二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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僕らは世界の真ん中で。【ハイキュー】
日時: 2016/10/02 16:16
名前: 泉寿 (ID: xJyEGrK2)

 
 
 
 
 
 
 はじめまして!

 泉寿‐Izu‐です。





 今回から、ハイキューの小説を書こうと思い手を出しました。
 原作はもちろんアニメも見ております。

 暇つぶしにでも読んでくださると嬉しいです。






※読み切りの短編集のような物。












     

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雨の巡り逢わせ。【影山飛雄】 ( No.1 )
日時: 2016/10/02 22:54
名前: 泉寿 (ID: xJyEGrK2)

 
 
 
 
 

雨の巡り逢せ【設定】



夢主


ハナ カノリ
花 叶理/烏野高校1年4組


バス通学をしていて月島や山口と同じ中学だった
常に成績上位で、大人しく控えめな性格。

小さな巨人と同時期に兄が烏野バレー部のレギュラーだった。








雨の巡り逢せ ( No.2 )
日時: 2016/10/02 22:02
名前: 泉寿 (ID: xJyEGrK2)

 
 
 
 
 
雨が降り始めた。
土砂降りでもなくかといって小降りでもない一番嫌な雨の降り方をしている空には黒い雲がかかっていた。



帰る時間、帰宅部の叶理はカチャリと音を立ててスクールバックを閉じた。

普通、この時間からは部活が始まる時間で部活に所属しているクラスの子らが連れ立って部活に行くのを見送って叶理は教室を出る。

いつもながら平凡な毎日を過ごした今日。




下駄箱のある玄関から出る時に、ビニール傘を開いた。












車も通らないような道を通ってバス停までの道を歩く途中、雨が強くなって少し早足になる。

バスの時間まではまだもう少しあるけれど、歩いているよりはましだろうと思う叶理がふと視線を上に上げると傘もささずにバス停でじっと立つ一人の男子生徒。




この時間のバスは、普段叶理以外誰も乗る人が居ないはずだ。

けれど、烏野高校の制服を着た彼を、見たことがある。






(あ…、影山君、だ)







雨のせいで、カッターシャツが体に張り付くようにぬれていたし今のままじゃ風邪を引いてしまうだろうことは想像がつく。





今日の天気予報は、完璧に当たった。

昼から降るだろうと予報されたおかげでビニール傘を持って来たしいつもカバンに忍ばせてある折り畳み傘も入っている。





ドキドキしながら、勇気を出して声を掛ける。





「あの、良かったら傘どうぞ。私、折りたたみもありますから」





ずいっと、ビニール傘を差し出すと影山は一瞬驚いたように目を見張ったがすぐに「あ、…どうも」と、受け取った。



Re: 僕らは世界の真ん中で。【ハイキュー】 ( No.3 )
日時: 2016/10/02 22:27
名前: 泉寿 (ID: xJyEGrK2)

 
 
 
 
 
「…」




バスが来るはずの時間はもうとっくに過ぎたが、どこを見渡してもバスの姿は見当たらない。

一向に来る気配のないバスに、少し焦る。




そして、ふと影山に視線を向けると彼もまた少し怒ったような顔でバスが来るはずの道を睨みつける様に見ていた。

そして、ふと心配になる。


彼は今だ、制服や髪の毛が雨にぬれたままだった。




運動部でもなければ、部活にすら入って居ない自分でも影山の噂はよく耳にした。



バレー部の天才1年生だと、同学年の女子からはそのスペックの高さと端
正な顔立ちから人気があったし男子にもそれなりに友達は居たからだろう。

自分とは違う世界に居るような人だと、ずっと思っていた。






「ぬれたままだけど、大丈夫ですか?タオルありますよ」





おせっかいだろうか、とも思ったがそれでも口は止まらなかった。
影山は驚いたように叶理の事を見て居たがバッグからハンカチを取り出すと、「…あざす」と、受け取った。






「これ、洗って返すんで名前いいスか」


「え」


「名前」


「あ、えと…花、です」





そして、あっと口を紡ぐ。

誤解されるまえに言っておかないと、と焦る。





「花 叶理なので苗字が「花」です。」







Re: 僕らは世界の真ん中で。【ハイキュー】 ( No.4 )
日時: 2016/10/03 21:53
名前: 泉寿 (ID: xJyEGrK2)






名前とよく間違えられる苗字で、勘違いされることにはなれていた。

花と言う苗字はなかなかいないし名前のようで早く覚えてもらいやすいけれどなかなか悩みものだった。




しばらくしてやって来たバスにはやっぱり人は乗って居なく、叶理はバスの一番後ろに影山は一番手前の席へと座り結局その後、一言も会話を買わす事はなく3つ目のバス停で影山の姿を見送った。












「うわっ、オウサマ何やってんの」






次の日の昼休み、4組の前では紙袋に入れたタオルを持って難しい顔をしている影山の姿があった。

教室から出た月島はそんな影山の姿を見て、驚いたように声を上げた。







「誰かにようでもあるわけ?」



「あ?人探しだよ」



「人探し?オウサマが?」




眼鏡から見れる目が、ふいと驚いたように見開いてそして軽く小ばかにしたように笑った月島が、



「誰を探してるって言うのサ」



と、言った。





「花さんって、このクラスか」







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