二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 剣と魔法の死狂
- 日時: 2016/08/06 23:33
- 名前: Dayblack (ID: 3IH6VK8y)
【剣と魔法のログレス】という、PC&スマホゲームの二次創作小説。
主人公最強、主人公オリジナルキャラ、若干ハーレム的な感じ、世界観色々ヤベェ+独自設定多数。
………こ れ は ひ ど い 。
※追記
この作品のストーリーはスマホ版の方を基準としています。というか作者はスマホ版しかやったことがない。しかもストーリーうろ覚え。というかぶっちゃけニワカ。だからストーリーの整合性とかは……うん。
ちなみに、主人公以外にもオリキャラは出ます。皆めっちゃ強い、というか“プレイヤー勢”がチートすぎる(一部だけだが)。
※さらに追記
ログレスのキャラについては詳しいことは知りません。作者はニワカなので。場合によっては性別すらよくわからなかったり。ログレスの絵は分かりづらい……。誰がどっちなのか知ってる人いたら教えてください。ナジルとかあの辺り。……さすがにジョーとかルルハとかハイベルクくらいは分かるよ?
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- Re: 剣と魔法の死狂【零章】 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/05 01:47
- 名前: Dayblack (ID: 3IH6VK8y)
世界というのはなんとも不思議だ。
時には全てを寛容する偉大さを見せつけ、時には総てを滅ぼさんとする程の狂気を見せる。
歪んでいる、といえば良いのだろうか。それが世界という曖昧な概念。
……それはやはり、現代だろうと古代だろうと、ましてや“異世界”であろうと、大差はないのだろう。どこの世界も変わらない。どこか、歪んでいる。
———そしてその歪みは、また新たな譚を始めることとなる。
- Re: 剣と魔法の死狂【一章 一話『異界の王国』】 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/06 02:00
- 名前: Dayblack (ID: 3IH6VK8y)
———果てしなく遠い、どこかの世界。
自然豊かで、大小様々な国があり、全ての生命が平和に暮らして“いた”世界。あまりにも平和で、そして、それが“普通”であり常識、日常であった世界。
だが、そんな平穏きわまりないその世界は、ある日を境に混沌と邪悪の世界へと変貌した。
その世界には、モンスターという不思議な生物が存在する。動物や植物とは別の進化を遂げた、謎に包まれた生命体たちの総称、と言えば良いのか。
その存在は、少々の例外はあるが、基本的には人やそれ以外の様々な生命に害を及ぼす。そのため、大抵は駆除対象として人に駆逐される。
モンスターという謎生物と同様、魔法等のファンタスティックな謎概念も多数存在していた世界なので、モンスターの駆除自体には大して困ったことはなく、多少の被害こそ在れど、やはりその世界は平和だった。
だが、ある日。唐突にそのモンスターが大量に発生、まるで群れをなすかのごとく進軍してきた。
それはまさに突然の事であり、世界は混乱と恐怖に包まれた。
次々に滅ぼされる国々、失われていく無数の命、踏みにじられる大いなる大地……。
終わりを告げた平和と、始まりの幕を開けた絶望。
人々はどうすることもできず、ただ全てが無に還るのを待つしかなかった。
そして遂に、無事に残ったのは『ログレス王国』の首都のみとなった。
いよいよ、この世は終わりだ……誰もがそう思ったとき、その絶望を打ち砕く希望が現れた。
“彼ら”はモンスターの軍勢に立ち向かい、圧倒的な武力を持って蹴散らし、さらに行方不明の者たちの捜索、モンスターの情報の収集等で貢献。瞬く間にモンスターの軍勢は衰え、遂には元の平和が取り戻された。
“ハンター”と呼ばれ、称えられた彼は、未だ英雄として人々の間に語り継がれている。
———これから語られる譚は、この逸話から十数年の時が流れた、ログレス王国での、ある少年の冒険譚とでも称すべき物語。
- Re: 剣と魔法の死狂【一章 二話『早速のトラブル』】 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/07 23:53
- 名前: Dayblack (ID: 3IH6VK8y)
「はぁぁぁぁあ……」
開幕一番、こちらの気が滅入る程の大きな溜め息。軽く二十年分の幸福が逃亡劇を開始しそうなくらいには陰気なそれを吐き出した人物は、目の前の書類を見てその表情に影を落としている。
「イヤになるわね、ホント……」
美しく少し長めの白髪に、青と白を基調とした騎士のような装備、とは言っても大分軽装ではあるそれで身を固めた白肌のその“少女”は、あんまりにあんまりな内容が淡々と写された用紙を眺め、心底嫌気が差しているという風体でそう呟く。
「はぁ……」
最初に引き続き二度目の溜め息。今ので十年分の幸せが削減されただろう。そしてさらに不幸になる悪循環、もう彼女は逃げられない。
冗談はさておき、それに書いてある内容は確かに、溜め息の一つや2つは出したくなるものであった。
『本日午前11時頃、千年樹周辺にて【アイスドラゴン】一体と【レジェンドドッグ】が数体確認されたとの情報が数名のハンターから提供。確認次第、直ちに討伐隊を編成し、討伐へ。』
「何で【アイスドラゴン】と【レジェンドドッグ】が千年樹周辺にいるのよ……わけわかんない」
ご苦労様です。
実際問題、これの案件は彼女の頭を悩ますには十分すぎるものである。
千年樹周辺と言えば、モンスターもあまり強くなく、見晴らしも良いため、王国騎士団の訓練や、新米ハンターの狩り場として有名な地であり、それなりの数の観光客も存在する。そんなところに【アイスドラゴン】と【レジェンドドッグ】が現れたとなれば、相当の被害なるだろう。
どちらも中堅のハンターや王国騎士団にとっては然程の敵ではないが、駆け出しのハンターや武力を持たない一般市民相手には十分に驚異となる。直ちに討伐が必要なのも当然であろう。
無論、この書類に書かれてある判断には彼女も特に文句は無い。寧ろ推奨するだろう。というか実際既に全力で編成作業中だったりする。今は少し休憩しているだけだ。
もし文句があるとすれば、その唐突に現れたクソモンスター共と自分の不幸に対してか。中堅どころの標的であるやつらが初心者の溜まり場に降臨とは笑えない。直訴したところだ。主にこの世の運命に。
「もうやだ、過労で死んじゃう」
「失礼しま……あれ、【ルルハ】さん?」
疲労のあまり遂に自らに死亡宣告した少女……【ルルハ】の部屋(というか執務室)に、突如としてぶっこまれた能天気な声。
それと共に部屋に入ってきたのは、黒に近目な茶髪、クリーム色的な色合いの鎧、そしてなんか無駄に大量の武器を背負った、どこか優男感漂う青年。
「あら、【ジョー】じゃない。どうかしたの?」
「あ、えっと、いえ。【アイスドラゴン】と【レジェンドドッグ】が千年樹付近に出現したと聞いたので」
ジョーと呼ばれた彼は、今しがた見た如何にも“リスカ寸前の人”状態だったルルハに若干驚いたが、なんとかそれを口に出さずに(表情には大いに出して)用件を伝えた。
「ああ、その件ね」
「本当なんですか?」
「ええ。既に裏付けも取れてるわ。あとは部隊編成をして討伐ね」
さすがに手回しが早いと、ジョーは内心で感心した。彼女とはそれなりに長い付き合いになるが、いつもしっかりしており、やることはさっさと終わらせては、次の工程にスピーディに移っていた。流石は仕事人。
と、そこでジョーは疑問に思ったことを彼女に聞いた。
「討伐部隊って、中堅ハンター数名程か上級ハンターで大丈夫なのでは?」
「その上級ハンターや中堅ハンターが今王国には居ないのよ」
「居ない?」
「最近モンスターの凶暴化が各地で多発してるの。中には王国騎士団でもてこずるのも居てね、だからある程度の実力のハンターは殆ど出払ってるわ」
「それは、また……」
「妙にタイミングが悪い、でしょ?」
ジョーが言おうとしたことを先回りして言い当てるルルハ。それにジョーは情けない笑みを返し、
「やっぱり敵わないな、ルルハさんには」
「貴方が解りやすいのよ」
「そうかなぁ……まぁ、それはいいとして、これって何気なく重大案件ですよね」
「は?今更なに言って……」
呆れた様子の彼女に、「いや、だって……」とジョーは言葉を若干濁しながら、本日最大となるであろう爆弾的発言を落とす。
「明日って、【ハンター試験】じゃないですか」
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