二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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声が枯れるまで叫びたい
日時: 2017/10/18 22:30
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

成績優秀の美女

世界で名の知れた家庭に生まれ

学校では一目置かれる存在

すべてが順風満帆

のはずっだたのに・・・。

たった1つだけ、彼女にはないものがあった

失ったもの・・・。それは・・・。

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声が枯れるまで叫びたい ( No.1 )
日時: 2017/10/18 22:42
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

私は声を失った

正確には失ってないけど

おかげで笑顔も失った

表情筋なんて、私には必要ない気がする


そんな私のいろいろな憶測が飛び交っている

でも私はそんなこと気にしない


そして、今日もまた、いろんな憶測が飛び交うんだろう


隼「おはよー!夏海ー!また同じクラスだから、よろしくねぇー!」

「・・・。(コクリ)」

目を合わせて頭だけ下げる

それだけのことなのに、なぜか隼は笑顔


夏恋「隼ー。挨拶もできない人に毎回飽きないよねー」

隼「えっ?挨拶ちゃんとしてくれてんじゃん!」

玲於「あれが挨拶・・・」

隼「いやいやいや!だったら玲於だって、"ん。はよ"しか言わないじゃん!」

夏恋「確かにー!」

玲於「俺はちゃんと声出してるから」

怜奈「低レベルの争い」

玲於「おいっ!!」

声が枯れるまで叫びたい ( No.2 )
日時: 2017/10/18 23:10
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

中高一貫の学校に通っていて
私に普通に話しかけてくれるのは隼だけ

ほかの人も中学から一緒なのに
話さないと分かった中学1年の時から
隼以外、基本的には誰も話しかけてこない

いじめられて話さないんじゃない

話さないからいじめにあっているとも思ってない

たぶん、ムードメーカーの隼の力がかなりでかい

隼は幼なじみ
生まれた時からのつきあい

私が声を失ったのは中学に入る前
だから隼は私が話していたころを
知っている唯一の同級生

声を失ってからもう3年がたつ・・・。

今日は入学式

中学生の入学式と
高校から入ってくる数人の入学式
メインは中学生だけど

全校生徒で体育館がいっぱいになる

この空間がすごく苦痛

また新たな人が入ってくる

新たな人が入ってくると必ず憶測が飛び交う

声が枯れるまで叫びたい ( No.3 )
日時: 2017/10/18 23:33
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

なぜ私が話さないかという憶測が・・・。

そして、コネでこの学校に入ったという
事実とは異なることを言われる

でも否定する声は出ない
だから信じている人はいると思う

だって私、世界が知っている財閥の娘だから

私の通っている中高一貫校は偏差値が高い

頭がいいかお金持ちか
私は後者だと思われてる

でも違う
両親は私には自分の力で
這いつくばれるようになってほしいと
様々な教養を強いた

おかげで中学入試は首席

でも入学式

新入生代表は声を失った私にはできず

次席の人がやってくれた

あの時は感謝しかなかったな

そんなことを考えていると入学式は進み

中学生から順に体育館を後にした

声が枯れるまで叫びたい ( No.4 )
日時: 2017/10/18 23:48
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

隆二「4年1組の担任の今市隆二です。皆よろしく。
   イマイチな先生って言われるのが嫌だから隆二先生って呼んでください」

クシャっと笑う顔が
国民の知る猫のキャラクターに
似ている先生が担任のようだ

高校1年は中高一貫の
この学校では4年生という

夏恋「やっぱ隆二先生かっこいいー!」

怜奈「隆二先生とか、担任当たりだね!」

隆二「高校から入ってきた生徒がこのクラスに1人来ることになった。入ってきてー」

?「はい」

教室に入ってきたのは

顔の整った男の人だった

亜嵐「白濱亜嵐と言います。皆と早く仲良くなれたらいいなって思ってます。宜しくお願いします」

自己紹介が終わり拍手で迎えられる亜嵐

怜奈「かっこいいんだけど!」

夏恋「隣のクラスの涼太くんといい勝負のイケメンだね!」

玲於「おい。お前らマジうるさい」

隆二「うーんと、白濱の席は・・・。あそこだな」

亜嵐「はい」

空いている席に向かう亜嵐

隣は・・・。

亜嵐「よろしく」

「・・・。(コクリ)」

運悪く私の隣・・・。

お願いだから
話しかけてこないで

隆二「じゃ、顔と名前を覚えてもらうために軽く自己紹介しよう。白濱も一緒に覚えような」

亜嵐「はい」

順々に自己紹介が始まった

私の苦痛の時間・・・。

声が枯れるまで叫びたい ( No.5 )
日時: 2017/10/21 15:17
名前: GENE (ID: 2WPGd65I)

ほぼ中学から知ってる顔だから
本当に軽い自己紹介

そして私の番・・・。

椅子から立ち上がるが、声は出ない

お辞儀だけして座ろうとしたその時

隆二「おいおい!名前くらい言ってくれよー!」

中等部と高等部では先生がガラッと変わる

中等部の先生から聞かされてないのだろうか・・・。

何も話さず、つったっている私。

夏恋「先生!夏海はしゃべれません!というか、しゃべりません!」

隼「はいはいはい!俺、すっっっっごい仲良しなんで、俺が他者紹介しまーす!!」

玲於「なんのアピールだよっ」

隼「まぁまぁまぁ。えーっと、五十嵐夏海。得意な科目は数学。苦手な科目はありません。
  強いて言えば今は歌うことが苦手です!
  何か夏海のことで気になることがあれば、小森隼までお問い合わせくださいっ!
  こんなんでいいかな?」

隼が私に聞いてきたので、頷いた

頷いた私に、とびっきりのスマイルを見せる隼

隼「先生も何かあったら、俺に聞いてねー」

隆二「ありがとな。五十嵐も座っていいぞ」

またお辞儀をして席に着いた

隼がいてくれて本当に助かる
っても先生と隣の白濱さん以外は
私のこと知ってるけど


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