二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト>
日時: 2016/11/01 06:30
名前: かじ〜にゃ♪ (ID: rqG2u1s0)

どうも、ついに小説書き始めましたかじ〜にゃ♪です
更新遅かったらすいません!><みなさんと違う感じでも許してね
最後までよんでくれたらうれしいです
(一応恋愛関係のつもりですが)
では


  1
  人通りの少ない路地裏の曲がり角に、すっと長い影がのびる
  
  仕事帰りだろうか?いや、ただふらふらと散歩をしているだけのよ  
  うにも見えた
  
  一瞬だけ吹いた強い風に、髪とコートが揺れた
  
  彼を・・太宰治という者の存在を、示すかのような。

Page:1



自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト> ( No.1 )
日時: 2016/11/01 06:39
名前: かじ〜にゃ♪ (ID: rqG2u1s0)


  2
  「ん?」
  
  太宰は立ち止まる

  誰かの声が聞こえたような気がしたのだ

  「助けて」というような、心の声が・・
  
  考えるよりも先に、足が動いていた

  思う方向にどんどん進んでいく。「この道で合っているのか」
  
  という不安さえ、今の太宰にはない
  
  少し走って

  予感は当たった。黒髪を右横で束ねた美しい少女が、太陽の光

  を浴びて座っていたのだ

  片手には、美しい細工のされたナイフ。首筋ぎりぎりまでつき

  つけている。そう、自分で、だ 

  ただ、そこから一向に行動を起こそうとしなかった

  太宰が、静かに沈黙を破る
  
  

読んでくれてありがとう!こんな感じで区切っていくのでよろしくお願いします

自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト> ( No.2 )
日時: 2016/11/01 06:47
名前: かじ〜にゃ♪ (ID: rqG2u1s0)

  3
  「一人かい?孤独だねえ、おじょうさん」

  少女が、ゆっくりと振り返った

  澄みきった瞳は、薄茶で太宰にそっくり

  こんなに寒いのに汚れた薄着をまとっているのは、どうして

  なのか・・・

  「どうせ死ぬなら、美しい男性と心中がいいと思わないかい

  ?例えば、私とか」

  太宰の問いに、少女は大きく目を見開き、かすかなほほえみ

  をうかべた。

  「やっと見つけた・・」

  

Re: 自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト> ( No.3 )
日時: 2016/11/01 16:25
名前: かじ〜にゃ♪ (ID: rqG2u1s0)

  
  4
  白い手の中のナイフが、やがてゆっくりとおろされる

  その先端が少し触れていたのだろうか。少量の血が、首から

  服へとしみこんでいく

  少女は立ち上がった

  少女という表現をしたが、身長は太宰より少し低いくらいだ

  「私は黎紗(れいさ)。苗字はない。あなたは?」

  「私は太宰治。この辺の会社の社員さ。・・・ところで、み

  つけたというのは?」

  「そのままの意味よ」

  黎紗は太宰をまっすぐ見つめている。太宰もニヤリとみつめ

  返す

Re: 自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト> ( No.4 )
日時: 2016/11/01 16:35
名前: かじ〜にゃ♪ (ID: rqG2u1s0)


  5
  「私は一緒に死 んでくれる相手を探していたの」
  
  「へーえ。この狭い路地裏で、誰かが来るのを待ってたんだ

  ?」

  「そう。ここまで私の意思をを読み取ってくれる人と一緒に
  死 にたかったから」
  
  運よくここに来てくれる人が太宰のような自殺愛好家だとは 
  
  限らないのだが・・

  彼女の話によると、三日もここでこうしていたらしい

  「それは大変だったね。でもなんでそんなことを?」

  「・・・ストレスよ。会社を追い出されたの」

  そう言うと、黎紗は不意に口角をあげ、

  「おもしろいものを見せてあげようか?」
   

Re: 自殺愛好家はやがて恋に落ちる<文スト> ( No.5 )
日時: 2016/12/04 23:54
名前: あねさま (ID: Z3U646dh)

アアアァァ( °∀°)ァァアアア

なにこれ面白そう!!

続き楽しみにしておりますね!!


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