二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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良夢依存症[おそ松さん]
日時: 2017/11/08 17:12
名前: 雛 (ID: lgK0/KeO)

季節は冬。今日もいつものように、だらだらと1日を過ごしていた。やはり冬は、人肌が恋しくなってしまう。しかし、弟達はそうではないのか、または他の誰かと一緒に過ごすのか。皆は次々に家を出る準備をしていた。
「チョロちゃーん!!なに?またレイカ?んなとこ行かないでお兄ちゃんに構ってよぉー!!」
俺の弟2号、松野チョロ松は一瞬振り向いたが、すぐにリュックを背負い「レイカじゃなくてにゃーちゃん!何回言ったらわかるの?!ていうか、ライブじゃなくてハロワに行くんだよ。なんならおそ松兄さんもハロワ行けば??」と、返してくる。しかしチョロ松君。お兄ちゃんはリュックにライブに使う道具をいれてたの知ってるよ?でも俺は心が広いからな。そんな事言わない。流石カリスマレジェンド!!と思っていたとき、弟3号の一松が目の前を通りすぎていく。これからいつもの路地裏に行くであろう一松に声をかける。
「おーい、いちまちゅ〜!お前ならお兄ちゃんに構ってくれるだろ?」
「えっ..と..「一松兄さん、ダーッシュ!!!」
しかし、嵐のように早い速度で何処かに行ってしまった。いつの間にか弟全員がいなく、騒がしかった部屋は一気に静かになってしまった。俺はあまり静かな場所が好きではない。むしろ、苦手だ。家の中にいてもすることがないので、パーカーを着て家を出た。確か今日は、雪が降るとかなんとか、ニュースキャスターの綺麗なお姉さんが言っていた。何でここだけ覚えているのかって?だって綺麗なお姉さんだったんだもん。まぁ、トト子ちゃんには構わないけどね!!っとまぁ、自分と会話をしていると、ある建物が見えてくる。別に用はないのだが、自然と足が動いて、そして何故かここに着いてしまった。その場で黙って立っていると、突然扉がひらき、俺をみると少し驚いたような顔をしたデカパン博士がいた。


「いやー、あんがと、デカパン博士ぃ!!!凍え死ぬところだったわぁ」と、温かいココアを飲みながら目の前に居るデカパン博士に声をかける。「いや、別に良いダスが....何か用があるんじゃないダスか?」
「用はねぇけど...そうそう!!最近弟がつめてぇーの!何かないー?」
あるはずないが、もしかしたら、と思い質問する。けれど、デカパン博士は少し困ったような顔をした。何か考え事をしている感じの、そんな顔。デカパン博士を困らせたことは少し申し訳ないが、今頼れるのはデカパン博士だけなのは事実。じっ..とデカパン博士を見つめてみると、諦めたのかこんな話をしてくれた。
「あるにはあるダスが...。試作品ダスから、危ないダスよ。この薬は夢を作る薬なんダスが。」
と、虹色の粒が入ったビンを渡される。
「ふーん。夢???どんな夢でも作れちゃうってこと?」
「そうダス。でも...その薬を何個も飲みすぎると、意識が現実世界へ戻ってこれなくなる可能性があるダス。」
「へぇー!ね、ね、デカパン博士!!これもらっていーい?大丈夫だってぇ!!一回だけだから!」
デカパン博士は少し考えて、「一回だけダスよ。」と言うと、ビンごとくれた。流石デカパン博士!
「その薬についてダスが..一個1時間、夢を見ることができるダス。何個か飲めば、そのぶん時間は増えるダスが..。最悪、2個までにしたほうがいいダス。約束できるダスね?」
「おう!サンキューデカパン博士!!!!そんじゃ、またな!」

「いやぁ、デカパン博士ん所行ってて良かったー!」
体も温まり、なおかつ薬を貰えて、気分は最高だった。丁度その時、弟1号のカラ松が橋のうえでイタい格好をしながら立っていた。
「おー、カラ松ぅ〜!!!ってイタタタタタタ!!!!あ、肋折れるぅ....」
どこで買ったのだろうかと聞きたいくらい、キラキラしたズボンに、カワジャンをクソタンクトップの上に羽織っている。見るだけでもイタイタしいが、そんなことも構わずに、俺はカラ松に声をかけた。
「やっときたのか、カラ松ガール..!!..って、おそ松か。」
クソ顔から絶望顔になっていたの、俺は見逃していない。なんでこんなに弟はお兄ちゃんに塩対応になってしまったのだろうか。お兄ちゃんそんな子に育てた覚えないんだけど!
「ん?なんだそのビンは?うわ..虹色でなんか気持ち悪いな」
ビンの中身を見せてみるとドン引きした様子だったが、お前のそのズボンも気持ちわりぃからね??
「ひっでーな、うちの次男坊は。これデカパン博士からもらったんだぜ?良いだろ〜!」
「何なんだ。その薬は...弟たちに害が無ければどうでもいいんだが。」
「え?お兄ちゃんに害はあってもいーの?酷くね?!」
何故かわからないが、だんだん苛立っていき、そろそろ帰ろうかと家の方向へ振り向く。
「もういくのか??一生来なくていいぞ」
「ほんっとお前塩だね?お兄ちゃん泣いていい?」
「俺は塩じゃないぜぇ、おそ松!そう、カラ松さぁ!」
..とかなんとか言ってたが、聞かなかったことにした。あんなイタい格好でイタい台詞を言われたらお兄ちゃんの肋が天国に逝っちゃうからね。

「たでーま〜...って、誰もいねぇの??ま、薬使えるしいっか!」
ビンの中から薬を一粒取りだし、ビンを秘密の男性事情が置いてあるところへビンを置く。
「そんじゃ、いただきまーす!」
意識が朦朧としているなか、誰かの声が玄関のほうから聞こえた。

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