二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】
- 日時: 2016/08/14 14:12
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: QxkFlg5H)
第1話 「リメイクしたゲームの世界へ」
8月の暑い暑い夏の日。今日発売される【アメイジング・オンライン】は去年のゲームのリメイク作で現在社会現象になりつつある。元々人気のゲームだったのだが製作していた会社が潰れ、別の会社に製作を任されたと聞く。そう、今日発売のアメイジング・オンラインこそ製作が進んだ次なるnewgameなのである!この私、南源 つばめ(南源 つばめ)はそのゲームを購入するべく朝早くむさ苦しいオタクどもに囲まれ並んでいるのだ!
朝6時から並び三時間経過している。この店が開店する時刻は9時20分ジャスト。はっきりいって楽しみでWAKWAKがおさまらないのもあるがそれよりも結構足が辛い。マジやべぇです。
Page:1
- Re: サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/31 01:11
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: OMB1sthW)
開店5秒前。
「(1、2、3、4、5)....!?」
店の扉が開いた瞬間、さっきまでだるそうにしていたオタクどもが流れるように入店した!その波に私も巻き込まれながら。いち速く手にしたものの喜びの声が響き渡る。それを聞いたオタク達は長年のゲーム魂に火がつき、雄叫びをあげながら商品を手にしていく。もちろん私も負けるわけにはいかない!だが、不幸なことに私は背が小さい。18歳だけど152センチしかない。この状況には察しがついたであろうか。そう、私たちが目的とするゲームは高い棚の上にあったのだ。男性の方でもギリギリ届くくらい。
「ここで...諦めてたまるもんですかっ!」
背伸びしたり、ジャンプしながら手を伸ばしたり、だがとどくはずもなく泣きそうになりそうだった。毎回この低身長には悩まされている!だからゲームの世界くらいはスタイル抜群で背がたかい美少女キャラにしてたのに!
「それも....もう叶わないのか」
私は地べたに膝をつけ落ち込みポーズしか出来ないでいた。
すると、頭に何かが落ちてきた。
「ぃったぁ....!?」
涙目になりながらもそれを手に取ってみると
「こ、これは!?」
そう!私が求めていたアメイジング・オンラインだった!
- Re: サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/14 14:56
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: QxkFlg5H)
偶然....運命的にも頭に落ちてきたこの「アメイジング・オンライン」!
さっそく買い、家に帰ってきた私。しかし、1つ気になることがあった。店主さんがやたら注意深く私に伝えていたことだ。
《このゲームをプレイするときは必ず暗い場所でやってくださいね》
明るい部屋でやっちゃダメなの!?というツッコミがとんでいたが、なにか意味があるのだろうか。まぁなんか迫力が増すとかそんなかんじの理由かもしれない....と思う。
さっそく、部屋を暗くしゲームをやってみることにした。
「ょしっ!私の大好きなキャラ作成!」
キャラを作ろうと思ったのだが、何故か作れない。ボタンを押してもなんの反応もないのだ。しかしよくみてみると下に注意書のようなものがかかれていた。《この写真機能から読み込みします。顔を写してください》
「ふーん今のゲームってなかなかハイテクそうね」
そして顔を写して、ゲームの方をみると登録完了の文字が表記された。
次の瞬間、さっきまで部屋にいたはずなのに私はどこかの町にいた。
- Re: サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/31 02:01
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: OMB1sthW)
第2話「ゲームのなかでもロリ体型」
夢を見ているのだろうか
今、私の目には自室の風景ではなく、何処かの町の風景が焼き付いている。
辺りを見渡すと、道には沢山の馬車が通り、戦士服やローブなどを着ている人々で溢れ帰っている。
そして、自分の手をみる。
「......」
動かしてみる
「....!!」
そして再度周りを見渡した。
「わたし...ゲームのなかにいるの...?」
音、風の流れ、人々の声、そして動く自分の身体。確信した。自覚できた!
「わたし..っゲームのなかにいるんだ!!!!」
ありえないことに驚愕したけど、それ以前に嬉しさや感激が強かった。
だが、しかし疑問がわいた。
「どうやって...ゲームの世界に入ってきたの....?」
そう、全くこのような現象が起きるとは説明文には書いていなかった。異世界にも似たこの空間は誰によってつくられたか気になりだしていた。
「元の世界に帰れるの...!?」
突然の事態にさっきまでの感情がまるで嘘のように無くなっていく。不安だ。帰りたい。
「どうすればいいのよーっ!!!」
じたばたしていたらいきなり前から何かが話しかけてきた。
「やぁ!プレイヤーさん。初めましてっボクの名前はトニー!よろしくね♪」
「だ、だれ!?」
空飛ぶ未確認生物に私は再び恐怖した。
しかし、そんな私の様子もお構い無く話を続けてきた。
「まぁまぁ、お嬢さんっそんな恐がらないで☆そんじょそこらのモンスターと違ってボクは無害だよ。プレイヤーアシスタント《PA》って言うんだ(キリッ」
未確認生物改め、トニーが説明してきた。
「ぁ...そういえば、君...冒険者のオトモ的存在だよね。」
トニーがその通り!と言わんばかりに首を縦に振ってきた。
「じゃぁ、いつもみたぃにわたしをアシストしてくれるキャラなのね?」
「モチロン!プレイヤーさんの手助けきっちりやらせてもらうよ!」
なんだ、とほっと息を漏らした。てっきり私を襲いにきたモンスターかと思っていたよ。
「てっきりわたしを襲いにきたモンスターかと思っていたよ。」
声に出ていた。
すると笑顔でトニーが心外だなーと言ってきた。だが、安心した。プレイヤーアシストであるトニーならゲーム世界のログアウト方法を知っているはずだ。
「ねぇ、いきなりなんだけどゲームからのログアウトってどうやるの?」
すると、さっきまで笑顔だったトニーの表情が一気に冷めた。
「何をいっているのプレイヤーさん。ログアウトは出来ないよ。」
自分の耳を疑った。
「ぇ?でもそれじゃぁ帰れないよ?」
再度聞き返した。
「当たり前だよ。だってプレイヤーさんは選ばれたんだから。おめでとう!実験体第1号。」
「実験....体.....!?」
「安心してよ。プレイヤーさんの他にもたーくさん実験体はいるからさ♪」
この虎にも似た珍獣が恐くなった。さっきまであんなに可愛らしくしていたじゃないか!
「まぁ、帰れる方法はあるけどね。」
「え!?あるなら先に言ってよ!!どうやるの!?」
「89体の魔王討伐だよお嬢さん」
- Re: サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】 ( No.4 )
- 日時: 2016/08/31 02:17
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: OMB1sthW)
ゲーム時間 30分経過
「それで...?その魔王はこのエリアの上の階にいるってこと...?(ジト目」
トニーを見つめながら話す。
「その通り。このエリアは一階、いわゆる初心者や冒険者の準備場ってところだね!魔王は89体いるから、あと89階登らないとゲームクリアできないよ。」
「なんて過酷なゲームなの....あ、1つ文句あるんだけど」
トニーは不思議そうな顔でこちらを覗いてきた。
「私のみため現実の自分とほぼ一緒じゃん!!!(涙」
「それは仕様だからね。しょうがないね。(ゲス顔」
「またロリ巨乳いわれるーーー!!」
私はもうすでに心のライフが1であった。
「これまで...数々の男どもを道具のように扱ってきた私のゲームライフがぁ....(泣」
「お嬢さん...そんなことしてたの..」
トニーはめっちゃ引き顔である。
それを聞いていた周りのモブ達も心なしか引き顔である。
「あと!お嬢さんじゃない!ツバメよ!」
「お、おう!」
素っ気ないトニーにツンツンする私だった。
- Re: サーバーアメイジング・リーダー【オリジナル物語】 ( No.5 )
- 日時: 2016/08/31 02:44
- 名前: レーツェル@霧川 (ID: OMB1sthW)
第3話 実験体第1号の育成
エリア一階 エタバ街
ゲーム時間 45分経過
西洋風の建物が並ぶこの街、エタバはアメイジングオンラインの出発点と言っても過言ではない地。エタバ商店街が広がる西エリアに私達は来ていた。そこにはもう状況がのみ込めたであろう他プレイヤーが装備やアイテム、それぞれプレイヤーアシストを連れ買いにきていた。悪く言えばこいつら(プレイヤーアシスト)は実験体の監視役とでも言うべき存在。
迂闊な行動は絶対に出来ない。何をされるかもわからないし、ゲーム上で殺され、リアルタイムにもなにかしら影響がでたりする可能性もある。
できるだけ、危険はおかしたくない。
実験体は全魔王討伐が目標とされている。(トニーから聞いた)
なんのためにこんなことをしているのかは話してはくれなかった。ただ、希望の光が見えている以上、詮索はしない方がいいとふんだ。これも危険をおかすリスクを避けるため。
「クリア.....出来るのかな」
つい弱音を吐いてしまった。するとトニーが思いがけないことを言ってきた。
「ボクはプログラムされたキャラだからツバメ嬢が思ってることとかはわからない。でも、君の背中は守れる。協力できる。へこみそうなときボクを頼ってよ!」
笑顔でトニーが言ってきてくれたことを聞きながら思った。この子も製作側に作らされただけで根は良いんだなと。
だから、手と手で握り返すようにわたしは笑顔を返してみせた。
「ありがとう...トニー♪」
「礼はいらないのぜっボクはやるべきことをやってるだけヨ(キリッ」
同時に、お調子者だということもわかった。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。