二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 彼女と共に 〈完結〉
- 日時: 2017/06/20 16:15
- 名前: 若草 (ID: ztDxVDAP)
こんにちは。若草と言います。
『ラブライブ』花陽の二次創作です。
是非楽しんでください!
キャラ紹介
如月 悠斗
主人公。オリキャラ。出来るだけカッコよくしたつもりです。
小泉 花陽
μ’sのメンバー。音ノ木坂アイドル研究部部長。大分改善されたけど、まだちょっと人見知り?
ざっ、ざっ、と足音が響く。
俺は、現在通っている高校、乙木坂
高校へと足を進めていた。
11月にもなった、今日この頃。
とても寒くて、そろそろ雪でも降ってくるんじゃないか、なんて思うく
らいだった。
今、傍らには1人の少女がいる。
優しくて、静かで、人一倍真面目で、自分の好きなものに対して真っ直ぐな、俺の彼女。
小泉 花陽だ。
そして、俺の名前は……
「悠斗君!」
そう、悠斗!って、え?
「うおっ!?ど、どうした?」
「さっきから話しかけてたのに、全く反応しないんだもん!酷いよぉ」
「ご、ごめん。全然聞いてなかった」
「もう、気をつけてよ?」
「分かった……」
若干いつもより素振りが冷たい。
見た所、いつもより険しい表情をしている……気がする。
機嫌を損ねちゃったかなぁ。
俺は、如月 悠斗。高校2年生だ。
花陽と付き合い出してから、もうそろそろ1か月経つ。
なんだか時間が経つのが短く感じる。
毎日、花陽と一緒にいる時間が、幸せなんだけど、気恥ずかしくて、なんだかむず痒く感じる。
最近、ようやく慣れ始めたけど、どこかぎこちない。
原因は主に俺にあるけど。
俺が、人付き合いが苦手なせいで、会話を振れずにいたのだ。
「な、なぁ、花陽?」
「なぁに?」
「さ、最近寒くないか?」
彼女の頬が凄まじい勢いで朱に染まる。
どうしたんだろう?
「あ、あのっ。悠斗君っ」
「うん?」
「最近寒いし、手も冷たいから……。その、えっと…だから……」
「花陽…。……手を、繋ごうか?」
そう言って、彼女の手を取る。
「あ………」
花陽は、自分の言いたいことをずばり言い当ててくれた俺に対し、嬉しそうな顔で『ありがとう…』と言った。
正直、花陽の手の感覚が恥ずかし過ぎて、何も言えなくなってしまう。
「…悠斗君。その、繋ぎ方を……」
彼女が指を絡めてくる。
「………っ!」
あまりの緊張に、汗が噴き出して、手の感触を意識し過ぎてしまう。
「えへへ……。これなら、あったかいよね」
「そそそ、そうだな……」
さっき難しい顔をしてたのは、これが言いたかったからかな?
「ささ最近、アイドルの方はどう?」
「良い調子だよ。でも、ふとした時に、にこちゃん達がいたらなぁ、って思っちゃう」
「た、確かに、彼女達の存在は大きかったからね」
花陽は過去、『μ’s』と言うグループメンバーで、『ラブライブ』で優勝したことがある。
その時のメンバーの内、3人はもう卒業してしまったのだ。
今は、『9人でこそμ’s』の考えを守るため、グループ名を変えて活動している。
「でも偶に学校まで来て、演技指導とかしてくれるんだよ?」
「そりゃ助かるね。やっぱり、いるだけで力になりそうだし」
よし。会話がスムーズになってきた。
「でも、穂乃果ちゃん達は、生徒会の方が忙しいらしくて……」
「そっか。両立するのって大変だもんな。その分時間も取られちゃうし…」
「そうなの!だから頼ってばかりいられなくて……」
「……花陽」
「な、何?」
「いつも一人で背負い込み過ぎだ。出来ないことは出来ないってちゃんと言えよ?肩の力を抜いて、凛や真姫なんかに相談すんのもありだと思うぞ?」
「う……。バレちゃった?」
「うん。俺に隠し事出来ると思うなよ?いつも花陽を見てるんだからな」
「……ありがとう」
照れながら、そう噛み締めるように言われ、恥ずかしくなってしまった。
「そっ、それにしても……。なんで今日に限って手を繋ごうなんて言い出したんだ?」
「真姫ちゃんが、『まだ手も繋いでないの?1か月よ、1か月!』って……」
「あぁ……」
多分、真姫なりのサポートなんだろう。
本人はちょっと深刻に考えすぎちゃってるから、裏目に出ちゃってるかな?
「でも真姫ちゃん優しいから。何か理由があって、そう言ってるんじゃないかって」
「そうだなぁ」
言ったら本人は否定しそうだし、黙っておくかな。
「まぁ、俺にとっては嬉しいけどね」
「え、どうして?」
「花陽と手を繋げてるから」
「………」
照れて何も言わなくなってしまった。
でも、彼女がどう思ってるかはしっかり伝わってきた。
繋いだ手の暖かさを感じることが出来たから。
「ねぇ、悠斗くん」
「どうした?」
「学校、間に合うかな?」
「………サボるのは?」
「ダメだよ」
「じゃあ走るか!」
「うん!」
そう言うと、ぎゅっと手が握られる。
花陽の体温を感じながら、俺は彼女と共に学校へと走り始めた。
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- Re: 2人の想い ( No.1 )
- 日時: 2017/06/18 15:07
- 名前: 若草 (ID: ztDxVDAP)
後日談
「かよちんとイチャイチャするなんてずるいにゃー!」
「いや、付き合ってるんだしそれくらい……」
「凛だってかよちんとイチャイチャラブラブーーー」
「ほら、行くわよ」
「真姫ちゃんは悔しくないの!?」
「花陽が決めたことなんだし良いんじゃない?」
「う〜〜……」
「それよりも、如月?」
「うん?」
「絶対、花陽を幸せにしなさいよ」
「……おう!」
「凛、行くわよ」
「絶対だからね!破ったら、って真姫ちゃん待ってよ〜〜!」
凛が真姫を走って追いかけて行った。
「2人なりの応援、なんだろうな……」
2人が見えなくなってから、そう呟く。
皆、花陽が大事なんだ。
絶対に花陽を幸せにしようと、強く心に決めた。
- Re: 2人の想い 〈完結〉 ( No.2 )
- 日時: 2017/06/19 09:45
- 名前: 若草 (ID: ztDxVDAP)
完結です。
至らないところだらけではございますが、コメント・アドバイス等して頂けると嬉しいです。
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