二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【東方Project】チートダイヤモンド
- 日時: 2016/07/19 22:39
- 名前: 魔神 と名乗ってみる (ID: jk2b1pV2)
第1話 鎖で固定された世界から幻想世界へ
辺りを見渡すと綺麗な湖が広がっているばかりだ。大ちゃんがあたいを見つめていた。
大妖精「チルノちゃん..?」
大ちゃんがあたいを不安げな顔をしてこちらをみている。
チルノ「なに大ちゃん」
大妖精「さっきから黙ってるけどどうしたの?いつもみたいに馬鹿みたいにはしゃがないの?」
チルノ「ぅーんなんか今日は遊ぶっていう気分じゃなぃのよねっ....ってゆーか大ちゃん今あたいのこと..馬「気のせいだよ♪」
絶対に毒をはいた気がするのだが大ちゃんが気のせいだと言うのだから本当にそうだったのだろう。
チルノ「珍しく今日のあたい元気でない」
大妖精「いつもあんなに騒いでるのにね クスクス」
チルノ「ねぇっ!ぜったぃ今あたいのこと悪くいってたよね!?」
大妖精「そんなわけないじゃん。やだなぁもぉーチルノちゃんは(棒)」
チルノ「そうかなぁっ...」
大ちゃんと話している最中なにかの気配がした。
チルノ「誰かそこにいるのか!?」
???「......」
すると、さっきまで感じられていた気配がまるで今まで無かったかのように消えた。ここは幻想の地 幻想郷。
妙なことくらいここでは当たり前かとくくり、深く考えないようにした。
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博霊神社。そこには素敵な巫女さんがいるという。この世界に迷い混み、元の世界に帰れなくなったら博霊の巫女か妖怪の賢者に頼るしかないと東風谷さんが言っていた。きっとどちらかが帰してくれるのだろう。
???「!..やっと......えっ!?」
やっと着いたと思ったら長い長い階段が目の前に広がっていた。その上には鳥居も見える。
???「嘘だろ....もうひと踏ん張りか....」
この男。名を霧川 ルイという。年齢16
歳。元はこちら側の住人ではなく、外の世界の住人だ。つまり外来人だ。
汗をかきながら、一段一段登っていく。
ルイ「ハァ....ハァ...」
もうどれくらい登っただろうか。後ろを振り返れば100段は超えるであろう段が広がる。階段に時間と体力が奪われていく。気づけばあと20段くらいだ。
だがしかし、ルイの体力は残り9段にして尽きた。
ルイ「くそぉっ....足が動かねぇ....」
博霊神社にまで向かう道中の道も険しかった為、すでに相当な体力を消耗をしていたのだ。
ルイ「動け...俺の足ッ!」
気合いで一段は登れた。しかし
ルイ「..ぐっ...」
倒れてしまった。
???「なにしてんのよ...アンタ」
ルイの頭上に誰かがいるみたいだ。だが上を向く力さえ彼にはもう残っていない。
ルイ「..誰かはわからないが頼む...俺を博霊神社まで連れていってくれ...行かなきゃならないんだ」
???「......わかったわ。私の肩に掴まりなさい。」
ルイ「....!!..ありがとう!恩に着る!」
???「...人間の癖によくこの階段を登れたわね...」
ルイ「へへ...頑張ってみたけどキツかったぜ...........」
そこでルイの意識は途切れた。
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ここはある町の病院。
そこには小さな少女が三年間入院し続けていた。重病だという。
「おにいちゃん...もう6時だから帰らないとダメなんじゃないかな」
「そうだな....できればもっと長くいてやりたいが、面会時間すぎたらこの前みたいに看護師にこっぴどく怒られるもんな」
そう笑顔で語る少年の顔は笑ってはいるもののどこか苦痛の表情を浮かべている。
「ふふ。いつもありがとね。」
「礼なんていらないよ。兄として当然の行いをしているまでだ。」
妹は顔を赤らめながらこう続ける。
「もしだけど...おにいちゃんがわたしのおにいちゃんじゃなかったら...毎日お見舞いに来てくれた?」
「馬鹿いってんじゃねぇよ。....仮に兄でなくても、人として好きだったなら毎日お見舞いに行ってやるよ。」
「あはは。おにいちゃんらしいね。」
妹は素直じゃないなと思いながら笑みを浮かべた。
「...またあした来てくれる?」
「当然だ!雨が降ろうが槍が降ってこようが絶対いくからな」
「約束だよ?」
「あぁ!約束だ!」
約束を交わした時間からわずか15時間後。少女の心臓が止まった。
約束を守ることができなかった少女の兄は自分を責め、憎み、悲しみ、泣いた。そのときからその兄は自分を嫌いになり守るものをつくらなくなった。
「俺自身の罪は俺の身体と人生で償ってやる」
自ら、自信に呪いをかけるように何度も繰り返し同じ言葉を胸に刻んだ。
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ルイ「.....ぁ....寝てたのか.....俺....」
長い長い夢を見ていた気がした。決して忘れることができないような夢を。
ルイ「......そうだ..ここはどこだ?」
辺りを見渡すと殺風景な和室が目に映る。
ルイ「確か....博霊神社に向かっていたよな....まさか」
すると何処からか声が聞こえてきた。
???「あら?やっと起きたのね。」
巫女服を着た、見た目14歳くらいの少女が出てきた。
ルイ「巫女さん....?」
???「私は博霊霊夢。ここの巫女をやってるわ。それとアンタをここまで運んできたのも私。」
ルイ「!君が博霊さんなのか.....迷惑をかけてすまなかった!」
霊夢「いいわよ。気にしないでルイ君」
ルイ「なぜ俺の名前を...?」
霊夢「....そうね話しておくべきね。まず、貴方をここに呼んだのは八雲紫っていう..BB...じゃなかった...妖怪の賢者。」
ルイ「妖怪の賢者....紫さんっていうのか...(今さりげなくBBAって....;)
霊夢「知ってたような口ぶりだけど...会ったことあるの?」
ルイ「ぇと、東風谷早苗さんっていう人から教えてもらったんだ。ここのこととか」
少々、苦い表情を浮かべた霊夢は何を理解したのか「なるほど」と言った。
霊夢「そのエセ巫女からだいたいのことを聞いてるなら話は早いわ。」
ルイ「?」
霊夢「貴方の本来の目的は元の世界に帰ることだと思うのだけれど、それはできないわ」
ルイ「!?どうして!?」
霊夢「さっきも言ったけど、その紫が貴方を呼んだのには理由があるからなの。」
ルイ「.....面倒事のような気がしてならないんだが」
霊夢「...貴方...ルイ君にこれから起こる異変を解決してもらいたいの。」
突然の協力要請と新たなワードにルイは疑問や不安を抱くばかりだった。
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- Re: 【東方Project】チートダイヤモンド ( No.1 )
- 日時: 2016/08/14 00:26
- 名前: 魔神 と名乗ってみる (ID: 4CP.eg2q)
第2話 俺にも「程度の能力」があるみたいですよ?
ルイ「えーと...つまりは戦えっとことっすかね...?」
苦笑いをしながら霊夢の方を見るルイ。
霊夢「そうよ。さっき話した通り、異変解決というものに協力してほしいの」
ルイ「自分...戦える力なんてないんですけど..!?(涙)」
霊夢「....まぁなんとかなるでしょ」
ルイ「なんでそんなに適当なんですかね!?霊夢さん!」
話し合っているうちに仲良くなっていた二人はお互い名前で呼ぶことにしたらしい。
霊夢「..私の勘はね良く当たるのよ。」
ルイ「信用するからな...?俺にもその程度の能力があるって..」
霊夢「ルイは普通の人と比べて平均以上の霊力があるもの。鍛えれば強くなるわ。私くらい。」
ルイ「...あはは...霊力ねぇ....」
ルイは自信にそんな力があるのか半信半疑であったがとりあえず異変解決というものに協力することにした。
ルイ「よくわかんねぇけど...俺なんかが役にたてるならそれなりにやってみるよ」
霊夢「....紫?聞いた?」
すると突然空間から隙間のようなモノが現れ、中から女性が出てきた。
紫「聞いてたわよ〜よかったわ♪てっきり断わられるかと思ったわ〜」
ルイ「(なんか陰気臭い人だな)」
霊夢「まぁそういうことだから私の仕事は終わりね。」
紫「あら?これなら霊夢に任せっきりでも良いくらいじゃないかしら」
霊夢「...働け....妖怪スキマ自称永遠の17歳!」
ルイ「(こいつは酷い)」
紫「あらあら霊夢ったら酷いわ〜そんな風に言うなんて」
想像していたイメージとは違う紫にルイは脱力した。
もう少し....気迫のある方だと思っていた..と心のなかで呟くルイであった。
ルイ「とりあえず...その異変解決とやらに協力はする。」
しかし、ルイは協力するかわりに条件があると二人に言う。
ルイ「正直、強くなれと言われてなれる自信がない。戦いなんてものもやったことがない。だから、俺を霊夢の弟子にしてくれ!」
霊夢「丁重に断るわ」
ルイ「は!?なんで!?」
霊夢「めんどくさい」
ルイ「..........」
そのとき、瞬時に彼女の性格を理解した。
ルイ「...わかったよ...霊夢。別の人に頼むから」
霊夢「あら、意外とすんなり折れるのね。」
ルイ「嫌だって言ってる奴にやってくれなんて強引に言っても困るだけだろうし...それにこんなことで霊夢との仲を崩したくないからな」
霊夢「ふーん...フフ」
突然、霊夢が笑みを浮かべなにかを決断したような目でこちらを見てきた。
霊夢「いいわ...弟子にしてあげる」
ルイ「...え!?どうして!いいのか!?」
霊夢「いいわよ。なかなか面白い奴だし気に入ったわ」
ルイは心底嬉しそうな顔を無意識に浮かべていた。
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ここは博霊神社からまずまず遠い場所である。その場にはとても大きい西洋風の建物が堂々と建っている。城のような、館のようなつくりをしている。
そこの主、並びに住人がある計画を遂行していた。
「時は来た....我が吸血鬼の力をもってして、この地を制圧し我々のモノとする!」
玉座に座る幼き少女が狂気に染まっていく。従者達の目にそれがうつる。
「「御意」」
しかし、従者はそんな狂気よりも主への信頼の方が勝っていた。
これがカリスマ性 というものなのだろう。
そして少女はこう続けた。
「我が家族...我が友人...そして我が従者よ!紅魔館の主レミリアスカーレットに代わり、その妹であるフランドールスカーレットが命じる!
私の姉を殺した....博霊の巫女を...殺せ!!」
彼女の瞳が真っ赤に染まった
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紺色のカッターシャツに青いズボンを身につけた黒髪の少年、ルイは師匠である博霊 霊夢から修行をやらせてもらっていた。
だが、しかし
ルイ「ちょっと!霊夢さん!?」
霊夢「霊夢さん....?霊夢師匠でしょっ!」
と、弾幕を容赦なくルイに放つ。ルイはさっきから危機迫る表情でなんとか弾幕を避けている。もう観てる方は可哀想に思えてくるはずだ。
霊夢「ほらほら!さっさとアンタの能力みせなさい!」
ルイ「そんなこと言われてもっどうすればその能力とやらが使えることが出来るのかわかりませえぇぇんっっ!」
霊夢「勘よ!」
ルイ「師匠そればっかりですね!?」
ルイはなんとか能力発動を試みるものの、全く片鱗の兆しさえ無く虚しい思いでいっぱいだ。
ルイ「(俺なんかに本当にそんな能力とかあんのかよ...)」
霊夢「なにぼさっとしてるの!?次いくわよ!」
ルイ「は、はい!!」
何発も避け続けて二時間。ルイの体力は限界でもう立ってるのがやっとだった。だがあることに霊夢は気づいていた。
霊夢「ルイ、アンタもう能力使えてるわよ」
ルイ「ハァハァ.....えっ!?..なんだと....!」
霊夢「ぁー気付いてないのね....まぁしょうがないか。ちょっとわかりづらい能力のようだし」
ルイ「で...その能力っていうのは?...」
霊夢「ん」
霊夢が指を指した方向をみると、ルイ自身の体が凍っていた。
ルイ「......ナニコレ」
霊夢「......さぁ」
ルイ「なんで俺の体凍ってるんだぁぁぁぁぁぁぁッッ!」
霊夢「うるさい」ボカッ
ルイ「いたっ!?」
霊夢「多分....それは氷を鎧のようなかんじで作られているから...氷であるゆるものを造形できる程度の能力とか?.....あんまし強くないわね(小声」
ルイ「酷い....酷すぎる....」
霊夢「ま、まぁ...そんな落ち込まないで。ルイには常人の2倍くらいの霊力がもともとあるんだし!能力と合わせればそれなりには強いことにはかわりないわ!さっきだって反射的にだけど防御としてつかえてたし!」
ルイ「ぅ...うん....(涙」
その後ルイは自身の能力を試すため一人、修行に行ったという。
霊夢 「完」
ルイ「終わらせねぇよ!?」
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