二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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戦国無双Chronicle 2nd—決戦関ヶ原—
日時: 2013/07/05 16:27
名前: 亜美 (ID: rE1CEdls)
参照: 【東軍徳川家康】vs【西軍石田三成】



     「あえて言おう。戦わねばならぬ戦いがあると

      ——皆のものそれぞれの、心の中にある大事なものを守りたいという気持ち……。
      俺の友はそれを『義』と呼んだ!
      今、数と力が、我らの大事なものたちを踏みにじろうとしている。
      だが、我らの心の中にある義はそれを許しはしない!

      ——進め! 泰平の天下、守るために!」





 ——私は後方でそんな三成を見ていた。




「三成、私たちも……行こう」

「……あぁ」


 方向転換をすると、ヒヒィン! と馬が鳴いた。
それを合図にするかのように、兵士たちは皆、駆けて行った。








 ——さあ。戦いの始まりだ。



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Re: 戦国無双Chronicle 2ndー決戦関ヶ原ー ( No.1 )
日時: 2013/07/05 16:28
名前: 亜美 (ID: rE1CEdls)
参照: 0387-9107-1786 登録よろしくです←


「三成……。私たちに勝ち目なんてあるの?
三成たち、強いけど……。これはどう見たって……」

私は不安を含んだ声で前方にいる三成に言った。
三成は少し笑って、


「亜美。俺たちが負ける、お前はそう思っていたのか?
この大うつけ者が。勝ち目なんてあるに決まっているだろう」


 そうは言ったって……。

 先刻から東軍が有勢。

 倒したって倒したって減らない敵に、私たちの軍、西軍は参っていた。


Re: 戦国無双Chronicle 2ndー決戦関ヶ原ー ( No.2 )
日時: 2013/07/05 16:29
名前: 亜美 (ID: rE1CEdls)


 何故日の丸の者同士で戦わねばならないのだろうか。
私はその意味がまったくと言って良い程わからない。

 農民の子は武士の子に憧れると良く聞く。
戦わなくて良いのだから平和な一生が過ごせそうじゃない。


——なーんて、武者震いしてる私が言っても説得力ないけど。

「三成、準備は良ろしくて?」

「あぁ」



 ——遠くでたぬきサンの鳴き声が聞こえた。……気がした。


たぬきと聞けばあの人を思い出す。
そう。私たちと敵対しているあの憎たらしいたぬきサン。

思い出すだけで笑えて来ちゃう。

Re: 戦国無双Chronicle 2nd—決戦関ヶ原— ( No.3 )
日時: 2013/07/05 16:39
名前: 亜美、 (ID: rE1CEdls)



「それに亜美。徳川の援軍は幸村が上田で食い止めている」

「それ、先刻、左近から聞いたわ。でも、だからって……!」


 そこまで言い、私ははっと口を閉じる。

 三成が哀しい目をしていたから。

「亜美。俺は絶対負けられぬ。……兼続、幸村、そしてこの戦場で俺を信じ、戦ってくれている皆のためにも……!」


 三成の目は本気だった。

 きっと心の中には秀吉様がいるのだろう。
思いだしているのだろうか。


Re: 戦国無双Chronicle 2nd—決戦関ヶ原— ( No.4 )
日時: 2013/07/05 20:51
名前: 亜美 (ID: rE1CEdls)



「秀吉様……。懐かしいわね」

 私は三成の常磐色の扇を撫でた。いつ見ても綺麗な色をしている。

 浅葱色の扇はまぁ……ちょっと色褪せてるけど。

ていうか三成、いつも扇ふたつ持ってるの!?


「三成サマ、亜美サマ」


そんな時、左近が話しかけてきた。

Re: 戦国無双Chronicle 2nd—決戦関ヶ原— ( No.5 )
日時: 2013/07/06 00:20
名前: 亜美 (ID: rE1CEdls)



「伊井直虎と福島正則が攻めてきた……!」

「何!?」


 フクシママサノリ。その名前には聞き覚えがある。
確か三成の幼馴染み。そして、ナオトラは……。


「……ナオトラ」



"一緒に頑張りましょうね! 亜美さん"

そう言った彼女が脳裏を掠める。

忘れるはずがない。苦楽を共にした仲である。

ナオトラの拠り所"お鶴"が亡くなった時は私が慰めた。

逆に、共に戦った友が戦死したと聞けばナオトラは誰よりも早く駆けつけ私を慰めてくれた。


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