二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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寂しがり屋のアマノジャク
日時: 2017/07/15 11:38
名前: karen (ID: COldU63y)

 「はぁ、はぁ、もう、むり…」
 私、鬼人正邪は、異変が終わった後も幻想郷住民による迫害を受けていた。
 体中の傷やあざは、治ることなく私を苦しめた。
 もし、私が異変なんか起こしていなかったなら。
 もし、私が降伏していたら。
 こんなことには、苦しめられる結果には、ならなかったのかな。
 「あらあら、もうへばっているのかしら。幻想郷の反逆者さん。」
 「だまれ。八雲紫。」
 私を指名手配した張本人、八雲紫は、今もなお私を追いかける。
 「もう降伏しなさいな。もうダメなんでしょう。」
 「うるさい。わたしは、まだ終わっていないんだ。」
 今更、降伏なんてできるわけがないんだから。
 「まだ、抗ってやる…!」

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Re: 寂しがり屋のアマノジャク ( No.1 )
日時: 2017/07/15 11:45
名前: karen (ID: COldU63y)

 「そう、ならいいわ。もう容赦なんてしないから。あなた程度の妖怪なんて簡単につぶせるのよ。」
 「はっ、出来るもんならやってみろよ。」
 そう大口をたたいたものの、私程度の妖怪に大妖怪が倒せるかなんて、最初から答えは決まっている。
 こたえは、「倒せない」だ。
 そんなことなら、逃げることしか手段は残されていない。
 絶対に、捕まるもんか。

Re: 寂しがり屋のアマノジャク ( No.2 )
日時: 2017/07/15 19:32
名前: karen (ID: COldU63y)

 それから、数時間後。
 私は、あっけなく捕まってしまった。
 「くそ、もうおしまいか…」
 「ほんっと、懲りないわね。あなたも。本当なら、殺してしまいたいところだけど、あなたのことをほしいという変わり者がいてね。だから、その人のところにあなたはこれからいてもらうわ。」
 「はぁ、冗談じゃねえよ。絶対に嫌だね。」
 すると、私を監禁していた小屋のドアが開き、そこに一人の少女が現れた。
 「紫さんひどいよ。変わり者って何さ。私は魔法使いだよ、せめてそういってよね。」
 私は驚いた。こんな小さな少女が、魔法使いだなんて。
 「あ、このこ?やっば、超絶かわいいんですけど!」
 「か、かわいいって」
 そんなこと今まで言われたことのなかった私は、かなり戸惑いつつ、その少女に尋ねた。
 「お前は誰だ?」

Re: 寂しがり屋のアマノジャク ( No.3 )
日時: 2017/07/15 19:40
名前: karen (ID: COldU63y)

 「あ、そういや自己紹介がまだだった。わたしは、琴宮華恋。今日から、あなたのご主人様になる魔法使いよ。」
 「ちょっ、どうゆう意味だよ、『ご主人様』って。」
 私の頭が混乱してきたところで、その華恋という少女は私のそばに歩み寄った。そして、
 「まあ詳しいことは家についてから話すから。それじゃ、家に連れて帰るからね、紫さん。本当に好きに使っていいの?」
 「ええ、もちろんよ。」
 「おい、ちょっとまーーー
 私の言葉はさえぎられ、華恋は私の体を文字どおり引っ張ってどこかに連れて行こうとした。
 

Re: 寂しがり屋のアマノジャク ( No.4 )
日時: 2017/07/16 10:42
名前: karen (ID: COldU63y)

 「あっ、魔法使っていったほうがいいかな。」
 急にとまった華恋は、そんなことを言って私のほうを向いた。
 そして、何か呪文のようなものを唱えた。
 すると、不思議な円が地面に現れた。
 「えへへ、びっくりしたでしょ。これね、転送魔法っていってね、私が一番得意な魔法なの。この『魔法陣』の上に乗ればすぐ私の家につくから。じゃあ、行くよ。」
 華恋は私の背中を押してその『魔法陣』の上に乗らせた。
 華恋も魔法陣の上に乗った。
 瞬間怪しい光が私や華恋の体を包んだ。
 「おい、なんだよこれ。」

Re: 寂しがり屋のアマノジャク ( No.5 )
日時: 2017/07/16 11:33
名前: karen (ID: COldU63y)

 「まあまあ、見てなって。」
 目がくらみ、次の瞬間には、私の目の前に見慣れない景色が広がっていた。
 「どこだよここ」
 「私の家。ちょっと待ってね、紹介したい人たちがいるから。
  恵、響、癒維ちょっと来て」
 「どうしたよ、華恋。」
 一番最初に来た羽の生えた少女が、明るい声できいた。
 「あのさ、昨日言ってた子を連れてきたから紹介しようと思って。恵と響は?」
 「恵は人里に買い出しに行った。響は…どうだろ、家にいるからもう来るんじゃないかな。」
 「ならいいや。ま、自己紹介よろしく癒維。」
 「わかったわかった。うちは癒維。種族は精霊で、いちよう華恋の使い魔ってことになってる。まあ、華恋の友達だと思えばokかな。能力も持っててね、うちの能力は『宝石を操る程度の能力」」なの。これからよろしく。」
 「こちらこそ…」


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