二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方幻想伝 朝と夜の幻は——
- 日時: 2016/09/13 18:27
- 名前: ファニイ (ID: NTjYMQnF)
皆様初めまして、ファニィと申します!
この小説サイトで初めて書くのは東方Projectの二次創作小説で、ジャンルは幻想入り!
東方歴半年以上の者が書きます。
原作したいなあ、原作(´・ω・ `)
とりあえず、注意です。
《注意》
・東方Projectの二次創作小説。
・オリキャラ主人公。オリキャラも沢山出ると思います。
・更新頻度は不安定。多分遅い方が多いですね。
・文才が結構低い。
・キャラがおかしくなる場合が。
・オリキャラはまたいつかです。
・基本的なネチケット守って下さい。
・後小説カキコのルールも。
それでは、次は目次です!
《目次》
『夢はBadend』
Prolog…>>1
『音色消失異変』
>>2
そして、最後はお知らせとお客様。
《お知らせ》
《お客様》
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- Re: 東方幻想伝 朝と夜の幻は—— ( No.1 )
- 日時: 2016/09/07 07:51
- 名前: ファニイ (ID: l/9ga28M)
とある少女は夢を見た。
気が付けば、背中に蝙蝠の翼が生えた幼い少女に、彼女は赤い槍で胸を貫かれていたのだ。
激痛が全身を駆け巡る。そして赤の粒子が飛び散り、空で舞っていた。
「……っ、×××!」
後ろに倒れる途中、見たことのない変わった紅白の服を着ている女性が駆け寄ってくるのを、彼女の歪む視界に入った。
「大丈夫か、×××……?」
彼女は「大丈夫」と声を出そうとしたが、出なかった。体を動かす事も出来ない。意思に反して目が勝手に閉じていく。
そういえば、この紅白の女性は彼女の名前を呼んでいるようなのだが、その名前を呼んでいるであろう部分だけが何故か聞こえない。
「おい、返事をしろっ!」
紅白の女性は、彼女の体を揺さぶりながら大きな声で呼び掛ける。だが、ピクリともしない。
「ふふ、人間ってとても面白いのね。庇って死ぬなんて……素晴らしい光景を見せてもらったわ」
と、その時。
さっきまで聞こえていた女性の声では無い、幼い声が僅かに聞こえた。彼女を殺した少女の声だろう。それはとても愉快そうである。
「嘘、嘘だろ……? こいつが死ぬなんて有り得ない……」
「いいえ、本当よ。これは受け止めるべきリアルなの」
「……っ」
女性は彼女の魔力を確かめてみる。だが、彼女には魔力が全く無かった。つまりこれは、死。
「……お前に迷惑ばかり掛けて。また此処でも。許される訳無いけど謝らせてくれ。本当にごめん。そして、お前に出会えて良かった」
女性は、動かない彼女に謝罪した。その後、彼女に透明の液体が落ちる。
「ああああああぁぁああ!」
女性は泣き叫んだ。とある魔法使いの死に。
- Re: 東方幻想伝 朝と夜の幻は—— ( No.2 )
- 日時: 2016/09/13 18:27
- 名前: ファニイ (ID: NTjYMQnF)
「……はぁ」
少女は目が覚めた。そして悪夢を見た事に溜息をつく。
寝ている間に大量の汗をかいたので、バスルームでシャワーを浴びる。
シャワーを終えた後にバスタオルで体に付いた水滴を拭き取り、シャツなどを着るとリビングへと行く。
だが、何もしたい事が無い。
いつもならば、運動として竹刀を振ったりしているのだが何故な今日はそういう気になれない。
そんな彼女にある考えが思い浮かぶ。
「街に出ようかな」
家にある庭に行けば日に当たれるし、運動も毎日している。学校は行っていないが色々な方法で勉強をちゃんとしているので、彼女にとって外に出る必要が無かった。だが、今日は久しぶりに外へ出る事を思いついたのだ。
そう決めると、自分の部屋に行きタンスに入っている新品にしか見えないような黒いセーラー服を取り出しそれを着る。
そして何も入っていない茶色の鞄を掴み、靴を履いて外に出る。
「人、多いっ……」
久しぶりである外の世界に少し驚きながらも歩き出し、自分の興味を惹く物は無いかと周りをキョロキョロする。
暫くすると、神社が見えた。余り行ったこと無いので興味を惹かれた。
彼女は神社への階段を一段ずつ上がって行く。結構長いのだが、家でちゃんと日を浴びながら運動している彼女には余りきつく感じなかった。
階段を登りきり赤い鳥居を潜った。すると、不思議な感覚が全身を駆け巡り、視界がぼやけた。
暫くすると、視界ははっきりして景色が見えた。その時に周りをキョロキョロとして見る。
「あれ……」
後ろを見た時、さっき見た景色とは全くの別物だった。
高層ビルがそびえ立つ都会では無く、木が何本も生えている自然の景色。
田舎のような所だと彼女は思った。
とりあえず彼女は目の前にいる、服装が派手な少女に場所を尋ねようとした。
「……あら、お客さんかしら?」
その前に、あちらから声を掛けてきた。腋が空いた紅白の服を着た方の少女。無表情だが少し嬉しそうな声調でこちらを振り返る。
「あ、いや……。お客さん? まあいいや。此処は何処ですか?」
相手の使ってきた単語に少し戸惑いながらも、肝心の質問を言う。
すると、紅白の少女は無表情で答えてくれた。
「博麗神社だけど。あんた、知らずに此処に来たの? ……ちょっと待ちなさい」
目の前の少女は少し考えこむと、彼女に近づいては睨むようにじっと見た。
「ああ、あんた。幻想入りね。霊力と魔力の元々の数量が少なすぎる」
不可解な単語を使いながら話す相手に、彼女は心の中で首をかしげた。
「ようするに、あんたはこの世界——幻想郷に迷い込んだのよ。そして、霊力と魔力というのが少ないのよ。多分、あの世界では必要ない力だからかしら」
まさか、そんな非現実的な事が。
そう思ったが、これは現実だという真実は何をひっくり返しても変わらない。
とりあえずこれは現実だ。受け止めなければいけない現実。
彼女はそう思いながら両手をぎゅっと握った。
と、その時。彼女のお腹の音が鳴る。そういえば、彼女はまだ朝御飯を食べていなかった。
「……はあ、まあいいわ。朝御飯、食べて行きなさい」
紅白の少女は溜息を付きながらも、彼女を朝御飯に誘った。
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