二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜
- 日時: 2013/07/08 12:53
- 名前: N海 (ID: aeLeTDX9)
みなさん初めまして、私はN海といいます。
初めての二次創作として、今年発売3周年を迎えるゲーム「スーパーカセキホリダー」を小説化します!
【登場人物】
リュウヤ ♂ 主人公
8月29日生まれのA型。 身長160cm、体重55kg。 一人称「ぼく」。
カセキ図鑑完成のために、カルコッツカセキパークに来た。
頭に付けているゴーグルがトレードマーク。
少し気弱だが、とても元気で、友達に親切な少年。
親友のトッチには少し手を焼いているところがある。
トッチ ♂
4月7日生まれのB型。 身長159cm、体重52kg。 一人称「オレ」。
リュウヤの付き添いで、カルコッツカセキパークに来た。
頭に被っている探検帽がトレードマーク。
非常に明朗快活な少年。時々人に迷惑をかけることも。
あまり頭はよくない。また嫌なことがあると腹痛を起こしたフリをする。
りゅうか ♀
2月2日生まれのAB型。 身長158cm、体重45kg。 一人称「わたし」。
カルコッツGPで優勝するために、カルコッツカセキパークに来た。
カールのかかったサイドテールがトレードマーク。
可愛らしい見た目とは裏腹にかなり強気で、男っぽい口調で話す少女。
でも実は乙女チックなモノ大好き。
時々更新します。
皆さんよろしくお願いします!
(少しゲーム本編と違うところもあります)
あと、オリキャラ募集中!
たくさんのアイディア待ってます!
- Re: スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜 ( No.6 )
- 日時: 2013/07/04 19:19
- 名前: 竜 (ID: 1dNeNs.s)
そのソフト持っていてクリアしてるので投稿!
名前 神崎 空也
(かんざきくうや)
性別 男
性格 普段は無口だがリバイバーを見ると夢中になり目が光る
特にポセイドンやヘルキングなど水系が好き
結構くろうと
容姿 頭に黒いスカーフ、灰色の長袖に深い緑の長ズボン
サンボイ
「・・・・・・・・・・負けない」
「ポセイドンってやっぱいいよね?ね?ね?ね!?」
どうでしょうか?
- スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜 ( No.7 )
- 日時: 2013/07/05 13:24
- 名前: N海 (ID: aeLeTDX9)
竜さんへ
投稿ありがとうございます!
「神崎空也」くんの性格の豹変ぶり(笑)
出演はまだ先になってしまうかもしれませんが、
楽しみに待っていてください!
- スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜 ( No.8 )
- 日時: 2013/07/08 12:51
- 名前: N海 (ID: aeLeTDX9)
第1話「ジョーとの出会い」 2
走り始めてから、山のてっぺんに着くまで、あまり時間はかからないようだ。
せいぜい2、3分で済むようだ。
さきに着いたトッチが「リュ・ウ・ヤーっ!!」と
かなりの大声で、まだ下のほうにいるリュウヤを呼んだ。
リュウヤはへとへとだ。
「ちょっと・・・トッチ、足速すぎだよ・・・」
「何言ってんだよ! いつもこのくらいさ! お前運動神経もうちょっとよくしようぜ!」
こいつの頭大丈夫かよ。 リュウヤはそう思うしかなかった。
確かに自分の運動神経は糞といってもいいほどないけど・・・。
やっとリュウヤが着くと、トッチは辺りをきょろきょろし出した。
いつもより挙動不審だ。
山のてっぺんは、他の場所より静かだった。
二人以外の、何者の気配もしない。
「そんな、簡単に出てくるもんじゃないと思うよ、リバイバー」
リュウヤがトッチにいったが、トッチは耳をかさなかった。
「夢ぶち壊れるようなこと言ってんじゃねぇよ! ホント、出っないっかな〜♪ 出っないっかな〜♪」
突然歌い始めたトッチに、またまたリュウヤは呆れた。
今日で、彼が呆れるのは何回目だろうか。
*
しばらく経ったが、リバイバーは出てこない。
トッチも疲れたのか、リュウヤのところに戻ってきた。
「うーん、いねぇな・・。 やっぱり、アレは噂話だったのかな?」
トッチが呟いた、その時だった。
「ドンッ!」
二人の後ろの茂みから、何かの足音が聞こえた。
衝撃波で地面が少し揺れた。
「!!」
二人は思わず振り返った。
「な、なんだよ・・・何かいるのか?」
トッチは軽く震えている。
「トッチ、落ちつけよ。ただの地震ってこともあるだろうし・・・」
リュウヤはトッチを小声でなだめた。
その瞬間。
「ガォーッ!!」
茂みが大きく揺れ、中から、青くて大きなリバイバーが、出てきた。
ひもじそうな顔で、こっちを見てきた。
鋭く、光った牙をむき出している。
肉食のリバイバーのようだ。
「あっ・・あれは・・アロサウルスだ〜〜〜〜〜!!!」
「わああああっ!! に、逃げろ〜〜〜!!!」
二人は鞠のように弾んで、反対方向へすぐさま全速力で走り出した。
「食べられちゃうよ〜!!」
トッチの目からは、涙があふれていた。
(こいつが泣いてるの見たの、何年ぶりだろう・・!)
そう考えたリュウヤも、半ば泣き顔になっていた。
走り続けて着いた先は、崖だった。
「そんな・・・オレたち、ここで死んじゃうのか!?」
さっきまで陽気だったはずのトッチは、すっかりパニックになっていた。
「・・・そうかもなぁ・・・」
リュウヤの心の中にも、絶望というものが生まれ出た。
正面を向くと、アロサウルスがかなり接近していた。
気味の悪い鳴き声をあげながら。
まさしく背水の陣だ。
前に進めば、二人を見てにやりと笑うこのアロサウルスに食べられてしまうし、
後退すれば、このまま落ちてしまう。
ふと、トッチが空を見上げた。
そこには、一羽のプテラノドンが飛んでいた。
「わぁやべぇよ! プテラノドンまで来ちゃったよ!」
トッチの顔は青かった。
・・・そのプテラノドンの正体がわかるまで。
プテラノドンが二人に近づいた。
なんと、その上には一人の男性が乗っていた。
「乗るんだ! 二人とも! さぁ!」
茶色い革製の帽子を被った男性は、片手をこちらに差しのべた。
「えっ・・でも・・・」
戸惑っているトッチの手をリュウヤは思い切り掴んだ。
「・・!! リュウヤ、いきなりどうしたんだよ!」
リュウヤはトッチの目を見た。
「だって、助けが来たんだ! 乗ろうよ、ほら!」
リュウヤは真剣そのものだった。
トッチをひっぱり、リュウヤは崖の上から、思い切りジャンプした。
プテラノドンの乗り手の男性は、リュウヤの手をしっかり掴んだ。
「よし、OKだ! さあ、逃げよう!」
3人乗ったプテラノドンは、遠くへと飛んでいった。
その姿を、アロサウルスは最後まで見ていた。
「ぐぉーっ!!」
と、悔しがっているような、低い声をあげながら。
- スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜 ( No.9 )
- 日時: 2013/07/08 12:50
- 名前: N海 (ID: aeLeTDX9)
第1話「ジョーとの出会い」 3
しばらくして、島のジャングルの中央に降りたった。
「もういいぞ! 戻れ!」
男性はプテラノドンをメダルに戻した。
トッチとリュウヤはその姿を呆然と見ていた。
が、突然トッチが男性を指さして叫んだ。
「ああああああ! 貴方はッ!!」
男性は「?」という顔でこちらを向いた。
「なんだい、どうしt・・・」
この言葉に重なるようにトッチは続けた。
「も、もしかして、アウトドア★ジョー!?」
男性はゆっくりと頷いた。
「そうだ、私はジョー。 よくわかったね。」
トッチは興奮しだした。
彼の目は宝石のように、キラキラと光りだした。
リュウヤも今までに見たことのない光景だ。
「勿論だよ! 世界中のカセキバトルの大会で優勝している、
スーパーカセキホリダーの・・・アウトドア★ジョー!」
さっき以上に声を張り上げるトッチ。
「・・・カセキバトル好きなら、知らない人なんていないよ!」
とトッチはリュウヤに言った。
「へぇ! すごい人なんだね!」
リュウヤも感心して返事した。
トッチは「へへっ!」と、うざい程のドヤ顔をリュウヤにかましたが、
リュウヤはイライラしなかった。
彼も、このジョーという人に、強くひかれてしまったようだ。
「グオオオオオン!!」
遠くから、さっきのアロサウルスの声がきこえてきた。
「うひゃあ!」
「ひぃっ!」
トッチとリュウヤは思わず驚いて跳ねてしまった。
「どうやら、あのアロサウルスはかなり興奮しているようだな。」
もしあのまま、山を降りてしまったら大変なことになるな。」
ジョーは帽子のつばをつまみながら説明した。
「じゃあ、どうするの!?」
トッチが尋ねる。
「・・・ここは、カセキバトルでおとなしくさせるより他はないだろう。
そうだ、君たちと、私たちの3人でやってみないか?」
ジョーのいきなりの提案に、リュウヤとトッチは答えなかった。
無言で、ただお互いの顔を見ただけだった。
「そうか、君たち持っていないのかな、メダル。
なんなら、私のを1枚貸そう。 さぁ、やるかい?」
ジョーは二人を期待の目で見る。
するとトッチが急にしゃがみこんでしまった。
「うっ!? 腹がいてぇ・・・。 朝食べたバナナが古かったせいか・・!?」
この様子を見たリュウヤは溜息をついた。
(こいつ、こういう時になると何故か腹痛を起こした「フリ」すんだよな・・・)
いつもなら放っておくリュウヤだったが、今日はそうはならなかった。
「・・・トッチ」
「なんだよ!? オレのお腹のこと考えろよ!」
—オレのお腹のことを考えろよ—
この一言が、リュウヤの逆鱗に触れた。
「嘘つけ! だいたい先にリバイバー見ようって言ったの、お前だろ!?
ぼくも戦うけど、お前も責任もってくれ!
悲しくなっちゃうじゃないか!! 馬鹿!!」
「リュウヤ・・・」
上を見上げたトッチが一言つぶやくと、また立ち上がった。
「・・・わかったよ! オレも今日は戦ってやる!
ごめんな、リュウヤ!!」
トッチは右手をリュウヤに向かって差し出した。
「気づいてくれればいいんだ、トッチ・・」
リュウヤもその手を握った。 まるで仲直りのようだ。
「じゃあジョー! そのメダルを見せてくれ!」
再び元気を取り戻したトッチがジョーに聞く。
「ああ、じゃあ見てくれ」
ジョーはポケットから、4枚のメダルを取り出した。
「1枚目。 鋭い爪で相手を圧倒! 力強いパワータイプ、『エアロステロン』。
2枚目。 心優しいオシャレ恐竜! 成長の早いバランスタイプ、『鳥羽竜』。
3枚目。 高いサポート効果で、味方を助ける支援タイプ! 『チンタオサウルス』。
4枚目。 特殊なスキルで翻弄するテクニカルタイプ! 『ディメトロドン』。
—さぁ、どれにするんだい。」
- スーパーカセキホリダー〜少年少女たちの物語〜 ( No.10 )
- 日時: 2013/07/16 15:35
- 名前: N海 (ID: aeLeTDX9)
第1話「ジョーとの出会い」 4
リュウヤはどれにしようか迷った。
初めて戦おうとする彼の目には、全てが強そうに見えたからだ。
「・・・トッチ、お前が決めてくれ。ぼくには選べない。」
心配症なリュウヤがトッチに頼むと、トッチは「OK!」という爽やかな顔で、
一枚の赤いメダルを、リュウヤの右の掌に、ポンとのせた。
「・・・トッチ、これは『ディメトロドン』?」
「そうだ! だってお前と相性が良さそうだからさぁ!」
「『相性がいい』か・・」
このやり取りを見たジョーが、側に寄ってきた。
「ディメトロドン・・・このリバイバーは良い。火属性だぞ。
ペルム紀前期に、北アメリカに生息していたんだ。
恐竜っぽいけど、実は恐竜じゃないんだよ。
背中にある、脊髄でできた『帆』が、かっこいいだろう。」
「・・うん」
ジョーの説明をきいたリュウヤは、自然と頷いていた。
リュウヤは掌のメダルを、じっと見た。
「・・・ディメトロドンかぁ」
一言、小声で呟いた。
すると、メダルの中のディメトロドンが、一瞬こっちを見て、ニコリと笑った気がした。
リュウヤは、はっとなった。
(こいつ・・・ぼくと、一緒に戦いたいって言ってるみたい・・・)
急に、胸がドキドキしてきた。
「ジョー! ぼくこれに決める、決めるよ!」
リュウヤは大声で自分の決意をジョーに示した。
「わかった。 君ならきっとやっていけるよ。」
ジョーが言うと、今度はトッチの方を向いた。
「トッチくん、君は何にするんだい?」
「そんなの決まっているじゃないか! オレはこれ! 『エアロステロン』にするさ!」
「おおっ、君も良いのを選んだじゃないか。
『エアロステロン』は風属性。 フクイラプトルの仲間だ。」
「へぇ。 オレ、バトル頑張るよ!」
トッチはやる気を実らせた。さっきの腹痛が嘘であることが証明できるくらいに。
「・・・じゃあ、アロサウルスのところへ行こうじゃないか。 覚悟はいいな?」
「うん!!」
「うん!!」
「おおっ、いい返事だ。 私についてこい!」
3人は小走りで、目的の場所へと向かっていった。
この様子を草木の陰から、一人の少女が羨ましそうに見ていたことを知る者は、勿論いなかった。
「・・り、りばいばー・・・かっこいいなぁ・・・」
黄色い髪の毛をサイドテールに束ねたその少女は、3人の姿を、見えなくなるまで見ていた。
が、ふと彼女は、地面に2枚のメダルが落ちているのに気が付いた。
どうやらさっき、ジョーが出したメダルのうちの残りらしい。
「あれ・・・もらっちゃっていいのかな・・・」
少女は我慢しようとした。
(ちゃんと、前の持ち主に返さなきゃ・・・)
が、とうとう欲に負けてしまった。
「わたしも・・・カセキバトル、してみたい!」
次の瞬間、彼女は茂みを抜け出し、地面の上の2枚—『鳥羽竜』『チンタオサウルス』—を
さっと掴んで、ポケットに入れた。
「だれも・・見ていないね。逃げよっと!」
彼女は早足で坂を下っていった。
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