二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

[宗教松]シスター・トド子と5人の恋人
日時: 2016/04/01 20:01
名前: クラリネット (ID: dFIGcyf1)

はいどうも!クラリネットです♪
最近おそ松さんにはまりまして、書いてみました!
ちなみに、推し松はトド松&一松です。。。
えっと。。。こういうのは、初めて書くジャンルなので、どうなるかは分かりません。
ただ単純に110松及び一トド子、弟松が好きなだけです(笑)
じゃ、登場人物紹介しますね

トド子…森の奥の人知れず存在する小さな教会のシスター。長い間側にいるカラ松の事を想っている。
一松…トド子のいる教会に迷いこんだ堕天使。堕天使にも関わらず手を差し伸べたトド子に恋に落ちる。トド子と仲のいい、神父のカラ松に特に厳しい。
カラ松…神父。幼かった身寄りのないトド子を迎えに入れた。トド子に想いを寄せているが、それは禁忌だと考え、気持ちを5年間も抑えている。
十四松…一松が堕天使になる前の後輩。一松の事を兄弟のように慕っており、兄さんと呼んでいる。任務で人間界に来た際に、トド子に恋をする。
チョロ松…死神。トド子を迎えようとしたが、トド子に一目惚れして人間界に残すことにする。普段は人間に化けている。
おそ松…悪魔。一松と十四松の長い間の宿敵。人間に化け、軽い感じで人間を唆す。チョロ松と仲が良く、共に行動することが多い。トド子に一目惚れする。

ギャグもちらほら入れる予定です。おそ松さんなので。

Page:1 2 3



Re: [宗教松]シスター・トド子と5人の恋人 ( No.2 )
日時: 2016/04/02 13:30
名前: クラリネット (ID: dFIGcyf1)

俺は深い森の中にいた。
背中が燃えるように痛む。
罪を犯し、制裁され、俺は堕天使となった。
俺はそっと羽の代わりにできたこの傷それを撫でる。
すまない十四松…天使界で罪を犯した俺は、天使でいる資格はない…
「貴方は…ここが何処か分かる?」
いつの間にか、黒い服に身を包んだ少女が俺に手を差し伸べていた。
霞んだ目にはこの格好はシスターに見えた。
目を凝らして見てみれば、やはりシスターだった。
茶色い髪を編み込んだ、大きな瞳を持った少女。
人間で言うと、俺と同じぐらいの年だろうか。
「俺みたいなゴミ、関わってもろくなことないですよ?」
俺はいつもの調子で言う。
シスターという職業ならば、俺が天使だったことぐらい分かるだろう。
「天使さん…だったのでしょう?堕天してしまったのね…可哀想に…」
「ああ。そんな愚かな堕天使、放っておいた方がいいですよ」
俺はシスターと距離をとるが、シスターは俺に寄ってきた。
「私のいる教会は、天使の加護を受けているの」
知ってる。俺も1度か2度行ったことはある。
そういえば、十四松はかなりの頻度で任務でこの辺の教会に来ていた。
まるで本当の弟のような存在だった後輩のことを思い、俺は再び犯した罪の重さを感じ、俯いた。
「天使が迷っているなら、私たちが導かなくては。勿論、堕天してしまってしても」
俺はその強い眼差しに、思わず頷いてしまう。
「私はトド子。この近くでシスターをやってるの。貴方の名前は?」
「俺は…一松。だった気がする…」
「そう。一松さんね?」

こうして、俺は一人のシスターに命を救われ、共に暮らすことになった。

Re: [宗教松]シスター・トド子と5人の恋人 ( No.3 )
日時: 2016/04/03 08:10
名前: クラリネット (ID: VhCiudjX)

俺はトド子に手を引かれるまま、小さな教会にたどり着いた。
「ふふ…小さな教会でしょう?でも、すごく落ち着く場所だから傷も早めに癒えると思うし、神父さんがとても優しい人なのよ?」
そう言うと、トド子は少し頬を赤く染めた。
トド子は扉を開けて、明るい声で神父を呼んだ。
しばらくすると、神父が来た。
神父の顔を見て、俺は言葉を発することができなかった。
なぜなら、神父は俺と同じ顔をしていたからだ。
しかし、神父の顔は俺とは違い、強い目をしていた。
「トド子…この天使は…どういう事情が?」
「ちょっと迷っていたので、傷も負っていましたので…暫くここに住まわしてもよろしいでしょうか?」
トド子が不安そうにそう言うと、神父は静かに微笑んでトド子の頭を撫でた。
「当たり前じゃないか。これから宜しく。君、名前は?」
「あ。一松です…そうだった気がする…」
俺はまだ知らない。この神父ことカラ松は、俺の敵となることに。

Re: [宗教松]シスター・トド子と5人の恋人 ( No.4 )
日時: 2016/04/08 17:34
名前: クラリネット (ID: dFIGcyf1)

「おいクソ松、お前さっきここで…」
「一松。もう2ヶ月前ぐらいから言ってる気がするが…」
「そろそろクソ松っていう呼び名を止めてくれないかッ!?」

俺がこの教会に住み始めてもう3ヶ月ぐらいの月日が経った。
最近は教会の2人とも遠慮せずに接している。
よくこんな堕天使養ってくれるよね。
ここの教会は変な輩の集まりだ。
妙にシスターにベタベタしてる神父カラ松改めクソ松。
そんな教会に住み着いたゴミな堕天使こと俺。
そして…
「おーい!一松くん!探したんだよぉ?」
「ケッ…相変わらずあざといよな。ブス」
ここの教会のあざといブスことトド子。
トド子は、最初の方は俺の事『一松さん』って呼んでたくせに、今じゃ『一松くん』だって。
ったく…誰のおかげでこの教会安全だと思ってんだか。
…まぁ、一松さんじゃ堅苦しいつったの俺だけど。…悪い気もしないけど…
「…で、何?俺になんか用?」
「そう!天使さんが『一松』っていう名前の天使を探しているって」
俺を探している天使…?
堕天した俺に用ってよっぽどの奴だな。
「まぁいいけど…」
…と俺が言った瞬間。
教会のドアを凄い勢いで突き破った天使のシルエット…
「はぁ!?」
俺は思わず大声を出してしまった。
だって、そこにいたのはよく知っていた存在だったから。
明るい笑顔でその天使は俺を見つけて、猛スピードで俺に飛び込む。
「一松兄さん久しぶり!十四松でっす!」
その天使は、俺が天使だった頃の仲の良い後輩改め十四松だった。

Re: [宗教松]シスター・トド子と5人の恋人 ( No.5 )
日時: 2016/04/09 21:35
名前: クラリネット (ID: dFIGcyf1)

トド子視点

とある日の朝、いつものように花壇の花に水をあげていた時の事だった。
今日はいい天気だなぁ。朝日がすごく気持ちいいな。
雲一つ無い快晴の空を見上げていると、こちらへ黄色く輝くシルエットがこちらへ向かって飛んで来た。
え!?なになに?なんなの?逃げればいいのぉ!?
…と、思ったけどそれは見慣れているものだった。
そう、天使さんだ。
天使さんは、私の前に降り立つと、無邪気な笑みを浮かべた。
黄色いオーラを纏った、焦点の合わない瞳。
かわいらしい天使さんね。
そして、ようやく天使さんが口を開いた。
「ねーねーシスターさん!僕十四松!天使探しているんだ!」
「そうなの?どんな天使さんなの?」
十四松さんは、んーとねー…と、上を向きながらきょろきょろし始めた。
リアクションがオーバーで、本当にかわいらしい。
「名前がねー『一松』っていうんだけど、知らない?」
…!一松くんって、あの一松くん???
あの無表情で根暗で卑屈な元天使・一松くん?
「ちょっと待って…どこにいるか分からないから、探すわね?」
「あい!オナシャス!」
天使さんはぴしっ!と敬礼をする。
一松くんがよくいる泉の近く、猫が多く集まる場所を探すが、どこにもいない!
「…なんでいないのよぉ…」
「あははー!一松兄さんどこにもいない!」
後ろでは能天気な天使さんが笑っている。
私は最後の希望にと、一松が昼間にはいない教会の重厚なドアを開ける。
…私の愛しいあの人の佇む、いつもの教会。

Re: [宗教松]シスター・トド子と5人の恋人 ( No.6 )
日時: 2016/04/11 20:34
名前: クラリネット (ID: kYVZ4jCI)

重厚なドアをゆっくりと開け、辺りを見回す。
一番初めに目がついたのは、ここの教会の神父さん…ことカラ松。
私の片恋の相手です…
とはいえ神父さんの気持ちはまだ知らない。
でも、聞かなくても分かるの…
私のような小娘なんて、神父さんには眼中にないよね…
何せ私と神父さんが出会ったのは、私が10つの時。
その時神父さんは17…神父さんにとって、私はきっと妹のような存在でしかないのよね…
…そっか。私がこの教会に住み始めてから10年も経っているのね。
もう20なのだから、身を固めるべきなのは分かっているの。
でも、私はずっと神父カラ松に寄り添っていたい…たとえ結ばれなくてもずっと愛しいあの人に…
意識を教会に戻せば、神父さんの隣にお目当ての天使がいた。
やっと見つけた!!!
「おーい!一松くん!探したんだよぉ?」
私は最近共に暮らすことになった天使の名を呼ぶ。
一松くんは、数ヶ月前にこの教会の近くでさまよっていた堕天してしまった天使。
最初は、借りてきた猫のようにおどおどしていたくせに、今ではすっかりと馴染んでいた。
ただ、私の事あざといとかブスとか言うのは止めて欲しいけど!
そんなこんなで2人だけの生活が終わり、3人で楽しくやっていけそうです。


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。