二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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デジモン〜キズナストーリー〜
日時: 2017/08/11 21:14
名前: シーチキン (ID: dXPHeVX6)

 この世界は、ゲームなんかじゃなかった。
 みんな呼吸をして、生きている。
 だからこそ、俺たちはここへ来た。

 この、デジタルの世界に。


 どうもこんにちは。魚大好きシーチキンです。以前からデジモン小説を書こうと思って書かなかったのですが、思い切って書くことにしました。未だ大まかな内容を考えていないので、不定期更新になると思いますすみません。

 ちなみに、デジモン知識は浅いです。クロスウォーズにはまり、アドベンチャーをちらっと見て、サイバースルゥースをやり込んだぐらいです。基本はサイスルの進化型で行こうと思っています。

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Re: デジモン〜キズナストーリー〜 ( No.1 )
日時: 2017/08/11 21:35
名前: シーチキン (ID: dXPHeVX6)

〜設定〜

藤宮大牙(フジミヤ タイガ) 男
年齢:16
身長:172cm

 クールで物静か。幼い頃から元気な瑠華の面倒を見ていたためか、少々アニキ肌な部分も。
 深い青の目に、茶色の髪。襟足は短いが、前髪が異常に長い。その為、青色のバンドで前髪だけ上げている。
 白いYシャツの上に紺色のジャージを羽織り、下は黒いジャージ。本人曰く「落ち着くしあまり暑くない」との事。
 兄の事故により、五年前から不登校になった引きこもり。普段は一日中ゲームをして過ごしている。唯一の友達は幼馴染みの瑠華だけだが、タイガ自体はあまり気にしていないらしい。

パートナーデジモン:ギルモン


進藤瑠華(シンドウ リュウカ) 女
年齢:16
身長:163cm

 スポーツ万能、勉強は苦手。いつも元気で当たって砕けるタイプ。
 濃い茶の目に、長いポニーテールが特徴的な黒い髪。
 スポーツ向けの白いTシャツの上に黄色いパーカーを羽織り、黒のショートパンツを履いている。
 スポーツが得意なこともあり、学校ではかなり有名な存在。バレー部に所属しているが、他の部活の助っ人も行う。男子は当然、女子からも人気を集めている。
 決めた道に一直線に走っていくような性格で、よくタイガからバカだと言われる。悔しいが言い返せない。苦手なものは虫とお化けで、目に映った途端タイガにとびつく。

パートナーデジモン:レナモン

主なキャラはこの二人です。話が進むにつれ、ライバルも登場する……予定です。
デジモンの進化や強さはあまりよく分かっていないので、「どういう理由でこのデジモンがこいつに進化したんだよ!?」や、「なんで完全体が成長期にこんなあっさりと倒されんだよ!?」など思うこともあると思いますが、大目に見てください。

Re: デジモン〜キズナストーリー〜 ( No.2 )
日時: 2017/08/12 16:04
名前: シーチキン (ID: 9KPhlV9z)

 七月の終わり。夏休みの中旬で、最も暑くなる時期。公園で遊ぶ子供たちの姿が見える。きっと、暑さなど忘れて遊んでいるのだろう。汗をかいているも、疲れている様子はない。熱中症にならないか心配だが、日陰で見守っている母親が飲み物を多く持っているので、問題ないだろう。かく言う俺は持っていないのだが。
 日陰に隠れているベンチに腰掛け、うーっと唸る。少し外に出ただけで、汗が溢れてくる。と、額に何やら冷たいものが置かれ、飛び退ける。クスクスと笑い声が聞こえたので、そちらの方を睨むと、そこには見慣れた人物がいた。

「……瑠華。驚かすなよ」
「フフッ。ごめんね、大牙。だるそうにしてたから、喝を入れたくて」

 彼女の名は進藤瑠華。スポーツ万能の影響か、スリムで平均より少し高い背、何より後ろに束ねている黒く長いポニーテールが印象的だろう。瑠華はこの俺、藤宮大牙の幼馴染みで、唯一の女友達だ。まぁ、引きこもるようになってからは男友達もいないのは、忘れることにする。
 俺がベンチに座り直すと、先ほど額に乗せられた水のペットボトルを差し出しながら、瑠華も隣に座る。キャップを開け、乾いた喉を冷えた水で潤す。潤った喉で、ここにいる理由を聞くことにした。

「そういや、なんで俺を呼んだんだよ。こんな真夏日に、しかも外に」
「いい気分転換になるじゃない。理由は……」

 すると、瑠華はバッグからあるものを取り出した。それは、俺がいつも目にする赤い恐竜だった。

「ギルモン!」
「そ! ガチャがあったから引いたら、一発目から出てきたの。今日大牙の誕生日でしょ? だからプレゼント」

 そういえば、今日7月31日は俺の誕生日だった。毎年瑠華が祝ってくれるのに、つい忘れていた。ギルモンのストラップをスマホに取り付け、礼を言う。

「ありがと。お前の誕生日になったら、いいもん買うよ」
「ほんと? 嬉しいな。あぁそうだ、これの事なんだけど……」

 そう言って瑠華はスマホを取り出した。何やらアプリを開いたようなので、俺もあるアプリを開く。

「このイベントに手こずってて……」
「こんなん簡単だろ」
「私はあんたみたいに根っからのゲーマーじゃないの」
「うっせ」

 話しながらも、慣れた手でゲームを操作する。数分で敵を倒して瑠華に返すと、喜びと驚きが混ざった顔で画面を見た。

「うそ、そんな簡単に倒せたの?」
「お前のレナモンはステータス高いからな。あとはテイマーの腕次第だ」

 俺がやっているゲーム。「デジモンコネクト」という名のゲームは、プログラマーでもある俺の父が全面協力したスマホゲームで、スマホゲームとは思えないクオリティの高さにより、ダウンロードする人が多い。
 俺はリリース初日から始め、現在はトッププレイヤーの一人として、毎月開催されるコロシアムで1位を競っている。ちなみにパートナーはギルモンで、1回も手放したことがない信頼度の高いデジモンだ。

「これでまた頑張れるぞー」

 瑠華は画面に映るレナモンに微笑むと、横に置いてある水を一口飲み、言った。

「……ねぇ、いつ、学校に戻れるの?」

 俺は、動くことが出来なかった。先ほどまで頬を撫でていた風がピタリと止まり、煩く鳴いていたセミの声が遠くなる。

「……さぁ、な」
「……そっか。まだ厳しいんだね」

 楽しく遊ぶ子供たちの姿が遠くなる。周りから見ればここまで悩むことではないのだろう。だが、俺にとっては消えることのない悲しい記憶であり、立ち直ることなど皆無に等しい。

「仕方、ないよね……。それに、大牙のその髪じゃあ、笑われちゃうからね」
「おまっ……これは長い前髪を上げるためにしてるものであってだな……!」

 瑠華が俺の額に付いているバンドを見て苦笑いをするので、咄嗟に言い訳をする。
 そこで気づく。瑠華は、場の雰囲気を変えようとして言ったことなのだと。
 俺は瑠華の頭に手を置き、話す。

「二学期が始まる頃までには、戻れるよう頑張るよ」
「……うん」

 と、何やらスマホの画面がおかしい事に気づいた。瑠華も同じようで画面を見つめる。稀に見るテレビの砂嵐のようなことが起こっているのだ。

「え、何これ……」

 画面から、何かが呼んでいる。赤い色。

「まさか……ギルモン?」

 すると、ノイズは画面から飛び出し、俺たちを覆い、飲み込んだ。

Re: デジモン〜キズナストーリー〜 ( No.3 )
日時: 2017/08/14 15:47
名前: シーチキン (ID: M22.tfSC)

「……ィガ、タイガ!」

 誰かに、呼ばれている。

「起きろよタイガ!」

 体を揺すられ、目をゆっくりと開けた。綺麗に透き通った青空、鼻を突き抜ける草の匂い、そして赤い恐竜。
 俺は驚いて飛び起きる。ここは、公園じゃない。

「やっと起きたか、タイガ。生身では初めまして、だな!」
「え、お前は……ギルモン?」

 ゲーム内のパートナーの名を呼ぶ。すると、ギルモンらしき恐竜は大きな口をにっと上げて笑った。

「そうだぜ! ギルモンだ!」

 確認すると、突然嬉しさがこみ上がり、ついギルモンを抱きしめてしまう。いつもは小さな画面でしか会えなかったパートナーが、ここにいる。

「ギルモン! やっと会えた……!」
「俺も嬉しいぜ、タイガ!」

 一旦離れ、ハイタッチを交わした。ひとしきり笑ってから、辺りを見回す。俺らがいる広い草原の前には森、後ろには遠くに町らしき場所が見える。

「ここはデジタルワールドなのか?」
「そうだぜ、俺らが呼んだんだ」
「俺らってことは、あいつらもいるのか?」
「当然! 今は町にいるから、行こうぜ」
「待ってくれ。リュウカは? 一緒に来たはずなんだが……」

 一緒にデジタルワールドに連れてこられたであろうリュウカの姿が見えない。町にいるのだろうか。ギルモンは周りの匂いを嗅ぎ、指さした。

「んー、人間らしい匂いはこっちからするぞ」

 ギルモンが指さしたのは、町ではなく、森。飛んだ際に誤差が生じたのだろう。それにしても、森……。

「……なぁ、森って、虫デジモン、いっぱいいるよな……?」
「当然だろ。あれ? そういやあいつから聞いたことあるな。リュウカは虫が苦手とかなんとか……」

 数秒の沈黙。俺らは顔を見合わせ、頷いた。

「「探しに行くぞ!!」」



短くてすいません。


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