二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ONEPIECE×LOVELIVE!ーきっと、飛べるー
日時: 2016/08/15 16:32
名前: 花咲芋 ◆DMVtSSFzcg (ID: Fn5D3Iid)

はじめまして、花咲芋(はなさきいも)と申します。
小説をお読みいただく前にお読みください。
ーーーーー
・ワンピース、ラブライブ、コラボが嫌いな方
・荒らし、盗作、冷やかしなどに来られた方
・キャラ崩壊などに気分を害される方
上記、並びにこれ以外の迷惑行為などにこられた方は
uターンお願い致します。

・ワンピースとラブライブのコラボ小説です。
・μ'sはワンピースの世界の住民という設定です。
クロスオーバーではありません。ご注意を。
ーーーーーーーーー
長々と失礼致しました。完全自己満&見切り発車で始めたものなので文などめちゃくちゃなのですが御付き合い、そして一緒に楽しんで頂ければ幸いだなぁと思います。なるべく更新がんばりますが、だらけグセで(笑)亀になる可能性は大なのでご了承くださいm(_ _)m



それでは、空想の世界へ!!言ってらっしゃいませ!!!

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Re: ONEPIECE×LOVELIVE!ーきっと、飛べるー ( No.1 )
日時: 2016/08/15 16:33
名前: 花坂芋 ◆DMVtSSFzcg (ID: BZ7IqCZv)

ープロローグー

いつかあの鳥のように空高く、高く、高く飛んで、この広い海を渡って、高らかに歌いたい──────




星空の下、小さな少女達は夢という大きな絵を描き、瞳を輝かせた。
世界一美しいダイヤモンドもかなわないその光。
にこり、と満開の笑顔が花のように咲く。



それは誰も邪魔できない強き望み。


時間を何度巻き戻しても、始まりはそこからだろう。




少女たちは、ほのかな可能性を感じた。





だから、ススム。

Re: ONEPIECE×LOVELIVE!ーきっと、飛べるー ( No.2 )
日時: 2016/08/15 16:35
名前: 花坂芋 ◆DMVtSSFzcg (ID: BZ7IqCZv)

track.1st ーFESTIVALー

偉大なる航路の後半、新世界。
天気は荒れ、見たことのない生物が住み、屈強な猛者たちが支配する海にラバハキア島がポツンと存在していた。海軍の取締がない且海賊の上陸にも極めて温厚に対応してるため島での揉め事もなく、そのおかげか街も活気で賑わっている。

「ふぅっ、買った買ったぁ〜満足!!」
「満足ってナミ!!ほとんどお前の服じゃねぇよ!!」
「なによ。あたしのお金で買ったから問題ないでしょ?」
「だからって わざわざおれ達が荷物持ちに駆り出される理由が分からねェよ」

カジュアルな服屋のショーケース前に待っていたゾロが不満気に大量の紙袋を両手で掲げ、それに同調するようにルフィとウソップも唇を尖らせ、目の前の航海士にブーイングを起こした。ナミは変わらない表情のまま、ひとつため息をすると、そのまま3人を指さした。

「じゃあこないだ上陸した島の酒場でお肉とお酒を馬鹿みたいな金額になるまで飲み食いしたのはどこの誰と誰・・・?」
「ゥッ!!」「おれだ!!」「「「いばるな!!!」」」
「そしてその傍にいたのに酔ってそれを煽ったのはどこの鼻・・・・・・?」
「ヒィッ!!!」
「アンタら全員、連帯責任よ!!!むしろタダで済むことに感謝しなさい!!!タダで!!!!」

段々と顔が苛立ちから怒りに染まっていくナミを見て、3人は肩を震え上がらした。世の中で怒らせてはいけないのは神でもなんでもない、目の前のこの女である。それは教訓以外の何者でもなかった。






「あら、あれ何かしら?」

目の前にかなりの人混みが出来ている。なんだなんだと見に行くと、壁に貼ってあるポスターに人々の視線は向けられていて、そこには『スネーク海賊団ミュージックフェスティバル!!本日夜ラバハキア島にて開催!!!』とこれでもかというくらいドドーンと大きな字で書かれていた。


「フェスティバルゥ?」
「なんだ祭りか!!?」
「ねぇ、スネーク海賊団で何者?」


聞いたことない名前にナミが目の前の男に聞くと、その男は驚いた様子で言った。


「お姉ちゃん知らないの?偉大なる航路では知らない人はいないアーティスト海賊さ」
「アーティスト?」
「そうさ!船員全員が音楽家として有名で海賊としてもアーティストとしても人気のあるんだ!!中でも一番人気を博しているのはなんといっても"μ's"!!」
「「みゅーずぅ???」」
「なんだ、それも知らないのかァ?」


男はやれやれと言ったように首を振ると、先程のように饒舌に語り出した。


μ's ───それは9人の少女達に結成された歌って踊るスーパーアイドル。彼女たちの歌声に惹かれたものは数知れず・・・μ'sが歌うだけで10億ベリーの金が集まるとも言われてる。


「10億ベリー!!?」
「それくらい実力があるってことさ!!それにスネーク海賊団のライブは不定期だからな!開催されるだけでラッキーだ!!いい機会だから見ていけよ!」


そういうと男は持っていたポスターをルフィに渡した。ほかの3人もそれをのぞき込んだ。


「ミュージックフェスティバルかァ...面白そうだっ!!」


にししし!と笑う麦わらを被った船長の心は既に夜の宴に奪われていた。他のクルーもポスターを見ると笑った。早く船番や違う場所で行動してるクルーたちに今日の予定を伝えようと、足を進めたときだった。

「うわっ!!」

いきなり肩にゆるい衝撃が走ったかと思うと、そこに落ちた自分の麦わらの帽子と、もう一つ別の麦わら帽子、そして少女が恐らくぶつかった時の拍子で座り込んでいた。目にはサングラス、口にはマスク、まるで何かから身を隠すような格好になんらかの違和感を感じる。


「大丈夫か?」
「あっ、だ、大丈夫です!!ぶつかっちゃってすみません!!」

焦ったように、逃げるように頭を下げると少女はそのまま帽子を拾い被りその場から走って立ち去った。


「おい、ルフィ。お前......」
「ん?」

少女が去ったあと、なにかに気づいたゾロがルフィの帽子を取って見せた。


「ア────────────ッ!!!!?」
「ど、どうしたっ!?」
「なに何があったの・・・ってルフィ!!?」

船長の行動は早かった。ナミの喋りが終わる前にチーターよりも早く走りだし、姿が見えなくなった。おまけにゾロとウソップもその後を必死で追いかけに行ったのだ。残されたのは航海士と彼女の購入した衣服が入っている大量の紙袋。


「もう!!!袋くらい持ってきなさいよ!!!!」

ナミの悲しい嘆き声が人々の活気にもみ消された。

Re: ONEPIECE×LOVELIVE!ーきっと、飛べるー ( No.3 )
日時: 2016/08/16 17:18
名前: 花咲芋 ◆DMVtSSFzcg (ID: B7C5mbkI)


track.2nd ーHONOKAー

走って、走って、走って。
はぁはぁと息は乱れた。
さっき転んだとき足が擦りむけてできた傷はズキズキ痛む。路地裏に隠れると必死に息を整えた。傷からはだらりと血が流れ見るにも痛々しい。これを仲間に見られたらなんと言われるか。

「はぁ・・・っ」

口をまとっていたマスクを取ると、大きく息を吐き空を見上げると 空は青く白い雲が舞い鳥が自由に飛んでいる、その光景を長い間見ていた。

目を閉じるとあの頃の暖かく懐かしい思い出が蘇ってくる。あああの頃はいろんなことしたな、あれはああで楽しかったなぁ・・・記憶の道を辿れば目の裏にその景色映像の如く映った。

目を開けると、ぽろりと、涙が零れた。



「見つけたぜェ・・・・・・」
「!?」

ハッと顔を上げればヘビ男がニヤついた顔を浮かべ、何十人もの部下を連れていた。

「逃げちゃいけないよ〜?お前ら一人一人にどれくらいの価値があるか・・・」
「・・・・・・・・・」
「あァ?やるのかァ?」

近くにあった鉄の棒をもって威嚇すると、男たちはケタケタと笑い出した。戦力的にも腕力的にも無謀なのは明らかだ。だが、今この状況ではこうする以外手はない。しっかり棒を握りしめると、踏みしめた足を駆け出した。

「やぁああああああぁあぁあーーーーーーーーーっ!!!!」


ガシッ

「!!!」
「こんなもんで適うかよへっへっへっへ!!!船に戻ろうぜェ〜?!」

自分には重く感じた剣が受け止められ、そのままポイッと投げ捨てられた。怯えた体は身動きできない。自分に向かって伸びて来る手がとてもスローに見えたときだった。



「なっ、なんだお前は?!」
「あっあ、あなたは!!」


自分と男の間に見覚えのある人物が入ってきた。よく見ればさっきぶつかった麦わらの帽子ではないか。


「ヘジュビさん!!その目の下の傷に麦わら帽子・・・間違いない!!そいつ"麦わらのルフィ"です!!」
「麦わらだと!?!!」

男たちにざわめきが広がった。もちろん自分も驚いている。あの世界に衝撃を走らせ、何人もの七武海を倒し、5億もの懸賞金を首にかけられているあの"麦わら"がどうしてここにいて、自分を助けているのか。


「なんだ貴様もコイツ狙いか・・・?」
「お前!!!帽子返せよ!!」
「えっ?」「無視かよコルラァッ!!!!」

被っていた帽子を見るとリボンが自分のとは違い赤いことに気付きハッとする。逃げる時に思わず彼の帽子を被ってきてしまったのだ。慌てて返すと満足そうに被り、逆に間違えて起きてきてしまった方を被せてくれた。

「あ、ありがとうございます・・・!」
「気にすんなにっしっし!!」

「へ、ヘジュビさん・・・」
「あいつら・・・この俺を完全に無視しやがって・・・!!構うな!!むしろここで麦わらを討ち取れば名を上げることなんて容易いことだ!!行け!!!」
「「「うぉおおおおおおおぉおおおお!!!」」」


男が剣を向けるとその後ろの部下達が一斉にルフィに向かって走り出す。その様子に「おっ、やんのか?」というと思いっきり足を踏ん張り右腕を引いて繰り出した。

「"ゴムゴムの銃(ピストル)"!!!」

ドカァンッとまるで本物の銃いやそれ以上の威力に大量の部下達は一斉に粉砕されてしまった。
焦る男の背後から「ぎゃあぁ!!」「ひ、ヒィッ」などのうめき声や爆発音が襲った。まさかと思い、振り返れば三刀流の剣士と長鼻の男が部下達を薙ぎ倒していたのだ。


「ゾロ!!ウソップ!!」
「ったくお前は・・・んな走り回って迷子になっても知らねぇぞ」
「お前が言うなーッ!!」

方向音痴自覚なしのゾロに今日もウソップのツッコミは冴えていた。

前も後ろも囲まれた男は苦虫を120匹潰した顔をすると強く握りしめていた手を振り下ろす。バァンッ!!の音と共に煙が広がり、薄れたときには男は逃げていた。


「な〜んだったんだアイツ」
「さぁ?無事かお前」
「は・・・はい」
「ちょっとアンタたち!!!」
「ナミ!!」

ぜーはーぜーはー息を切らし手に大量の紙袋を持ったナミを見ると呑気にルフィは手を挙げた。

「なんだよ遅かったじゃねーか」
「道にでも迷ったか?」
「アンタらが荷物置いて先行くからでしょうが!!!で、その子・・・」
「ほのかだぞ」

名前を言い当てられてほのかは驚いた顔をしてルフィを見つめた。まだ名前なんてひとつも言ってないのに!もしかして超能力者!?と思いながら自分の麦わらを見つめるとオレンジのリボンにピンク色で『ほのか』と文字が刺繍されていたことに気づいた。


「お前なんで追われてたんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・それはっ」

ぐりゅるるるるるるるるりゅるるるるるっ


シリアスなムードに似合わない音。ほのかは自分だと気づくと顔を真っ赤にして、えへへへと笑った。

「お腹すいちゃいました・・・」
「よし!!!飯行くぞ!!!」
「待てアホ!!!」「目が肉だぞ!!!」


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