二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【東方Project】東方巡軸夢〜少女の力は…〜
- 日時: 2017/07/01 00:09
- 名前: みずあめ (ID: eCrj8qey)
この小説は、東方巡軸夢〜不思議な少女〜を一からやり直すために建てたスレです。超不定期更新ですが、よろしくお願いします。
注意
なお、この小説にはオリジナルキャラクターが存在しております。
ご理解のほどお願いします。
追記 7月1日 タイトル変更しました。
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- 東方巡軸夢〜Time to be repeated〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/06/30 00:04
- 名前: みずあめ (ID: eCrj8qey)
プロローグ
博麗霊夢は今日も人気のない神社の境内を掃除していた。数時間前にも霊夢は境内の隅から隅まではいていたためか、目立った落ち葉はないというのに。暦の上では夏の幻想郷で、日の光の届かない今忙しなく動いていたのは暑さを紛らわしているかのようだった。一通り境内の掃除を終えた後、霊夢は神社の中に戻っていった。
「暑い、今日は本当に暑すぎるわ。冷たい麦茶でも入れて、せんべいと一緒に食べましょうか。こんな空模様だけど…。」
縁側から顔を出し背伸びをしながら、霊夢は今にも太陽を覆い尽くそうとする紅い霧を眺めていた。
霊夢が異変に気付いたのはおよそ数日前にさかのぼる。いつものように、お賽銭箱の中身を確認しようと霊夢が外に出たところ白黒の魔法使いがこちらに向かってきていた。
「おーい、霊夢!お茶をたかりに来てやったぜ!」
そういって少女はお賽銭箱の上に腰かけた。
「ちょっと魔理沙、そこからどきなさいよ!呪われるわよ」
「いいじゃないか、どうせ元から呪われてるじゃないか。慧音から聞いたぞ、博麗神社は呪われている、妖怪が出る…みたいな感じで村人がうわさしあっているって」
「後者は魔理沙のでたらめでしょ!大体、うちは神社なのよ。妖怪なんているわけないじゃない!」
「ん〜、でもな霊夢。村人たちは確かに見たそうだぞ。全身黒ずくめで頭に高い帽子をかぶった、まるで私みたいな…?」
「魔理沙、あんたねぇ…」
「誤解だって、それに私は訂正したぞ!あの神社の神様は疫病神だからきっと何かみえたんだぜってな」
「…それは同じじゃないの!どうするつもりよ」
「いやー、よかったな霊夢!化け物が出て、さらに疫病神のいる神
社…。今頃村ではいろいろ尾ひれがついてるころだと思うぜ!」
そういって魔理沙は霊夢にこれ以上何か言われる前に魔法の森に帰ろうとしていたが…
霧の湖の方角から、何やら赤いものがが空に立ち上っていることにきづいた。
「おい、霊夢!あれを見てくれ。これはきっと異変か何かだと私は思うぜ。」
魔理沙は霧の見える方向を指さしながら霊夢を呼んだ。
「何よ、何があったっていうの?」
そう言って霊夢は魔理沙の指示した方向に視線を向けた。
紅い煙は太く、高く…まるで太陽を覆い隠すように昇っていっていた。
「どうせ火事かなんかじゃないの。だいたい、あっちのほうには何もなかったはずだけど」
霊夢は先ほどまで魔理沙が座っていたお賽銭箱に手をかけた。
「いや、そんなはずはないぜ…。ここ数日の間に霧の湖の真ん中に紅色の屋敷が急に出現したって話を小耳にはさんだんだよ。多分そいつと何か関係があるはずだぜ」
魔理沙は霊夢がお茶うけにと思っていたおせんべいを1枚手に取り、箒に跨った。
「じゃあな、霊夢!私は少し気になる事が出来たから今日は帰るぜ!」
そういって彗星のごとく飛び去っていいた魔理沙を眺めながら、霊夢はお茶を飲んだ。そして一人結論付けた。
「これがもし異変だとするならば、私は次に誰かが此処に立ち寄ってから現地に向かうとしましょう。」
そのつぶやきがいつか実現することになるとは霊夢は知る由もなかった。
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