二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 鏡の向こうの私と恋の歌
- 日時: 2017/02/20 20:15
- 名前: ゆっこっこ (ID: jGJG5YB/)
これはある普通の中学校の女子中学生2年の、凡人なこの話。
特技は一つ。歌を歌うだけ。
好きなことはSFを聞いて、信じるか信じないか決めること。
そんな女の子、鏡音 リン の話だ。
今日は、すごいテンションが上がるいい天気!
こんな日は中のいい友達とSFの話を……!
なんて考えていると学校はもうすぐ。
教室に行けば、いつものSF物語が待っている……!
「おはよー!いろは、りおん!」
いつものSF仲間に声をかける。
「やっほーリン!今日もいい情報をしいれてきたよ!」
イエーイ!早速聞こうじゃないの!!
いろはが口を開く。
「それは、鏡の向こうの自分のこと。夜中の1時に鏡をのぞいて自分のいいところを頭の中で感がると、
……鏡の中に自分とま反対の人ができる。年齢は同じくらいなんだけどね。
これはたまにおかしくなることもあるの。性格は同じで、趣味も特技もま反対、てこともあるんだって。」
ふーん……
これは、
家で確かめてみなくちゃ!!
そして時は一気に飛び夜中の1時に。
「私のいいところは……」
いいところを考える。
「……出てくるの……かな……・?」
!?
鏡の中に男の子がいる!!
「あなたは、誰……?」
すると向こうの男の子が急に歌いだした。
「歌を歌った 彼女の思いは……♪」
何を歌いだしたのかと思った。でも
私はこの歌を知っている。
誰かとうたったことがある。
「そして彼は囁く」
彼は知っているだろう?というような目で私を見つめる。
そして、
「もう大丈夫?」
「もう大丈夫だよ」
そっと重なったこの声は、周りの空気を少し変えたようだった。
ホントにいるんだねそこに
なぜか心の中にこんな言葉が流れる。
そして、彼が口を開く。
「やっと会えた。鏡音 リン。」
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- Re: 鏡の向こうの私と恋の歌 ( No.1 )
- 日時: 2017/02/20 20:27
- 名前: ゆっこっこ (ID: jGJG5YB/)
……どうして?
どうして私は今歌を歌ったの?
どうして私はこの歌を知っているの?
どうして私は彼のことを……
でも、どうしてもわからない。
どうして彼が私をじっと見つめるの?
どうしてあんな悲しそうな目で見つめるの?
どうして彼はあの歌を知っているの?
あの曲は、だれか大事な人との約束の、思い出の曲。
誰か大事な人と私以外知らないはず。
そう、
確か……
と、私が考えると、何か悲しい思い出が出てきた。
それは、私の大好きで、大好きだった。誰かとの別れ。
思い出したくない。
頭の中でこの言葉しか出なかった。
でも、眼の前で彼が悲しそうにしている。
しょうがない。
私は決心して、彼の名前をつぶやく。
あの時あの鏡を通して出会った少年。
あの鏡が割れて、もう一生会うことのなくなった少年。
あれから6年。
もうすっかり忘れていた。
鏡が割れる前、彼が予言するかのように口ずさんだ言葉。
「僕とまた会う時が来たら、言ってね、「もう大丈夫?」って。」
その彼と、今、歌った。
その彼と会えた。
もう会えないと思ってた人と会えた。
顔が涙でぬれる。
うれしかった。
やっと会えた。
彼だ。思い出したくないことなんて、一つもないのに。
こわかった。
でも、
今思い出したから。
笑って名前を言おう。
彼の眼を見て、言おう。
「あなたは、鏡音 レン」
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