二次創作小説(映像)※倉庫ログ

外伝1 ( No.3 )
日時: 2017/06/19 09:44
名前: kuzan (ID: 1T0V/L.3)

「サーヴァント、セイバー。
私こそが最優の騎士、ベイリンである。
これより私は二本の剣とともにあなたに従おう。」

…また厄介なところに召喚されたようだ。
人理焼却?人類史滅亡?
…はぁ、なるほど。様々な特異点に散りばめられた聖杯を集めて人理を正しい形に直せばいいのか。
…いいさ、私も少しばかり力を貸すとしよう。

「…へぇ、ここには色々なサーヴァントが召喚されているのか。
円卓の騎士はいるのか?彼らは召喚されたようだが…。」

全くだよ、だって?
珍しいこともあるんだな。彼らが召喚されていないとは。
…え?一人だけいる…って?

「ぜひ会わせてくれないか。
興味がある。」

目の前のこの人は少し頷いて先導して歩く。やがてたどり着いたのは一つの部屋だった。

「…ここか。
さて、誰がいるのか…。」

扉を開けてもらうと、そこには見覚えのある人物がいた。
この御方は…騎士王、アーサー王…。よりにもよって、彼女が召喚されているのか…
どう話しかけるか困ってしまう。
マスターはこの人が新しく召喚されたサーヴァントだよ、と彼女に伝えているが…私たちは顔を見合わせたままだ。

やがて、彼女は私の元に近づいて来て
卿のしたことをけして許したわけではない。しかし、今は協力する時だ。
互いの力を合わせよう。
と言い、私に手を差し伸べてくる。
私は短くはい、と答えるとその手を掴んだのだった。
まさか彼女と共闘する日が来るとはな。
念願であり、叶わなかった夢だ。
…これほど喜ばしいことはない。