二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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緋色の空と紅い月【東方】
日時: 2016/08/09 17:14
名前: hum (ID: nXkUt35K)

どうも、humです。

【注意点】
・読みにくいかも知れない
・誤字ってる可能性あり
・更新気紛れ
・シリアスと少しのグロとギャグ

久しぶりの小説執筆なので色々と可笑しいかもしれませんが、
読んでくれると嬉しいです。

【目次】
プロローグ>>1
一話>>2->>3

Page:1



Re: 緋色の空と紅い月【東方】 ( No.1 )
日時: 2016/08/09 11:43
名前: hum (ID: nXkUt35K)

紅魔館:プロローグ
【???】

「人間というのは酷いほどに脆く、簡単に壊れやすいのよ」

彼女は、満面の笑みで語りかける様に言った。
彼女___忌まし吸血鬼は‘‘死ぬ,,という事を知らない。
所詮、人間は出来損ないの玩具だと言いたいのだろう。

「吸血鬼はやはり情けなど掛けなかった....と」
「あら、そう言ったつもりは無いのだけど。...私はただ、‘‘壊れやすいオモチャ,,は嫌いだと言ったの」

どうやら我々が間違っていたみたいだ。
吸血鬼、フランドールは___。
いいえ、考えるのはよしましょう。
私達、天狗が怖じ気ついてどうするというのか.....。

「そ、そうですか...。では、この新聞を」
「ん?....何コレ........嘘だらけね。まぁ、貰ってあげる...」

Re: 緋色の空と紅い月【東方】 ( No.2 )
日時: 2016/08/09 12:28
名前: hum (ID: nXkUt35K)

紅魔館:一話
【フランドール・スカーレット】

「お姉様、私ね...ようやくまともに使えるようになったのよ!」
「使えるように....って能力が?」

お姉様は私の顔を見ず、従者に命令を与えながら答えた。
私はお姉様のこんな所がキライだ。
...でも、聞いてくれてるという安心感を教えてくれたのは紛れもなくお姉様だろう。

「ふぅん、凄いじゃない」

メイドが私の目の前にカップを置いた。紅茶の香りが漂う、美味しそうなお茶だ。
お姉様は自身の顔の前で手を組み、嬉しそうに微笑んでいる。

何をそんなに嬉しそうにするのだろうか。私はお姉様のそんな所も理解出来ない。
普通、喜ぶのは制御出来た自分の方だというのに。

「でもね、フラン....」
「..........?どうしたの?」

カチャリ、と音を立ててカップが置かれる。
お姉様の哀しげな声。....私はしおらしいお姉様を初めて見る。

じとっとお姉様を見つめながら紅茶を口にする。
....嗚呼、なんて美味しいのでしょう、このお茶は。
咲夜曰く「お嬢様好みの血を入れているのですよ」と言っていたが....。
私も案外、この紅茶は好きかも知れない。

そんな思いに耽っていると、お姉様が口を開いた。

「私も昔は上手く扱えきれなかった」
「...........え?」

思いもよらない告白に呆気の声が漏れる。
お姉様が....?扱えきれなかった......?一体、どういう冗談だと言うのか。
笑って「冗談だよね?」と言えば良いのか、反応に困るなぁ.....。
...お姉様が笑って「冗談よ」なんて言ってくれたら良いのに。

「.....そうね、フランは知らないわね。....生まれて1年後ぐらいに閉じ込められたから....」
「え?でも....出してくれた時は....私のせいだ、って謝ってたじゃない....」

‘‘閉じ込められた,,から。
他人が行動を起こしたかのような言い草だ。

「......いや、話すべきでは無いな...。...フラン、今のは忘れて?」
「..まぁ、いいよ。...軽く記憶に刻んでおく」

何が話すべきではないのかが知りたい所だが、何かあるのだろう。
....深く追及しない様にしてあげよう。
でも、なんだかショックな気もしなくはない。
............お姉様が私に隠し事....ねぇ...。

うーん...そういえば何か忘れてるような.....?
まり、まり....魔理沙だ!!

「あー!!!!......忘れてた....魔理沙と遊ぶ約束してたんだった!!」
「うん?....あ、そういえば...昨日、魔理沙が嬉々とした様子で話してたわね。
確か....私を嫌わない奴なんて滅多に居ないから嬉しいとかなんとか.......」

お姉様が戯れ言を呟き始める。
というか、お姉様も知ってたんなら言ってほしかったわ、ったく....。

「...で、魔理沙と何するの?」
「え?んとね.....マリサーじゃなかった、マ○カーよ」

Re: 緋色の空と紅い月【東方】 ( No.3 )
日時: 2016/08/09 17:03
名前: hum (ID: nXkUt35K)

紅魔館:一話
【フランドール・スカーレット】

「おい、誰がマリサーだって?」
「わっ、何だ...魔理沙か」
「ふふ...楽しそうで何より」

ちょっとの冗談でも、魔理沙はノってくれる。
....というか、魔理沙はいつの間に此処に来たんだろう?
私が約束を守らなかったから、きっと探したのだろう。

「くくっ、今日は霊夢も来るんだ。...あ、レミリアもしないか?」

魔理沙は悪戯っぽく笑い、お姉様を誘おうとする。
お姉様は変な意地があるし、不器用だからなぁ.......。そう簡単には話に乗らないけど...。

「.....は!?.....いや、ゲームなんて子供っぽい事、私はしないし...」
「..そうか。じゃ、三人でしてくるぜ」
「あ!!.....ちょ、ちょっとだけなら良いわ.....」

.....結局したかったみたいだ。
はぁ、したいならしたいって言えば良いのに。...ま、素直じゃないのが可愛いんだけど。
....シ、シスコンじゃないからね!?

「ごめん、遅れたわ....」
「んぁ?ああ、霊夢。丁度良いところに」

     ***     

「お姉様、意外と強かったわ.....」
「そ、そう.....?」

魔理沙と霊夢が帰り、紅魔館は静寂が訪れた。
昔は来客者が居なくても、騒がしかったけどね...。

....咲夜が死んで、美鈴が居なくなり、パチュリーと小悪魔はほぼ図書館に引きこもったから...。
今ではほぼ二人しか居ない屋敷。

「......そういえば今日は、咲夜の誕生日ね...」
「...そうだね」

咲夜は若くして死んだ。
竹林の医者が言うには、‘‘能力の酷使,,が原因だ、と。

それでも、紅茶の味は一切変わってなど居ない。
見た目は変わろうとも、中身は変わっていない。
.......お姉様はいつまでもうじうじしている。

「霊夢と魔理沙は覚えていたのね」
「うん。....咲夜への手紙だよ」

人間ってものは、大切な人ほど忘れられないものなのか?
いや、それは...自身の慰めに過ぎないんじゃ?

...そういや、昔にもこんな事、あったなぁ...。
ふふ、もう名前なんて覚えてないけどね。
........我ながら、阿呆らしい。

「....フラン、祝いましょ?」
「........ん?パチュリー達は呼ばないの?」
「パチェ達は来ないでしょ」

それもそうか。
パチュリーも何でこう、人間らしいのか...。

「...そうね、咲夜にしか話してなかったけど...。今朝のお話の続きでもしようかしら」
「......?ああ、あの話?」
「いやいや、違う方よ」
「ああ.....あっちね」


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