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〜プロローグ〜

はじめまして、シラタマワールド

〜〜〜〜〜

ここはシラタマワールド。この世界はたくさんの世界が入り乱れている。才能溢るる学園の世界。けものの血が流れた草原の世界。排球に青春を捧げる学園の世界。忍びに身を包んだ学園の世界。摩訶不思議な生物と共生する技の世界。仲間と希望を紡ぐゲームの世界…。今は6つしかないこの世界であるが…これから増えるかもしれない。この6つの世界は自由に行き来ができる。そして、愉快な交流をしている。…しかし。

希望ヶ峰学園

トウヤ「ゴン太ぁぁぁぁ！！！！」ダダダ

ゴン太「えっ、トウヤ君！？」

今日は違うようだ。

王馬「わー、トウヤ、めっちゃ怒ってんじゃん。ゴン太、お前何かしたの？トウヤの大好きな焼肉でも食ったの？」

ゴン太「そ、そんなことしないよ！トウヤ君、なんで怒ってるの！？」

トウヤ「とぼけんなよ！！俺の武器、必殺の無銘太刀に落書きしたろ！！」

ゴン太「落書き！？そんな、王馬君みたいなことなんて紳士はしないよ！！」

王馬「お前覚えてろよ」

トウヤ「それに、被害者はまだいるんだぞ…」

ゴン太「え？」

トウヤの後ろには、いつの間にかたくさんの被害者達がいた。

シトロン「ゴン太さん！！勝手に僕の発明品を分解しないでください！！」

伊作「保健委員会の薬品をバラバラにしないで〜！」

腐川「あたしの原稿になに落書きしてんのよこのぶりっ子ゴリラ…！！」

マーゲイ「今週のPPPのスケジュール表を勝手に添削したのは貴方ね…！？」

研磨「おれのゲームのセーブデータを返して」ゴゴゴゴゴ

ゴン太「え、えぇ…！？ゴン太、何も知らないよ！！」

一同「もう逃がさない！！」

ゴン太「ひっ、ひゃあああああ！！！！」ピュー

マーゲイ「あっ、逃げた！！」

研磨「追いかけるよ…！」

王馬「まったく！ゴン太ってばいつの間に堕ちたもんだね！」

ルディ「ミスター小吉！」

王馬「おや、ルディ？どうしたの？」

ルディ「昨日はどうもありがとう！」

王馬「…は？」

ルディ「ボクらの世界に出没したコボルドを倒してくれてありがとう！おかげで幾多の命が救われた！」

王馬「え？え？？なに、どういうこと？」

ルディ「覚えてないのか？君はボク達が戦っている時、颯爽と現れてその拳で一撃必殺したじゃないか」

王馬「！？？」

ルディ「だから、ボクが代表してそのお礼を言いに来たのだ！Thanks!」

王馬「あのさ…誰かと勘違いしてない？」

赤松「あっ、王馬君！昨日はありがとう！」

王馬「赤松ちゃんまで！？」

赤松「昨日、鉄骨に潰されそうになったんだけど、全部王馬君が木っ端微塵にしてくれたよね…すごいよ」

王馬「もうそれ筋肉枠だよね！？？」

プリンセス「あっ！小吉！」

PPP「昨日はありがとう〜！！」

王馬「な…なんなんだ……」

シラタマザラシ「どうしたタマ？」

そこに現れたのは、丸々としたアザラシ。このアザラシこそが、このシラタマワールドを作り出した張本人、シラタマザラシである。

王馬「あっ、シラタマちゃん！助けてよ、みんなが変なんだ！オレが何かみんなを助けたって言うんだ！」

シラタマザラシ「ふむふむ」

王馬「しかもゴン太はイタズラしたらしいし」

シラタマザラシ「ふむふむふむふむ。大体わかったタマ。王馬、ゴン太とゴン太被害者の会の皆さんを呼んで来なさい」

王馬「わ、わかった…？」

王馬はゴン太を始め、たくさんの人物をシラタマザラシが指定した場所…緑のドカンの前に集めた。

ゴン太「うぅ、もうやだよぉ…」

王馬「これでいいの？」

シラタマザラシ「うん。みんな聞いてほしいタマ。結論から言うと、ゴン太は犯人じゃないタマ」

一同「えっ！？」

伊作「でも、僕が確かに見たあれはゴン太さんだったよ？」

マーゲイ「私の時も、ゴン太さんがスケジュール表を勝手にいじってる光景で…」

シラタマザラシ「あと、王馬も実は何もしてないタマ」

イワビー「えっ！？あれは確かに小吉だったろ！？」

ジェーン「そうですよ…ライブ会場設営を手伝ってくれたのは姿形も声も確かに小吉さんでした！」

シラタマザラシ「その秘密を今から…」

シラタマザラシが喋ろうとした、その時だった。


























ドカンからゴン太が出現した。

一同「ええええええええええ！？？？？？？」

腐川「ヒィィィィィ！？？？ドカンから人がぁぁぁぁ！！！！」

赤松「いや…この人、ゴン太君ですよ！」

ゴン太「ゴン太が…もう一人…！？」

ルディ「ど、どうなっているんだ！？」

トウヤ「俺にもわかんないよ！ゴン太兄って分裂するのか！？」

ゴン太（裏）「あれ？なんでこんなに大集結してるの？」

王馬「キェァァァェェェェァァァァァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

シラタマザラシ「紹介するタマ。この子は…」

ウィンウィンウィン。とドカンから王馬が出てきた。

コウテイ「おい！さりげなくもう一人の小吉が出てきたぞ！！」

王馬（裏）「ゴン太ちゃん！もうこんなことはやめようよ！！もう一つの世界のみんなに迷惑かけちゃダメだよ！！」

王馬「呼び名間違えてんじゃんw撒くわ塩塩塩」

シトロン「え…えーと、これはいったい…？」

シラタマザラシ「えっとね。実はここ、通常の世界の下にもう一つの世界！性格入れ替えの世界があったのでーす！」

ゴン太「えっ！？」

研磨「ごめん。どういうこと？」

シラタマザラシ「この世界はシラタマザラシがお気に入りのキャラで構成されているのはわかるね？」

王馬「うん、わかるよ」

シラタマザラシ「実はもう一つ、シラタマザラシの好きなジャンルがあります。それが性格入れ替えなのです」

赤松「それでその性格入れ替えの世界を作ったの？」

シラタマザラシ「君たちの時と同じようにね。それででね。今回の事件は性格入れ替えの世界のゴン太が起こしたものだったんだよ」

ゴン太被害者の会「なんだって！？？」

ゴン太（裏）「そのタマザラシさんの言う通りだよ〜。ゴン太はそこのゴン太に罪を擦り付けたんだ！」

ゴン太「えぇっ！？酷いよ！」

ルディ「どうりでミスターゴン太と誤解する訳だ！」

トウヤ「あっ…つまりは俺らのゴン太兄は何も悪くないんだよな…ごめん、ゴン太兄…」

ゴン太「いいや、誤解が解けてよかったよ！でも、結局はゴン太がやったことに代わりないんだから、ゴン太が償わないと…」

研磨「いいよ。そこのゴン太に償わせるし」

ゴン太（裏）「あちゃ〜…まぁ、こうしてバレちゃったし、楽しかったから、ちゃんと償うよ」

マーゲイ「なんか釈然としないわね…」

王馬「で？そっちのオレはいったい何者なのさ」

フルル「めちゃくちゃ怪力だったよねー。超高校級の総統？」

王馬（裏）「ううん！オレは超高校級のヒーローだよ！オレは平和とみんなを守る正義のヒーローを目指してるんだよ！」

王馬「設定全然違うじゃねぇかいい加減にしろよ」

シラタマザラシ「ごめんちゃい」

腐川「とりあえずはこの件はもう一つの世界の住民が起こしたものだったのね…まったく、どうやってこの世界のことを知ったのよ」

ゴン太（裏）「よくタマザラシさんに聞くからね！君たちの話！」

トウヤ「えっ！？なんで俺達には教えてくれなかったんだよ！」

シラタマザラシ「実は…もう一つの世界の様子が楽しすぎて…」

プリンセス「ずっとそっちに行ってたのね？どうりで呼んでも来るのが遅いと思ったら…」

ゴン太「でもまぁ…ゴン太達もそっちに遊びに行くよ！これからよろしくね！」

ゴン太（裏）「ん？うん！まぁ程々によろしく！」

王馬（裏）「そっちのオレも、よろしく！」

王馬「まぁ…うん、よろしく……？」

こうして、下界の世界の者が起こした事件はこれで一件落着した。それ以降、通常世界と性格入れ替え世界との交流も増えたそうな…。

〜プロローグ〜

完





次は料理対決でもしようかなぁ