二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 新 のび太のBIO HAZARD
- 日時: 2016/08/25 19:28
- 名前: AKU (ID: AirZuNBn)
「今宵皆様にお見せするのは、私が手に入れた『記憶』の中で最も素晴らしい物です」
仮面の男は語る。
「それはそれは悲劇的な、主人公の居ない地獄の話……皆様は以前お見せした『彼ら』の記憶を覚えているでしょうか?」
数百人の観客に、仮面の上からでも分かる悪意に満ちた笑顔を振り撒いて巨大なディスプレイに映像を流した。
それはこの男___ミラージュいう、この船でエンターテイナーを名乗っている彼は、はっきり言って異常だ。
未来から来たといい、他人の記憶と称した映画をこのシアタールームで上映しているのだが、その映画は大抵趣味の悪いポルノ映画か、猟奇的なサイコホラーばかり。
「彼らというのはどの彼らの事ですか?」
いつも最前列にいるスーツ姿の女性が手を挙げた。
「レディならお分かりでしょうに、もちろん今回の『記憶』は過去最大の人気を誇った彼ら____」
ディスプレイに表示されたのは、数人の少年少女と、謎の青くて丸い二足歩行の生き物。
まだここに来て日の浅い俺には見覚えの無い登場人物だが、周りの観客はかなり興奮を覚えているようだ。
「のび太のバイオハザード3……と名付けるには続編らしくないんですけどね。タイトルはそうですね……」
辺りが暗くなり、映像は段々と鮮明になり始める。
ミラージュは言葉の途中で一度礼をして、最後に一度マイクを握った。
「新のび太のバイオハザード、皆様お楽しみください……ハレルヤ!!!!」
何度も名義を変え、活動場所を変え、作品を変え、そんなふうにして幾つもの作品を投稿してきたのでもしかすると私の作品を読んだ事がある方も少なからずいるでしょう。
ですがここはこう言いましょうか、「はじめまして、私の名前はAKU。読みはそのままアクです」と。
さて今回はのび太のBIO HAZARDの二次創作作品を投稿していきたいと思っています。
原作が良すぎるだけに、見るに耐えない茶番劇となってしまうかもしれませんが、そこは多少お許しください。
あぁ、あと最後に。
この物語は原作を知らなくても楽しめるように作っていくつもりですが、本家のびハザと2をプレイした方が楽しめると思います。そのネタバレも多分に含むので、そこはご注意ください。
それじゃあ本当にはじめましょう。
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- -???- ( No.1 )
- 日時: 2016/08/25 20:53
- 名前: AKU (ID: AirZuNBn)
「ねぇのび太くん、選んでよ。君は二度もバイオハザードをくぐり抜けたんでしょ? それなのに、今度はこんな所で死ぬのかい?」
……意識が朦朧としている。
僕はどうして、こんな実験台の上に縛られてるんだっけ……。
「あー、残念だなあ。君ならみんなを救えると思っていたのに、とても残念だ。こんなザマ何だ、きっとバイオハザードを生き延びたのも全て運だったんだろうね、今度は運が尽きてしまったんだね、あぁ何て可哀想なんだろうか、変われるなら変わってあげたいくらいだ……って、君をこんなふうに苦しめてるのは他でもない私何だけどさ」
……思い出してきた、僕たちは確かドラえもんの道具で宇宙旅行に行く途中で____飛行船が故障した。
ならどうして僕は生きているんだろうか、分からない。
それに、ここは何処で僕に話しかけているこの女性は誰?
分からないことが多すぎる、それに何でこの人は、あのバイオハザードの事を知っている?
「君は……誰?」
「お、やっと正気になったか。はっきり言って待ちくたびれたよ、草臥れすぎて臥せて寝ちゃいそうだったよ、全くのび太くんはドラえもんから聞いた通りの寝ぼすけ何だから、皆がアンデット化してるかもしれないのによくもまぁ、ヨダレ垂らしてぐうぐう眠れるものだよ、不眠症の私からしたら羨ましくて仕方がない、もう羨ましいどころか妬ましいよ、次僕の前で眠ってるのを見かけたら妬み殺しちゃいそうなくらいだよ……っと、また少し話しすぎてるね、ごめんごめん。」
咳払いを一つして、手術台に縛られた僕を見下ろすその女性はポニーテールを揺らして笑った。
「私の名前は加々美 鏡子、この世界を救うヒーロー……じゃなくてヒロインだよ。良かったら鏡子さんって呼んでくれていいんだぜ」
「僕は」
「あぁいい! いい! 君の話なら散々君たちから聞いたからもういい、お姉さんはあんまりお話は好きじゃないんだ、手短に行こうじゃないか、今は今まで君の体験してきたどんな状況よりも危機的なんだ、こんな無駄なお喋りをしてる場合じゃない」
自己紹介を遮られてしまった……。
「まだ思考回路もちゃんとしてなさそうだけど、本当に急いでるんだ。単刀直入に聞くから早く答えてね……。のび太くん、仲間を救いたいのなら私の実験体になってくれ」
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