二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【MHX-XX】小さき狩人
日時: 2017/03/02 10:58
名前: にゃん太 ◆LwOuNzkSj6 (ID: sLRBYAgN)

こんにちは、にゃん太と申します。

さて、今作のモンスターハンタークロスでは、「ニャンター」という職業が追加されたんですが…なんとプレイヤーがオトモアイルーを操作できちゃいます。なんてこったい
で、せっかくだしニャンターを題材にした小説を書こう!と思いたった結果が今でございます。

この小説はニャンター(最初はオトモです)が主人公ですが、もちろんハンターが登場します。
(むしろメインでモンスターを狩っていくのはハンター達だったりします)
行き当たりばったりなので内容グチャグチャになっちゃうと思われますが、よろしくお願いします。



目次======================

序章>>003

Page:1 2



お邪魔します ( No.1 )
日時: 2015/12/12 04:59
名前: 敷島クルル (ID: QRmoI/Ul)

初めまして、敷島クルルと申します。
モンスターハンターの小説を執筆されていると聞き、覗いてみました。

ニャンター機能画期的ですよね!
そしてニャンターが主役の小説は今までのモンハン小説でも見たことがない内容なので楽しみにしています!

Re: 【MHX】小さき狩人 ( No.2 )
日時: 2015/12/12 10:55
名前: にゃん太 ◆LwOuNzkSj6 (ID: u6EedID4)

敷島クルルさん

初めまして!コメントありがとうございますー!
そうですよね!オトモで操作できるなんてまさかっ!?って感じでしたw
彼らが料理専門だった頃から期待していた機能で、
体験版でニャンターが使えることを知って衝撃を受けました!
普段はハンマーを使ってたんですが、クロスでは今のところニャンターしか使ってませんw
リアルが忙しくてまだ村クエの★5までしか進んでませんが、この土日にクリアしたいですね〜
小説の更新も土日が主になっていくと思います

敷島クルルさんの小説もぜひ近い内に読ませていただきますね!
更新頑張ります、それではありがとうございましたー!

序章:小さな冒険家 ( No.3 )
日時: 2015/12/25 03:36
名前: にゃん太 ◆LwOuNzkSj6 (ID: h48H16n5)

 世界のどこかで小さな村が消えた。
 後にも先にも、このような自然淘汰は繰り返される。

 しかし、それが定めであれど、我々は戦うしかない。足掻き続けるしかない。



序章:小さな冒険家



 帰投中の”ハンター”の荷車に忍び込み、放り出されたのはそれから半日後の話だ。
 しかし、森の中とは言え、ここは任務を受けたハンターが利用する公道である。
 運が良ければ2、3日もすれば別のハンターがここを通るだろう。
 その荷車に忍び込む事が出来れば、またかなりの距離を稼ぐことができる。
 それだけの話だ、と自分自身を励ました。


 『彼』はこうして長い長い道のりを移動し、目的地である『町』を目指していたのだった。


 彼は葉っぱまみれになった小さな体を震わせ、腕やお腹を叩いてそれを払うと、大きく背筋をする。
 伏せられていた大きな耳をピンと立てると、彼——白い毛並みの獣人族・アイルーは、道の端に腰を下ろした。
 彼はさながら”二足で歩く猫”といった風貌であり、澄み切った冬の空と同じ色の瞳を持っていた。
 最も、今その目は不機嫌そうに細められているのだが。

「まったく、ひどい事するニャー。ボクだって打(ぶ)たれれば痛いし、ケガもするニャ」

 彼、アイルーはブ—ブ—と文句を垂れ流しながら、つい先ほどの事を思い出す。
 荷車の中でうっかり寝てしまっていたのが迂闊だったのだが、気付けばその荷車の所有者であるハンターに首根っこをつかみあげられているところだった。いつの間にか動いていたはずの荷車は止まっており、怪訝な表情をしたハンターの顔が目の前にあった。しまった、と思った時にはすべてが遅かった。重い沈黙に耐え切れず挨拶をしてみたが、ハンターはそのまま大きく振りかぶり、アイルーを道から外れた雑木林の中に投げ捨ててしまったのだった。

 しかし、それも仕方のない事なのだ。自分と同種族である黒い毛並みの獣人族・メラルーと呼ばれる彼らは極めて手癖が悪い。アイルーである自分はそんな事はしないのだが、ひとくくりに”野良の獣人族”はハンターから嫌煙されている。つい先ほど自分を投げ捨てていったハンターはよほど痛い目を見た事があるのか、いやに露骨な態度であった。彼がこの道へ戻ってきたころには、そのハンターはすでに姿をくらませていた。



(それにしてもあのハンター、随分と急いでたみたいニャ。たった半日で随分と景色が変わったニャ)

 さて、僅かに残っていた荷車の車輪の跡を見つめ、アイルーは思考する。
 自分が荷車に忍び込む前と打って変わり、現在木々の間から見えるのは岩肌がむき出しの山脈が連なる景色だった。中には頂上から噴煙を上げている山まで見受けられるという事は、ある程度火山活動が活発なエリアのようだ。自分がどの辺りにいるのか全く見当もつかない。
 しかし、アイルーは慌てなかった。
 「こんなこともあろうかと」、と言わんばかりに腰の小さなポーチを手に取った。
 そこから一枚の紙きれを取り出すと、目の前に広げる。

 それは、使い古された地図の切れ端だった。
 彼は荷車に乗り込んだ場所と馬車が向かっていた方角から現在の位置を割り出す。
(たしか荷車に乗り込んだのは朝方ニャ。今、太陽はあの位置で……)
 アイルーの指は地図の上を彷徨うが、現在地と該当するような地形は見当たらない。
 アイルーはむむむ、と眉間にしわを寄せる。そして数分間地図の中に視線を泳がせた後、地図をその場に投げ出してしまった。
「ニャーッ! 何なのニャ! 地図にも載ってないニャー!」
 アイルーは地団駄を踏むと、その場に体を投げ出す。
 どうやらそのままふて寝するらしい。
 アイルーは頭の下に腕を回し、足を組んでリラックスを始めた。

(…………、いい天気ニャ)
 多少開けたその場所では綺麗な空が見えた。多少雲は多いが、いい天気だ。
 雲を眺めているのは小さなころから好きだった。
 ふと、空を悠々と飛んでいる鳥に目が留まった。自分にも彼らのような翼があれば、こんな苦労をせずに済んだのだろうか。
 温かな日差しに、次第に瞼が重くなる。

(早く『町』に行ってみたいニャ。どんな場所なのかニャ、ハンターたちがいっぱいいるのかニャ)



 と、アイルーが微睡んでいた時、一つの影が雲間から現れた。
 その影は鳥たちの押しのけ、旋回した後、地上へと降下する。
 その様子をぼんやりの眺めていたアイルーだが、だんだんその影が、次第に、大きくなっていくことに気付き……。


「グオオオォォォォォォオッ!!」

「にゃっ、ニャ————ッ!?」


 耳をつんざく巨大な咆哮、その声にたまらず飛び上がる。
 空から降ってきた影は、耳をおさえて硬直していたアイルーの体を空へと掻っ攫う!
 想像も絶するスピードで地上が離れてゆくのを見て、アイルーの顔から血の気が引いた。
(まっ、まずいニャまずいニャまずいニャ!!)
 アイルーは慌てて体をバタつかせるが、自分の体を掴む巨大な爪が体を締め付けそれを制した。
 振り回される体、頭が振られて目を回し始める。が、アイルーはあくまで冷静だった。
 ハッと我に返ると、まだ自由の効く両手で自分の頬を叩き意識を取り戻す。
 そして自分を掴む「爪」を持ち 体を固定すると、自分を攫う者の正体を見た。


 緑色の鱗に覆われた体に、爬虫類を思わせる風貌。その背には自分の何十倍もの大きさを誇る巨大な翼があった。アイルーはこの”モンスター”を知っている。自分が元々住んでいたエリアに生息していたものと同じ姿のモンスター……

 雌火竜・リオレイヤ。
 『飛竜』と呼ばれる種族であり、間違いなく食物連鎖の上位に君臨する生物だ。自分を食べる気に違いない!
 



「だ、誰か助けてニャ————————ッ!!」




 そのエリア一帯にアイルーの叫びがこだまする。
 そして、彼の悲痛の叫びを聞いたあるハンター達は、空を滑空する雌火竜——彼女に攫われる獣人族の姿を確とその目に見たのである。
 



 これが、とあるアイルーの冒険譚の始まりだった。

 ハンター達は飛び去る雌火竜の後を追って、その場から駆け出した。





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冬休みだやったね!…といってもまた忙しくなりますorz
そんなわけででようやく書き始めてみました。
序章の1−1です。1−3までは続きそうです!

行き当たりばったりな小説ですが、よろしくお願いします!!


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