二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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遊戯王ですから遊んで当然ですよねえ
日時: 2017/01/10 20:16
名前: 尸徒然草 (ID: w7lzUlmG)

「突然じゃが御主は死んでしまった」
「いや何でだよ!? まさか良くあるテンプレ的な死に方でもしたのか俺は!?」

遊戯王を楽しむ二十代な俺、『紅 紅玉(クレナイ コウギョク』は目が覚めたら……でも誰かを庇って……でもなく突如死に、取り敢えず生前が全くと言って良いほど報われなかったという(自称)神様の温情により再び生を謳歌する権利を得た。 しかも別世界に転生(但し生前より若干若い程度)するというサービスを受けた。

「……それで? 俺は何処に転生するんですかね? 原作、其れともDM? GX? 5D's? まあ俺のデッキ的にはZEXALだろうけど大穴ARC-Vいっとく?」
「いや、御主はどの作品でもギリギリOUTじゃからオリジナルで行ってもらう」
「アッ、ハイ」

決闘者だがリアリスト!
リアリストだが中二病!
取り敢えず紙束をデッキにしてみました!(紅玉談)

そんな奇怪な男の転生後の物語である。

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Re: 遊戯王ですから遊んで当然ですよねえ ( No.1 )
日時: 2017/01/10 20:32
名前: 尸徒然草 (ID: l2ywbLxw)

【序章:誰も求めていないが先ずは生前を見てくれ】
築10年程の二階建てのアパート、その一部屋を冴えない男が電子レンジに惣菜を入れ温めていた。
季節は冬、クリスマスまで目前となっていた平日の午後6時辺りだろうか。 現場作業で汚れた作業着を洗濯機に無造作に入れ洗剤を適当に入れて回す。
後は適当に疲れた身体を洗って飯食って物干して寝るだけだとパンツ一丁になった男はチン、と鳴った電子レンジを開け惣菜を取り出した。

若干温め過ぎたのだろう、やたら熱々な惣菜を必死に掴み机に置き、炊飯器に残っていた今日の夕飯分の御飯を器に盛り惣菜を一口頬張る。
直ぐ近くには自分の考えのみで構築したデッキがある。 デッキ、とは名ばかりで紙束同然であり、現環境視点で言えば本気出さずとも余裕勝ちは出来る程の弱い紙束デッキだ。
まあ8割負けても2割は勝てるから良いかと思いつつそのままのこのデッキは己を主張出来るデッキと誇らしく思っている。

デッキから目を離し、そのまま惣菜と御飯を交互に食べて行き、腹を満たし食後の一杯に麦茶を飲む。



……思えば、あれが最後に残っている生前の記憶かもしれない。



ピーピーと鳴る洗濯機の音を聞きながら、突如男は意識を手放してしまった−−


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