二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 探偵チームｋｚ事件ノート 消えた自転車は知っている
- 日時： 2017/02/22 13:30
- 名前： 兄松 （ID: 16oPA8.M）
登場人物
小川 彩 （おがわ あや）
この物語の主人公。国語が得意。
高校2年の兄と、小学１年の妹がいる。
舘橋 芽吹 （たてばし めぶき）
サッカーチームｋｚのエースストライカー。
目立つのが好き。
草野 隼人 （くさの はやと）
背が高くて、大人っぽい。
女の子にやさしい王子様だが、ミステリアスな一面も。
晴山 修弥 （はれやま しゅうや）
知的でクール、時には厳しい理論派。
算数が得意で、「数の晴山」と呼ばれている。
白木 悠 （しらき ゆう）
おっとりした感じでやさしい。
社会と理科が得意で、「シャリの白木」と呼ばれている。
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- 憧れのｋｚ ( No.1 )
- 日時： 2017/02/22 14:27
- 名前： 兄松 （ID: 16oPA8.M）
「今日、kzがうちのグラウンド使うんだって。」
このひとことで、クラスの大半の女子の顔が輝いた。
私も、ちょっぴり耳を大きくする。
「ほんとっ！？」
ｋｚと書いて、「カッズ」と読む。
今、最高にかっこいいサッカーチーム。
秀明ゼミナールっていう進学塾が、体も鍛えないと受験に勝ち抜けないからという理由で、自分の塾の生徒たちの中から希望者を募って作ったんだ。
ｋｚ高等部、ｋｚ中等部、ｋｚ初等部って３つのチームがある。
秀明ゼミナール自体が、かなり難しい塾で、入塾テストで落ちる人も結構いるんだけれど、そのレベルの高い秀明の中でも偏差値が７０以上でないと、ｋｚには入れない。
つまりｋｚは、エリート集団なんだ。
そんなこともあって、はじめはみんなが、どうせ秀才チームだから弱いだろうってバカにしていた。
でも、県主催の小・中・高のサッカーリーグで、ｋｚ高等部と小学部が見事に優勝したものだから、急に注目され始めたんだ。
テクニックもよかったんだけど、とにかくみんなが、すごくかっこよかった。
全員が、鎧みたいなメタリックシルバーのユニフォームでね、スラリと長い足を出して。
決勝戦になった時なんか、もうお母さんたちまでキャーキャーだったんだから。
うちのママも。
もちろん、お父さんたちも、たっぷりと彼らをほめた。
男の人の中には、いくら勉強ができても、スポーツができん奴なんか、男としちゃ認めないぞって気持ちがあるみたい。
でもｋｚは、その障害を軽く乗り越えて、このあたりのみんなのアイドルになってしまったのだった。
「ほら、いつもなら秀明ゼミの専用グラウンドなんだけど、あのあたり は、ここのところ雨でまだぬかっててダメなんだって。うちの方は、
そうでもないでしょ。」
「夢みたい！ｋｚがうちに来るなんて……。」
「あのかっこいい舘橋君をまじかでみられるなんて！」
「え、ｋｚで１番かっこいいのは、草野君だよ。」
「何言ってんの。どう見たって晴山君でしょ！」
「みんな、いいよ！ｋｚは、全員かっこいい！」
「でも、残念なことにうちの学校には、ｋｚのメンバーって１人もいな いんだよね。秀明ゼミ行ってる人は、何人かいるけどさ。」
女の子たちの視線がこっちに向けられるのを感じて、私は手が震えてしまった。
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