二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 暗殺教室 もう一人の転校生
- 日時: 2017/01/27 23:37
- 名前: あぽろ (ID: gQZMAxE2)
注意
この小説は作者が暗殺教室を読み、見て自分なりの解釈をして生まれた小説です。
自分と考えが異なっても見逃してください。
そして作者は赤羽君、そして千葉君推しです。
赤羽君と千葉君が中心のイベントが起こる得るのでそこも見逃して下さい。))
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
月の7割が消滅した、あの日ーーーー
突然依頼された、国家機密の暗殺。
そこで送り込まれてきた、暗殺者。
凄腕の殺し屋を雇ってまでも、暗殺する理由、それは
来年にはーー地球をも破壊すると、宣言したからである。
そこで、暗殺の訓練を受け転校、停学し、ここの教室に来た者、
赤羽 業
堀部 糸成
自立思考固定砲台
そしてーーー、もう一人。
『ビュウウウウウウウウウウ……』
枯葉を巻き込み吹き荒れる風。
通称、E(エンド)のE組の運動場に、緊迫した気配が漂っていた。
渚「……」
渚は黙って、攻撃態勢を取っている。
そしてーーー、もう一人の転校生、一邑 一馬。
『ザザッ』
かかとで砂を蹴り、一気に加速する。
拳にありったけの力を込めて、かつ、相手に動きを読まれず。
一馬「…っ、」
拳を差し出そうとする一瞬前の仕草を、渚は読んでいた。
ここで足に移行する。
手で地面を押し付け、重心を手に任せて足で蹴るようにして足を畳み込んで直ぐ態勢を戻す。
渚もそれに対抗すべく手で押さえ込んだりしている。
そして一旦二人が引く。
渚はナイフを腰から取り出そうとする。
その顔を背けた瞬間、ここでまた勝負を仕掛ける。
渚「っ……」
ナイフを取り出した瞬間、渚はナイフを宙に置くようにし、掌を合わせ、差し出す。
殺「猫騙しですねえ。渚君が得意とする技です。しかし一馬君はそれを見抜いて見せた。」
猫騙し。それはナイフを差し出す。その確信を錯乱させるための技。
ならば、それを見なければいい。
渚の腕の下に潜り込んで、鳩尾に拳を食らわせた。
渚「グッ…!」
殺「渚君がダウンしました。この状況では一馬君が有利ですねえ。」
業「渚君…なんか隠し持ってるね。」
渚はうつ伏せになり、腹を抱えている。
殺「一馬君はこれでも慢心しない。徹底した殺し屋ですねえ。」
業「そりゃ渚君が苦手とするわけだ。」
一馬「(このままだと…絶対二回目の猫騙しが来る。)」
根拠はないけど、そう確信した。
渚「(まだ油断してない…じゃあ!)」
渚はそっと心の中で微笑んで見せた。
一馬「っ!」
倒れこむ渚に、蹴りを一発。
その蹴りは、鈍いものだった。
渚「(今!)」
『カッ!』
渚の猫騙し、それを読んでいた一馬は、ナイフを当てようと、腰のポーチから取り出そうとした。
渚「っっ!」
一馬「っ!?」
渚が倒れこむーーーはずだった。
しかし目の前に見えている光景は、立場が逆転している。
一馬「(今の一瞬で…足を掴まれたのか!?)」
渚はそのまま害のないようにのしかかり、ナイフを当てた。
殺「実践終了!」
タコの声が、グラウンドに響いた。
一馬「…」
渚「…」
黙って殺せんせーの方へ歩く。一馬が口を開いた。
一馬「ねえ、渚。」
渚「…何?」
渚は一馬の顔を横から覗き込んだ。
一馬「…ああ、なんでもない。ごめん。」
渚「…そう。」
一馬は曖昧に話を済ませることが多かったので、特に深くも考えなかった。
殺「あなた達の実践練習、かなり見ごたえのあるものでした。」
殺せんせーが、少し間を空けて言う。
殺「しかし、お互いに弱点もあれば、長所もあります。そこを対戦相手問わず、生かしていける暗殺者になってください。」
殺せんせーはいつも通りの優しい口調で、触手で渚と一馬の髪を触って見せた。」
殺「一馬君。」
殺せんせーが一馬を呼び止める。
一馬「なんですか?」
殺「少し…話をしましょう。」
Page:1
- Re: 暗殺教室 もう一人の転校生 ( No.1 )
- 日時: 2017/01/28 23:18
- 名前: あぽろ (ID: T8Ue3jG6)
一馬「話とはなんでしょう…?」
一馬はゆっくりと椅子に腰掛けた。
殺「将来の話です。あなたは渚君、業君、そして一馬君と、このクラスで誇れる暗殺者です。」
一馬「…僕が、」
一馬は確信が持てないようにそう呟いた。
殺「渚君の得意技の猫騙しにも惑わせれず、そして相手それぞれに適した戦い方をする、非常に優れた暗殺者です。」
殺せんせーの優しい声と、言葉の綾が、一馬にとって嬉しかった。
殺「しかし…何度も言っていますが、長所もあれば、短所もある。その短所も長所に伸ばせていけば、完璧な暗殺者になれる。私を殺すことも、夢ではないのです。」
一馬「殺せんせーを…?」
殺「ええ、しかしそのためには自分の短所を見つけなければなりません。その短所とはわかりますか?」
『短所』あるはずなのに、自分では意識もしなかった。
一馬「わかり…ません」
殺「ならば…このナイフを」
殺せんせーが一馬の腰から対先生ナイフを取り出す。
殺「一馬さん、このナイフで私を刺してみなさい。」
一馬「え…?」
突然そんなことを言い出すんだから、少し動揺した。
一馬「ならば…っ!」
殺せんせーは障害物のない場所に移動するはず。
その軌道を読んでナイフを差し出す。
殺「にゅや!」
殺せんせーの残像が、ギリギリ見えるぐらい。
見えたのに、確信を持てないぐらい。
一馬「当たんねえ……よな。」
一馬は少し馬鹿馬鹿しくなって、笑いながら椅子に腰掛けた。
殺「一馬君の作戦そのものは非常に良かった。しかし、ナイフの動きに少し迷いがあります。とどめを刺すべき時、迷いがある動きをすると、回避されてしまいます。絶対当てる。その気持ちでナイフを操らなければ、完璧な暗殺者にはなれません。」
一馬「迷い…ねえ。」
一馬はナイフを指でぐにゃぐにゃさせながら言った。
殺「感情を操る。そうすれば、渚君のような猫騙しのように、もっと暗殺のレパートリーが増えます。では、頑張ってください。」
殺せんせーは顔にピンク色の丸を浮かべて、触手で一馬の頭を触った。
殺「では…もう直ぐ授業です。教室に戻りましょう。」
背を向けながら、せんせーは言った。
殺「殺せるといいですねぇ…卒業までに。」
いつも通りそう言って、殺せんせーは少し不気味に笑った。
授業中、不意に窓の外を見ると、昼なのにはっきりと見える三日月。
殺せるかじゃなくて、殺そう。
この日から、何かが変わった。
- Re: 暗殺教室 もう一人の転校生 ( No.2 )
- 日時: 2017/01/29 21:15
- 名前: あぽろ (ID: .k1CjLem)
いつも通り、教室で授業を受けていた。
殺せんせーが黒板に文章を書いている。
そんな時、業が口を開いた。
業「ねえ殺せんせー。」
業がいつも通り机に足をかけて、ペン回しをしながら殺せんせーに言った。
殺「なんですか業君?」
業「もしこのまま暗殺できなかったら、殺せんせーは地球を破壊するんだよね。」
殺「ええまあもちろん。そう…宣言してしまった以上、このまま生き続けることは、不可能なのです。」
業「ならさ。」
すこし間を空けて業が言った。
業「なんでこの教室に来たの?」
なぜかその一言で教室が凍りついたような、静まり返ったような感じがした。
殺「ある人との…約束を果たすためです。」
業「その人って?」
業がこんなに興味を持って食いつくのに、少し不思議に感じた。
それに、授業中に口を開くことなんて、無かったからだ。
殺「それを知ったところで何にもならないでしょう…それに授業中です。集中しなさい。」
業「……」
ここで会話は途切れた。
でも明らかに動揺していることは分かりきっていた。
空はオレンジ色に染まり、やっぱり三日月が見える。
花に水をやっている殺せんせーが口を開いた。
殺「みなさん!」
一馬と渚は振り返り、業は屋根から顔を出した。
殺「暗殺を始めて早3カ月…そこでせんせー、みなさんに暗殺するチャンスを与えたいと思います!」
茅野「チャンス…」
殺「そう!それは!名付けて!!」
全『名付けて!?』
殺「ああぁ…名付けて…」
全『名付けて…?』
殺「暗殺期間です!はい!」
全『そのまんまかよ!?』
殺せんせーのネーミングセンスに呆れているところを、業がさらに追い討ちをか
けた。
業「殺せんせーのネーミングセンスがないのは分かったけどさ。」
殺「グハッ!?」
業「具体的にどんなことすんの?」
殺「そ、そうですねぇ…実はせんせー、悪質な暗殺者が集う基地を見つけました。カジノと廃墟に別れています。」
茅野「そんな情報どこで手に入れたの?」
殺「もちろん極秘ではないですよ。そんな生徒を危険に晒すことは出来ませんから。」
業「じゃああっちもあっちで作戦を練っていると。」
殺「そうなります!さっすが業君頭の回転が早いですねぇ。」
業「…褒めてもネーミングセンスがあの無さは撤回しないよ?」
渚「素直に受け取ろうよ…」
殺「まあ、そんなプロの殺し屋の腕を体感すれば、暗殺できる確率がグッと上がります!楽しみですねぇ…!」
殺されるのを楽しみにしているとかMにしか思えないけど。
殺せんせーは違う。
殺せないせんせーで殺せんせー。
楽しみにしているよりは、『楽しんでる』の方が正しいかな。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。