二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ポケットモンスター 夢幻の世界へ
- 日時: 2015/12/26 23:24
- 名前: 波音 ◆KEwS1WudH. (ID: kKmRLwWa)
——つまり、この世界は夢、あるいは幻と言うこと。分かる?
※
タイトルは仮。
カキコではお初にお目にかかります、波音と書いてはのんと読むものでございます。
今回はオメガルビー(今更過ぎますが、ね)のプレイにより、ポケモンのSSを書きたくなって、スレッドを立たせていただきました。ゲームのプレイはハートゴールド以降久しいので、登場ポケモンに偏りが出ることが予測されます。
概要としては架空の地方で、ゲームのように冒険していくストーリー。主人公、ジムリーダー、悪の組織。すべてオリキャラです。苦手な方はご注意を。
※注意事項
①原作キャラは名前が出てくる程度です
②オリジナル地方が舞台です。登場キャラはオリキャラです。
③ポケモンのわざ、バトルはゲームとは異なる描写があり、アニメのような表現もあります
④他地方の伝説ポケモンが数体登場します
⑤話すポケモンが存在します。
⑥オリキャラ募集は考案中です。決定次第、詳細を書き込みます。
長々とすみません。
それでは、SSをお楽しみください
序章 傷だらけのラティアス
>>1-
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- Re: ポケットモンスター 夢幻の世界へ ( No.1 )
- 日時: 2015/12/25 23:07
- 名前: 波音 ◆VMdQS8tgwI (ID: mEKrjB1H)
ポケットモンスター
通称ポケモン。この世界に生きる不思議な生き物。陸に生きるもの、海に生きるもの、空に生きるもの。姿形も様々である。
※
少女が目を開けるとそこは大空、だった。辺りには目に痛いほどの青が果てしなく続き、眼下には白い雲が綿を敷き詰めたように広がる。その大空を少女は、両手足を広げ縦横無尽に飛び回っていた。さながら、宙を泳いでいるかのごとく。——しかし、感覚はない。暑さも、寒さもない。ここは少女の夢の世界。感じることはできなかった。
気が向くままに空を泳いでいると、どこからか鳴き声が聞こえた。遥か向こう——太陽から、大量の黒い影が沸いた。影は自由に踊りながら、姿を変える。小さかった影は徐々に輪郭を現して、ついに姿を見せる。それは、空を埋め尽くす程の大量の鳥たち。赤い鳥、ツバメ、ムクドリ。あるいは鷹。また、あるものはフクロウのよう。彼らは敵意を顕にした警戒音を発しながら、一斉に襲いかかってきた。大量の敵意が塊となり、少女を飲み尽くそうとしていた。
敵意に気付いた少女は、大慌てでその場から逃げ出す。太陽に背を向け、上空に一瞬舞ったかと思うと、急降下した。雲海に飛び込み、雲に紛れて姿を消す考えだ。その後を多くの鳥達が追おうとした。人間と鳥では飛行スピードに差があり、当然鳥の方が速い。ほんの僅かの間に鳥達は少女に追い付き、奇襲を行う。
鳥達の総攻撃を受けた少女の身体はバランスを崩し、翼を奪われたように落下していく。鳥達が視界から消え、雲が上に見えて。少女が覚えているのはそこまでだ。気がつけば自宅の屋根が見えてきた。ああ、ぶつかる。と少女は他人事のように思い、そして——
「きゃっ!」
そして身体に伝わる衝撃で、少女——チカは跳ね起きる。本当に空から落ちたかと思ったが、ここは他ならぬ自分の部屋だ。カーテンが閉まっていて、室内は薄暗い。
夢か、と安堵するが変な衝撃はまだ続く。膝の辺りが痛いのでそこへ視線を向けると、膝の上に乗った生物と目があった。茶色の四肢。長い耳と尻尾。首の周りには、襟巻きのような白い毛。
チカのポケモンである、イーブイ——ニックネームはミーティア、が地団駄を踏むようにチカの膝を何度も踏みつけていた。膝を震源とした痛みは、ミーティアが原因だったらしい。
怒りを込めてチカが睨むと、ミーティアは顔色を変えずチカの身体を遠慮なく踏みつけながら、枕元までやって来た。右前足で枕元にある、時計を示し短く鳴いた。
「ブイ」
「え、時間を見ろって?」
枕元にある白いデジタル時計を手繰り寄せると、時刻は既に八時を過ぎていた。
そろそろ起きるのに丁度いい時間だ。チカは重い身体をゆっくりと持ち上げ、ベッドから出した足を床に付ける。
「チカ、起きたかしら? ミーちゃんはとっくに起きてるわよ!」
ドアの向こうから母親の声が聞こえる。
「もう起きてるわよ!」
半ば怒鳴るように返答し、チカはミーティアと共に部屋から飛び出た。
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