二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ユメが叶う日まで。 (ポケモン)
日時: 2016/09/05 20:36
名前: 蘭 (ID: 31lZGh9F)

ある少女は、
ポケモンコンテストの頂点に立ちたいと。


ある少年は、
チャンピオンになることを夢見て。


ある少年は、
自分の目でポケモンを観察しに。


ある少女は、
ポケモンの気持ちを理解する。


ある少年は、
ポケモンを寄せつける。


ある少女は、
自由を求めて。



これは、そんな6人の少年少女の成長物語。







初めまして、蘭というものです。
更新は不規定です。




【Attention】

この物語は、ポケットモンスターダイヤモンド・パールを元に書いています。
完全に私個人の世界で、ゲームでは普通、有り得ないことが沢山あります。
ご了承ください。
コメントは大歓迎です。
ただし、荒らしや悪口を書く方はNGです。


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Re: ユメが叶う日まで。 (ポケモン) ( No.1 )
日時: 2016/09/05 00:29
名前: 蘭 (ID: r5XOKg3d)

第一部 出会い



イロハは、準備をしていた。
今日は、博士からポケモンを貰える日だ。
イロハの家には、誰もいない。
父は他界していて、母はジムリーダーを務めているため、留守が多い。

「…いってきます」

誰もいない家に挨拶をした。
お気に入りのリボンを頭につけて、ポニーテールのその髪は、母譲りの琥珀色。
私は、この髪の色を気に入っていた。

「あ、きた」

ふと下を見ていた顔を上げる。
よく聞く声。
隣の家に住むソウタだった。

「ソウタ!どうしてここに?」

彼も今日、ポケモントレーナーとしてデビューする。
もう先に行っていたとばかり思っていた。

「スタートが同じだと、どっちが強いか分かりやすいからな!」

そういって走り出した。
草むらを勢いよく駆けていく。

「あっ、草むらはっ…!」

ポケモンが飛び出すから、入ってはいけない。
小さい頃から散々大人の人に言われてきた。

「イロハは心配症だなぁ!」

そういってソウタはずんずんと進んでいってしまった。
ソウタが通ったところを通れば、ポケモンが飛び出してこない。
そんな安易な考えで私は、しぶしぶ草むらに足を踏み入れた。
すると。

「うわぁ!」

ソウタが声を上げた。
そこには、ポケモンの姿があった。

「ムックル…?」

母の相棒は、ムクホークだ。
そのムクホークとは、幼い頃から一緒だった。
ムックル、ムクバード、そして、ムクホークへと進化を遂げた。
だからこそ、ムックルだと分かった。

「うわっ!」

ソウタが引っかかれる。
私はソウタを守ろうと足を進めた。
しかし、その足は前に出た手によって止まった。

「じっとしてて」

突然現れた彼は、私が止まったのを確認するとソウタの方へ駆けていく。
次の瞬間、私とソウタは彼のバトルに目を奪われることになる。

Re: ユメが叶う日まで。 (ポケモン) ( No.2 )
日時: 2016/09/05 20:54
名前: 蘭 (ID: 31lZGh9F)

彼は、モンスターボールをムックルの前で出した。
私もソウタも、目を丸くした。
見た事のないポケモン。
そして、バトルを始めようとする少年の目は、まるでさっきとは別人のようだった。

「たいあたり!」

トレーナーの指示に従って動くポケモン。
素早くムックルにたいあたりをした。
ムックルは、力の差を感じたのか、姿を消した。

「すげぇ!」

ソウタはバトルが終わると飛び出した。
私もソウタの後ろに立った。
彼はため息をついてこう言い放った。

「ポケモンを持っていない人は、草むらに入るなって言われてるでしょ」

確かにそうだ。
私達は少しへこんでしまった。
平気だと言って入っていったソウタも悪い。
だけど、それを止めずに草むらに入った私も悪い。
私達はそろって頭を下げた。

「あ!約束の時間が!」

ソウタが腕時計を見て叫ぶ。
そうだ、ポケモンを貰いに行く約束の時間。
すっかり忘れてしまっていた。

「もしかして、君たち…イロハさんとソウタさん…?」

「えっ…なんで俺らの名前知って…」

「ついて来て」

彼はソウタの質問に答えずに、歩き出した。
初対面の人なのもあり、最初は疑ったが、きっと案内をしてくれるんだろう。
私達は目を合わせてから、足を進めた。
しばらく歩いていると、海の音が聞こえてきた。

「ついた」

彼は大きな建物の前で足を止めた。
私とソウタはドアの前にあった看板を見る。

「ここ…!ナナカマド博士の…!」

私達が、ポケモンを貰うところ。
トレーナーになるための最初のステージ。

「中、入っていいよ」

そういって彼は隣にあったポケモンセンターへと消えていった。


「あいつ…何者なんだろうな」

「さぁ…とにかく、入ろ!」

私はソウタを促した。
中に入ると、様々な本が詰まった本棚と、研究員がいた。
中にいる人に案内されて、ナナカマド博士の前に立つ。
これからポケモンが貰える。
最初のパートナー…!
私達は目を輝かせていた。
ナナカマド博士と目が合った。
私達をじっくり見てから、咳払いをする。
そして、やっと一言喋った。

「よくきた」

Re: ユメが叶う日まで。 (ポケモン) ( No.3 )
日時: 2016/09/10 00:24
名前: 蘭 (ID: OiQJLdzt)

「この中から選びたまえ」


ヒコザル、ポッチャマ、ナエトル。
ほのおタイプ、みずタイプ、くさタイプ。
どれにしようか迷った。
ナエトルと目が合う。
ナエトルはにっこりと笑ってくれた。
その瞬間で、私はパートナーを決めた。


「私、ナエトルにする!」


ナエトルに手を伸ばした。
どうやら、喜んでいるようだ。


「じゃあ俺はヒコザルかな!って!?」


ソウタは早速、手を引っかかれていた。
ヒコザルは見たところ、落ち着きがなくじっといしていない。
まるで、ソウタにそっくりだ。


「ポッチャマはお前さんにやろう」


ナナカマド博士は私とソウタの間を見ている。
振り向くと、さっきの少年が立っていた。


「…いいんですか?」


「お前さんも度に出てみるといい」


「ありがとうございます」


表情は変わらないが、彼も喜んでいるようだ。
ナナカマド博士からポッチャマを受け取った。


「ね!名前は!?一緒に旅しよ!」


仲間は沢山居た方が楽しい。
彼の名前は、レンジというらしい。


「では、研究所のポケモン達は置いていきますね」


そういってポケットからモンスターボールを取り出した。
ポケットの中には6個入っていたようだ。


「レンジってさぁ…強いヤツ!?」


ソウタが言葉を投げる。
そうだ、さっき助けれくれたんだ。
きっと初心者ではないはずだ、と私は思った。


「強くはないけど…人並みには戦えるよ」


「レンジにはここの手伝いをさせてるからな」


ナナカマド博士はモンスターボールを受け取りながら話す。


「さて、本題に入ろうか」


ナナカマド博士の目つきが変わった。
私とソウタはとっさに背筋を伸ばした。


「君たちの手で、図鑑を埋めて欲しい」


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