二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【 ポケモン 】 君に勝つには。
- 日時: 2016/12/29 15:48
- 名前: CTY (ID: d3Qv8qHc)
はじめまして。
グループ【 CTY 】の書き込み担当、柔時雨と申します。
この度、こちらさまでポケモンの二次創作品を投稿させていただくことになりました。
なにゆえ初心者な物で、文章構成などに至らぬ点があるでしょうが
( やめて!他のメンバーには責任は無いんです! )
生温かい眼差しで読んでいただければ幸いです。
*** 諸注意 ***
○この作品はオリジナル地方・オリジナルキャラクターによる物語です。
それでもノープロブレム・『 大丈夫だ、問題無い 』という方はどうぞ
ゆっくりしていってね!
○私1人だけの力では、どうしても『 会話文主体 』の作品になってしまいます。
情景描写が苦手なので、見てもらった他のメンバーの助言などで後日編集致しますが
( 私自身、自分で読み返しておかしいと思った場所は、極力自力で訂正します。 )
この作品を覗かれて、何か思うことがありましたら遠慮なく申してください。
確認させていただきしだい、修正させていただきます。
○感想や意見は随時受け付けておりますが、荒らしや誹謗中傷など
私だけならともかく、作品を読みに来てくださった他の方々を不快にさせるような
コメント・カキコは絶対NGです!大事なことでもう一度……絶対にNGです!
絶対にやらないでください。……フリじゃないですよ?
感想や意見を求むのは注意でも強制でもないので別にアレですが……
それ以外の事を了解していただけた方、歓迎いたします。
( 善意の感想など頂いた日には私が泣いて喜んだ後、ウィルスばりの感染力で
他のメンバーに拡がります。 )
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- 第0話『 私、引っ越す日! 』 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/29 17:42
- 名前: CTY (ID: d3Qv8qHc)
ジョウト地方・アサギシティ。
潮風香る浜辺から徒歩5分圏内にある家……異国から飛んで来たのであろうペリッパーの鳴き声と……
「『 アユリ 』。いつまで寝ているの?そろそろ起きなさい。」
お母さんの声でいつも起こされる。
そしてベッドの上で大きく伸びをして、パジャマのまま1階のリビングまで下りてくる
本当に機械仕掛けの人形のようなルーチンワーク。
「ふぁ……おはよう、お母さん。」
「はいはい。朝ご飯は用意しておいたから、それを食べたらすぐに取り掛かりなさいよ。」
「取り掛かるって……何を?」
「もう!昨日言ったでしょ。引っ越しの準備よ。」
あぁ……そういえば、何か昨日そんなこと言ってたような……
「えっと、確か……ママの仕事の都合で……何ていう処だっけ?」
「そうか。こっちに来てもう15年になるし、覚えてないわよね。
『 エンリン地方 』といって、お母さんの故郷でもあるの。
アユリは産まれてからずっとアサギシティだったから、知らなくて当然よね。」
「じゃあ、引っ越しというより、お母さんの実家に帰省するってわけね。
お父さんもよく承諾したわよね。せっかくこっちでボングリからボールを作る技術を
習得したばかりなのに……」
「構わん。素材と道具があれば、どこでも作れる。」
「そういうわけだから、まだ荷物が残っているなら午前中に荷物をまとめておきなさいね。
夕方には業者さんが来るから。」
「はぁい。」
◇ ◇ ◇
その日の夕方。
空では灰色の雲が厚く西に沈む太陽を隠すように広がり雨が降り出す中、引っ越し業者さんが来て
屈強なお兄さん2人と数匹のゴーリキーの手によって、あっという間に荷物が大型トラックに積み込まれ
そのまま港へ向かって船に乗り込み、住み慣れたアサギシティから出港した。
「……本降りになる前に船に乗れてよかったわね。」
「……そうだね。」
「あら?どうしたの?友達に『 さよなら 』言うの忘れちゃった?」
「……いいの。そういうのじゃないから。このまま雨の海を眺めていても退屈なだけだし、もう寝るね。」
「えぇ、おやすみなさい。」
* * * * *
……それから、どれくらい眠ったのだろう。
ふっと自然と目を覚ますと 雨はすっかり上がっており、
分厚い雲の隙間から光が差し込んでいるのが窓から見えたので、
大きく伸びをした後、1人で船のデッキに出てみる。
「気持ちいい……磯の香りがする……」
潮風を感じていると、汽笛が大音量で響き渡り……ふっと前方を見ると、晴れた空に虹がかかり
ちょうどその真下辺りに島が見える。
同時に島のある方向から七色の羽を輝かせながら、私達が来た方角へ向かって飛んで行く
見たこともない大きな鳥ポケモンの姿が見えた。
「………あれが、エンリン地方。」
やがて船はエンリン地方の『 チェンシンタウン 』の港に停まり、私達家族はこの地の土を踏みしめた。
私のポケモンと過ごす日々が、此処から始まる。
- 第−X話 「私、元旦!」 ( No.2 )
- 日時: 2017/01/02 22:12
- 名前: CTY (ID: d3Qv8qHc)
これはまだ、私がアサギシティで過ごしていた元日のお話。
昨夜は遅くまで赤いポケモンと白いポケモンとの白熱したバトルを見ていたので凄く眠い。
何度か窓の外でペリッパーが鳴いていたような気がするけど、すぐには目覚められず
やっとの思いで起き上がって1階に下りると、お母さんが朝ご飯を作って待っていた。
「おはよう。あけましておめでとう、アユリ。」
「うん……おめでとう、ママ……」
寝起きでぼんやりとする頭で年始の挨拶を済ませて、パンを加える。
「パパもおめでとう。」
「ん。」
そう、小さく言葉を発したお父さんが頭を軽くポンポンしてくれたので、それに対して私は笑顔で返す。
そんな私にとって……いえ、殆どの子ども達にとって、1つ楽しみにしているものがある。
そう!『 お年玉 』である
ワクワクした気持ちで朝食を済ませて、期待の眼差しでお母さんとお父さんの顔を見ていると
私の視線に気づいたのか、お母さんが声を掛けてくれた。
「そうだ、アユリ。」
「何?ママ。」
「ちょっとお遣い頼まれてくれないかしら?」
「えー……何で!?お正月くらい、ゆっくりさせてよ!」
「あなた、いつもゆっくりしてるじゃない。」
うっ……自分の母親の言葉なだけに、反論できない説得力がある。
「はぁ……わかりました!行ってきますよ。それで?何をすればいいの?」
「このヘビーボールをね、この町のジムリーダー・ミカンさんに届けてもらいたいの。」
そう笑顔で言いながらお母さんは私に大量のヘビーボールを手渡した。
ヘビーボール。黒いボングリから作られる、お父さんのようなボール職人さんが作る
重量級のポケモンを捕まえやすくなるボール。
「ミカンさんに?ん〜……仕方ないか。頼まれてた物だもんね。」
「えぇ。よろしくお願いね。」
頼まれた以上仕方がない。
正直な話、ミカンさんに会えるという喜びもあった。
まぁ……入口の人に渡して終わりな未来もあるんだけど……
私はお気に入りの服( ジャージだけど )に着替えて、お気に入りの靴( スニーカーだけど )を履いて
ちゃんと粗品を持つと、子どもの足で約30分の距離にある目的地を目指して家を出た。
* * * * *
アサギシティジム。
ジムまで辿り着いて中へ入ると、黒いスーツを着たメガネのおじさんに声を掛けられた。
「オッス!未来の(ry」
「ミカンさんに頼まれていた物を届けに来ました。」
「頼んでいた物……あぁ、ヘビーボールか。でも、ごめんね。今、ミカンさんは灯台に居るんだよ。」
アサギの灯台。
行けない距離じゃないけど、此処まで休まずに来たし……何より、複数のボールが重い!
「何だったら、おじさんが預かっておこうか?」
「私も本当はそうしたいんですけど、父から『 依頼主にちゃんと手渡しするように 』と言われているので
このまま、灯台に向かいます。」
「そうかい。御苦労さま!」
とりあえずジムを出て、灯台に向かって歩を進める。
「頑張れ、私!灯台の中のエレベーターを使えば、ミカンさんが居るであろう最上階までは直通だ」と
自分で自分を励ましながら。
ところが—……灯台に到着して私は愕然と崩れ落ちた。
目の前のエレベーターのドアに貼り付けられた『 本日点検日 』という悪魔の5文字。
私は横目で石造りの階段を下から見上げ、大きく溜息を吐いた後重い足を引きずって登り始めた。
息も絶え絶えで、お正月早々の不運を嘆き、某筋肉マン達が集うTV番組でも
此処まで過酷な事はしない……など
八つ当たりのような負の連鎖を頭の中でゴチャゴチャ呟いているうちに最上階の展望台に到着。
そこには可愛いデンリュウと一緒に白いワンピースを着こなす女性が佇んでいた。
……寒くないのかな?
「………あら?アユリさん……でしたね。お久しぶりです。」
「はっ……はぁ……ミっ……カン……さ……とど……はひゅう……」
「え?あの、大丈夫ですか?とりあえず、深呼吸です。」
数分後、ようやく息も整ってきたので本題に。
「ありがとうございます、もう大丈夫です。あの……これ、お父さんとお母さんからです。」
「……あっ、頼んでいたヘビーボールですね。確かに確認して受け取りました。ありがとうございます。」
「それじゃあ、私はこれで失礼します。」
「あの……待ってください。」
今登って来たばかりの階段を今度は降りようとした時、ミカンさんに呼び止められた。
「これ、少ないですが……此処までわざわざボールを持て来てくれたアユリさんへのお礼です。
今日はお正月ですし、お年玉……ということで、受け取ってください。」
今、ありのまま起こったことを話そう……憧れのジムリーダーさんがお年玉をくれた。
みんな、私が何を言っているのか解らないと思うけど大丈夫!
当事者の私でさえまだ理解が追い付いていない。
そしてようやく理解した私は勢い良く頭を下げて「ありがとうございます!」とミカンさんに告げた後
軽やかな足取りで40分近くかかる足取りを25分の速さで帰った。
◇ ◇ ◇
アサギシティ・自宅。
「ただいまー。」
ドアを開けて中に入ると、良い香りが玄関まで流れていて
リビングに足を運ぶとたくさんの料理が用意されていた。
「御苦労さま。大変だったでしょう?さぁ、食べましょう。」
笑顔でほほ笑むお母さんと、無言のまま……でもかすかに口元を緩めているお父さんに
「パパ、ママ、だーい好きぃ!!」
と言いながら、昨日のテレビに映っていた赤色のポケモン陣営の1匹……
黒主体で赤いラインが入ったプロレスラーのような猫ポケモンが繰り出したラリアットのように
両腕をいっぱいに広げて飛び付いた。
その後食事を済ませた後、
「はい、これ。お年玉と今日のお遣いのお礼。」
と言ってお母さんとお父さんがそれぞれ、お金の入った袋を手渡してくれた。
「えっ!?ありがとう!ママ、パパ!」
「……無駄遣いするなよ。」
と、短く言ったお父さんが頭をポンポンと軽く叩いてくれた。
まさか、この数日後……貰ったお金の殆どが、私とポケモンとの旅の費用として使用されていくということを
私はまだ知らない。
- 第1話『 私、恋に落ちる日! 』 ( No.3 )
- 日時: 2017/01/22 13:26
- 名前: CTY (ID: d3Qv8qHc)
無事にエンリン地方・チェンシンタウンに到着した私達は、町の南東端にある
おしゃれな家が3軒並んでいるうちの右端の家に荷物を運びこんでいく。
私は自分の荷物を2階南東に位置する自分の部屋に運び込んだ。
段ボール箱を置いて窓を開けると、東の方角には先程まで自分達の居たチェンシン港が見え
南の窓からはまっすぐ南方の地平線に向かって伸びる1本の道が見える。
そして、この家の北部には沢山の家が並び、町の北西最端位置には3階建ての大きな建物がある。
何でもそこにはこの地方でポケモンの研究をされている方が居るとか……
引越しの片付けが概ね済んだ後、今度はお母さんの言い付けで挨拶廻りをすることになった。
3軒並んでる1番奥には去年に子どもを亡くした家族が住んでいて、私の事を自分達の娘のように可愛がってくれました。
御挨拶とお礼にお父さんがボングリから作ったモンスターボールをプレゼントして
次にちょうど真ん中に位置する家の前で呼び鈴を押そうとした時
玄関の戸が開き、変わった色のリオルを連れた……私と同じ歳くらいの男の子が出てきた。
オレンジ色のラインが入った黒い革ジャンを羽織り、青色のダメージジーンズ。
左腰からぶら下がっているウォレットチェーンにはボールが6個付いていて
十字架にジャローダが巻き付いているネックレスを下げ、右手にジャラランガの鱗から作ったブレスレットを巻いている。
そして……右目が赤い髪で隠れているものの、全体的に整った顔つきから思わず
『うわ……イケメンさんだ……』と見蕩れてしまい、粗品が私の手から重力に従って地面の上に落ちた。
「えっと……どちらさん?」
「……はっ!あっ、ごめんなさい!あの、隣に引っ越して来た者です!その……よろしくおねがいします。」
「あぁ。お前か、今日引っ越して来るっていうお隣さん。母さんから話は聞いてるよ。」
「はいっ!アユリっていいます!」
「そっか。悪いんだけど、おれ急いでるから……また今度な。」
と、イケメンさんは片手を上げて颯爽と去って行きました。
その後、無事に粗品を渡して家に戻ってから聞いた話によると
イケメンさんの名前は『 アキラ 』というそうで、昨日誕生日を迎えてポケモントレーナーとして認められるようになり
博士(?)からポケモンを貰ったらしい。
更に、このエンリン地方にはポケモンリーグがあるらしく、彼はチャンピオンを目指しているとか……
「チャンピオンか……」
昼間、アキラくんを見てから胸がドキドキして苦しい……もう一度だけで良いから会って話がしてみたい……
そんな彼は、チャンピオンになろうとしている……なら……
「私も……目指してみようかな……チャンピオン……」
特に深い意味は無いけれど、彼が目指している物を私も追いかけてみたいと思った。
彼と同じ目線で話すために……。
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