二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方、あんまり長くない話
- 日時: 2016/08/04 20:53
- 名前: Hello/good-by ◆.ms39r1et6 (ID: oompVg8u)
東方のあんまり長くない話をいくつか書いていきます。
誤字脱字や表現の仕方など、
いろいろ指摘していただけると嬉しいです!
それから、
一つの話が完成したら東方創想話に投稿する…と思います。
これからよろしくお願いします!
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- Re: 東方、あんまり長くない話 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/04 21:00
- 名前: Hello/good-by ◆.ms39r1et6 (ID: oompVg8u)
リセットできたらと願う話
「あれからもう何年になるのかしらね」
少し冷めた紅茶を口に運びながら私はそう言った。
「あれからって何からよ」
声に出したつもりはなかったが、いつの間にか声に出ていたようで、
私の親友であるパチュリー・ノーレッジは、
少し眉をひそめながらいつものようなゆっくりとした口調で私に問う。
「アリスが消失してからよ」
少し口元を緩ませながら私は淡々とした口調で言った。
「…懐かしいわね」
今からはもう、七百年くらい前のことになるだろうか。
アリスが消失して、私と仲が良かった人間も死んでいった。
紅魔館も徐々に衰退してきて、今紅魔館にはもう妖精メイドが少しと、
美鈴、パチュリー、フランドールと私の四人。
今紅魔館はギリギリの状態で回っている。
「あの頃は咲夜もいて魔理沙もいて。博麗の巫女は…ああ、霊夢の代だったかしら?」
「…ずいぶん唐突ね」
ふぅ、と溜息をつきながらパチュリーは空のコップをテーブルの上に置き、
椅子の背もたれに寄りかかった。
「ふふ、最近あの文屋から面白いことを聞いてね」
「面白いこと?」
パチュリーは図書室から出てこなかったが、
百数十年ぶりに訪れた文屋から聞いた話を、パチュリーに話さなければと思っていたのだが、
結局時間もなく時間は過ぎて聞いた日から数ヶ月経ってしまっていたが。
「最近里に人形遣いがやってきて子供達に人形劇を披露しているらしい、とか」
「…それは確かに、彼女を思い出すわね。まあ、人形劇なんて珍しいものでもないけれど」
「意地はっちゃって!気になるくせに」
パチュリーは少し驚いたような顔をしたが、
すぐにいつもの顔に戻って目をそらしながらツンとした口調でいった。
私はにやっと口角をあげながら、パチュリーの方に体ごと近づいた。
「たまにはパチェも人里におりてみたら?」
人差し指を立てながらそうパチュリーに提案した。
もちろん私も一緒に行くけどね、と付け足す。
「嫌よ。面倒くさい」
「出た引きこもり!人里といえば最近一つ増えたっていうしいい機会じゃない!」
すとん、とちゃんと椅子に座り直し、もう一度ちゃんとパチュリーに向き合う。
「……増えた?」
「そ。人形遣いが来るのもそっちみたいなのよ」
「……」
カタン、小さな音を立ててパチュリーは立ち上がった。
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