二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- デリシャス!プリキュア
- 日時: 2017/07/25 15:23
- 名前: えれな (ID: 3sIbxPMr)
初めまして、えれなと申します。「デリシャス!プリキュア」という小説を書いていきます。一週間に1回更新していきます。
ストーリー
人間たちの愛情で作られた国「ラブ王国」。ある日、「バットフレーバー」という敵たちに愛情を消されて大変なことに!そんな中、伝説の戦士デリシャス!プリキュアがラブ王国を救う!愛情と料理をモチーフにした新しい物語が始まる!
登場人物
キュアスウィート/味菓実いあ 桃
元気で明るい中学2年生。甘いものが大好き。料理は下手でおっちょこちょいだが、日々頑張っている。あかりとななみとは小学生からの親友。
キュアホット/大久保あかり 赤
サバサバして男の子っぽい中学2年生。辛いものが大好き。料理はまあまあできて、運動が得意。
キュアソウル/小出ななみ 黄
おっとりしてて優しい中学2年生。酸っぱいものが大好き。料理は毎日やってるので結構できる。
キュアビター/大橋まゆ 緑
無口で人見知りな中学2年生。苦いものが大好き。料理はあまりできない。小さい頃からの幼馴染のゆうかといつも一緒にいる。
キュアソールティ/石澤ゆうか 青
大人っぽくてお姉さんっぽい中学2年生。しょっぱいものが大好き。料理は得意。学級委員をやっていて優等生。
チュータロー
ラブ王国から来たねずみの妖精。食いしん坊で食べることが大好き。語尾に「でちゅ」をつけて話す。
リテール王女
ラブ王国の王女。
ハングリー
バッドフレーバーの怪物。
ダーム
バッドフレーバーの王様。
シキ
バッドフレーバーの幹部。
ゲス
バッドフレーバーの幹部。
ズーン
バッドフレーバーの幹部。
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- Re: デリシャス!プリキュア ( No.1 )
- 日時: 2017/07/25 16:54
- 名前: えれな (ID: HSijQ0Up)
第1話「私がプリキュアになっちゃった?!」
「や、やっぱり私、佐々木先輩に告白するっ!」
いあは、あかりとななみに顔を赤らめながらそう言った。
「お!ついに告白する気になったか!」
「いあちゃん、頑張って!」
あかりとななみはそれぞれ言う。
「で、でも…やっぱり自信ないよぉー!!」
いあは泣きそうになりながら言う。
「何言ってんだよ!さっき言っただろ!『告白する』って!」
「そうだよ。いあちゃん、諦めちゃだめ!」
またまたあかりとななみは、いあを励ます。
「う…分かったよぉ。私、頑張る!」
そういい、いあは教室を出ていった。
「いあちゃん、大丈夫かなぁ?」
ななみが不安気にあかりに聞く。
「大丈夫だろ。なんとかなるって。」
いあは、体育館の裏で佐々木先輩を待っていた。
佐々木先輩は、3年生でかっこよくて女子に人気の先輩だ。かっこいいだけではなく、料理部の部長で料理が得意なのだ。それで、佐々木先輩目当てで料理部に
入部した女子も多い。
そんないあも、実は佐々木先輩目当てで入部したのだ。もちろん、料理は苦手で全然できないが、親友のあかりとななみに助けられながら部活を頑張っている。
(あっ、来た!)
佐々木先輩がようやく来たのだ。いあは、緊張して顔が真っ赤になる。
「味菓実さん、話って何?」
いつもの穏やかな声で佐々木先輩がいあに問いかける。いあはもう、茹でダコ状態だ。
「あっ、あの…え、ええっと…」
緊張して上手く言葉が出ない。頭の中が真っ白だ。
「ははは、味菓実さんってやっぱりおもしろいね。」
佐々木先輩が笑いながら言う。その笑顔にいあは我に帰った。
「あ、あの…先輩…私、先輩のことが…す、好きですっ!!」
いあは頭をぐんと下げる。その姿に佐々木先輩は困ったように、
「頭上げていいよ」
と言う。
「は、はい…」
頭を上げたいあの顔は真っ赤だった。
「あ、返事言わなきゃだね…えっと、僕、恋愛とか興味ないから…ごめんね。でも、味菓実さん気持ち伝えてくれて嬉しかったよ。」
佐々木先輩はにっこりと微笑む。その笑顔にかえっていあは心が痛む。
「あ…そうですよね…佐々木先輩みたいなかっこいい人が私なんかを好きなわけないですよね…すみません…でも、返事聞けて嬉しかったです。」
いあは涙を目にためて言う。
「そ、それじゃあ。」
いあは涙を流し走っていってしまった。
(やっぱり、告白なんてしなきゃよかった。私ってなんて馬鹿なんだろう)
いあは急に自分が恥ずかしくなってしまう。
校門前に、あかりとななみがいあを待っていた。
「いあちゃん…大丈夫?」
ななみが困った顔で聞く。
「うわああああああああん。ななみちゃああああああ」
涙が止まらない。
「いあちゃん、辛かったよね。でも、いあちゃんはすごいよ。ちゃんと自分の想い伝えられたんだもん」
ななみはいあの頭を撫でる。けど、いあは泣き止まない。
「いあ、しょうがないよ。もう諦めな。」
あかりは呆れたように言う。
「わ、私…今日は1人で帰るから…」
いあはそう言い、ふらふらと歩いていった。
「いあちゃん…」
「ああいうときは、ほっといた方がいい。」
あかりが冷たく言う。
「うん、そうだね…」
2人も帰っていった。
翌日
「僕、料理部を退部します。」
「ええええー!!」
部活を始める前に、佐々木先輩が部員全員に言った。部員たちはみんな驚いている。
「う、嘘…それって私のせいですか…?」
いあは恐る恐る佐々木先輩に聞く。だが、
「ううん、違うよ。料理部は僕がいない方がいいと思うんだ」
佐々木先輩がそう言うと、女子たちから
「佐々木先輩やめないでください!!」
などと必死に言われたが、佐々木先輩は
「僕が辞めたら部長がいなくなります。だから…部長は味菓実さんにやってもらいます。」
「え?!わ、私?!」
いあはびっくりして立ち上がる。
「いあが部長?無理だろー」
とあかりは笑う。だが、
「それじゃ、味菓実さんよろしくね。」
と、佐々木先輩は調理室を出ていった。
「ちょ、ちょっとー!味菓実さん、あんたのせいよっ!あんたが佐々木先輩に告白なんてするから、先輩が退部しちゃったのよーっ!」
と、女子部員たちからのブーイング。
「えーっと、そんなこと言われても…」
いあは苦笑しながら言う。
「もういいわ!佐々木先輩のいない料理部なんて、料理部じゃないわ!みんな、私たちも退部しましょ」
女子1人の一言で、いあとあかりとななみ以外の部員は全員退部してしまった。
「ど、ど、どうしようー!これじゃあ廃部になっちゃうよー!」
いあは涙目で2人に問いかける。
「と、とにかく新堂先生に報告しないと…」
ななみがそう言いかけたところで、
「その必要はないわ。あと2人部員を集めてきなさい。2人集めたら廃部はなしになるわ。」
と新堂先生が真剣な顔でそう言った。
「あ、あと2人ですか…?」
いあが問いかける。
「ええ。簡単でしょう?誰でもいいわよ。とにかく、よろしくね。」
と言い、調理室を去っていった。
「あと2人かぁ…誰がいいかなぁ?」
いあがうーんと考え込む。
「石澤さんと大橋さんはどう?」
どうやら、思い当たる人をあかりはひらめいたようだ。
「ああ、2組の人でしょ?たしか…石澤さんは学級委員で大橋さんはいつも石澤さんと一緒にいる子だよね」
ななみも納得したように言う。
「そう!あの2人なら入部してくれそうじゃん?2人とも帰宅部だし。」
「じゃあ、早速頼んでみよう!」
いあが元気よく言う。昨日の涙はどこへいったのやら。
「確か、石澤さんは今日は学級委員のお仕事をしてるはずよ」
ななみが言う。
「おっしゃ、2組の教室行ってみよう!」
あかりが大声で言う。
ななみの言った通り、2組に2人はいた。どうやら、学級委員の仕事をやっているようだ。
「あ、あのー、ちょっといいかな?」
いあが声をかける。
「あら、確か…昨日佐々木先輩に告白した味菓実さんね。何の用かしら?」
ゆうかがそう言うと、びっくりしたようにいあはこう言う。
「ええっ?何で知ってるの?私が告白したこと!」
「もう学校中で噂になってるわよ」
ゆうかは苦笑する。
「そ、そんなー!」
いあががっくりとする。
「いあちゃん、早く用件言わないと!」
ななみがこそっといあに言う
「あ、そうだった。あの、料理部に入部しませんかっ?」
いあが元気よく言う。
「そんなの入らない。だからもう来ないで」
まゆがギロリといあを睨む。
「り、料理部とっても楽しいよ!毎日お料理するんだよ!」
いあはまゆに負けじと必死に言う。
「確かに、面白いそうね。入部してもいいかも」
ゆうかがそう言うと、
「え?ゆうか入るの?」
とまゆが聞く。
「ええ。せっかくだし入部するわ」
「じ、じゃあ私も入る…」
まゆは照れ臭そうに言う。
「本当に?!2人ともありがとう!これから、料理部として、よろしくね!」
いあは嬉しくてにっこりと微笑む。
「これからは、5人で頑張ろうな!」
とあかりが言い、
「うふふ、楽しみだね〜」
とななみが言う。
「ようし!早速、明日から部活始めるよっ!頑張ろう!」
いあが大声で言う。あまりにも大きな声でみんなは笑う。
いあは、今日も1人で帰ることにした。昨日のことを頭の中で整理したかったのだ。
「はぁ…今考えるとやっぱり恥ずかしい!」
いあは独り言をぶつぶつ言った。
「助けてでちゅうー!!」
空の上から、何か声がした。ふと、上を見ると何かが落下してくる。
「えええええ?!何?!鳥?!」
いあは驚いていたが、どんどんいあの方へ迫ってくる。
「うわああああああああ!何あれ!!」
どーん!
すごい音をたてていあとその謎の生物がぶつかった。
「い、痛いでちゅう〜!!」
「そ、それは私だって同じだよぉ…」
いあは目の前を見てびっくりした。
「な、何これ?!ねずみが喋ったああああああ!」
「ねずみじゃないでちゅ!ボクは妖精でちゅ!」
その妖精は、少し怒りながらそう言った。
「ボクは、ラブ王国から来た妖精チュータローでちゅ。今、この人間界が危ないんでちゅ!」
チュータローは必死に説明する。
「へ?人間界が危ない?」
いあは不思議そうに聞く。
「そうでちゅ!悪い奴らが人間界から愛情のこもった料理を奪おうと、してる!でちゅ!」
「ええ!大変じゃない!どうすれば人間界は助かるの?」
いあは真剣な顔で聞く。
「それは、君がプリキュアに変身して戦えば助かるでちゅ!」
「プ、プリキュア?変身?戦う?」
いあの頭の中は『???』だった。
「そうでちゅ。この変身アイテムを使って変身するでちゅ!!」
「わ、分かった。それで助かるなら、私変身する!」
「プリキュア!ラブフレーバリング!」
「ほのかに漂う甘い香り!キュアスウィート!」
いあは、まるで別人のようにプリキュアに変身した。
「うわぁー!何これぇ!すごい!かっわいい!」
いあはいつもと全然違う自分の姿を見て興奮している。
「とにかく、あの怪物をやっけるでちゅ!」
チュータローが指差した方を見ると、怪物がいた。
「ハングリー!!」
怪物は、人々の料理を食べていた。
「ちょ、ちょっと!!あなた、何やってるのよ!!」
スウィートはハングリーを睨む。
「何?あれがプリキュアって奴か…ふん、弱そうだね」
ハングリーの後ろに女性が立っていた。
「あ、あなたは…?」
「アタシはシキ。バッドフレーバー様からプリキュアをたおせと頼まれたんだよ!」
シキと名乗った女性は、ギロリとスウィートを睨む。
「な、何よ!負けないんだからーっ!」
スウィートはシキに馬鹿にされたことに腹が立ち、精一杯走った。
「はぁーーーー!」
そして、ハングリーをキックした。
「ハ、ハングリー!」
ハングリーは後ろに押される。
「ハングリー!プリキュアを倒せ!」
シキはイライラしながらハングリーに命令する。
「ハングリー!!!!」
「はぁー!!!!!!!!」
スウィートはすごい力でハングリーにキックする。ハングリーは後ろに押し倒されてしまった。
「ハ、ハングリ〜」
「ちっ、今のはたまたまだからな!次は絶対倒してやるからな!」
そう言い、シキは消えていった。
「はぁー疲れたー!」
いあは地面に座り込む。
「スウィート!よくやったでちゅうー!すごいでちゅうー!」
チュータローがいあを褒める。
「えへへ、私頑張ったよ!チュータロー!」
いあはチュータローをぎゅっと抱っこする。
「そういえば、スウィートの名前はなんていうんでちゅか?」
「私は、味菓実いあ!いあって呼んでね!」
いあはにっこりと笑う。
「いあ、これからもプリキュアやってくれるでちゅか?」
「うん、もちろんだよ!」
「本当でちゅかー!嬉しいでちゅ!」
チュータローがそう言うと、ぐーとお腹が鳴った。
「チュータロー、お腹すいたの?」
「えへへ…すいちゃったでちゅ」
「じゃあ、これ食べる?」
いあはバックの中からクッキーを出した。
「食べるでちゅうー!」
チュータローは嬉しそうにクッキーを頬張る。
「実はこのクッキー、昨日佐々木先輩に告白するときに渡そうと思ってたんだよね…でも忘れてた…」
いあは小さい声で独り言を言った。
「このクッキー、すっごく美味しいでちゅうー!」
「ほ、本当?!よかったぁー。失敗しなかった!」
ピカァー!!!!!
「な、何?眩しい!!」
急に何かが光った。
ゴトッ
「え…何これ?」
地面に何かが落ちていた。
「これは!レシピノートでちゅー!」
「レシピノート?」
「作った料理の記録がされるんでちゅよ!」
「へーあ、ほんとだ!私が作ったクッキーが記録されてる!」
いあの作ったクッキーがレシピノートに記録された。
「あ、チュータローはどこに買えるの?」
いあが問いかける。
「いあのお家に行きたいでちゅうー!」
「私の家?いいよ!それじゃ、帰ろ!」
「わーい!やったでちゅうー!いあ、これからよろしくでちゅ!」
「うん!こちらこそよろしくね!チュータロー!」
いあは嬉しそうにチュータローに笑いかけた。
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