二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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 遊戯王 七つの輝きと光の守護者
日時: 2016/09/26 19:24
名前: 緋兎雫 ◆GU/3ByX.m. (ID: iqu/zy5k)

 この名前ではお久しぶりです。緋兎雫と書いてひとしずくと読む奴です。アニメ漫画共に遊戯王楽しんでいます。
 さて、文体及び主人公の名前、設定などであいつじゃね? とバレバレと思われます。名前を色々変えてやっておりましたがやはり初期のこの作品をきちんと完成したいと思い、この名前で戻ってきました。
 ストーリーとしては異世界トリップした少女がデュエルしていく話、になります。以前と主人公の名前や設定は同じにしています。

注意事項—苦手な方はご注意下さい。ターンエンド!—

①世界観はアニメを基にしたオリジナル世界。登場人物も主人公から敵に至るまでオリキャラです。原作の登場人物は出ても名前のみ。

②作者のデュエルタクティクス未熟。デッキの構成めちゃくちゃ(特に主人公がデッキの上限枚数以上カード使う描写あり)、ルールやカード効果が誤っているときは遠慮なくご指摘下さい

③更新不定期です。数ヶ月消えることもあります。

④登場カードはOCGと漫画とアニメのオリジナルカードが登場します。主人公はOCGのみ。

⑤ネタが多めです。遊戯王から他のアニメ漫画まで自重してません

⑥感想、批評大歓迎です。ただし誹謗中傷、荒らし、挨拶なし、自作の宣伝のみはスルーします。

⑦閲覧は自己責任でお願いします。

それでは、デュエルスタンバイ!

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Re:  遊戯王 七つの輝きと光の守護者 ( No.1 )
日時: 2016/09/26 22:40
名前: 緋兎雫 ◆GU/3ByX.m. (ID: iqu/zy5k)

序章 異世界
 その世界は全て闇、だった。上下を見ても、左右を見ても。どこも、黒く塗りつぶされていている。暗い空を見上げた時のような、或いは夜の海をのぞき込んだ時のような。終わりの見えない暗闇が永遠と続くだけの空間。その中を一匹の生き物が駆けていく。見えない道があるのか、その生き物は短い四肢で暗闇を蹴り懸命に前へと進んでいった。大きさは人の頭ほどで、見た目から言えば紫の猫に見えるかもしれない。が、この猫には耳の下に同じ色の半月状の耳があり、尻尾の先端には赤い球体が顔を覗かせ、灯りのように淡く光っていた。そして円な赤い瞳は、この暗闇でも輝きを放つ。
 暗闇でも光を失わない尻尾と尾は、ルビーを思わせる。現にこの生き物の名は、ルビー・カーバンクルと言った。名に相応しい見た目だ。
 ルビーは時折背後の闇を気にしながら、懸命に走り続けていた。長く走っているのか、息は既に荒く走るペースも徐々に落ちてくる。それでもダメだ、とルビーは自分の身体に鞭打って手足を動かしつづける。残された自分が捕まってしまえば、仲間は二度と帰ってこない。頼りになるのは、名前も顔も知らない決闘者(デュエリスト)のみ。ただ、会えば分かると仲間は言っていた。仲間曰く、その決闘者は自分たち宝玉獣とは運命の絆とやらで結ばれている。一目会えば、必ず分かるらしい。顔も名前も知らないのにおかしな話だと思うが、これに頼るしかないのだ。僅かな希望にすがり、ルビーは走り続ける。
 
 と、そこへ突然高笑いが空間を震わせた。穴の底から響くような不気味な声音にルビーは身体を震わせ、思わず立ち止まってしまう。すると、目の前に奇妙なモノが現れた。背丈は人間程だが、その両手に握られるは背丈より高い鎌。闇の中で鈍く光っていた。口がない真っ白な仮面、包帯の巻かれた手。ボロボロの鎧を纏い、黒い翼は垂れ下がりマントのようだった。このモノはガーディアン・デスサイスと言う。
 デスサイスは不気味に笑いながら、ルビーに手を伸ばしてくる。一方、ルビーは逃げられずにいた。デスサイスと目を合わせた瞬間、金縛りにあい身体が動かなくなった。動かそうとしても、動かない。包帯が巻かれた手が近づく中、ルビーはごめんと言った。


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