二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- たまごたち【忍たま】
- 日時: 2017/09/02 22:50
- 名前: 紫希 (ID: tg4uMaEQ)
初めまして、紫希と申します。
久しぶりにカキコで小説を書きたいなと思ったので作ってみました。
誤字脱字などがありましたらコメントにて教えてくださると嬉しいです。
それではよろしくお願いします。
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- Re: たまごたち【忍たま】 ( No.1 )
- 日時: 2017/09/04 19:15
- 名前: 紫希 (ID: tg4uMaEQ)
忍術学園の忍たま六年生は優秀である。
後輩からも慕われ、忍術学園卒業寸前の彼らは最早プロ忍。優秀でない筈がないのだ。
だが必ずしも例外というものはあるもので。
座学では0点チャンピオンであり、実習も自分ひとりではこなせない六年生がいた。
名は曙唯次郎(あけぼのゆいじろう)。
六年は組であり、火薬委員会の委員長を務めている。
彼はいつもへらへらと笑っており、落ちこぼれと笑われていることを恥じている様子はなかった。
それどころか、授業をサボリ続けていた。
「っ〜〜〜!唯次郎!お前授業でろつってんだろ!!!ただでさえ成績悪いんだぞ、卒業できなかったらどうすんだ!!!」
唯次郎と同じクラスの、用具委員会委員長食満留三郎が叫ぶ。
その顔は般若の如く恐ろしげだが、その般若を向けられている唯次郎は聞く耳をもたず、「卒業できなかったらどうしよっかなぁ〜」とへらへら笑っていた。
留三郎は声にならない怒声を発し、それを彼の同室、善法寺伊作が宥めている。
「まあまあ……唯次郎だってなんも考えてないわけじゃないだろうしさ。そんな怒るなよ、眉間に皺のあとがつくよ?」
「ごめん、なんも考えてねーわ」
伊作の必死のフォローを無視しへらりと笑う。
その瞬間、伊作の顔も般若へと変わった。
「このバカッ!!!卒業しようとか思わないわけ!?」
「伊作もっと叱れ!!!!!」
2人して怒っているのに飄々としている唯次郎に、伊作と留三郎は溜息をつくしかなかった。
- Re: たまごたち【忍たま】 ( No.2 )
- 日時: 2017/09/18 22:22
- 名前: 紫希 (ID: tg4uMaEQ)
くああと猫のように欠伸をする曙唯次郎。
今日は快晴、授業もない。幸せだ、と六年長屋の屋根に上り日向ぼっこをしていた。
最近同級生が勉強しろ運動しろと五月蝿い。そりゃ俺は成績どん底だからな、やらなければ卒業すら危ういだろうが今までなんとかなってきたのだ、今回だってなんとかなる。
「…まあ最悪、なんとかならなくて学園を辞めなきゃいけないとしても、兄貴居るし家は問題ないから良いけど」
太陽が眩しくて目を閉じるも、瞼ごしでもその明るさはわかった。
眩しい、目が痛い。
堪らず目を擦り、体の向きを変え太陽を見ないようにした。
俺の家は代々エリート忍者を輩出している。
例に漏れず兄や妹、弟たちは優秀。俺は、落ちこぼれだった。
才能がないのか、いくら頑張っても兄どころか1つ下の弟を越せることはなかった。
そしていつしか俺は、努力することをやめた。無駄なことだってわかったから。
それを見兼ねた父が忍術学園に入れてくれたが、俺は勉強する気なんて一切ない。
授業にまともに出たことは殆ど無かったし、成績は底辺。誰よりもは組らしい。
だから1年で落第して終わると思っていたのに、何故か1年、また1年と進級し続けていた。
どうせ、父親が金でも払って俺を進級させ続けているんだろう。
はー、面倒だ。
同級生たちはどんどん優秀になっている。憎たらしい程に。
性格が悪いかもしれないが、何かしら腹いせでもしたい気分だ。だが後輩をいじめると同輩たちが怒るだろう。それはそれで面倒。
それに、ありきたりすぎて面白くないなぁ。
さぁて、なにをしようかな。
真面目にでも、なってみようか。
俺は叶わないであろう、同輩たちを叩きのめすところを妄想しながら、夢の世界へと旅立っていった。
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