二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 逃走中〜北風と太陽と妖の秘薬〜 完結
- 日時: 2019/07/16 02:12
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: DHrYh1Qv)
舞台は 3度目のオーロラゲーム開催となる「北風と太陽の村」。
村のそばにそびえる山のてっぺんに暮らす太陽の精霊・サンと北風の精霊・モク。
いつも通りに精霊としての仕事に励んでいた2人だったが
以前の事件以来仲良くなった妖怪・ランの様子がおかしいことに気付く。
どうやら 病気がちなランの妹の病が一気に深刻になり もはや打つ手がないとのことだったのだ。
そんなある日 2人は偶然「妖の秘薬のレシピ」を手に入れる。
これさえあれば きっとランの妹の病気も治る!と意気込む2人だったが…?
今回はヒカリ地区とキワミ地区、2エリアで同時にゲームが進行!
逃走者30人が分かれて ゲームに挑む!
果たして 120分逃げ切り逃走成功を果たす逃走者は現れるのか!?
=逃走者=
相沢たける(侵略!イカ娘)
天海春香(アイドルマスター)
イカ娘(侵略!イカ娘)
岡野ひなた(暗殺教室)
海馬瀬人(遊☆戯☆王)
茅野カエデ(暗殺教室)
古泉一樹(涼宮ハルヒの憂鬱)
榊(あずまんが大王)
サトシ(アニメ ポケットモンスター)
調辺アコ(スイートプリキュア♪)
白雪ひめ(ハピネスチャージプリキュア!)
シレン(風来のシレン)
白椙留夏(侵略!イカ娘)
シンディー・キャンベル(侵略!イカ娘)
田所迅(弱虫ペダル)
ディディーコング(ドンキーコングシリーズ)
長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
鳴子章吉(弱虫ペダル)
花咲つぼみ(ハートキャッチプリキュア!)
ピーチ姫(マリオシリーズ)
菱川六花(ドキドキ!プリキュア)
ヘキサ(募集組)
前原陽斗(暗殺教室)
三浦あずさ(アイドルマスター)
ミスター(募集組)
矢澤にこ(ラブライブ!)
雄介(募集組)
ゆうろ(募集組)
ワギャン(スーパーワギャンランド)
ワルイージ(マリオシリーズ)
(五十音順・敬称略)
▽現役引退のイカ娘、心機一転の参戦!
▽プリキュア、今回は全員初参戦!
▽Wエリアで協力ゲーム!?
▽逃走成功を果たすのは…?
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- ドラマ ( No.63 )
- 日時: 2016/07/27 22:03
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: zXyKVICa)
サン
「なあ!モク!自分、ランの妹を助けてやりたいぞ!」
モク
「その気持ちは 私も同じです……ですが 何の手立ても無い私達には 出来る事は何も…」
サン
「それは そうだけどさ……うぅ」
ランの妹・ルイの不治の病の進行を知った サンとモク。
しかし 彼女を助ける方法は何も思いつかなかった……
サン
「命って いつかは自分たちにも終わりが来ちゃうのかな…」
モク
「そうですね…きっといつかは 精霊である私たちにも、妖怪であるランにも、
終わりは訪れるものです。」
サン
「はあ……そうだよね………でも、ランは一生懸命見たことない薬草を探してるのに
友達として何もしてやれないなんて 悔しいぞ!」
モク
「ええ。せめて私たちに妖怪の病気の知識さえあれば……」
サン
「病気の 知識かあ…………」
サン
「! ねえ!モク!自分たち、この山の精霊だよね!?
だったらさ!自分たちのご先祖様に妖怪の病気を治す方法って、教えてもらえないかな!?」
モク
「私たちのご先祖様……ですか?」
サン
「そうだぞ!精霊っていうのは辺りの自然の声を聞く能力があるものだぞ!
だったら、その要領でご先祖様の声を聞けば何か教えてもらえるかもしれないさー!」
モク
「サン、私たちは今までに一度もそのような自然の声を聞いた事は無いでしょう?
だからランにその役目を受け持って頂いていたのですから…
やってみたところで…うまくいくものでしょうか??
それに私たちの先祖が 都合よく病気の知識を持っていて、それを私たちに教えてくださるとは……」
サン
「やってみなきゃ分かんないぞ!なんくるないさー!
さっそくご先祖様のお墓へ行ってみよう!」
モク
「ふう……分かりました。試してみましょう……」
サンとモクは 先祖の墓へ向かってみることにした。
- ドラマ ( No.64 )
- 日時: 2016/07/28 01:48
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: zXyKVICa)
北風一族と 太陽一族が眠る墓は 2人の住処からやや山を登った場所にあった…
サン
「久々のお墓参りだぞ!」
モク
「こ、この試みがうまくいかなかった場合は、す、すぐに帰るのですよ……!」
サン
「? どうしたの?モク なんだか震えてない?」
モク
「い、いいえ、決してそういうわけでは………」
サン
「………ひょっとして 幽霊とか人魂とかが怖いの?」
モク
「(ギクッ)そ、そんなはずはありません!私たちは精霊で、すでに妖怪の友もいるのです!
何を怖がることが」
サン
「あ、そうだよね!よし!やってみよう!」
2人は それぞれの先祖の墓へ向けて 祈り始めた…
サン
「ご先祖様、ご先祖様………」
モク
「どうか 私たちの言葉を聞いてくださいませ…」ガクガクガク
サン
「自分たちに 力を貸してください……!」
だが 祈りも虚しく 何の声も聞こえてこない…
サン
「や、やっぱり………ダメなのか………」
サン
「ええい!諦めないぞ!どうか自分たちに 力を!」
すると 一筋の淡い光が 天空より差してきた!
「久しぶりね 北風と太陽の精霊さん」
モク
「ほ、本当に霊魂の声が!?ま、まさかそんなはずはっ!」ガクガクガク
サン
「待って、なんか聞き覚えある声じゃない?」
モク
「………言われてみれば……このどこか落ち着いて凛とした声…」
天使・リツェル(演者:秋月律子)
「私よ、リツェルよ。あなたたちが困ってる様子を 今天国から見ているわ」
天使・エール(演者:星井美希)
「エールもいるの……あふう」
モク
「なんと!久方ぶりです……!」
サン
「すごいぞー!自分たちの声が聞こえたのかー?」
リツェル
「ええ。久しぶりに私たちのいる天国の世界がある雲が、あなたたちの村のそばまで流れ着いたから。」
エール
「はるか上空にある天国から、こうして天使の力でお話しているの…」
リツェル
「あなたたち、どうやらご先祖様とお話がしたい…って言ってたわね。」
サン
「そうだぞ!」
モク
「お願いです。どうか私たちにあなた方の力を貸して頂ければ…」
リツェル
「この前は、あなたたちに助けてもらっちゃったからね。そのお礼はさせてもらうわ
エール、お願い。この人たちのご先祖様を調べて、呼んできて!」
エール
「ええ〜?調べるの面倒なの…」
リツェル
「早くしなさい!」
エール
「はぁ〜い。リツェル…様は人使いが荒いの」
かくして 以前に2人の元を訪れた天使・エールとリツェルの力を借りて
2人は先祖と話ができるようになった!
- ドラマ ( No.65 )
- 日時: 2016/08/01 22:52
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: zXyKVICa)
しばらく経って サンとモク———北風と太陽の精霊の先祖が呼ばれてきた…
サンの先祖・ディン(演者:高木順二朗)
「はっはっは サンよ 元気にしているようだな!」
サン
「わぁ!ホントに自分のご先祖様なのか!?初めて声を聞いたぞ!」
モクの先祖・グロウ(演者:黒井崇男)
「フン、貴様太陽一族との競争を止めたそうだな…?」
モク
「はっ、申し訳ございません。これには色々と事情がありまして」
ディン
「まあまあグロウよ。これも今を生きるこの子たちの選んだ道だ。
広い心で見てやろうじゃないか」
グロウ
「何を言うか。我々の紡いできた時代は常に競争と戦いだったではないか!
そんな北風一族の誇りを忘れることは断じて許さん」
サン
「モクのご先祖様って…ちょっと怖い人だな」(ヒソヒソ)
モク
「ええ。私たちの一族はずっと昔からいくつかの厳しい掟がありましたから…
あなた方、太陽の一族とは常に競い合わなければならない…それも掟だったのです」(ヒソヒソ)
ディン
「ところで、わざわざ私たちを呼んだんだ。何か理由があるのだろう?」
サン
「そうなんだ!自分たち、友達になった妖怪の妹の病気を治したいんだ!」
モク
「お願いします。私たちではその知識がありません。
もし、何か手がかりになりそうな事でもご存知でしたら……」
- ドラマ ( No.66 )
- 日時: 2016/08/03 01:44
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: zXyKVICa)
グロウ
「フン、あいにく貴様らに教えてやれることなど無いな」
サン
「そっか…」ショボン
ディン
「何を言ってる?お前は若い頃、医学をかじっていたではないか」
サン
「えっ!?そうなの!?」
モク
「なんと……」
ディン
「ああ。こいつら北風一族は頭脳明晰でな。こいつも学者のように勉強してばかりだったよ」
サン
「そっか、あの時モクがやたら神経衰弱に強かったのもそのためだな」
モク
「なんと…存じておりませんでした…怖くてお墓参りなど今までしておりませんでしたゆえ…」
サン
「えっ!?今なんて!?」
ディン
「だから、きっとグロウなら、その妖怪の娘に効く薬の作り方も知っているはずだ!」
モク
「グロウ殿…どうかお力添えを!」
グロウ
「断る!確かにお前らに力を貸す事は…その…簡単だ!
だが!太陽一族や妖怪などとヘラヘラ仲良くする貴様に協力するわけにはいかん!」
サン
「えぇ〜!?そんなあ!」
グロウ
「本来、我々は大いなる力を持ち、人々に畏怖され、何者をも寄せ付けぬ精霊であるのだぞ!
それを忘れた貴様など、我が末裔と認めるわけにはいかんわ!ワハハハハ!」
モク
「お願いします!……私にとってたとえ一族の恥と思われようとも…守らねばならない友なのです!」
リツェル
「大変よ!もうこの雲はあなた達の山の近くを離れていくわ!」
エール
「もうお話ができなくなっちゃうの!」
サン
「そ、そんな!」
リツェル
「私からもお願いします、グロウさん!彼女たちに……な情……教えてあ…てく…さ…!」
モク
「声がだんだん…途切れて…」
サン
「このままじゃ聞こえなくなっちゃうぞ〜!」
グロウ
「…ン、…ら…だ!」
エール
「そ…な意…悪言…な…で、助け……げてほ…いの!」
モク
「ああ……」
天国との交信の証である淡い光が徐々に薄くなり…消えていった…
- ドラマ ( No.67 )
- 日時: 2016/08/04 01:07
- 名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: zXyKVICa)
サン
「天使たちの声……聞こえなくなっちゃった……」
モク
「…ランの妹を助ける 一番の近道が無くなってしまいましたね…」
サン
「ううー!!どうして自分とモクが仲良くしちゃいけないんだよ〜!
そんなのおかしいぞ〜!」
サン
「頼むから、頼むから 誰でもいいからランの妹を助けてよ〜!」
一方 天国………
リツェル
「ああ もうダメね……!聴こえなくなっちゃった!」
エール
「ひどいの!あの2人は…私たちを助けてくれた恩人だったのに」
グロウ
「ふん、何とでも言うがいいわ」
スッ……
グロウが 1冊の分厚い本を取り出した…
ディン
「お前、それは医学書…」
グロウ
「ふん!こんな物!こうしてくれる!」
ブン!
グロウは その医学書をサンとモクのいる場所目がけて投げ込んだ!
グロウ
「………「私からは 教えてやらん」からな」
リツェル
(なるほどね…)
エール
(あの2人が、あの本で病気を治す方法を調べればOK!……って事なの)
ディン
「まったく、素直じゃない男だな」
グロウ
「フン、うるさい」
だが、全員が予想外の事が起こっていた…
グロウが投げた医学書の軌道は風に煽られ 2人がいる山を逸れ…
ドスン!!
住人
「うわぁ!なんだ!?えらいこっちゃ!」
北風と太陽の村へ 落っこちたのだった!
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