二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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プリンセスプリキュア〜一番星は孤独じゃない〜
日時: 2016/07/30 22:35
名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)

いつも一番に輝いて、そのまま一人で輝き続ける星、一番星
あたしは、そんな孤高の存在に、憧れたんだと思う
強く、やさしく、美しく。そして、気高く。
世界で一番のトップモデルになりたくて
でも、本当は・・・・・・———。

−−−

うーん。何が言いたいのかよくわっかんねーや☆
はい、みなさんおはこんばんにちは、春太郎です!
先ほどプリンセスプリキュアの最終回を見て、号泣し、そして夢小説を書きたい衝動に駆られ、こうしてスレを立てさせていただきました!
プリンセスプリキュアのきららちゃんが大好きなんですよー!僕!

内容は、天ノ川きららちゃんとの恋愛小説です
皆さんを楽しませられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします
暇つぶし程度に読んでやってください
それでは、よろしくお願いします。

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Re: プリンセスプリキュア〜一番星は孤独じゃない〜 ( No.1 )
日時: 2016/07/31 11:34
名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)

「ハイ、今日も良いね〜きららちゃん」

 あたしを撮るカメラマンさんはそう言ってシャッターを切った。
 パリに来てそろそろ、約3年経つ。
 15歳、高校一年生になったあたしは、パリでも有名なモデルとなっていた。
 街を歩けば毎回と言ってもいいほど一回は声を掛けられるし、仕事だって増えてきている。

「じゃあ今日の撮影はこれで終わり!」
「ありがとうございました〜」

 あたしは挨拶をしつつ、荷物をまとめる。
 その時、床に何かが落ちたことに気付いた。

「あっ・・・・・・」

 拾おうと屈むと、それはドレスアップキーだった。
 そうだ。プリキュアとしての戦いが終わってからも、もう3年経つんだ。

「早いなぁ・・・・・・」

 あたしは黄色のキーを拾い上げると、軽く指で弾いた。
 もう3年というべきか、たったの3年というべきか。
 はるはるやみなみん、ゆいゆいとは、パソコンのビデオチャットとかで繋がっている。
 異世界にいるトワっちや、パフ、アロマ、カナタさんとは流石に連絡はできないけどさ。

「それじゃあ、お先に失礼しまぁす」

 あたしは周りのスタッフに挨拶すると、家に帰るため、すでに歩きなれたパリの道を歩き始めた。

−−−

 空に飛び立つ飛行機を見送った少年は、クスッと笑う。
 トートバッグをガラガラと音を立てて引きながら、彼は空港を出て伸びをした。

「ここがパリかぁ・・・・・・」

 そこまで呟いた時、彼のポケットに入ったスマホが着信音を鳴らす。
 彼はおもむろにポケットからスマホを取り出し、耳に当てた。

「はい、もしもし」
『あっ、麻人君?今パリ?』
「ハイ・・・・・・。今ちょうど着いたところです」

 少年が答えると、電話の相手は『あ、今ってことは、ついさっき?』とくだけた様子で返事をした。

「えぇ。今もまだ空港です」
『そっかぁ〜。じゃあ、急に明日仕事入れると疲れるよね?』
「いえ。平気ですよ、それくらい」
『本当?じゃあ、明日に、君と同じ日本人のモデルと共演での撮影の仕事入ってるんだけど、大丈夫かな?』
「大丈夫ですよ。それで、相手は誰ですか?」
『相手は・・・・・・』

 聞かされた名前を、少年はそのまま口に出した。

「天ノ川・・・・・・きらら・・・・・・?」

Re: プリンセスプリキュア〜一番星は孤独じゃない〜 ( No.2 )
日時: 2016/07/31 22:01
名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)

「ごきげんよう」

 いつものように撮影会場に着き、あたしは挨拶をした。
 それを見たスタッフさん達も、「おはよー」と返してくる。
 3年も過ごしていれば、フランス語も慣れたもので、少しくだけた言葉なども分かってくる。

「そういえばきらら。今日は、少し予定が変わって、メンズモデルと共演になるわ」
「メンズってことは・・・・・・男の人?」
「えぇ。あなたと同じ、日本人の子よ」
「おはよう、ございます・・・・・・」

 説明を受けてる最中に、少しぎこちない感じのフランス語が聴こえた。
 見てみると、そこには一人の少年が立っていた。
 端正な顔の作りで、あたしも少し見惚れてしまいそうになった。

「今日は一緒に撮影をさせていただきます、月宮 麻人です」

 麻人、と名乗った少年はそう言って頭を下げた。
 お辞儀は日本だけの仕草なので、ひさしぶりに見れて少し嬉しかった。
 顔を上げた彼は、あたしの顔を見て目を見開いた。

「あっ、もしかしてあたしのこと知ってる?」

 試しに日本語で聞いてみると、なぜか彼は一瞬笑みを引きつらせた。
 もしかして、緊張してるのかな?自慢じゃないけど、あたし有名人だし。
 あたしはひとまず笑って見せて、彼の手を握った。

「初めましてっ。あたしは天ノ川 きらら。よろしくね、あさぴー」
「あ、あさぴー・・・・・・?」
「そっ。麻人だから、あさぴー。あ、嫌だった?」
「い、いや・・・・・・大丈夫・・・・・・」

 あたしの言葉に、彼はなぜか少し悲しそうに目を逸らす。
 なんでだろ?

「あさぴー?どうかした?」
「き、きらら・・・・・・さん。あのっ・・・・・・」
「それじゃあ、撮影始めようか〜」

 カメラマンの声に、あさぴーの声は遮られた。
 彼は困った様子でカメラマンと、あたしとで視線を往復させた後で、「いえ、なんでもない・・・・・・です」と言った。

「変わった子だなぁー」
「きらら。早く麻人君の横に立って。今回のテーマは、「日本人カップルのパリ旅行」なんだから」
「あ、はーい」

 あたしはすぐに走っていき、撮影に取り掛かった。

−−−

「今日も撮影疲れたーっと・・・・・・」

 鞄を置き、あたしは「んーっ」と伸びをした。
 そして机に近づき、ノートパソコンを開き電源を点ける。
 今日は、はるはるとビデオチャットをすると約束しているのだ。
 というか、月に二回はビデオチャットをすることになっている。
 ゆいゆいやみなみんとも、それくらいの頻度でやってる。

『あ、きららちゃんやっほー』

 画面の向こうでは、はるはるが笑顔を浮かべ、手を振っている。
 あたしもそれに手を振り返す。

「やっほーはるはる。高校生活は上手くいってる?」
『あ、ははは・・・・・・実はこの前失敗しちゃって・・・・・・』

 それからしばらくははるはるの失敗談を聞かされた。
 どうやら、この間提出しなければならない書類を提出し忘れて、先生に怒られてしまったらしい。

「それは大変だったねー」
『うん・・・・・・あっ、きららちゃんはどう?モデルの仕事』
「そういえばね、今日からしばらく一緒の撮影することになった子がいて、その子日本人なんだー」
『もしかして、麻人君!?』

 なぜか身を乗り出して聞いてくるはるはるに、あたしはつい身をのけ反らせた。

「あー、うん。あさぴーね。それがどうしたの?」
『どうしたの、じゃないよ!』

 はるはるはそう言うと、どこからか雑誌を取り出し、表紙を見せてきた。
 そこには、見覚えのある少年が写っていた。

「おー。あさぴーじゃん」
『月宮麻人君!きららちゃんみたいに小学生の頃から活動していて、きららちゃんがパリに行った頃からすごい勢いで有名になったんだよ!でも、最近パリに行ったって書いてあったからさ』
「へー。はるはるはあさぴーのファン?」
『え?えっと、まぁ・・・・・・』

 戸惑ったように俯いた辺り、正解かな?
 やれやれ。はるはるは、本当に隠し事とか下手だよね〜。

「じゃあ、今度あさぴーのサイン貰って、送ってあげるね」
『本当!?幸せ満開だよ〜』

 あたしが提案してあげると、はるはるは満面の笑みで喜んだ。
 その後は、他愛のない雑談をして、通話を切った。

「にしても、サインくれるかなー?」

 椅子に凭れ掛かりながら、あたしはなんとなく呟いた。
 窓の外を見ると、星空が広がっている。
 あたしは窓に近づき、開けてみた。
 季節的に冬。日本に比べれば温暖ではあるが、寒いことには変わりない。

「あたしもいつか・・・・・・あの星空みたいに、光り輝くトップモデルに・・・・・・」

 星空に手を伸ばしてみても、届かない。

「でも、届かせてやるんだから・・・・・・」

 あたしは空中で手を握り締めた。


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