二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- モンストロ Part.1 ( No.55 )
- 日時: 2017/05/03 19:19
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
まだ見ぬワールドに向けて、アグラバーから上の方のルートを選んだ。グミシップは前に進んで行く。周りの雰囲気が、濁り始めていたような気がした。現れる敵を難なく倒して行く。
ディクト「次はどこに行くの?」
巡人「次は……」
と言いかけた時、グミシップが止まった。同時に、何かが現れる。ディクトは目を点にした。ドナルドは驚く。ソラは「すごいデカイ……」と感心した。その時、大きな物は動き出した。グミシップの目の前を横切る。クジラだ!怪物クジラだ!グーフィーは叫んだ。
ディクト「怪物クジラ?」
モンストロ!!ジミニーが叫んだ。
ディクト「モンストロ?」
クジラの中のクジラ……クジラの王で、とても凶暴だと、ジミニーは説明する。
ディクト「クジラの王、モンストロ……。巡人」
まさかと思いながら、巡人に聞いた。モンストロは再び、グミシップの前を横切る。
ディクト「次のワールドって……」
ドナルドはソラに逃げろと叫ぶ。しかし、間に合わない。飲み込まれる!ソラは叫んだ。巡人は何も言わなかった。
そして、グミシップごと、モンストロは飲み込んだのであった。
場面が変わり、場所はデスティニーアイランド。イベントだと、ディクトは察した。幼い男の子が、隣の男の子に訴えかけていた。ホントなんだって!オレ見たんだから、と。
視点が変わり、二人の顔が少し映る。覚えのある面影に、ディクトは
ディクト「この子達……」
声を聞いたんじゃなかったっけ?訴えかけて来た男の子の話を聞いていた男の子はそう言った。どっちでも同じだろ?訴えかけてきた男の子はそう返した。すっごい怪物がいるらしい。
場面が変わる。もしも本当に怪物がいたら、と男の子は語る。
なあソラ、俺達だけで捕まえられるかな?
ディクト「まさか……あの二人って小さい頃のソラとリクなの?」
リクと俺ならやれるさ!
ディクト「ソラとリクだ!」
改めて二人の男の子……幼い頃のソラとリクの顔が移った所で、確信した。この頃からリクは袖無しの服を着ているのかと言うツッコミは出なかった。
ソラは、そこからうなり声が聞こえるだろ?と、洞窟……後に、秘密の場所と呼ばれる洞窟を指した。ここで、リクが、静かに、と制する。こう言う時は慎重な行動が必要らしい。
ディクト「そうだね。無闇に近付いて状況を悪くしたら溜まったもんじゃないからね」
巡人の方に目を向け、「そうでしょ?」と嫌味たっぷりの笑顔で語りかけるディクトに、
巡人「何で俺の方を向くの?」
ディクト「別に?」
ディクトはとぼけた。
洞窟の中、唸り声の正体は風だった。風の音が、怪物の声に聞こえたのだと。ソラはがっかりした。直後、ソラは何かに気付いた。
ディクト「扉だね。それも……島が嵐に襲われた時に、カイリが佇んでいた側の扉」
リクも調べたら、扉だと分かったが、開かないみたいだ。
ディクト「開かない、か……。まだこの時は開かなかったんだね」
ディクトが考え込み、ソラはまたがっかりした。リクは、こんな所には何にも無いんだよ、とフォローを入れた。その後、リクはソラに提案をした。
幼い頃のリク『なあ、ソラ』
幼い頃のソラ『ん?』
幼い頃のリク『俺、もっと強くなる。そしたら一緒にこの島から外へ出よう。こんなちっぽけな冒険じゃない、本当の冒険をしよう』
ディクト「リク……もしかして、この頃から『外の世界』に憧れ始めたのかな?」
巡人「そうかもしれないね」
ディクトは溜め息をつく。
が、次のソラの言葉で、ディクトはさらに溜め息をつくのであった。
幼い頃のソラ『うん。それも良いけどさあ、今すぐ面白い事は無いのかなあ?』
ディクト「ソラ……君って……(-.-;)」
幼い頃のソラ『そう言えばさ、この間から村長さん家に女の子がいるだろ?』
ディクト「話が変わってる……ん?女の子?」
幼い頃のソラ『あの子ってさ……』
ここでイベントが終わった。
ディクト「ちょっと!切らないでよ!村長さんの家にいる女の子って誰なの!?ねえ!」
ディクトが叫ぶ。しかし、その言葉は虚しく空に響いた。巡人は、村長の家にいる女の子は誰なのか分かりきっていたが、
巡人(ディクトって、勘が鋭い所は鋭いのに、鈍い所は鈍いんだなあ……。ディクトくらいの勘の良さなら、少し考えれば分かるはずなのに……)
あえて、何も言わなかった。
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- モンストロ Part.2 ( No.56 )
- 日時: 2017/05/03 19:22
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
場面が変わり、現在。ソラは倒れていて、グーフィーは盾を頭に、ドナルドはグーフィーの隣で「やめろぉ!」と叫ぶ。同時にソラは意識を取り戻したのか、起き上がって、二人の所に来た。グーフィーが声をかける。ソラは何してるのかと聞いた。ここはどこかとも。
その時、上から何かが落ちてきた。グーフィーいわく、ここはモンストロの中で、全員呑み込まれたと。ちなみに、本日の天気は曇り時々、色々降ってるのだと。
ディクト「色々降ってるって……(´・ω・`)」
ドナルドが上に向けて怒鳴る。
ドナルド『誰だ!』
???『僕だよ!』
ディクト「誰だよ!!」
巡人「はっはっはははははwwwww」
反射的な物だろう。あまりに決まっていたので、巡人は笑った。ドナルドは、ピノキオか、と安心したように言った。
ディクト「ピノキオだったんだ……」
ディクトは後ろを向く。近くに誰もいなかった。ドナルドが「ピノキオ!?」
と驚くが、
ディクト「……いるかと思ったのに(´・ω・`)」
ディクトはがったりして、再び前を向いた。
ピノキオに反応したのはジミニーだ。ソラの肩に飛び乗った。ピノキオは何かを抱えて去って行く。ジミニーが呼び止めるが、お構い無しだった。ソラに追いかけるように促した所で、行動できるようになった。本当に、モンストロの中を冒険するみたいだ。ピノキオを追いかける為、前に進み、泳いで行った所でイベントに入った。
おじいさんが、これは何だいピノキオ?と、言葉が聞こえる。これでここから抜け出せるんだよ。お父さん、とピノキオは言った。
ディクト「お父さん!?」
ディクトが思わず声をあげる。
巡人「ピノキオはね、元々はお父さん……ゼペットじいさんが作った人形なんだ。ここには出て来ないけれど、ゼペットじいさんが何か願って、そこに女神様が現れて、ゼペットじいさんを願いを叶える為に、人形に命を吹き込んだ。それがピノキオなんだよ」
ディクト「そうなんだ……。『子供が欲しい』って願ったのかな?」
巡人「そんな所だと思う。それで……いや、これ以上は話が脱線するからやめておく」
巡人がここまで話した時に、後ろから肩を揺さぶられた。「あーあーあー」と声を上げながら後ろを向くと、ファウルフェローがいた。近くにギデオンもいる。
巡人「だって……!」
巡人は掴まれている手を離し、言い訳しようとするが、
巡人「……」
ここで何かに気付いた。気付いてしまった。
タイミングが良すぎる、と。
肩を揺さぶられたのは、ディクトと会話して、自分が「これ以上は話が脱線するからやめておく」と言った後だ。ディクトの姿は普通の人では認識できない。声も聞こえない。仮にこの会話が、周りから独り言みたいに聞こえていたとしてもだ。
肩を揺さぶられたタイミングが良すぎる。
巡人はディクトの方を見た。ディクトは首を傾げる。その後、ファウルフェローに気付いたのか、ディクトはまた首を傾げる。ディクトは驚いた。
巡人「……?」
おもむろに、ディクトは手を振る。さらに驚いた。嫌な予感がした。
ディクトの姿が、認識されているのでは、と。
ディクトはこっちに来た。自分の事を指さす。「僕の事、分かるの?」と聞いているみたいに。ファウルフェローは頷いた。
巡人「」
ディクト「」
何故なのか。考えられなかった。これこそ、ディズニーパワーなのか。夢の世界だから何でもアリなのか。そう、思考放棄したくなった。
ギデオンもこっちに近寄る。ディクトの事を認識できていた。巡人とディクトは思考放棄した。
ディクトは乾き笑いしながら、人差し指を口元に当てた。巡人も目で、内緒にしておいて、と訴えた。二人は頷いてくれた。
ちなみに、この出来事でムービーイベントを見逃してしまったが、そんな事は、巡人とディクトからしたらどうでも良かったのであった……。
落ち着いた所で、セーブをした。5時間10分だった。時計を見ると、13時50分だった。
ディクト「これからどうするの?」
ディクトは聞く。
巡人「ピノキオを追いかけにモンストロの中を探索するんだよ」
巡人はそう言った。あの事は気にしない事にした。「腹部1」に入り、進んだ所でイベントに入った。ソラはピノキオに、戻ろうと説得する。ゼペットさんも心配してると、グーフィーも説得した。続いてソラも、遊んでいる場合じゃないと説得。ソラ達は戻ろうとした。
???『お前も、前はよく遊んでいたのにな』
聞き覚えのある声がした。ソラは振り向いた。
???『キーブレードの勇者になったら、子供の遊びは卒業か?』
リクだった。こんな所で何やってるんだよ、とソラは聞いた。ピノキオと遊んでいると答えた。そうじゃなくて、カイリは見つかったのか?ソラは問いかけた。リクは、どうかな?とどぼけ、
リク『俺を捕まえたら教えてやる……ってのはどうだ?』
ディクト「うわあ……挑発してる……」
ソラ『ふざけるなよ!』
ソラは怒鳴った。そりゃそうだ、とディクトは頷く。リクはピノキオの手を引いて、奥へと行った。行動できるようになった。
ディクト「リク、変わったね」
巡人「変わったね。こんなんじゃ無かったろうに」
リクを追いかける為、奥へと進むのであった。
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- モンストロ Part.3 ( No.57 )
- 日時: 2017/05/03 19:24
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
腹部2でハートレスを倒し、宝箱を回収。コテージを手に入れた。
巡人「あ」
巡人は何かを思い出してキャンプメニューを開き、アイテムのバックヤードから「ガードアップ」を選択する。
巡人「ガードアップ。使った人の防御力を1アップするドーピングアイテム。こう言うアイテムは基本的に主人公に使う物だよね(´ω`)」
そう言いながら、ガードアップをソラに使った。ソラの防御力が13から14になった。
次に腹部3。ハートレスを無視して、腹部2へ移動。またハートレスを無視して腹部5へ移動。そしてハートレスを無視して腹部6へ移動。そのまま腹部5へ移動。
ディクト「入り組んでるね('ω')」
巡人「そう。だから寄り道したりすると迷ってタイムロスになったりするから、真っ直ぐ行った方が良いんだよね」
会話しながら、腹部4へ移動。イベントに入った。
そんなにあの子が気にかかるかい、とマレフィセントがリクに問いかける。
マレフィセント『あの少年はお前よりもキーブレードと新しい仲間を選んだと言うのに』
ディクト「……」
ディクトの顔が険しくなった。リクは、別に気にしてない。ちょっとからかってやっただけ、と答えた。マレフィセントは、まあいいが、心の中の闇に気を付けろ。ハートレスの大好物だから、とだけ忠告して去る。
リク『俺は大丈夫だって言ってるだろ!』
ディクト「どうだか……」
ディクトは、嵐に襲われた島でリクが言った事を思い出しながら呟く。
リク『闇を恐れることは無いんだ!』
ディクト「あんな事を言った時点で、君はもう……」
巡人「ディクト……」
場面が変わり、ピノキオが映った。ソラ達が追いかけ、リクに追い付く。ピノキオはそのまま奥へと進んだ。
ソラ『リク!何でこんな事するんだよ?何やってるのか分かってんのか?』
ソラはリクに問いただした。リクが言い返す。
リク『ソラ、お前こそ何をしてるんだ?あちこち飛んでっちゃ、そのキーブレードを得意気に振り回してるだけじゃないか。本当にカイリを助ける気があるのか?』
ディクト「ほら不貞腐れた事を言う」
ソラ『それは……』
ディクトが呆れるように言ったのと、ソラが弱気に呟いた時、
ピノキオ『うわぁー!』
奥からピノキオが叫ぶ声が聞こえた。リクが振り向いた所で、イベント終了。ちょうど、セーブポイントに立っていた。セーブした。5時間15分だった。時計を見ると、13時55分だった。
その後、巡人はピノキオの叫んだ方へ……腸に入って行った。巨大ハートレスが、口らしき場所の中にピノキオを閉じ込めていた。それを見るソラとリク。リクは、倒せるか?とからかうように聞いた。ソラは、やれるさ!と言い、リクと俺なら、と言った。リクは「フンッ」と息で答える。戦闘開始。
ディクト「このハートレスの名前は?」
巡人「確か、『パラサイトゲイジ』。触手みたいなので攻撃するから、それに当たらなきゃタコ殴りで行ける。後は……」
と言いながら、パラサイトゲイジをロックオンして、コマンドを「しょうかん」に。
ソラ『俺に力を!』
巡人「俺に力を!ジーニー!」
ジーニーを召喚した。
ディクト「……('ω')」
巡人「……」
ロックオンして、「ショータイム」のコマンドを押す。「痛かったらごめんよ!」と言うジーニーの声と共に、パラサイトゲイジにダメージが通った。派手にでは無いが。
ディクト「悪くは無いね('ω')」
巡人「悪くは無い('ω')」
続いて、ジャンプして頭に攻撃。触手が襲うが、ドッジロールで回避。ファイアを2発。攻撃。MPを溜めていく。敵のHPも順調に減って行った。ここで、ドナルドとグーフィーにハイポーションを与え、
ディクト「何してるの!?」
ディクトの声を無視して、コマンドを「しょうかん」に。
巡人「勇気を!シンバ!」
シンバを召喚した。プラウドロアを2発。大してダメージは通らなかった。これがやりたかっただけなんだな。ディクトは生暖かい目をして、巡人とテレビを交互に見た。
後は物理で殴るだけ。ソラのHPが危なくなる事が無く、パラサイトゲイジを倒した。ソラのレベルが上がった。最大APがアップした。
パラサイトゲイジは苦しみながらピノキオを吐き出した。開いた穴に落ちて行く。後を追うように、リクが穴に落ちて行った。グーフィーが【召喚MPアップ】を覚えた。行動できるようになったので、巡人はキャンプメニューからアビリティを開き、グーフィーに召喚MPアップを付けた。メニューを閉じて、穴の中に落ちて行った。
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- モンストロ Part.4 ( No.58 )
- 日時: 2017/05/03 19:26
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
落ちた先は、ソラ達がモンストロに呑み込まれた時に来た最初の場所だった。揺れて、水が引いていく。ソラはゼペットじいさんがいた場所に降り立った。ゼペットじいさんが向こうを見ているので、ソラも見ると、ゼペットじいさんはピノキオの名前を叫んでいた。ピノキオを返してくれと懇願する。リクがピノキオを掴んでいた。
リク『悪いけど、それはできないね。この人形には、まだ用があるんだ』
ゼペットじいさん『人形じゃない。ピノキオはわしの息子だ!』
ここで、ソラがゼペットじいさんの隣に来る。
リク『心のある人形なんて、滅多に無いからな。心を無くした者を復活させるのに、役に立つかもしれない』
ディクト「君は何を言ってるんだい?心を無くした者を復活させるのにピノキオが役に立つ?」
ディクトは首を傾げた。頭にクエスチョンマークを乗せて。
ソラは、カイリの事を言ってるのか?と聞くが、
リク『お前にはもう関係無い事だろ?』
とだけ言い、去って行った。
ディクト「うわあ……(´・ω・`)」
ディクトの声を聞きながら、巡人は金魚の側にある宝箱を回収した。共有アビリティ、ハイジャンプを手に入れた。
ここで、チュートリアルが入る。共有アビリティは、パーティー全員が使えるアビリティらしい。巡人はキャンプメニューを開き、アビリティからの共有アビリティで、ハイジャンプを装備した。さらに、ソラのアイテムを補充する。ポーションを2つ。
そして、この辺りの宝箱を回収した。まずはライブラグミ。次に、青のトリニティマークに近づき、トリニティを発動。コテージとポーション2つを手に入れた。段差を登って行って、次の宝箱を回収。水のかがやきを手に入れた。別の高台で宝箱を回収。コテージを手に入れた。
ゼペットじいさんがいる船まで戻り、船の屋根の上に登り、緑のトリニティマークに近づき、トリニティを発動。宝箱を回収。ミスリルのかけらを手に入れた。ゼペットじいさんの船から、向かい側の高台へ向かいハイジャンプ。段差をギリギリで登って、宝箱を回収。子犬だった。
巡人「(´・ω・`)」
ゼペットじいさんの船まで戻り、セーブポイントでセーブした。5時間24分だった。時計を見ると、14時04分だった。
ディクト「14時になっちゃったね」
ディクトは空を見る。空は青かった。まだ夕方みたいな雰囲気は無いが、15時を過ぎた辺りからだろう。
巡人「もうこんな時間になっちゃったんだ……」
巡人は目を閉じて、目を開けて、ハイジャンプを駆使しながら「のど」へと向かった。のどに着いた後、現れるハートレスを無視して「胃袋」へ登って行った。
胃袋へ着くと、リクがピノキオを見つめていた。そこへソラが、ピノキオをゼペットじいさんに返すんだ、と言い寄る。
リク『ハートレスに心を喰われた人形。カイリを助ける鍵になるかもしれない』
ディクト「……巡人」
巡人「何?」
リク『どうだソラ。一緒にカイリを助けよう?』
ディクト「ピノキオってさ、ゼペットじいさんのお願いを女神様が叶えてくれた事で、命が宿った人形なんだよね?」
巡人「そうだけど……」
リク『俺とお前なら、やれるさ』
ディクト「ピノキオを拐っても、カイリを助けるヒントは何一つ得られないんじゃないかな?('ω')」
巡人「………」
巡人は黙り込む。ソラはリクに向けてキーブレードを構えた。戦うのか、俺と?リクは問いかける。心を無くした人形の為に?とも言った。ソラは話す。
ソラ『ピノキオの心は残っている。「良心」がね』
リク『良心?』
ジミニーがピノキオの所へ駆けつけて行く。ソラは話し続ける。
ソラ『良心の声は小さいけれど、でも俺にはハッキリ聞こえる。リク。それは「良くない事」だってな』
リク『それがお前の答えか……!』
ディクト「ソラ……」
ピノキオの方では、ジミニーが彼の名を何度も呼びかけた。ピノキオが意識を取り戻したのか、声を出す。もうダメ、だと。ピノキオは項垂れた。
ディクト「えええ………(´・ω・`)」
ディクトが思わず声を出したその時、ピノキオの鼻が伸びた。その後、
ピノキオ『あれ?ダメじゃないみたい!』
ディクト「どう言う事なの……?(´・ω・`)」
ディクトの困惑をよそに、ジミニーが喜ぶ。視点が変わって、ソラ達に戻った。ソラもリクも、ピノキオの方を向く。その時、上から何かが降ってきた。
ディクト「パラサイトゲイジ……!倒したはずじゃなかったの!?」
驚くディクトに、リクは手をかざして、闇みたいな物を出してその奥に消えて行く。
ディクト「ちょっと待ってリク!何してるの?逃げるの!?」
ピノキオが逃げる。ソラ達はパラサイトゲイジに向けて構えた。戦闘開始。
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- モンストロ Part.5 ( No.59 )
- 日時: 2017/05/03 19:29
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
巡人「ピノキオは女神様のお陰で、命が宿ったけれど、人間になる為の試練を与えるんだ。正直な心を持つ事。立派に良い行いをしていく事。その制約として、嘘をつくと鼻が伸びるようになっちゃうんだよ」
パラサイトゲイジに毒ブレスを喰らいながら、巡人は淡々と説明した。
ディクト「なるほどね。で、そんなキノピオを誘惑して行くのが……」
巡人「ファウルフェローとギデオン。まあ、この2人だけじゃなくて、劇のオーナーとか、遊んでいるとロバになっちゃう遊園地のオーナーとかいるけれどね」
巡人はポーズ画面にして、後ろを向く。誰もいなかった。巡人は前を向いて、ポーズを解除する。
巡人「ちなみに、ディズニーの悪役は大抵、最後にはそれなりの制裁を受けるけれど、ファウルフェローとギデオンはディズニーの悪役でありながら、唯一制裁を受けていないんだって。これはどこかのサイトで見て知った事だけれど」
と言った所で、突然視界が暗くなった。慌てて巡人はポーズ画面にする。その後に落ち着いて、視界を暗くした物の正体をどかして後ろを向くと、ファウルフェローがいた。
巡人「……(´ω`)」
巡人は手で「やめて」と制する。前を向くと、また視界が暗くなった。落ち着いて、自分の目を塞いでいる手をとがす。後ろを向く。ファウルフェローはそっぽを向いてとぼけていた。ディクトが笑いをこらえている。
巡人「……」
巡人は前を向く。後ろを向く。そっぽを向いていた。前を向く。フェイントをかけて後ろを向く。そっぽを向いていた。前を向く。ポーズ画面を解除。瞬間、ポーズ画面にして、後ろを向く。明らかに目を塞ごうとしているファウルフェローがいた。ディクトが笑った。巡人も笑った。ギャラリーも笑った。
改めて、ポーズ画面を解除して、気を引き締める。ヒット&アウェイでダメージを与えて行った。毒ブレスは真後ろに回ればどうって事は無い。体当たりは基本的に距離を取れば対処は出来る。途中で怯んで、口の所が開いた時にはロックオンを解除して徹底的にそこに攻撃する。口が閉じたらそのまま距離を取る。
この繰り返しで、時間はかかったものの、確実な戦法でパラサイトゲイジを倒した。ソラのレベルが上がり、リフレクトガードを覚えた。
パラサイトゲイジが消滅する。ドナルドが「逃げろぉ!」と叫ぶ中、ソラは、リク!どこだリク!と、いなくなったリクを気にしたのであった。時の力を手に入れ、【ストップ】の魔法を覚えた。
場面は変わり、とある場所。リクは寝かせているカイリを見て、カイリは心を無くした人形だって言いたいのか?と、誰かに問いかけるように言った。その後ろにマレフィセント。その通り、と断言する。カイリの心は……?リクが落胆するように問うと、ハートレスに奪われたんだろう、と返した。
ディクト「カイリの心はハートレスに奪われた……?それはおかしいよ。もしカイリが本当にハートレスになったら、カイリの肉体はここに残ってない」
ディクトの考察が始まった。巡人はそれを聞き流しながら、イベントを見る。
リク『どうすればいいんだ!』
ディクト「人がハートレスになると、肉体が消滅して、心が闇に堕ちて、魔物が……ハートレスが生まれる。それはソラが最初にトラヴァースタウンに来た時に見かけた男の人が、ハートレスになった様子から読み取れた」
マレフィセント『7人のプリンセスを集めればいい。そうすれば世界の中心……私は世界の心と呼んでいるがね……そこへの扉が開く。そこは知識の宝庫だ。カイリの心を取り戻す方法は、必ずそこで見つかるさ』
ディクト「でも、カイリの身体は残っている。マレフィセントは、カイリの心はハートレスに奪われたって言ってるけど、ハートレスの本能を考えると、心だけ奪っておいて何もしないなんて有り得ない。すぐにでも同類にするはずだ。カイリの身体その物が、残っている事がイレギュラーなんだ」
マレフィセント『そうだ。お前に力をやろう』
ディクト「そう考えると……」
マレフィセント『ハートレスを操る力を……』
ディクト「カイリの心は、どこにあるの?」
リクの身体に黄緑色のオーラがまとった。ディクトはポカンとしたまま、
リク『カイリ、待ってろよ』
イベントが終わった。巡人は心の中だけで、ディクトの考察を褒めた。
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- モンストロ Part.6 ( No.60 )
- 日時: 2017/05/03 19:32
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)
場面が変わって、モンストロがクシャミをした。それで無事、ソラ達は外へ出れたようだ。グーフィーがゼペットじいさんとピノキオの心配をする。ドナルドも、どこかに辿り着いていれば良いけど、と心配した。ソラはリクの身を案じた。
その後、グミシップはアグラバーに戻った。
巡人「しまった……」
巡人が思い出したように呟く。
ディクト「どうしたの?」
巡人「モンストロは、アグラバーから次のワールドへ行く途中に現れるんだ。ルートで例えると、アグラバー→モンストロ→未知のワールドって風になる」
ディクト「それで?何が問題なの?」
巡人「最初、俺はアグラバーから上の方のワールドを選んだでしょ?」
ディクト「そうだね……そう言う事?」
ここでディクトも、巡人が「しまった」と口に出した意味が分かったみたいだ。
巡人「そう。アグラバーから上の方のルートにあるワールドは行く必要があるけど、下の方のルートのワールドには訪れる必要が無い。俺は最初に上の方に進路をとって進んで、モンストロと出くわしたから……」
ディクト「アグラバーと行く必要がある間のワールドの間にモンストロが存在している」
巡人「そして、そこに行くにはモンストロにワープドライブしてから、未到達ワールドへノーマルドライブしないといけないから……」
巡人・ディクト「タイムロスになる」
お互いに沈黙が流れる。ゲーム画面はアグラバーの到着地点セレクトのままだ。
巡人「……」
ディクト「……」
アラジンの家に降りて、セーブした。5時間37分だった。
巡人「……行くか」
ディクト「……そうだね」
そして、グミシップに乗った。
14:17
閉園まで、あと7時間43分。
イベントを見逃したくらいは痛くは無いが、時間を取られるのは痛かった二人なのであった……。
その頃……
和斗「…………(´゜∀゜`)」
フレイ「…………(´・ω・`)」
コール「ふれい、だいじょうぶ?(´・ω・`)」
フレイ「さむい……(´・ω・`)」
ネリア「スプラッシュマウンテンで、一番前に乗るからですよ。炎属性のあなたが真正面から水を浴びれば、寒くなるのは当たり前でしょう……(-.-;)」
フレイ「だって……(´・ω・`)」
明「太陽に浴びてれば元気になるよ。後は温かい食べ物を食べれば、ね」
フレイ「うん……!」
匠「坂下は?」
和斗「…………(´゜∀゜`)」
紅菜「和斗君?」
蒼樹「和斗君は疲れているんだよ。少し休めば元気になるさ」
和斗「…………(´゜∀゜`)」
to be continued...
更新する度に、話がどんどん進んで行くと実感します(´ω`)
それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!