二次創作小説(映像)※倉庫ログ

デスティニーアイランド Part.1 ( No.5 )
日時: 2017/04/17 10:32
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: fE.voQXi)

今までのは夢だったのか。

ディクトはソラがヒロインみたいな女の子、カイリと話しているシーンを見ながら思った。夢としてはあまりにも予知夢みたいだからだ。まるで……

ディクト「近い将来、冒険に旅立つみたいな気がする('ω')」

巡人「『気がする』じゃなくて、旅立つんだよ。旅立つのは確定」

巡人はカイリに頼まれた物をサクサクと集めながら会話する。途中、ティーダ、ワッカ、セルフィーとすれ違うが、お構い無しだ。

そして、小屋の中にあるセーブポイントに乗ってセーブした。この時点で、タイムは18分だった。

その後、小屋の中にある階段を昇り、橋を渡ってリクがいる小島に落ちている丸太を拾う。頼まれた物は全て取ったので、すかさず来た道をショートカットして戻り、カイリに話し掛ける。ハイポーションを貰った。そして、そのままイベントに突入した。

夕暮れの島で、語り合う3人。外の世界に行ったら何したいかと話していた。

リクの話を聞いている途中、ディクトが話しかけてきた。

ディクト「リクって、ソラとカイリと違って、ちょっと大人ぶってるね(・ω・)」

巡人「そう言う年頃なんだよ。ディクトならリクみたいな人の気持ちが分かると思っていたんだけれど、意外だね('ω')」

ディクト「全部が全部分かる訳じゃないんだけれど('ω')」

巡人「こりゃ失礼」

ディクト「言うようになったね」

小声でそんな事を会話していたら、場面が変わり、どこかのお城の様子が映った。その瞬間、巡人の顔がマズいような表情になった。ディクトはどうしたのかと声をかけようとしたが、次に映った物で、巡人と同じ顔になる。

テレビには、魔法使いの格好をしたドナルドが、王様の部屋の部屋を叩いている様子が映っていた。

それと同時に、巡人はポーズ画面にして、周りを見回した。ギャラリーはポロポロといるが、おかしい様子は無い。コントローラーを持ったまま立ち上がり、周りの様子を窺うが、特に目立った物は無い。大丈夫だと判断して、ポーズを解除して、イベントの続きを見た。

ドナルドが王様の部屋に入る。誰もいない。プルートが王様が書いた手紙を口にくわえながら登場。ドナルドが手紙を読む。慌てて外へ飛び出す。場面が変わって、グーフィーが昼寝をしているのが映った。ドナルドがグーフィーを起こす。が、彼は起きない。

ディクト「まずいよ巡人!グリーティングが始まった!」

突然、ディクトが叫んだ。

巡人「こんな時に!?誰が出てきてるの!?」

ディクト「ドナルドとグーフィー。それ以外は分からない。でも、両端からキャラクターが出て来てる!」

巡人「ウ ソ だ ろ」

イベントが進む中、立ち上がって急いで辺りを見る。

ドナルドとグーフィーだけではない。プルートとミニー、デイジーとチップとデールもいた。

巡人「」

無言のまま、ソファーに座り、テレビに視線を固定する。

ディクト「巡人?」

巡人「………」

イベントは淡々と進む。

巡人「………」

ディクト「もしもし?巡人?」

巡人「………」

イベントか終わり、場面はデスティニーアイランドに戻る。ここで巡人が口を開いた。





Next to Part.2

デスティニーアイランド Part.2 ( No.6 )
日時: 2017/04/17 10:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: fE.voQXi)

巡人「ディクト」

ディクト「何?」

巡人「今、俺は後ろから視線を感じる。プレッシャーも感じる」

ディクトは後ろを向いた。ドナルドとグーフィーがソファーに手をかけて、こっちを見ていた。その後、巡人も後ろを向いた。ニッコリして、テレビに視線を戻した。

ディクト「大丈夫?(´・ω・`)」

巡人「大丈夫。さっきよりは落ち着いた」

それだけ言うと、コントローラーを握り直し、イカダに載せる食料集めに集中した。海辺で魚を2匹拾い、奥にある茂みの中……秘密の場所に行き、キノコを拾う。同時に、イベントが始まった。ソラが岩の落書きを見て、幼い頃を思い出し、落書きに手を加える。その途中、茶色いローブを着た男と出会い、男は意味深な事を言ってきた。

ディクト「何も知らない者が何を見ても、何も理解できない、か……」

巡人「……」

イベントが終わり、さっさと外へ出た。その後、小屋の上に登り近くの木に登り、海ドリのタマゴを手に入れる。そして、小屋の中に入ってセーブした。この時点でタイムは29分だった。

そして小屋を出て、橋向こうの島に泳いで行って、

巡人「あ、ガバった」

ここでタイムロスしてしまったと気づいた巡人は、そのまま島の周りをぐるりと泳ぎ、岸に戻った。そのまま、イカダの材料集めの時にカイリがいた扉に向かい、入り江へ直行する。

入り江へ入り、近くにいたリクに話しかけた。船の名前をどうするか。リクは「ハイウィンド」はどうかと提案した。

ディクト「ハイウィンド……悪くは無いね('ω')」

その後、ソラはどうだと聞かれ、文字の入力画面になったが、巡人はそんなのを気にもせず、デフォルトの名前で決定した。「エクスカリバー」だった。

ディクト「エクスカリバー……聖剣かな?('ω')」

ディクトのツッコミは置いといて、その後、リクとかけっこをする事になったが……

ソラ『俺が勝ったら、船長な!お前が勝ったら……』

リク『カイリとパオプの実、食べる』

ソラ『は!?』

ディクト「は?」

リク『いいだろ?勝った方が、カイリとパオプの実を食べさせ合うんだ』

ソラ『な、何言って……』

ディクト「何を言ってるのこいつ?もしかして、リクはカイリに気があるの?それとも、ソラの事をからかってるの?('ω')」

巡人「まあまあ落ち着いて(^_^;)」

そして、リクと勝負が始まった。巡人は慣れた操作であっという間にリクとの差を広げていく。そしてそのまま、リクとのかけっこに圧勝した。

ソラ『これで1勝0敗だ!』

ディクト「えええ……(´・ω・`)」

巡人「リクとの勝負はこれが初めてだからね。当然だよ(^_^;)」

巡人が苦笑いした。そう言う事かと、ディクトは納得した。

が、

リク『イカダの名前でムキになるなんて、ソラらしいな』

ディクト「何なんだよお前は!!訳が分かんないよ!!(゜Д゜)」

リクのセリフを見た瞬間、ディクトは叫びだした。無理もない。リクが勝ったらカイリとパオプの実を食べると言い出した時から、顔をしかめていたのだから。まだその時は我慢できたが、ここでリクのこの発言を見て、堪え切れなかったようだ。ソラは膨れっ面になっているが。

そんなディクトを横目に、巡人は食料集めの続きを始めた。岩に隠れていたキノコを手に入れ、その後に飲み水を手に入れようとしたが、何もアクションが無い。なぜなのかと頭の中で考え、すぐに原因が分かった。それと同時に、巡人の顔が苦くなった。

巡人「フラグ建てるのを忘れた……」

ディクト「ありら。ドンマイ」

イカダの近くにいたカイリに話しかけた。

海ドリのタマゴを1個、キノコを3個、魚を3匹、木の実を2個、飲み水を空きビンで1杯……

と言うメッセージを巡人は適当に読み飛ばした。これが後に、タイムロスを引き起こす事になるのだが、当の本人は気づくよしも無かった。

フラグを建てて空きビンを手に入れ、飲み水が手に入る場所に向かい、飲み水を手に入れる。巡人はメニュー画面を開き、アイテムからバックヤードを確認した。魚が1匹足りない。

巡人「くそっ……」

ディクト「そんな時もあるよ」

仕方が無いので、浜辺に戻り、取り逃した魚を手に入れた。そのまま入り江に戻り、木で出来た足場を渡ったが、

バキッ!

巡人「あっ!」

途中の足場が壊れてしまい、落ちてしまった。忘れてた、と巡人は内心冷や汗をかいた。

その後、思い出したように、カイリの近くにある木を木剣ぼっけんで叩き始めた。

ディクト「何してるの?」

巡人「木の実を取ろうとしてるの。食料に必要だから」

ディクト「ふーん。」

木剣で木を叩いて、木の実を1個手に入れた。その後、途中で気になっていた宝箱らしき物を取ろうとしてグダり、やっと手に入れた。

巡人「プロテスネックレス。防御力が上がるアクセサリー」

ディクト「装備以外にも、アクセサリーも付けられるんだね」

巡人「そう。無いよりはマシでしょ?」

ディクト「まあね」

やる事は1通り済んだ。カイリの所へ行き、話しかけると、会話イベントが発生、サラサ貝と言う物でお守りを作っていたらしい。イベントが済み、もう一度話しかける。

カイリ『それそれ!ソラ、ごくろうさま』

巡人「これで……」

カイリ『あと必要な食料は……』

巡人「ゑ?」





カイリ『木の実を1個』

巡人「」

ディクト「あっはっはっはっははは!!」

巡人「笑うな!」

巡人は素早く木に近づき、さっきと同じ事をした。木の実を手に入れて、もう一度カイリに話しかけて、今度こそ食料集めが終わった。ハイポーションを貰った。かなりタイムロスしてしまったが、この後からどう立て直そうか。

イベントを見ながら、巡人は考えた。ディクトはイベントに見入っている。夕暮れに、ソラとカイリが2人きりて話していた。





Next to Part.3

デスティニーアイランド Part.3 ( No.7 )
日時: 2017/04/17 10:50
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: fE.voQXi)

カイリ『ねえ、このままイカダに乗ってさ、』

ディクト「……」

カイリ『2人だけで行っちゃおうか』

ディクト「さらっと凄い事を言うねこの子('ω')」

ソラ『え?』

カイリ『なんてね』

ディクト「冗談かよ('ω')」

巡人「ディクト……(^_^;)」

その後、場面は変わり、再びディズニーの仲間達が現れた。ディクトはさり気なく辺りを見回すが、キャラクターはいない。いつの間にか、グリーティングは終わっていたみたいだ。

イベントはキッチリと見る。お互いに無言のまま、ムービーを見ていたが……

王妃が旅の記録係も連れて行こうと提案した辺りで、ディクトの目が丸くなった。

ディクト「ジミニー・クリケットって誰?」

突然に新しいキャラクターが出て来たので、巡人に聞いた。

巡人「えっと……『ピノキオ』って知ってる?」

ディクト「知ってる。ゼペットじいさんが作った人形が女神様のおかげで命が宿って、人形が人間になる為に頑張る話でしょ?」

巡人「大体合ってる。それに出て来るキャラクター」

ディクト「へ?」

巡人「だから、『キノピオ』に出て来るキャラクター。もっと言うと、命が宿った人形……ピノキオの『良心』として女神様に役割を与えられたんだけれどね」

ディクト「わあ……マジか……(゜д゜)」

ここでディクトが後ろを向いた。巡人もつられて後ろを向く。ちょうど話していたジミニーがいた。ピノキオもいる。ゼペットじいさんもいる。

巡人「」

ディクト「」

あまりに突然だったので、2人は固まった。イベントは流れたままだ。キノピオが手を振る。我に返った2人は「ごめんごめん」と笑顔で手を振り、テレビの方に向いた。ちょうど、船みたいな物が異空間みたいな所へ飛んで行くシーンだった。

場面は変わった。ソラの視点に戻ったみたいだ。ソラは自宅の自分の部屋らしき所にいた。

ディクト「そう言えばさ」

巡人「何?」

ディクト「『ピノキオ』に出て来るキャラクターって、さっき見たので全員だったっけ?」

巡人「いや違う。他にもいるけど、グリーティングに出て来るのはファウルフェローとギデオンがいる」

ディクト「そっか。で、その2人はこのゲームに出て来るの?」

巡人「……」

ディクト「巡人?」

巡人「……」

場面は再びあの島。空には禍々しいブラックホールみたいな物があった。

ディクト「ねえ巡人。このゲームにファウルフェローとギデオンは出て来るの?」

巡人「……」

巡人はディクトの方を向く。

巡人「……察して」

テレビから、ソラが「うっ」とうめき声を出している。巡人は何も言わず、テレビの方を向き、コントローラーを動かした。

ディクト「……」

ディクトは後ろを向く。今度は話題になっていた2人がいた。ファウルフェローは巡人の事を指さして怒っているが、ギデオンは寂しそうに巡人を見ていた。無言で仕草だけだが、何が言いたいか分かる。他のギャラリーがファウルフェローをなだめるが、腑に落ちない様子であった。

ディクト「ああ……」

何かを察して、何度も頷き、前を向いた。ちょうど、ソラとリクのイベントシーンだった。カイリはどうしたとか、扉が開いたとか言っている。何を言っているんだ?と言うツッコミをする間も無いまま、これで外の世界に行けるだの、恐れていては何も始まらないだの、挙句の果てには……

リク『闇を恐れることは無いんだ!』

あっ。こりゃもうダメだ。

心の底から、そう思った。

その後は、リクが手を伸ばして、黒い物がリクを呑み込もうとして、ソラも手を伸ばして、一緒に黒い物に呑み込まれそうになって……

真っ暗になってから一つの光が現れ、黒い物から解放されたソラの手には、テレビの横にある、台座に飾られた鍵と同じ物を握っていた。

ディクト「……なるほど。これでやっと戦えるようになったんだね」

巡人「そう言う事。ソラはキーブレードを手に入れて、敵と戦う事ができるようになった」

ディクト「敵って言うのは何なの?それに、リクを覆っていたあの黒いやつ……どこまでも暗い……闇みたいな物を感じた」

巡人「さすがディクト。鋭いね。敵の正体は物語を進めれば分かるよ。だけど今は……」

巡人は近くに現れた敵をスルーし、小屋の中に入った。そしてセーブ。タイムは45分。

ディクト「……」

巡人「よし、先に行こう」

ディクト「知ってた('ω')」

小屋を出て、秘密の場所へ向かった。少し進んでイベント。カイリがあの扉の前に立っていて、ソラが呼んだ。カイリは絞る様な声でソラの事を呼ぶが、扉が開き、ソラに向かって吹き飛ばされる。ソラはカイリの事を受け止めようとするが、カイリの姿は消えてしまった。そして、ソラも吹き飛ばされまった……。

ディクト「消えた……?」

巡人「消えちゃったね」

ディクト「カイリはどうなったの?」

巡人「分からない」

ディクト「そんな!?知ってるんでしょ?教えてよ」

巡人「ネタバレになるけど、いいの?」

ディクト「あっ……やめておく」

場面は変わって……

ディクト「もう何も無いじゃん!しかも最初に出て来たあの黒いのがいるし!まさか、もう1回戦うの……?」

巡人「戦うよ。ボス戦だもの」

ディクト「わあ……」

島の面影が殆ど無い、まっさらな平地で最初のボス戦が始まった。胸から気合い玉みたいな物を出し、放った。巡人はそれを気にもせず、ひたすら攻撃する。最初に当てたがっていた頭も、的確に当てていった。ディクトはその様子に思わず見とれていた。途中、レベルが上がり、あっさりとボスを倒した。

ディクト「早いね('ω')」

巡人「まあね('ω')」

その後はイベント。倒したボスがブラックホールに飲み込まれる。ソラは木の板に掴まって、しばらく耐えていたが、長くは持たず、ブラックホールに飲み込まれてしまった……。

巡人「これでデスティニーアイランドは終わり。ソラは訳が分からないまま、望まぬ形で故郷から旅立つ事になりましたとさ」

ディクト「うわあ……可哀想に……(´'ω'`)」

巡人「ソラの冒険はここからだよ。ここからなんだから」

とある場所で、星が消えたのを目撃したドナルドとグーフィーを見ながら、巡人はニヤリとした。





9:30

閉園まで、あと12時間30分。

巡人がキングダムハーツを始めてから、ちょうど50分が経った……。





その頃……

明「ファストパスのおかげでスイスイ行けるよ(´ω`) ありがとう匠」

フレイ「ありがとう(´ω`)」

コール「ありがとう(´ω`)」

蒼樹「紅菜大丈夫?疲れてない?」

紅菜「大丈夫だよお兄ちゃん。心配してくれてありがとう(´ω`)」

蒼樹「紅菜……///」

和斗「うわぁ……相変わらず蒼樹のシスコンぶりが(蒼樹「和斗君。何か言った?('ω')」いや、何でもない。ビックサンダーマウンテン、楽しみだね、紅菜ちゃん(震え声)」

紅菜「そうだね(´ω`)」

蒼樹「か ず と く ん ?」

和斗「ヒイッ……!(´゜д゜`)」



ネリア「……」

匠「内村とディネクト(※ディクトの事)の居場所は分かったのか?」

ネリア「さっきから何度も探っていますが……同じです。まだエントランスにいます」

匠「まだエントランスに?あいつら、何をしているんだか……(-.-;)」

ネリア「分かりません。それと……」

匠「?」

ネリア「……確証が持てないのですが、巡人さんとディクトさんの周りの気配が不安定なのです。人間の気配なのは間違い無いのですが、強くなったり弱くなったりとして……」





to be continued...

【後書き】
これでデスティニーアイランドが終わりました(´ω`) ソラの冒険が本格的に始まると同時に、巡人達もまた、次なるエリアに向け、気を引き締めて行く事になります。ソラと巡人達の運命は、そして、パークを楽しんでいる和斗達はどうするのか……?

続きを楽しみに待っていてください(´ω`)

それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!