンをチェンジだ。
和斗「やっと変えたな('ω')」
ぶっきらぼうに、和斗は言った。アイテム剥ぎ取りの事もあって、その目は冷たかった。
巡人はそれに耐えて、アラジンの家を出た。足場を乗り越え、もう一つの宝箱を回収。コテージを手に入れた。その後、道に迷った末、バザールへ辿り着き、毒を吐くキノコみたいなハートレスを倒すのに手こずった。その代わり、ソラのレベルは2つ上がり、ドナルドは【MPヘイスト】と言うアビリティを覚えた。巡人は早速メニューを開き、ドナルドにMPヘイストを付けた。
巡人「MPヘイスト。MPが回復するスピードが上がるアビリティ。かなり使える」
匠「敵に当てると魔力が回復するみたいだから、魔法を使える奴にはうってつけだな」
巡人「そうだね」
そして巡人はこのエリアの宝箱を回収した。サンダラグミとファイアリングを手に入れた。仕掛けを動かし、新たなエリアに行けるようになった。巡人はバザールを出て、仕掛けで開いた扉に向かった。宝箱も回収。メガエーテルだった。
王宮前。ジャファーとジャスミンが対峙している。メニューを開き、アイテムを確認。パーティー全員にアイテムを持たせて、二人に向かって飛び降りた。
「自分だけ良いアイテムを持つのですね」と、厳しい言葉が耳に入ってしまいながら。
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- アグラバー Part.5 ( No.52 )
- 日時: 2017/04/30 22:33
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
イベントに入る。ジャファーが牽制した。その隙に、アラジンはジーニーに二つ目の願いとして、ジャスミンを助けるように頼んだ。ジーニーは簡単にジャスミンを助けた。
が、最後までうまく行かなかった。イアーゴがランプを奪ったせいで、願い事が無効にされてしまったのだ。ジーニーは謝り、ジャスミンを離す。彼女はそのままツボの中に落ちて入り、ツボはハートレスと化した。ジャファーは憎たらしい言葉で別れを告げ、消えた。戦闘開始だ。ツボのハートレスはいくつも集まり、ムカデみたいになった。
ディクト「このハートレスの名前は?」
巡人「『ポットセンティビート』。攻略法は叩くだけ!」
ディクト「ゴリ押し戦法ですね('ω')」
和斗「こう言うボスって叩けば倒せるんだから、間違ってはいないと思う('ω')」
明「僕もそう思う('ω')」
そこから先はひたすら叩いた。匠は呆れながら眺めて、ネリアは「もっと良い戦法があるはずなのでは?」と首をかしげ、蒼樹も同意するように頷いた。フレイとコールは応援する。紅菜も応援。
ある程度敵の体力が減った所で、
巡人「それじゃあ使うか」
と、「たたかう」のカーソルから「しょうかん」に選んだ。そして、
ソラ『勇気を!』
巡人「勇気を!シンバ!」
シンバを召喚した。ソラがキーブレードを振り回し、上に掲げる。
ディクト「おお!」
ディクトも思わず声をあげ、召喚シーンに釘付けになった。フレイは、
フレイ「かっこいい!」
と叫び、コールは、
コール「らいおんだ!」
とシンバを指さした。これでこの後、上手く決まれば良かったのだが……
シンバの技「プラウドロア」が敵に決まらない。ボスと他のハートレスからダメージを喰らい、死にかける。MPが尽きたので、ハイポーションで対処。召喚終了。
フレイ「(´・ω・`)」
コール「(´・ω・`)」
ディクト「(´・ω・`)」
巡人「そんな顔して見ないでよ!」
ボスを叩きながら、巡人は叫んだ。正面から攻撃。正面からファイアを連発。そして正面から攻撃。倒した。ソラは【テックアップ】を覚えた。
巡人「終わった……」
溜め息をつく。オーバーレイを手に入れた。
アラジンがジャスミンの名を叫ぶ。ジャファーの高笑いだけが聞こえるだけだった。アラジンの提案で、砂漠に急ぐ事に。
行動できるようになったので、現れたハートレスを無視して物置部屋へ直行。キャンプメニューを開き、「コンフィグ」から「オートロック」をオフにした。その後にセーブ。4時間30分だった。時計を見る。13時10分。午後になってしまった。
ディクト「何でオートロックを外したの?」
ディクトが聞いた。
巡人「次のボス戦で、オートロックが邪魔になるからだよ。どう言う事かはやりながら説明する」
ネリア「……オートロックを外さないと、何らかの弊害があるような場所に、敵の弱点があるのですか?」
巡人「そう言う認識で構わない」
物置部屋から出て、砂漠に行く。魔法のじゅうたんで飛んで行くと、アラジンと初めて出会った場所に着いた。前に進むと、突然砂から虎みたいな像が現れる。チュートリアル曰く、虎の像……タイガーヘッドは闇の力のせいでハートレスに操られているらしい。だから助けろと。
戦闘開始。巡人はタイガーヘッドの横から登ろうとするが、暴れるせいで落ちてしまう。隙を見て登り、ドッジロールで頭の上に登った。そのまま目に向かい、目をロックオン。スラップショットでダメージを与えていく。途中、振り落とされ、ハートレスが邪魔をし、体力が危なくなり、ドナルドとアラジンが倒れ、登ろうとしても登れなくて……
巡人「ああいう風にね、足場が悪い所に弱点があって、敵も登って来る訳だよ。オートロックって、近くの敵を仮ロックオンするシステムで、ああ言う場所でオートロックしちゃうと、関係無い所にキーブレードを振っちゃうんだ。だからこの戦いでオートロックを外して挑まないとキツイんだよ」
解説しながら、タイガーヘッドを撃破した。ソラのレベルが上がった。ただ、戦いがグダグダだったので……
フレイ「あぶなかったね(´・ω・`)」
コール「ひやひやしたよ(´・ω・`)」
ネリア「理由は分かりました。ただ、その戦いを見ながら解説されても、説得力が無いです」
ディクト「僕も同意見。色々言ってるけど、結局はゴリ押しするのに雑魚ハートレスが邪魔だったからって事だよね(´・ω・`)」
巡人「…………」
冷たい言葉を言われても、涙すら流れなかった。コンフィグでオートロックをオンに戻して、タイガーヘッドの中に入って行った。
タイガーヘッドの中は魔法の洞窟だったようだ。巡人は現れるハートレスを無視して、奈落に落ちて行く。水だったので、泳いで岸に上がり、宝箱を回収。サンダーリングを手に入れた。泳いで「沈黙の間」に移動。像があったので、触れるとどこかが開いた。エリア移動して「暗闇の間」へ向かう。セーブポイントを見つけたので、装備メニューを開き、さっき手に入れたオーバーレイの効果を確認した。
最大HPと最大MPが少しアップ。魔法と召喚の攻撃力が上がる。
巡人はここで特に何もせず、今度はアラジンの装備を見た。プロテスネックレスと、ファイアリングを付けていた。
巡人はアラジンが装備しているアクセサリーを、全て外した。
和斗「」
明「」
蒼樹「」
紅菜「(´・ω・`)」
フレイ「(´・ω・`)」
コール「(´・ω・`)」
ネリア「巡人さん……あなたって人は……」
匠「……………」
ディクト「……やりやがったよ、こいつ……」
その後、アビリティ画面でソラにテックアップを付け、メニューを閉じてセーブした。4時間39分だった。時計を見ると、13時19分だった。
その後、宝箱がある岸へジャンプ。回収。コテージを手に入れた。エリア移動して、「隠された部屋」に行く。怪しい柱を見つけた。遺跡上部へと繋がっているらしい。巡人がそれを壊すと、イベントに突入した。
どこか広い部屋。ジーニーとジャファー、そして倒れているジャスミンがいた。ジャファーは一つ目の願いとして、鍵穴を見つけさせる。ジーニーはしぶしぶ、鍵穴を見つけた。高笑いするジャファー。そこでイベントが終わった。
隠された部屋から出て、沈黙の間へ、階段を上り、広間へ移動した。宝物庫まで行き、回収できる宝箱を回収した。ガードアップ、ミスリルのかけら、子犬、そして……
巡人「今から面白い事をしてあげる」
と巡人は言い、金の山の上にある宝箱に向かってジャンプした。ソラは山の途中で引っかかり、空中浮遊してるみたいになった。ディクトや和斗、明なら笑ってくれると思ったが……
和斗「……」
明「……」
ディクト「……」
無反応。笑顔すら無かった。もう一度、空中浮遊する為の足場まで戻り、ジャンプ。空中浮遊する。フレイとコールと紅菜は「すごいね(´ω`)」と喜んでくれたが……
蒼樹「巡人君、真面目にやってよ。時間が無いんでしょ?」
ネリア「ふざけているのですか?」
和斗「ごめん。あんな物を見た後だから全然笑えない」
明「僕も」
ディクト「小ネタ程度には見れたよ。でも笑えない。面白くない」
匠「…………」
巡人「……………っ……ぅぅっ……」
巡人は再びガチ泣きし、仕掛けを動かして、空中浮遊した山に登り、宝箱を回収した。サンダガグミを手に入れた。
泣きながら、セーブポイントを見つけてセーブした。4時間43分。現実では13時23分であった……。
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- アグラバー Part.6 ( No.53 )
- 日時: 2017/04/30 22:36
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
奥へ入るとイベントに突入。鍵穴を背にして、マレフィセントがジャファーに語りかけた。ソラの事を話しているみたいだ。ジャファーは、ソラは自分達の存在に気付いていると言った。さらに、ジャファーからリクの名前が出る。その後、
ジャファー『なぜあの少年に真実を教えないのだ?』
と、意味深な事を聞いた。
ディクト「真実……?」
巡人はまだ泣いている。この様子では答えられないだろう。後でちゃんと謝ろう。ディクトは心の中で、ごめんね巡人、と謝って、続きを見た。
ジャファー『そうすれば我らの計画も……』
と、ここへソラ達がやって来た。
ソラ『お前が、魔女マレフィセント?』
ソラはマレフィセントに問いかける。が、彼女は何も言わず、姿を消した。アラジンがジャスミンを返せと怒鳴る。もちろん、ジャファーは断った。彼女は扉を開く力を持つ7人のプリンセスの1人と、断言して。
ディクト「……」
フレイ「とびらって、どこのとびら?」
コール「わからないよ」
ドナルドとグーフィーが分からなさそうに呟く。ジャファーは、その扉の先を君達が見る事は無いと言い、ジーニーに2つ目の願いとして、ソラ達を叩きのめせと言った。
ネリア「……清々しいほどに、敵意を感じます」
匠「それが悪役って物だ。とことん悪に尽くす役目を持つから悪役……」
ネリア「なるほど……」
アラジンはやめてくれと頼む。ジーニーは謝り、「ランプを持っている人間がご主人様なんだ」と、本人も望んでいない戦いが始まった。
巡人は何も言わずジャファーをロックオンし、ジャファーに突っ込む。既に泣き止んでいた。ジャファーを攻撃。ひたすら攻撃。ファイアとブリザラを放つが、イマイチ。ジーニーが謝りながら攻撃するが、合図をくれるので簡単に避ける。ジャファーはワープをしてソラ達を翻弄するが、常にロックオンをして、どこに行くか見逃さなかった。
やがて、ジャファーを撃破。ソラのレベルが上がり、最大APが上がった。
ジャファーはうめきながら、黒く染まる。氷の力を手に入れ、ブリザドがブリザラにパワーアップした。
巡人はジャスミンの方へ向かう。着いたと同時に、ジャファーの声が聞こえた。その言葉は、彼にとって最後の願い。
ジャファー『わしをお前と同じ、無敵の魔人ジーニーにせよ!』
ジーニーは目を塞ぎながら、ジャファーに魔法をかけた。床が崩れる。魔人の力を得たジャファーは、崩れた床の下へ降りて行った。
ディクト「あーあ……」
ネリア「どうしようも無いですね……」
ディクトとネリアが、哀れみを込めて溜め息をつく。
巡人「自滅するまでが、悪役の宿命だからね。仕方無い」
ディクト「巡人……」
ジャスミンを調べながら、巡人はそう言った。彼女は気を失っているので、先にジャファーを追いかける事に。床下へと落ちて行った。イベントに入る。
床下の場所には、マグマを取り囲むように足場があった。辺りを見回すソラとアラジン。そこへ、マグマが噴き出す音と同時に、魔人と化したジャファーが現れた。そこへ、ランプを持ったイアーゴが飛んで来る。あのランプを奪うんだ。そう叫んだ。戦闘開始。イアーゴが持つランプをひたすら叩いて勝利。ソラのレベルが2つ上がった。ソラは【コンボプラス】を覚え、最大HPが上がった。
ソラはランプを掲げて、
ソラ『魔人ジャファー、ランプの中へ戻れ!』
と叫ぶ。ジャファーは抵抗しながらも、ランプの中へ吸い込まれてしまった。炎の力を手に入れ、ファイアは【ファイラ】にパワーアップした。さらに、アンセムレポート0も手に入れた。
ソラが戦っている様子を見ていたジャスミン。彼女の背後から、何かが襲いかかった。
じゅうたんで上まで戻ったソラ達。ジャスミンの姿が無い。アラジンは叫んだ。ソラは鍵穴の方へ向き、キーブレードを構える。鍵穴は閉ざされた。
同時に、地面が揺れ始める。逃げた方が良い。グーフィーは盾で頭を守りながら言った。アラジンはジャスミンと叫ぶが、ここが崩れるのは時間の問題だ。じゅうたんに乗って、逃げる事に。
ここでまさかの行動可能に、巡人は分かっていたが、ディクトは「え?」と目を点にし、フレイとコールは目を輝かせた。ダメージを負うものの、難なく脱出。場面が変わり、アラジンの家で、ソラ達から事情を聞いたのか、ジャスミンはこの世界にいないのか?と聞いた。そして、ソラと一緒に彼女を捜しに行こうと言い出す。だが、それは出来ない。ソラが謝りながら断ると、アラジンは落胆した。
フレイ「どうしてつれていけないの?(´・ω・`)」
コール「かわいそうだよ(´・ω・`)」
ディクト「お互いの世界は関わり合っちゃいけない決まりなんだよ。ソラ達は特別で、色んな世界に行けるけれど、アラジンはこの世界の住人。他の世界に連れて行っちゃうと、世界のバランスが崩れてしまう恐れがあるから、こればかりは……」
ディクトがそう説明する間に、ジーニーが最後の願いとして、ジャスミンを捜してくれと願えば良い、と提案する。アラジンは最後の願いを唱えた。
アラジン『ジーニーを自由の身にしてくれ』
フレイ「あらじん!(゜д゜)」
コール「どうして……!?」
フレイとコールは驚く。アラジンの願いで、ジーニーは自由の身となった。これで良い。どこへ行くのも、何をするのも自由。アラジンはそう言った。
ネリア「そう言えば、約束をしていましたね。ジャスミンさんを助けたら、彼を自由にすると」
思い出したように、ネリアは呟いた。その通りである。
アラジンは、だけど、と続けて、できればソラがジャスミンを探すのを手伝って欲しいと頼んだ。ジーニーは背を向け、悪いがもう誰の命令を聞くつもりも無いと断る。
フレイ「じーにー……(´・ω・`)」
コール「どうして……(´・ω・`)」
一瞬の沈黙。
ジーニー『だが……』
フレイ「?(´・ω・`)」
コール「?(´・ω・`)」
ジーニー『親友の頼みってやつはまだ聞いた事が無いから、試してみてもいいかもな』
フレイ「?(・ω・)」
コール「?(・ω・)」
ジーニーはアラジンに、俺達は親友かい?と問いかける。アラジンは目を見開く。任せとけよ、アル!ジーニーは笑顔で言った。アラジンも微笑んだ。フレイとコールも微笑んだ。
next to Part.7
- アグラバー Part.7 ( No.54 )
- 日時: 2017/04/30 22:39
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)
場面が変わり、頭が炎に包まれた男と、マレフィセントと、リクが映った。炎の男が、ジャファーは良い所まで行ったのに、と、彼の末路を惜しんだ。だが、マレフィセントはそんな彼をあっさりと見捨てたみたいだ。冷たいねえ、と男は言った。
リクは、計画通りプリンセスを連れて来ただけだ、と言った。どうやらジャファーを見捨てたのはマレフィセントではなく、ジャスミンを連れて来たリクだったみたいだ。マレフィセントは、ハートレスに取り込まれた者を救う術は無い、と言い切り、憎しみに身を焼かれた哀れなジャファーとまで言った。炎の男も、あいつがどうなろうと知った事じゃない、と切り捨てた。そして、話題を変えた。
明「うわあ……」
和斗「えげつねぇ……」
明と和斗が呟く。アレはもう見て貰えたかな?男は問いかけた。リクは何も言わない。マレフィセントは、約束したろう?と前置きし、自分達に協力すればリクの望みを叶えてやると言った。
ディクト「ダウト」 和斗「ダウト」 明「ダウト」
机に何かが映し出される。カイリ!リクは叫んだ。
マレフィセント『迎えに行っておやり。船は用意してある』
彼女がそう言うと、別の男が現れた。海賊みたいな服を着た男だ。
海賊の男『俺様の船は客船じゃないでな。乗り心地は保証しないぜ』
リク『どうして俺の為にそこまで……。何が狙いだ?』
マレフィセント『狙い?そんな物……。私はね、お前の事を我が子ように思っているのさ』
マレフィセントがそう言って、リクの顔に触れた。同時に、
ディクト「ダウト!」
和斗「絶対に違う!良く分からないけど、絶対にそんな理由じゃない!」
明「リク逃げて!早く逃げて!」
フレイ「りく……!(´゜д゜`)」 コール「りく……!(´゜д゜`)」
一部の人達が口々に叫んだ。リクはマレフィセントの手をはねのけ、信じられないな、と一瞥する。マレフィセントは、信じなくても良い。でも約束を果たした、とだけ答え、リクは何も言わず、マレフィセントから背を向け、歩いて行った。マレフィセントはその様子を眺めるだけで、イベントは終了。場面はアグラバーに戻り、ジーニーが召喚出来るようになった。
さらに、アラジンからソラの新たな武器【デザイアーランプ】を貰った。緑のトリニティも覚えた。
必ずジャスミンを見つけてくれ。アラジンは頼む様に言う。
巡人「これでアグラバーはおしまい。どうだった?」
装備メニューを開き、色々と弄りながら巡人は聞いた。
フレイ「おもしろかった(´ω`)」
コール「これからどうなるの?」
最初にフレイとコール。巡人はコールに、それはお楽しみだよ、と答えた。
和斗「良く分からないけど、リクはこれから可哀想な目に遭うのだけは予想がついた」
次に和斗。巡人は笑顔を浮かべた。
明「面白かったけど、アラジンの……」
と言った所で巡人の顔が暗くなる。明は察して「ごめん」と言い、その先を言うのをやめた。
蒼樹「見てるだけでも楽しかったよ。でも……」
と言った所で巡人の顔がまた暗くなる。蒼樹は「やっぱり何でもない。頑張ってね」と誤魔化した。巡人の顔が明るくなった。
紅菜「頑張って巡人君。巡人君なら絶対に最後まで出来るよ」
紅菜は心からの笑顔でエールを送った。巡人はしっかりと頷いた。
匠「………」
匠は何も言わなかった。でも、言いたい事は何となく分かった。
ネリア「アイテムと装備を剥ぎ取るのはどうかと思いましたが、攻略の為なら仕方が無いと妥協する事にしました」
巡人「ありがとうネリア。妥協して」
明や蒼樹があえて言わなかった事を口にするネリア。巡人は苦笑いした。ソラの装備をデザイアーランプにして、メニューを閉じてセーブした。4時間59分だった。時計を見ると、13時39分だった。
和斗は立ち上がった。匠も立ち上がる。
和斗「じゃあ、俺達はもう行くから。来れたらまた来る。頑張れよ」
匠「また後で」
続いて、蒼樹と紅菜が立った。
紅菜「またね」
蒼樹「もう行くね」
ネリアは紅菜について行った。明とフレイとコールは互いに見合い、そして立ち上がった。
明「残っても良いかな、て思ったけど、やっぱり行くよ。頑張ってね」
フレイ「ばいばいじゅんと(・ω・)ノ」
コール「ばいばいでぃくと(・ω・)ノ」
それぞれ、巡人とディクトと元から去って行った。
残ったのは、巡人とディクトだけ。二人っきりだ。
巡人「……また、二人っきりになっちゃったね」
巡人が呟いた。
ディクト「そうだね」
ディクトは静かに答える。その後、それと……と、言葉を続けた。
巡人「何?」
ディクト「さっきはごめん。笑えない、面白くない、なんて冷たく言って」
巡人「気にしてないよ。色々と言われて泣きはしたけれど」
ディクト「………」
巡人はディクトの肩を軽く叩く。
巡人「二人で旅の続きだ。アグラバーは攻略した。次のワールドに行こう」
ディクトは頷いた。もう一度セーブした。5時間1分だった。
巡人は次のワールドへ向け、グミシップに乗った。
13:41
閉園まで、あと8時間59分。
色々とハプニングはあった物の、それもまた良いのかもしれないと思いながら、ポップコーンを頬張った……。
to be continued...
ボスはメッタ打ちにすれば倒せる。常々考えてしまいます。
それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!
- モンストロ Part.1 ( No.55 )
- 日時: 2017/05/03 19:19
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
まだ見ぬワールドに向けて、アグラバーから上の方のルートを選んだ。グミシップは前に進んで行く。周りの雰囲気が、濁り始めていたような気がした。現れる敵を難なく倒して行く。
ディクト「次はどこに行くの?」
巡人「次は……」
と言いかけた時、グミシップが止まった。同時に、何かが現れる。ディクトは目を点にした。ドナルドは驚く。ソラは「すごいデカイ……」と感心した。その時、大きな物は動き出した。グミシップの目の前を横切る。クジラだ!怪物クジラだ!グーフィーは叫んだ。
ディクト「怪物クジラ?」
モンストロ!!ジミニーが叫んだ。
ディクト「モンストロ?」
クジラの中のクジラ……クジラの王で、とても凶暴だと、ジミニーは説明する。
ディクト「クジラの王、モンストロ……。巡人」
まさかと思いながら、巡人に聞いた。モンストロは再び、グミシップの前を横切る。
ディクト「次のワールドって……」
ドナルドはソラに逃げろと叫ぶ。しかし、間に合わない。飲み込まれる!ソラは叫んだ。巡人は何も言わなかった。
そして、グミシップごと、モンストロは飲み込んだのであった。
場面が変わり、場所はデスティニーアイランド。イベントだと、ディクトは察した。幼い男の子が、隣の男の子に訴えかけていた。ホントなんだって!オレ見たんだから、と。
視点が変わり、二人の顔が少し映る。覚えのある面影に、ディクトは
ディクト「この子達……」
声を聞いたんじゃなかったっけ?訴えかけて来た男の子の話を聞いていた男の子はそう言った。どっちでも同じだろ?訴えかけてきた男の子はそう返した。すっごい怪物がいるらしい。
場面が変わる。もしも本当に怪物がいたら、と男の子は語る。
なあソラ、俺達だけで捕まえられるかな?
ディクト「まさか……あの二人って小さい頃のソラとリクなの?」
リクと俺ならやれるさ!
ディクト「ソラとリクだ!」
改めて二人の男の子……幼い頃のソラとリクの顔が移った所で、確信した。この頃からリクは袖無しの服を着ているのかと言うツッコミは出なかった。
ソラは、そこからうなり声が聞こえるだろ?と、洞窟……後に、秘密の場所と呼ばれる洞窟を指した。ここで、リクが、静かに、と制する。こう言う時は慎重な行動が必要らしい。
ディクト「そうだね。無闇に近付いて状況を悪くしたら溜まったもんじゃないからね」
巡人の方に目を向け、「そうでしょ?」と嫌味たっぷりの笑顔で語りかけるディクトに、
巡人「何で俺の方を向くの?」
ディクト「別に?」
ディクトはとぼけた。
洞窟の中、唸り声の正体は風だった。風の音が、怪物の声に聞こえたのだと。ソラはがっかりした。直後、ソラは何かに気付いた。
ディクト「扉だね。それも……島が嵐に襲われた時に、カイリが佇んでいた側の扉」
リクも調べたら、扉だと分かったが、開かないみたいだ。
ディクト「開かない、か……。まだこの時は開かなかったんだね」
ディクトが考え込み、ソラはまたがっかりした。リクは、こんな所には何にも無いんだよ、とフォローを入れた。その後、リクはソラに提案をした。
幼い頃のリク『なあ、ソラ』
幼い頃のソラ『ん?』
幼い頃のリク『俺、もっと強くなる。そしたら一緒にこの島から外へ出よう。こんなちっぽけな冒険じゃない、本当の冒険をしよう』
ディクト「リク……もしかして、この頃から『外の世界』に憧れ始めたのかな?」
巡人「そうかもしれないね」
ディクトは溜め息をつく。
が、次のソラの言葉で、ディクトはさらに溜め息をつくのであった。
幼い頃のソラ『うん。それも良いけどさあ、今すぐ面白い事は無いのかなあ?』
ディクト「ソラ……君って……(-.-;)」
幼い頃のソラ『そう言えばさ、この間から村長さん家に女の子がいるだろ?』
ディクト「話が変わってる……ん?女の子?」
幼い頃のソラ『あの子ってさ……』
ここでイベントが終わった。
ディクト「ちょっと!切らないでよ!村長さんの家にいる女の子って誰なの!?ねえ!」
ディクトが叫ぶ。しかし、その言葉は虚しく空に響いた。巡人は、村長の家にいる女の子は誰なのか分かりきっていたが、
巡人(ディクトって、勘が鋭い所は鋭いのに、鈍い所は鈍いんだなあ……。ディクトくらいの勘の良さなら、少し考えれば分かるはずなのに……)
あえて、何も言わなかった。
next to Part.2
- モンストロ Part.2 ( No.56 )
- 日時: 2017/05/03 19:22
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
場面が変わり、現在。ソラは倒れていて、グーフィーは盾を頭に、ドナルドはグーフィーの隣で「やめろぉ!」と叫ぶ。同時にソラは意識を取り戻したのか、起き上がって、二人の所に来た。グーフィーが声をかける。ソラは何してるのかと聞いた。ここはどこかとも。
その時、上から何かが落ちてきた。グーフィーいわく、ここはモンストロの中で、全員呑み込まれたと。ちなみに、本日の天気は曇り時々、色々降ってるのだと。
ディクト「色々降ってるって……(´・ω・`)」
ドナルドが上に向けて怒鳴る。
ドナルド『誰だ!』
???『僕だよ!』
ディクト「誰だよ!!」
巡人「はっはっはははははwwwww」
反射的な物だろう。あまりに決まっていたので、巡人は笑った。ドナルドは、ピノキオか、と安心したように言った。
ディクト「ピノキオだったんだ……」
ディクトは後ろを向く。近くに誰もいなかった。ドナルドが「ピノキオ!?」
と驚くが、
ディクト「……いるかと思ったのに(´・ω・`)」
ディクトはがったりして、再び前を向いた。
ピノキオに反応したのはジミニーだ。ソラの肩に飛び乗った。ピノキオは何かを抱えて去って行く。ジミニーが呼び止めるが、お構い無しだった。ソラに追いかけるように促した所で、行動できるようになった。本当に、モンストロの中を冒険するみたいだ。ピノキオを追いかける為、前に進み、泳いで行った所でイベントに入った。
おじいさんが、これは何だいピノキオ?と、言葉が聞こえる。これでここから抜け出せるんだよ。お父さん、とピノキオは言った。
ディクト「お父さん!?」
ディクトが思わず声をあげる。
巡人「ピノキオはね、元々はお父さん……ゼペットじいさんが作った人形なんだ。ここには出て来ないけれど、ゼペットじいさんが何か願って、そこに女神様が現れて、ゼペットじいさんを願いを叶える為に、人形に命を吹き込んだ。それがピノキオなんだよ」
ディクト「そうなんだ……。『子供が欲しい』って願ったのかな?」
巡人「そんな所だと思う。それで……いや、これ以上は話が脱線するからやめておく」
巡人がここまで話した時に、後ろから肩を揺さぶられた。「あーあーあー」と声を上げながら後ろを向くと、ファウルフェローがいた。近くにギデオンもいる。
巡人「だって……!」
巡人は掴まれている手を離し、言い訳しようとするが、
巡人「……」
ここで何かに気付いた。気付いてしまった。
タイミングが良すぎる、と。
肩を揺さぶられたのは、ディクトと会話して、自分が「これ以上は話が脱線するからやめておく」と言った後だ。ディクトの姿は普通の人では認識できない。声も聞こえない。仮にこの会話が、周りから独り言みたいに聞こえていたとしてもだ。
肩を揺さぶられたタイミングが良すぎる。
巡人はディクトの方を見た。ディクトは首を傾げる。その後、ファウルフェローに気付いたのか、ディクトはまた首を傾げる。ディクトは驚いた。
巡人「……?」
おもむろに、ディクトは手を振る。さらに驚いた。嫌な予感がした。
ディクトの姿が、認識されているのでは、と。
ディクトはこっちに来た。自分の事を指さす。「僕の事、分かるの?」と聞いているみたいに。ファウルフェローは頷いた。
巡人「」
ディクト「」
何故なのか。考えられなかった。これこそ、ディズニーパワーなのか。夢の世界だから何でもアリなのか。そう、思考放棄したくなった。
ギデオンもこっちに近寄る。ディクトの事を認識できていた。巡人とディクトは思考放棄した。
ディクトは乾き笑いしながら、人差し指を口元に当てた。巡人も目で、内緒にしておいて、と訴えた。二人は頷いてくれた。
ちなみに、この出来事でムービーイベントを見逃してしまったが、そんな事は、巡人とディクトからしたらどうでも良かったのであった……。
落ち着いた所で、セーブをした。5時間10分だった。時計を見ると、13時50分だった。
ディクト「これからどうするの?」
ディクトは聞く。
巡人「ピノキオを追いかけにモンストロの中を探索するんだよ」
巡人はそう言った。あの事は気にしない事にした。「腹部1」に入り、進んだ所でイベントに入った。ソラはピノキオに、戻ろうと説得する。ゼペットさんも心配してると、グーフィーも説得した。続いてソラも、遊んでいる場合じゃないと説得。ソラ達は戻ろうとした。
???『お前も、前はよく遊んでいたのにな』
聞き覚えのある声がした。ソラは振り向いた。
???『キーブレードの勇者になったら、子供の遊びは卒業か?』
リクだった。こんな所で何やってるんだよ、とソラは聞いた。ピノキオと遊んでいると答えた。そうじゃなくて、カイリは見つかったのか?ソラは問いかけた。リクは、どうかな?とどぼけ、
リク『俺を捕まえたら教えてやる……ってのはどうだ?』
ディクト「うわあ……挑発してる……」
ソラ『ふざけるなよ!』
ソラは怒鳴った。そりゃそうだ、とディクトは頷く。リクはピノキオの手を引いて、奥へと行った。行動できるようになった。
ディクト「リク、変わったね」
巡人「変わったね。こんなんじゃ無かったろうに」
リクを追いかける為、奥へと進むのであった。
next to Part.3
- モンストロ Part.3 ( No.57 )
- 日時: 2017/05/03 19:24
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
腹部2でハートレスを倒し、宝箱を回収。コテージを手に入れた。
巡人「あ」
巡人は何かを思い出してキャンプメニューを開き、アイテムのバックヤードから「ガードアップ」を選択する。
巡人「ガードアップ。使った人の防御力を1アップするドーピングアイテム。こう言うアイテムは基本的に主人公に使う物だよね(´ω`)」
そう言いながら、ガードアップをソラに使った。ソラの防御力が13から14になった。
次に腹部3。ハートレスを無視して、腹部2へ移動。またハートレスを無視して腹部5へ移動。そしてハートレスを無視して腹部6へ移動。そのまま腹部5へ移動。
ディクト「入り組んでるね('ω')」
巡人「そう。だから寄り道したりすると迷ってタイムロスになったりするから、真っ直ぐ行った方が良いんだよね」
会話しながら、腹部4へ移動。イベントに入った。
そんなにあの子が気にかかるかい、とマレフィセントがリクに問いかける。
マレフィセント『あの少年はお前よりもキーブレードと新しい仲間を選んだと言うのに』
ディクト「……」
ディクトの顔が険しくなった。リクは、別に気にしてない。ちょっとからかってやっただけ、と答えた。マレフィセントは、まあいいが、心の中の闇に気を付けろ。ハートレスの大好物だから、とだけ忠告して去る。
リク『俺は大丈夫だって言ってるだろ!』
ディクト「どうだか……」
ディクトは、嵐に襲われた島でリクが言った事を思い出しながら呟く。
リク『闇を恐れることは無いんだ!』
ディクト「あんな事を言った時点で、君はもう……」
巡人「ディクト……」
場面が変わり、ピノキオが映った。ソラ達が追いかけ、リクに追い付く。ピノキオはそのまま奥へと進んだ。
ソラ『リク!何でこんな事するんだよ?何やってるのか分かってんのか?』
ソラはリクに問いただした。リクが言い返す。
リク『ソラ、お前こそ何をしてるんだ?あちこち飛んでっちゃ、そのキーブレードを得意気に振り回してるだけじゃないか。本当にカイリを助ける気があるのか?』
ディクト「ほら不貞腐れた事を言う」
ソラ『それは……』
ディクトが呆れるように言ったのと、ソラが弱気に呟いた時、
ピノキオ『うわぁー!』
奥からピノキオが叫ぶ声が聞こえた。リクが振り向いた所で、イベント終了。ちょうど、セーブポイントに立っていた。セーブした。5時間15分だった。時計を見ると、13時55分だった。
その後、巡人はピノキオの叫んだ方へ……腸に入って行った。巨大ハートレスが、口らしき場所の中にピノキオを閉じ込めていた。それを見るソラとリク。リクは、倒せるか?とからかうように聞いた。ソラは、やれるさ!と言い、リクと俺なら、と言った。リクは「フンッ」と息で答える。戦闘開始。
ディクト「このハートレスの名前は?」
巡人「確か、『パラサイトゲイジ』。触手みたいなので攻撃するから、それに当たらなきゃタコ殴りで行ける。後は……」
と言いながら、パラサイトゲイジをロックオンして、コマンドを「しょうかん」に。
ソラ『俺に力を!』
巡人「俺に力を!ジーニー!」
ジーニーを召喚した。
ディクト「……('ω')」
巡人「……」
ロックオンして、「ショータイム」のコマンドを押す。「痛かったらごめんよ!」と言うジーニーの声と共に、パラサイトゲイジにダメージが通った。派手にでは無いが。
ディクト「悪くは無いね('ω')」
巡人「悪くは無い('ω')」
続いて、ジャンプして頭に攻撃。触手が襲うが、ドッジロールで回避。ファイアを2発。攻撃。MPを溜めていく。敵のHPも順調に減って行った。ここで、ドナルドとグーフィーにハイポーションを与え、
ディクト「何してるの!?」
ディクトの声を無視して、コマンドを「しょうかん」に。
巡人「勇気を!シンバ!」
シンバを召喚した。プラウドロアを2発。大してダメージは通らなかった。これがやりたかっただけなんだな。ディクトは生暖かい目をして、巡人とテレビを交互に見た。
後は物理で殴るだけ。ソラのHPが危なくなる事が無く、パラサイトゲイジを倒した。ソラのレベルが上がった。最大APがアップした。
パラサイトゲイジは苦しみながらピノキオを吐き出した。開いた穴に落ちて行く。後を追うように、リクが穴に落ちて行った。グーフィーが【召喚MPアップ】を覚えた。行動できるようになったので、巡人はキャンプメニューからアビリティを開き、グーフィーに召喚MPアップを付けた。メニューを閉じて、穴の中に落ちて行った。
next to Part.4
- モンストロ Part.4 ( No.58 )
- 日時: 2017/05/03 19:26
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
落ちた先は、ソラ達がモンストロに呑み込まれた時に来た最初の場所だった。揺れて、水が引いていく。ソラはゼペットじいさんがいた場所に降り立った。ゼペットじいさんが向こうを見ているので、ソラも見ると、ゼペットじいさんはピノキオの名前を叫んでいた。ピノキオを返してくれと懇願する。リクがピノキオを掴んでいた。
リク『悪いけど、それはできないね。この人形には、まだ用があるんだ』
ゼペットじいさん『人形じゃない。ピノキオはわしの息子だ!』
ここで、ソラがゼペットじいさんの隣に来る。
リク『心のある人形なんて、滅多に無いからな。心を無くした者を復活させるのに、役に立つかもしれない』
ディクト「君は何を言ってるんだい?心を無くした者を復活させるのにピノキオが役に立つ?」
ディクトは首を傾げた。頭にクエスチョンマークを乗せて。
ソラは、カイリの事を言ってるのか?と聞くが、
リク『お前にはもう関係無い事だろ?』
とだけ言い、去って行った。
ディクト「うわあ……(´・ω・`)」
ディクトの声を聞きながら、巡人は金魚の側にある宝箱を回収した。共有アビリティ、ハイジャンプを手に入れた。
ここで、チュートリアルが入る。共有アビリティは、パーティー全員が使えるアビリティらしい。巡人はキャンプメニューを開き、アビリティからの共有アビリティで、ハイジャンプを装備した。さらに、ソラのアイテムを補充する。ポーションを2つ。
そして、この辺りの宝箱を回収した。まずはライブラグミ。次に、青のトリニティマークに近づき、トリニティを発動。コテージとポーション2つを手に入れた。段差を登って行って、次の宝箱を回収。水のかがやきを手に入れた。別の高台で宝箱を回収。コテージを手に入れた。
ゼペットじいさんがいる船まで戻り、船の屋根の上に登り、緑のトリニティマークに近づき、トリニティを発動。宝箱を回収。ミスリルのかけらを手に入れた。ゼペットじいさんの船から、向かい側の高台へ向かいハイジャンプ。段差をギリギリで登って、宝箱を回収。子犬だった。
巡人「(´・ω・`)」
ゼペットじいさんの船まで戻り、セーブポイントでセーブした。5時間24分だった。時計を見ると、14時04分だった。
ディクト「14時になっちゃったね」
ディクトは空を見る。空は青かった。まだ夕方みたいな雰囲気は無いが、15時を過ぎた辺りからだろう。
巡人「もうこんな時間になっちゃったんだ……」
巡人は目を閉じて、目を開けて、ハイジャンプを駆使しながら「のど」へと向かった。のどに着いた後、現れるハートレスを無視して「胃袋」へ登って行った。
胃袋へ着くと、リクがピノキオを見つめていた。そこへソラが、ピノキオをゼペットじいさんに返すんだ、と言い寄る。
リク『ハートレスに心を喰われた人形。カイリを助ける鍵になるかもしれない』
ディクト「……巡人」
巡人「何?」
リク『どうだソラ。一緒にカイリを助けよう?』
ディクト「ピノキオってさ、ゼペットじいさんのお願いを女神様が叶えてくれた事で、命が宿った人形なんだよね?」
巡人「そうだけど……」
リク『俺とお前なら、やれるさ』
ディクト「ピノキオを拐っても、カイリを助けるヒントは何一つ得られないんじゃないかな?('ω')」
巡人「………」
巡人は黙り込む。ソラはリクに向けてキーブレードを構えた。戦うのか、俺と?リクは問いかける。心を無くした人形の為に?とも言った。ソラは話す。
ソラ『ピノキオの心は残っている。「良心」がね』
リク『良心?』
ジミニーがピノキオの所へ駆けつけて行く。ソラは話し続ける。
ソラ『良心の声は小さいけれど、でも俺にはハッキリ聞こえる。リク。それは「良くない事」だってな』
リク『それがお前の答えか……!』
ディクト「ソラ……」
ピノキオの方では、ジミニーが彼の名を何度も呼びかけた。ピノキオが意識を取り戻したのか、声を出す。もうダメ、だと。ピノキオは項垂れた。
ディクト「えええ………(´・ω・`)」
ディクトが思わず声を出したその時、ピノキオの鼻が伸びた。その後、
ピノキオ『あれ?ダメじゃないみたい!』
ディクト「どう言う事なの……?(´・ω・`)」
ディクトの困惑をよそに、ジミニーが喜ぶ。視点が変わって、ソラ達に戻った。ソラもリクも、ピノキオの方を向く。その時、上から何かが降ってきた。
ディクト「パラサイトゲイジ……!倒したはずじゃなかったの!?」
驚くディクトに、リクは手をかざして、闇みたいな物を出してその奥に消えて行く。
ディクト「ちょっと待ってリク!何してるの?逃げるの!?」
ピノキオが逃げる。ソラ達はパラサイトゲイジに向けて構えた。戦闘開始。
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- モンストロ Part.5 ( No.59 )
- 日時: 2017/05/03 19:29
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
巡人「ピノキオは女神様のお陰で、命が宿ったけれど、人間になる為の試練を与えるんだ。正直な心を持つ事。立派に良い行いをしていく事。その制約として、嘘をつくと鼻が伸びるようになっちゃうんだよ」
パラサイトゲイジに毒ブレスを喰らいながら、巡人は淡々と説明した。
ディクト「なるほどね。で、そんなキノピオを誘惑して行くのが……」
巡人「ファウルフェローとギデオン。まあ、この2人だけじゃなくて、劇のオーナーとか、遊んでいるとロバになっちゃう遊園地のオーナーとかいるけれどね」
巡人はポーズ画面にして、後ろを向く。誰もいなかった。巡人は前を向いて、ポーズを解除する。
巡人「ちなみに、ディズニーの悪役は大抵、最後にはそれなりの制裁を受けるけれど、ファウルフェローとギデオンはディズニーの悪役でありながら、唯一制裁を受けていないんだって。これはどこかのサイトで見て知った事だけれど」
と言った所で、突然視界が暗くなった。慌てて巡人はポーズ画面にする。その後に落ち着いて、視界を暗くした物の正体をどかして後ろを向くと、ファウルフェローがいた。
巡人「……(´ω`)」
巡人は手で「やめて」と制する。前を向くと、また視界が暗くなった。落ち着いて、自分の目を塞いでいる手をとがす。後ろを向く。ファウルフェローはそっぽを向いてとぼけていた。ディクトが笑いをこらえている。
巡人「……」
巡人は前を向く。後ろを向く。そっぽを向いていた。前を向く。フェイントをかけて後ろを向く。そっぽを向いていた。前を向く。ポーズ画面を解除。瞬間、ポーズ画面にして、後ろを向く。明らかに目を塞ごうとしているファウルフェローがいた。ディクトが笑った。巡人も笑った。ギャラリーも笑った。
改めて、ポーズ画面を解除して、気を引き締める。ヒット&アウェイでダメージを与えて行った。毒ブレスは真後ろに回ればどうって事は無い。体当たりは基本的に距離を取れば対処は出来る。途中で怯んで、口の所が開いた時にはロックオンを解除して徹底的にそこに攻撃する。口が閉じたらそのまま距離を取る。
この繰り返しで、時間はかかったものの、確実な戦法でパラサイトゲイジを倒した。ソラのレベルが上がり、リフレクトガードを覚えた。
パラサイトゲイジが消滅する。ドナルドが「逃げろぉ!」と叫ぶ中、ソラは、リク!どこだリク!と、いなくなったリクを気にしたのであった。時の力を手に入れ、【ストップ】の魔法を覚えた。
場面は変わり、とある場所。リクは寝かせているカイリを見て、カイリは心を無くした人形だって言いたいのか?と、誰かに問いかけるように言った。その後ろにマレフィセント。その通り、と断言する。カイリの心は……?リクが落胆するように問うと、ハートレスに奪われたんだろう、と返した。
ディクト「カイリの心はハートレスに奪われた……?それはおかしいよ。もしカイリが本当にハートレスになったら、カイリの肉体はここに残ってない」
ディクトの考察が始まった。巡人はそれを聞き流しながら、イベントを見る。
リク『どうすればいいんだ!』
ディクト「人がハートレスになると、肉体が消滅して、心が闇に堕ちて、魔物が……ハートレスが生まれる。それはソラが最初にトラヴァースタウンに来た時に見かけた男の人が、ハートレスになった様子から読み取れた」
マレフィセント『7人のプリンセスを集めればいい。そうすれば世界の中心……私は世界の心と呼んでいるがね……そこへの扉が開く。そこは知識の宝庫だ。カイリの心を取り戻す方法は、必ずそこで見つかるさ』
ディクト「でも、カイリの身体は残っている。マレフィセントは、カイリの心はハートレスに奪われたって言ってるけど、ハートレスの本能を考えると、心だけ奪っておいて何もしないなんて有り得ない。すぐにでも同類にするはずだ。カイリの身体その物が、残っている事がイレギュラーなんだ」
マレフィセント『そうだ。お前に力をやろう』
ディクト「そう考えると……」
マレフィセント『ハートレスを操る力を……』
ディクト「カイリの心は、どこにあるの?」
リクの身体に黄緑色のオーラがまとった。ディクトはポカンとしたまま、
リク『カイリ、待ってろよ』
イベントが終わった。巡人は心の中だけで、ディクトの考察を褒めた。
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- モンストロ Part.6 ( No.60 )
- 日時: 2017/05/03 19:32
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
場面が変わって、モンストロがクシャミをした。それで無事、ソラ達は外へ出れたようだ。グーフィーがゼペットじいさんとピノキオの心配をする。ドナルドも、どこかに辿り着いていれば良いけど、と心配した。ソラはリクの身を案じた。
その後、グミシップはアグラバーに戻った。
巡人「しまった……」
巡人が思い出したように呟く。
ディクト「どうしたの?」
巡人「モンストロは、アグラバーから次のワールドへ行く途中に現れるんだ。ルートで例えると、アグラバー→モンストロ→未知のワールドって風になる」
ディクト「それで?何が問題なの?」
巡人「最初、俺はアグラバーから上の方のワールドを選んだでしょ?」
ディクト「そうだね……そう言う事?」
ここでディクトも、巡人が「しまった」と口に出した意味が分かったみたいだ。
巡人「そう。アグラバーから上の方のルートにあるワールドは行く必要があるけど、下の方のルートのワールドには訪れる必要が無い。俺は最初に上の方に進路をとって進んで、モンストロと出くわしたから……」
ディクト「アグラバーと行く必要がある間のワールドの間にモンストロが存在している」
巡人「そして、そこに行くにはモンストロにワープドライブしてから、未到達ワールドへノーマルドライブしないといけないから……」
巡人・ディクト「タイムロスになる」
お互いに沈黙が流れる。ゲーム画面はアグラバーの到着地点セレクトのままだ。
巡人「……」
ディクト「……」
アラジンの家に降りて、セーブした。5時間37分だった。
巡人「……行くか」
ディクト「……そうだね」
そして、グミシップに乗った。
14:17
閉園まで、あと7時間43分。
イベントを見逃したくらいは痛くは無いが、時間を取られるのは痛かった二人なのであった……。
その頃……
和斗「…………(´゜∀゜`)」
フレイ「…………(´・ω・`)」
コール「ふれい、だいじょうぶ?(´・ω・`)」
フレイ「さむい……(´・ω・`)」
ネリア「スプラッシュマウンテンで、一番前に乗るからですよ。炎属性のあなたが真正面から水を浴びれば、寒くなるのは当たり前でしょう……(-.-;)」
フレイ「だって……(´・ω・`)」
明「太陽に浴びてれば元気になるよ。後は温かい食べ物を食べれば、ね」
フレイ「うん……!」
匠「坂下は?」
和斗「…………(´゜∀゜`)」
紅菜「和斗君?」
蒼樹「和斗君は疲れているんだよ。少し休めば元気になるさ」
和斗「…………(´゜∀゜`)」
to be continued...
更新する度に、話がどんどん進んで行くと実感します(´ω`)
それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!
- ハロウィンタウン Part.1 ( No.61 )
- 日時: 2017/05/04 14:13
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
【コラム】
デザイアーランプ
高い攻撃力と弾かれにくい特性を備えているキーブレード。
まずはワールドマップを開く。アグラバーから上の方のルートに、モンストロがいた。そこまでワープドライブする。モンストロに再び呑み込まれる。モンストロの中に入り、すぐ近くのセーブポイントに乗り、
巡人「あ」
キャンプメニューを開いて、アビリティの項目を選んだ。ざっと見てみると、ソラとグーフィーが新しいアビリティを覚えている。ソラには【リフレクトガード】を、グーフィーには【グーフィートルネド】を装備した。
巡人「リフレクトガードは名前の通り、防御姿勢をとって敵の攻撃をガードできる。最後まで使える必須アビリティ。グーフィートルネドは、要はグーフィーの必殺技の1つ。珍しいアイテムが出る確率が上がる【ラックアップ】を付けようかとも考えたけれど、今回はいいや」
ディクト「ふーん……('ω')」
巡人はメニューを閉じ、リフレクトガードが発動しているのを確認してから、グミシップに乗った。今度こそ、次のワールドへ向けて、ルートを選んだ。
新しいワールドへは意外とモンストロから近くにあった。
ディクト「ハロウィンタウン……名前の通り、ハロウィンをしてそうな感じがするね('ω')」
巡人「実際、その通りなんだけどね。確かここのワールドは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』って名前の作品がモデルだった気がする('ω')」
ディクト「内容は?」
巡人「全 く 知 ら な い ('ω')」
ディクト「だ よ ね ('ω')」
ハロウィンタウンに降りた。早速おどろおどろしい雰囲気が漂う。ディクトはしかめっ面をした。グーフィーも、降りる前からこの世界は不気味だと思っていたみたいだ。こんな所に住んでいるのは、やっぱり不気味な連中なのかな、とまで言った。
ディクト「グーフィー……あれ?」
ここで、ディクトがある事に気づいた。ソラ達の服装が変わっている、と。
ディクト「みんなの服装が変わっているんだけど、何で?」
巡人「他の世界から来たって事がバレないように、変装する事があるんだ。互いの世界は干渉してはいけない、と言う決まりがあるからね」
ドナルド『平気平気!僕達も不気味な格好をしてるんだから、相手だって僕達を怖がるに決まってるさ!』
グーフィー『そうかなァ…』
ディクト「見慣れない人達がいる時点で、バレる可能性が高くなりそうな気がする('ω') むしろ、勘が鋭すぎる人がいたらバレるよ('ω')」
巡人「そこは、ほら……みんなディズニーだから……」
ディクト「納得」
行動できるようになったので、そのまま前に進む。ギロチン広場、と言う名前を見て、
ディクト「……ハロウィンって、こんなにおっかなかったけ?」
ディクトの顔色が良くなくなりつつある所で、イベントに入った。
ハートレスが現れる。ソラ達は武器を構えるが……ハートレスは襲って来なかった。
ディクト「あれ?ハートレスって、心を求めて襲って来るんじゃなかったっけ?」
ディクトは首を傾げる。試しにと、ハートレスに向けて攻撃してあげる。全て空を切った。ディクトが困惑する声を上げるが、先に進んだ。 すると、またイベントに入った。
小さな男の人がメガホンを持って、何やら叫んでいる。
小さな男『ご紹介しましょう。我が街の主役にして、恐怖と悪夢の王……ジャック・スケリントン!』
ディクト「え……え……?」
男がそう叫ぶ。ディクトは訳が分からないと言いたげな顔をする。ハートレスが息の合った動きをしだした。
ディクト「えええ……?(´゜ω゜`)」
井戸らしき場所から、徐々にひょろ長い、骸骨の、黒と白の縦ストライプ柄の服を着た者が現れ、ポーズを取る。この者が、ジャック・スケリントンだと分かったが……
ディクト「………ナニコレ?」
男の人がジャックに近づき、賞賛した。ジャックは、ありがとう。ありがとう、とお礼を言うが……
ディクト「………ナニコレ?」
ディクトはこの状況に追い付けていないようだ。
そしてこの後、彼にとってとんでもない言葉が、ジャックから出て来たのである。
ジャック『しかし、まだハートレスの動きにゾーッと来る不気味さが足りない。身も凍るほどの恐怖が欲しいんだ!フィンケルスタイン博士の所へ行ってくる』
ディクト「ハートレスが存在するだけで充分過ぎる程の恐怖だよ!不気味さが足りない?心を求める奴にこれ以上何を求めろと?大体どうしてハロウィンの演出にハートレスがいるの!?あとフィンケルスタイン博士って誰!?そもそも、どうしてこの世界のハートレスは大人しいんだよ!」
小さな男『それでは、私は街の飾り付けに』
ディクト「街の飾り付けじゃねーよ!ジャックを止めろ!」
ツッコミするだけのツッコミをして、ディクトは息を切らした。肩で呼吸をする。
巡人「ディクト……」
巡人はそんなディクトを横目に、先へ進むのであった……。
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- ハロウィンタウン Part.2 ( No.62 )
- 日時: 2017/05/04 14:16
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
巡人は小さな男に話しかける。要約すると、ここハロウィンタウンは名前の通り、常に人々を恐怖で震え上がらせるハロウィンを考えている街らしい。さらに、このハートレスの存在については偶然ジャックが見つけた本の中の記録に載っていたと。
ディクト「わあ……」
ディクトはドン引きする。巡人はこの辺りの宝箱を回収した。サンダラグミを手に入れた。その近くの家で、クモの呼び鈴を3回くらい引っ張ると扉が開き、エリクサーを手に入れた。その後、研究所前の扉を開き、研究所に入った。イベントが始まった。
研究所。実験台らしき場所にはハートレスが横たわっている。どうして上手く行かないんだろう?ジャックは問いかけた。さっきの爆発で、誘導装置が壊れたのでは?と続ける。
そう言えば、初めて広場に来た時、どこからか煙が出てたっけ?
ディクトはふと思い出した。わしの装置は常に完璧だ、と車椅子に乗った男は言った。この人がフィンケルスタイン博士だろう。ジャックが本を見て、分かったぞフィンケルスタイン博士、と叫ぶ。
まさか。ディクトは嫌な予感がした。そして、その予感は当たった。
ジャック『心だ。本物のハートレスは、心に反応するんだ。博士、あの装置に心を取り付けられるかい?』
ディクト「」
フィンケルスタイン博士『心なんて、そう複雑な仕組みではないじゃろ。早速作ってやろう』
ディクト「」
心を作るには、鍵付きの箱が必要らしい。他にもあるみたいだが、博士が取り出した鍵付きの箱は、鍵がかかっていた。鍵が開かなければ話にならない。博士は怒鳴った。
ディクト「……巡人」
巡人「何?」
ディクト「心って、作れるの?」
巡人「作れないと思う」
ディクト「そうだよね」
ここで、ソラ達の視点になった。鍵を開けるの?とドナルドが聞く。ソラは、この装置ができればハートレスと戦わなくて済むんだろ?と答えた。それにハートレスを踊らせるなんて、ちょっと面白くない?とも。
ディクト「ソラ……その考えは安直だよ……」
ディクトの虚しい声は届かない。面白くない!とドナルドは返すが、ソラは鍵付きの箱を開ける事になった。
ジャックが、すごい!と言う。ソラは自己紹介した。ジャックはお手柄だと、ソラに近寄る。今年のハロウィンにも参加して欲しいと言ってきた。
ソラはこのハートレスについて聞く。ジャック曰く、少し前からこの街に現れたが、いくら言っても自分に合わせて踊ってくれなかった。だから、博士に頼んで誘導装置を作って貰ったのだと。
当たり前だ。ディクトは呟いた。相手はハートレスだ。言葉も通じなきゃ、思考も通じないのだから。むしろ、自分の心が堕とされてハートレスになるのがオチである。
心の材料は「鼓動」、「感情」、「恐怖」、「悲鳴」、「希望」、「絶望」。
これら全てをまとめると、心の完成。
ディクト「心はそう言う物だけじゃない。色んな物が詰まっているから、心なんだと思うよ。それが、分からないのかな……?(´・ω・`)」
巡人は目を見開いた。ディクトが言ったのは、キングダムハーツⅡでソラがラスボスに向けて問いかけたセリフと似ているのである。巡人はキングダムハーツⅡを家でやっているが、まだ序盤の方だ。ロクサスと言うキャラクターを操作している段階である。狙って言える訳が無い。
巡人「……」
ディクト「どうしたの?」
巡人「……いや、何でもない」
博士は装置を動かす。ハートレスは起き上がったが、また倒れてしまった。失敗だ。材料が足りなかったのかもしれない。「記憶」を入れてみようと、博士は提案した。次の瞬間、博士は頭を開いて、脳ミソをかいた。
ディクト「」
巡人「あ、これは……(´・ω・`)」
ディクトにとっては刺激が強かったようだ。博士はサリーと言う者を呼んだが、ここにはいないみたいだ。わしが作ってやった恩を忘れおって、と言っている限り、サリーはそう言う事なのだろう、とディクトは察した。博士のインパクトを引きずったままだが。
「記憶」はサリーが持っているらしい。ソラと共に、サリーを捜しに行くと言う事で、パーティー選択画面になった。ドナルドをジャックに入れ替えて、決定した。
その後はいつも通りだ。ジャックが持っているポーション1つとエーテル2つをバックヤードへ。ジャックが装備するプロテスネックレスとファイアリングを外した。ディクトはもう何も言わなかった。
研究所の外へ出ると、あの小さな男がジャックの名を叫び、非常事態だと宣言した。
ディクト「顔が変わってる('ω')」
ハートレスが暴れ出したらしい。ジャックは、さっきの実験がまずかったのか、と頭を抱えた。が、
ジャック『大丈夫だよ町長。心配する事無いさ』
と言った。
ディクト「心配な要素しか無いんだけど」
ディクトの言葉は、画面の向こう側には届かなかった。
next to Part.3
- ハロウィンタウン Part.3 ( No.63 )
- 日時: 2017/05/04 14:19
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
行動できるようになったので、メニューの「カスタマイズ」からジャックの行動を「マニュアル設定」にして、攻撃系を「たまに使う」、アイテム系を「ピンチの時に使う」に設定した。広場に行くと、ハートレスが現れたので、適当に倒しながら墓地の方へ行く。墓地を調べる事にしたが、その前にハートレスを倒すようだ。ハートレスが現れるが、難なく倒した。スタンダード様様である。
ハートレスを倒しきると「ZERO」と名前が彫られたお墓から布の犬が現れる。この子がゼロなのだろう。ジャックはゼロに、サリーは見なかったか?と聞く。ゼロは向こうに行くと、「あっ!」と女の子の声が。そして、ツギハギの女の子が現れた。この子がサリーなのだろう。何かあったの?サリーは聞いた。ジャックは、全て順調で、今年のハロウィンは素晴らしい物になりそうだと言った。
ディクト「順調?」
どこが?と言おうとしたが、言葉が出て来なかった。ツッコミを入れる気力が失せてきたのだ。出て来たのは溜め息だった。
君の持っている「記憶」があれば言う事無しだよ、とジャックは言う。サリーは、これの事かしら?と、ある物を見せた。
ディクト「花だ……」
花だった。ワスレナグサと言う名前らしい。
サリーは、嫌な予感がするとジャックに忠告した。ハロウィンは他の計画にした方が、とも提案する。ご最もだ。ディクトも頷いた。が、
ジャック『これより面白いハロウィンなんてあるもんか!』
とサリーの言葉を斬る。さらに、
ジャック『完全な心を作ればハートレスも思い通り動かせる。サリー、楽しみにしてておくれ!』
とまで言う始末。ディクトは頭を抱えた。
行動できるようになったので、研究所へ戻ろうとしたら、イベントに入った。この場にいる全員がいなくなった途端、子供達の笑い声が聞こえた。奥の棺からだ。そして、ロック、ショック、バレルと順に出てくる。
ディクト「この子達、誰?('ω')」
巡人「赤い服を着てるのがロック、女の子がショック、小太りなのがバレル。それしか分からない」
ディクト「えええ……(´・ω・`)」
3人は隠れて今までの話を聞いていたらしい。ブギーに報告だ、と言って、笑った所でイベントが終わり、行動出来るようになった。
ディクト「ブギーって、誰?」
巡人「この世界の悪役」
ディクト「理解した。じゃあ、あの3人はブギーの手下って事だね('ω')」
巡人「そう言う事」
ハートレスを適当に倒しながら、研究所へ向かった。研究所へ着き、博士に話しかけようとしたが、本棚の所まで来た所で、「調べる」アイコンが出て来た。調べると、ちぎれたページを手に入れた。
ディクト「ちぎれたベージって確か、マーリン様に届けた絵本のページだっけ?」
巡人「そう。だけど今回は行かないから、手に入れても関係無いんだけどね('ω')」
博士に話しかける。が、材料はもう一つ必要らしい。「ビックリ」が。場所は町長が知っていると教えて貰った。
視点が変わり、高笑いする布と、寄せ合って震えるさっきの3人が映り出した。布は、ジャックが作っている心を奪えば、自分の心を汚さずにハートレスを操れると考えた。再び高笑いする布……ブギーに、まだあの3人は震えていた……。
ディクト「あれがブギーか……。シルエットでしか見てないけど、元々はこの世界の住人だったんだね」
巡人「そう。で、これからソラは『ビックリ』を取りに行くって訳です」
行動できるようになったので、巡人は研究所から出て行った。広場へ行き、適当にハートレスを倒していたらソラのレベルが上がった。攻撃力アップだ。墓場へ行き、特殊なハートレスが現れたせいでタイムロスをしたが、墓場から奥の棺桶を調べて、別エリアに向かった。町長がいた。
町長に話しかける。そこの墓石の幽霊が出てくる順番を当てるゲームをする事になった。順番を間違えると、「ビックリ」すると言う。
ディクト「わざと間違えるの?」
ディクトが聞く。巡人は首を横に振った。その後、あっさりと全問正解する。何かが壊れた音がした。町長は、カボチャをご覧なさい、と話す。カボチャを見ると、宝箱があった。回収。ビックリばこを手に入れた。もう一度町長に話しかけた。
町長『いかがです?さぞ「ビックリ」したのではないですかな?』
ディクト「('ω')」
巡人「ビックリしなかったの?」
ディクト「全然('ω')」
エリア移動した。間違えて別エリアに来てしまったので、ハートレスを倒して、さっきの場所に戻り、ようやく研究所へと戻って来れた。
博士に話しかけるとイベントに入った。今度こそ心が完成したらしい。怪訝そうな顔をするディクトだが、博士は心()を例の装置に持って行こうとした。その時、何かが現れて、博士が躓きそうな場所へスライディングして来た。バレルだ。博士は躓いて、心()が弧を描いて飛んでいく。心()はバウンドして、出口にいたロックの手の元へ。そのまま逃走。
行動できるようになったので、博士に話しかける。当然、博士は怒ってた。
ディクト「取り返すんでしょ?」
巡人「そうだね」
巡人は研究所から出て行った。
next to Part.4
- ハロウィンタウン Part.4 ( No.64 )
- 日時: 2017/05/04 14:22
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
広場へ着くとイベント。あの3人を見失ってしまった。そこへジャックが膝を叩くと、ゼロが現れる。ジャックはゼロに、悪ガキども(あの3人組)を追え、と命令すると、ゼロは向こうへ行った。墓地へ行くとイベント。3人組は、
ディクト「何これ?動くバスタブ?」
巡人「分からない」
動くバスタブ(?)に乗って、どこかへ向かって行った。その後、ハートレスと戦闘。全て倒し、エリア移動。さらにエリア移動。特殊ハートレスを時間がかかりながら倒して、エリア移動。ハートレスの大群を相手にして、宝箱を回収。フレアグミ、 メテオグミ、苦労して手に入れたガードアップ。ブギーの屋敷への門をくぐると、イベントに入った。3人組がバスタブに乗って屋敷へ向かう。後からソラ達も駆けつけ、ジャックが、やっぱりブギーのしわざか!と怒りをあらわにした。
巡人はキャンプメニューを開き、ガードアップをソラに使う。ソラの防御力が14から15に上がった。屋敷の入口へ走る。ハートレスを倒し、宝箱を回収。エーテルを手に入れた。目の前の扉を調べると、扉が開いた。足場らしき物にファイラを当て、起動させる。その近くの宝箱を回収。エーテルを手に入れた。現れるハートレスを無視して、最上階のにある部屋へ突入。イベントが始まった。
3人組が心()をどこかへ投げ入れる。そのタイミングで、戦闘が始まった。ひたすら攻撃する。ダメージをかなり受けるが、
巡人「スライドダッシュ!」
全て倒した。イベントに入る。
あたし達、命令されただけ!
ショックが最初に言う。ジャックの計画をブギーに話したのが始まりだと。 さらに、悪いのはバレルだと、責任転嫁した。ロックも同意する。バレルは弱々しく、だってみんなが……と言い出した。ショックが、言い訳するなんて見損なったと言い出す。
ディクト「ギルティ」
画面越しに、3人に言い放つディクト。セーブポイントが現れたので、セーブした。6時間17分だった。時計を見ると、14時57分だった。このワールドに訪れてから初のセーブである。
巡人はレバーを動かし、部屋から出た。外へ出て、回収出来るだけの宝箱を回収する。メガエーテル、子犬、オリハルコンを手に入れた。
降りた先に見つけた扉を調べてエリア移動。ハートレスを倒して、緑色の扉を見つけた。入る前に、アイテムメニューを開き、準備する。準備が終わり、緑の扉……ブギーの拷問室へと突入した。
扉の中には、何やら装置がたくさん。その向こう側に、ブギーはいた。ジャックはブギーに心()を返せと叫ぶ。当然、ブギーはそれに応える訳も無く、心()を飲み込んでしまった。ジャックが驚く。ブギーは高笑いし、ハートレスを呼び出すが、集まったのは2匹だけだった。これだけ?ブギーは呟く。
ディクト「もっとたくさん来ると思ってたんだろうね('ω')」
ディクトがそう言った後に、ブギーは憤慨した。部屋の装置が動き出す。戦闘開始。ソラ達は爆発で吹き飛ばされ、装置の中に入った。
next to Part.5
- ハロウィンタウン Part.5 ( No.65 )
- 日時: 2017/05/04 14:24
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
巡人「この戦いはちょっと面倒でね、ブギーがサイコロを振るんだけど、そのサイコロの目で何が出てくるか決まるんだよ。どれもソラ達にとっては不利な物ばかりなんだけど、サイコロをどれだけ弾き返せるかで、この戦いは左右されるかな」
ブギーをロックオンし、サイコロを弾き返しながらもダメージを受けながら、巡人は説明した。
ディクト「無理にサイコロを弾かなくても良いんじゃない?('ω')」
ディクトは説得力が無いみたいな顔で言う。グーフィーとジャックはダウンしてしまっていた。巡人の顔に焦りが出てくる。
頑張って、ようやく足場が上がった。巡人はブギーにスラップショットでダメージを与えて行く。
ディクト「連続コンボじゃダメなの?」
巡人「コンボでも良いんだけど、ブギーに10発当てるとまた吹き飛ばされるんだよ。スラップショットなら、初撃が素早い上に、クリティカルが出る確率がある。コンボよりも、スラップショットの方がダメージの通りは良いんだ」
ディクト「そうは見えないけれど('ω')」
サイコロを弾く。装置を避けて足場を上げるが、ブギーのいる足場とズレてしまった。ファイラでダメージを与える。吹き飛ばされた。サイコロの目で出て来た装置を避ける。足場を上げる。今度はブギーと同じ足場に着いたが……
巡人「登れない……!」
ディクト「落ち着いて巡人。チャンスはいくらでもある。気持ちが急いじゃうと、逆にやられるよ!」
ディクトのフォローで、少しだけ冷静を取り戻した。サイコロを弾き返してダメージを与える。装置が起動したが、大してダメージは受けなかった。足場を上げる。
巡人「行ける!」
スラップショットでブギーにダメージを与えた。吹き飛ばされる。サイコロを振った。弾き返す。もう一度振り直した。ブギーのHPが回復した。
ディクト「くそっ……!」
巡人「ディクトが悔しがってどうするの?」
ディクト「あ、つい……(^_^;)」
巡人「これは強制で来るから、仕方が無い事なんだ。ソラが死ななきゃ問題無い」
足場を上げる。ブギーと同じ位置。スラップショットでダメージを与える。ソラのMPが大分回復した。
巡人「ここまで来ればあと一息だ!」
ディクト「頑張って!」
吹き飛ばされる。サイコロが振られる。ハートレスが現れた。ハートレスを倒した後、タイミングを見計らって足場を上げる。ジャストタイミング。スラップショットでブギーにダメージ。グーフィーが追撃。吹き飛ばされた。
ディクト「あとちょっとだったのに!」
巡人「大丈夫。このまま押し切れば……!」
巡人は距離を取り、ハイジャンプでブギーに目がけてファイラを連発する。
巡人「トドメだ!ファイラ!」
何発目かのファイラが当たり、ついにブギーを倒した。ソラのレベルが2つ上がった。最大APと最大HPが上がった。
ディクト「やったね!」
ディクトは喜ぶ。
巡人「だから言ったでしょ?このまま押し切れば勝てるって。まあ、最後のファイラは賭けに出た様な物だったけれど……」
巡人とディクトはハイタッチをした。
ブギーは悶え、布から何かが出て来た。
ディクト「え?」
ハイタッチをしたまま、ブギーから出て来た物が何だったのか理解できず、固まるディクト。
巡人「あんまり見ない方が良いよ」
巡人が苦い顔で忠告するが……
ディクト「もう見ちゃったよ……(´゜д゜`)」
手遅れだったようだ。ブギーの布は萎んで、最後には1匹の青い虫だけが、ソラの前に落ちてきて、仰向けに転んだのであった……。
ジャックは、博士の心()は失敗作だったと嘆く。ディクトのツッコミは入らず、セイクリッドを手に入れた。さらに、アンセムレポート6も手に入れた。
屋敷から去るソラ達。屋敷の範囲外から出た時、突然地面が揺れた。何事かと、屋敷の方を見ると、
ディクト「ウソでしょ……?」
屋敷を取り込み、巨大化したブギーが現れた。
ソラが驚く。どうしてあんなに大きくなったのかと。闇の力が溢れている。影の塊みたいな所から、闇の力を吸い取ろうとしているらしい。
塊を全部壊せば良い。そう決めた所で、戦闘開始。
next to Part.6
- ハロウィンタウン Part.6 ( No.66 )
- 日時: 2017/05/04 14:26
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
と思いきや、巡人はそのままエリア移動した。
ディクト「戦わないの!?」
ディクトが思わず叫ぶ。
巡人「戦うよ」
ディクト「じゃあどうしてブギーに突っ込まなかったの?」
ディクトは困惑した顔で問いかけた。
巡人は、ブギーと戦いながら説明する、と言って、再びブギーのいるエリアへ向かった。
巨大ブギーに纏わり付いている影の塊を壊しながら、巡人は説明した。
巡人「あの時にわざわざエリア移動したのは、万が一ソラのHPが無くなってゲームオーバーになった時の保険をかけたからだよ」
ディクト「保険?」
巡人「そう。このゲームはゲームオーバーしてコンティニューすると、コンティニューした時の復活地点が、ゲームオーバーになった場所の前に居た場所になるんだ」
ディクト「初めて知ったよ。でも、それがどうしたの?」
巡人「さっき、俺は拷問室でブギーと戦ったでしょ?その後、連戦で巨大化ブギーと戦っている。もし、巨大化ブギーでゲームオーバーになってコンティニューしたら、コンティニュー先はどこになる?」
ディクト「……まさか、拷問室の戦いからやり直すかもしれないって事?」
巡人「そう。そんな事になったらタイムロスって話じゃ済まなくなる。だからわざわざエリア移動して、例え巨大化ブギーでやられてもコンティニューした時のダメージを減らす為に、わざわざエリア移動しておいたんだ」
ディクト「なるほど……」
会話しながら、塊はあらかた壊した。残り一つだ。敵の攻撃に耐えながら、時には撃破、時には回復をして、あと一つの塊を探す。
ジャンプして、高い所まで探した所で、ついに見つけた。敵の攻撃に耐えながら、遂に全ての塊を壊した。ソラのレベルが上がった。最大MPアップと、持てるアイテムが1つ増えた。
ブギーは苦しみながら、屋敷と共に崩れて行く。跡形も無くなった時、鍵穴が現れた。ソラはキーブレードをかざして、鍵を閉じた。星の力を手に入れ【グラビデ】の魔法を覚えた。
研究所。ジャックは、ハロウィンの王失格だ、と落胆する。
ディクト「ハートレスとハロウィンしようって事自体、上手く行かなかったと思うよ('ω')」
そこへ、サリーがジャックの手に触れ、励ました。気を落とさないで。また新しいハロウィンを考えましょう、と。
サリー『今度は、私と一緒に……』
ディクト「サリーは優しいね(´ω`) 本当に良い子なんだろうなぁ……」
ディクトはしみじみと言った。
ハートレスと過ごすハロウィンは中止。せめてもの記念として、ソラは新たなキーブレード【パンプキンヘッド】を貰った。
ディクト「パンプキンヘッド……カボチャ頭って事かな?」
巡人「直訳するとそうなるね」
最後にジャックは、いつでもハロウィンタウンに来てくれと言う。今度こそ素晴らしく恐ろしいハロウィンを見せてくれる、とも。
ディクト「ジャック……」
そこへ、フィンケルスタイン博士がある事を言ってきた。
フィンケルスタイン博士『「感情」と「記憶」も、必要な物は全部入れたのに、じゃあ心には何があればいいんじゃ!?心ってのは何なんだ!?わしにはさっぱり分からん!』
ディクト「博士……心は『鼓動』や『感情』や『恐怖』や『悲鳴』や『希望』や『絶望』とか、『感情』や『記憶』だけじゃない。それ以外にも、色んな物が詰まっている。心なんて、作れないんだよ……(´・ω・`)」
巡人「……」
ディクト「どうしたの?巡人」
巡人「……ディクトがそんな事を言うなんて珍しい、て思っただけ」
ディクト「巡人は僕を何だと思ってるの?('ω')」
巡人「時々厨二っぽい事を言う魔法使い」
ディクトは巡人を引っぱたいた。会話しながら移動して、辿り着いた広場入口のセーブポイントの真上から少しズレた。
巡人「痛いよディクト!」
ディクト「失礼な事を言うからでしょ!もう!」
ディクトはそっぽを向く。が、すぐに巡人の方を向いて、
ディクト「まあ良いけどさ……」
と、少し不機嫌に言った。その様子を見て、
巡人「……素直じゃないんだから」
微笑んだ。もう一回引っぱたかれた。
巡人「(´・ω・`)」
ディクト「('ω')」
セーブした。6時間45分だった。お互い、何も語らないまま、グミシップに乗った。
15:25
閉園まで、あと6時間35分。
空の色は少しずつ、夕方色になりつつあった……。
その頃……
フレイ「すぺーすまうんてんにのろう!」
コール「のろう!」
和斗「本気で言ってるの?あんな物にもう一回乗りたいって?」
紅菜「和斗君、乗らないの?(´・ω・`)」
和斗「ごめんね紅菜ちゃん。乗りたくない」
ネリア「私も遠慮しておきます」
明「えー(´・ω・`) 匠は?蒼樹は?」
匠「俺は乗らない」
蒼樹「僕も……」
紅菜「(´・ω・`)」
蒼樹「……」
フレイ「(´・ω・`)」
コール「(´・ω・`)」
明「(´・ω・`)」
紅菜「(´・ω・`)」
蒼樹「……」
和斗「……」
匠「……」
ネリア「……」
to be continued...
- 3rd World's 後書き ( No.67 )
- 日時: 2017/05/04 16:20
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: lQjP23yG)
ようやくアグラバー、モンストロ、ハロウィンタウンと、三つのワールドを終わらせる事が出来ました!ここまで書く事ができたのは、密かに読んで頂いているであろう読者の方達のお陰です。本当にありがとうございます。カキコでの閲覧数が200を越えて、とても嬉しいです(´ω`)
アグラバーでは、遂に何時間かぶりに、和斗達と合流しました。みんなで過ごしたアグラバー攻略は時に楽しく、時に辛辣に、時に叫んだりもしましたが、最後はみんな遊びに行って、残ったのは巡人とディクトの2人だけ。でも、それは覚悟していた事なので「旅の続きをしよう」と、前に進んで行くのでした。
次にモンストロ。攻略としては比較的に短めだったものの、物語的には大事な部分でした。リクの身に闇が迫り始めているのが感じてきましたね。同時に、ディクトは考察をする事で、徐々にカイリの行方について、真相に近づいていった話でもありました。途中、ファウルフェローから目隠しされたりとハプニングがありましたが、それはご愛嬌です。
最後にハロウィンタウン。ディクトにとってはあの雰囲気はカオスだったみたいです。ですが、本来のハロウィンとはこう言う物だと考えると、納得出来なくは無いですよね。ブギー戦では、ファイラの連発で押し切り、コンティニューする事無く勝利を掴み取りました。
いかがでしたか?楽しんで貰えたら何よりです(´ω`)
さて、次回の更新ですが、いつもは3ワールドで一区切りとしています。ですが、とあるワールドを攻略する時間が長くなりそうなので、次回は2ワールドでお届けさせて頂きます。次に訪れるのはどこの世界でしょうか……?
続きを楽しみにして、お待ち下さい。
それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!