二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【グランブルーファンタジー】蒼き空は自由なり
- 日時: 2016/09/06 21:38
- 名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)
帝国? イスタルシア? んなもん関係ねぇ!
今日もかれら騎空団は、空の世界を走り回っていた。
メインキャラ紹介
・グラン
主人公1。なんやかんやでエルステ帝国に追われているが、どうせなら騎空士も目指したいということで世界を旅立った男の子。喋れない。
・ビィ
赤い鱗を身に纏い空飛ぶ小さな生き物。トカゲなのか竜なのか、はたまた別の生物か、その真相は定かではない。因みに言葉を話せる。
・ジータ
主人公2。グランの友人。彼らが逃げる所をたまたま目撃して、ついでに付いてきてしまった女の子。アクティブな性格で、騎空団に目覚めてしまった。
・ルリア
エルステ帝国から逃げている謎の少女。グランの命を助けて、彼と生命を繋いでしまった。知識はバリバリ豊富ではあるが、実際に体験した事がなく、今は世界を満喫している。
・カタリナ
ルリアを連れて逃げ回る元エルステ帝国の中尉。しっかり者の姉御ではあるが、可愛い物には目が無かったり、虫を嫌うという茶目っ気ある一面も。
・ラカム
グラン達を空へと飛ばしたグランサイファーの持ち主兼操舵士。様々な困難を乗り越え、今日も彼は艇を操縦するのであった。
・イオ
デュ……自分の魔法で皆を笑顔に……。その目的を果たす為、騎空団に加入した魔導士。彼女が求める先には、大輪の花々が咲いているであろう。
・オイゲン
昔ラカムとガロンゾへ行った、酒癖の悪いオッサン。しかし銃の扱いには手慣れており、数年も愛銃を使っている。人をこき使うが、裏では苦労人でもある。
・ロゼッタ
ミステリアスな雰囲気をかもす女性。意外な人が知人だったり、意外な事を知っていたりでもはや動く謎である。その為か団からは近寄り難い存在である。
他にも個性的なキャラクターが多数登場します。
※注意 キャラクター崩壊
世界観ぶっ壊し
やりたい放題 etc……
以上の事が苦手な方が見ても大丈夫なように出来るだけ心掛けます。1割ぐらい
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- Re: 【グランブルーファンタジー】蒼き空は自由なり ( No.1 )
- 日時: 2016/11/03 22:23
- 名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)
騎空艇内。
ジータ「グランー!! 今日も暇だよ、何か面白い事は無いの!?」
ビィ「あのなぁ、オイラ達の目的は星の島イスタルシアを目指すことだぜ? 本当に分かってんのか?」
ジータ「知ってるし! 私が何年グランと一緒にいるか分かってるでしょ! ていうか私はグランに聞いてるの!」
グラン「……」
これがいつもの、ここでの騎空団のやり取りであった。
騎空団とは、簡単に言えば救助隊である。とは言っても、その幅は広く人の救命は当然、物や人の捜索など大きい依頼から小さい依頼まで行う。
この騎空団は強く有名であるのだが、名前を決めてないせいか無名の騎空団と名が広まっている。
ラカム「おいグラン。入るぞ……て、何やってんだお前ら」
団長であるグランの部屋に来たのはラカムであった。ラカムの視線の先では、ビィを両手で握り絞めているジータと、それを無言で眺めているグランがいた。
ジータ「あ、ラカム! 何かあったの?」
ラカム「……ジュエルリゾートの支配人からご招待だ。決めるのは団長だが……どうする?」
そう言って渡したのは一通の手紙であった。グランはそれを受け取り黙々と読み始めた。
ラカム「出来れば行きたくねぇんだけどな。あの艇を見ただけで疲れるんだが」
ジータ「何かあったの?」
ラカム「ああ。ちっと前に用心棒としてあそこに行ったんだが、そこの支配人にドタキャンされたんだよ。でもってこっちも辞める訳にはいかなかったからよ。賭け勝負をしたんだが、見事にな……」
ジータ「あはは、負けちゃったの?」
ラカム「そりゃもうボコボコにだ……で、どうする。行くのか?」
グランはラカムの問いに、黙ったまま親指を上に指した。
ジータ「やったぁ! 面白そうだね、グラン!」
ジュエルリゾート。そこは夢と欲望が集う艇で賭け事が行われ、一攫千金を夢見る者で溢れていた。
ジータ「えっ? 新しい賭け事?」
クリスティーナ「そうだ。その名も『コロシアム』。対人同士で戦い、観客は誰が頂点に立つか賭けるんだ。面白いだろう?」
ラカム「ハッ、何がコロシアムだ。出演料はくれねぇんだろ? 参加する側はとんだ損してんじゃねえか」
クリスティーナ「相変わらず威勢がいいね、子豚ちゃんよ。確かに出演料はやらん。だが優勝賞金はやろう。そうすれば本気の闘いが見れるだろう?」
ラカム「そうかよ……でもそれはもう少し後の話だろう? もしかして人が足らねえのか?」
クリスティーナ「察しが良いね、その通りだ。どうせならば豪快なモノが見たいだろうからな。上手く行けば繁盛するだろう。そこで腕のあるお前達の番だ。報酬は勝って得ろ、どうだ?」
グラン「……」
グランが下した決断はーーーー。
ラカム「本当に良かったのか? 団長……」
ジータ「いいんだよ、ね! とっても楽しみだねグラン!」
グラン「……」
一人の騎空士は、微笑むばかりであった。
ーーーー別の日。
クムユ「今日はキノコ狩りに行くですよ団長さん!」
冬に近い秋頃。この時期になるとキノコが充分に育つ。グラン率いる騎空団は一度依頼のついでにキノコ料理を食したのだが、それがまた美味で、今回はキノコ狩りをすると、クムユは張り切っていた。
ジータ「……早いねクムユちゃん。まだ早朝だよ?」
クムユ「クムユ、今日が待ち遠しくて中々寝つけられなかったですよ!」
ジータ「あ〜、可愛いなぁクムユちゃんは」
クムユ「クムユを甘く見ねーでくださいこんちきしょー!」
寝惚け眼を擦りながらもクムユの頭を撫でるジータ。しばらくすると団長も起き上がり、身支度をする。
ジータ「……あれ、グランその格好何? 何時もの剣はどうしたの?」
ビィ「どうせなら沢山キノコを集めたいらしくてよ、『ホークアイ』のジョブになったんだよ」
ジョブとは、職業である。一般的なファイター、魔法を使うウィザード、全てを上げるとキリがないが、どのジョブも特徴がある。そしてジョブには得意武器が存在する。ホークアイは、トレジャーハントを得意とするジョブであり、得意武器は銃と短剣である。
ジータ「ははーん。そんなにキノコ欲しいんだ。子供だねぇ」
クムユ「あ、あんま採ったらいけねーですよ!」
その後、騎空団一行はクムユの親に許可を得て、キノコを採った。沢山とはいえずとも、充分には入手した。
クムユ「よしっと。こんぐれーでいいです! 今日のご飯が楽しみですよ! ……あれ」
クムユが顔を上げると、そこには見覚えのある少女がいた。
ククル「……ありゃ、クムユなの?」
クムユ「く……ククルお姉ちゃん!」
クムユはククルに飛び付くと強く抱き締める。ククルもそれに応えるように抱き返した。
ククル「久しぶりだよ……お父さんから話は聞いてたけど、本当に元気みたいだね、良かったよ」
クムユ「うぅ……会いたかったですよ、ククルお姉ちゃん」
ククル「ちゃんと銃は整備してる? ククルお姉ちゃんに見せてみなさい」
クムユは涙を浮かべながらも健気にククルに接する。その様子を見てククルは安堵の笑みを浮かべた。
ジータ「こっちも充分採れたよー……あれ? クムユちゃんの知り合い?」
後々から来たグラン達は二人を見て困惑した。そして、クムユからの紹介を受けて納得をする。
ジータ「ああ! クムユちゃんのお姉さんだったの! 私は副団長を務めるジータです! 宜しくね!」
ククル「うん、宜しく! ……ねぇ君、その銃見せて」
いきなりグランの銃を指差して命じる。グランは不思議がるも、黙って銃を渡した。普通は武器を他人に軽々しく渡すわけにはいかないが、恐らくクムユの姉という信頼を置いての事だろう。
ククル「この武器……大分使われてるね。グリップが削れてるし、マズルは煙で黒ずんで年季も相当入ってる。でもサビとかは無いし……オーバーホールしてるの?」
その問いにグランは首をかしげる。
ククル「あ、ごめんね。オーバーホールっていうのは銃を分解して整備することなんだけど、その反応だとしてないっぽいね。そうなるとますます気になるなぁ、どんな構造してるんだろ。ねぇ、少し借りてもいいかな?」
その言葉にグランは困っていた。その武器が無いと万が一の時に戦えないのだ。
クムユ「ダ、ダメですよ! 団長さん、その武器は凄い貴重って言ってたです!」
ククル「うーん、そっかぁ。まぁ、今のところは心配無いみたいだし、別にいいかな。でも何か不調だったらここに来てよ、私が完璧に直してあげる」
グランは頷くと、そろそろ帰ると言いたげにクムユを撫でた。
クムユ「……そうですね。クムユ、そろそろ帰るです。ククルお姉ちゃん、サヨナラです」
ククル「あー、そっかぁ。もうかぁ、残念……元気でね、クムユ」
クムユ「……!! ククルお姉ちゃんも、元気にしてるですよー!!」
ククルは、一行の姿が見えなくなるまで見送った。一人残された彼女からは、ポツリと言葉が漏れた。
ククル「……私も騎空団、また入ろうかな」
その言葉は誰にも聞こえなかった。
それとは別に、騎空艇に帰った一行が、早速キノコ料理を振る舞ったのはまた別の話。
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